今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白い!
明治の警視庁、日露戦争時の東京での連続殺人事件。
黒幕があれで、あの元新選組の斎藤一、藤田五郎も出てきた。この藤田さんの立ち位置が新選組ファンとして萌えたぎった。岩井巡査のセリフは私の気持ちそのものだったよ……!
鳥居さんもめっぽう小粋。寡黙な葦名さんもいい雰囲気。
藤田さんの佇まいと言動と、そして魅せてくれる剣戟シーン。この頃は御老体なので、グッと抑えた動きの描写がまた良かった。
現代の警察ではがんじがらめで、チームもこんな風には動けないだろう。もちろん警官として制約はあるけれど、心のままに動ける明治の彼らの自由度が読んでいてとても快い。
この作品、いいなあ。本当に好きだなぁ。
続編、期待してます。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。前回よりさらに面白くなった。
倉島が随分成長していたのが頼もしかったし、何よりヴィクトルが研ぎ澄まされていく過程が格好いい。
外務省がかなり嫌な感じで描かれていたのが、ほんとかなあなどと思いながら知らないし、ほんとにこんなバカな方向の野心家がいるんだろか?とこのあたりは現実味はないかなぁという感じ。
まあそのへんはともかく、他の警察小説で公安は散々秘密主義とか一般人は知らなくてよい的な感じで事を進める暗くてイヤなイメージがあるけど、それはこういったことからなのだと改めて知らされたような気がしてしまった。
とにかく最後は一気読み。
とてもスッキリ清々しく読み終えました。 -
Posted by ブクログ
久々にちゃんとした警察モノを読んだ気がする。
自分で残り4冊をまとめ買いしたSTシリーズのエピソード0。
まだSTチーム結成前の菊川さんが若かった頃のお話。なんとST結成の10年前とのこと。
このため、まだまだ科学捜査が活用しきれておらず、地道で泥臭い捜査を刑事さんたちがしっかりとやってくれる本格的警察小説だと思えた。
この事件をもとに三枝さんが科学捜査の必要性を強く意識していったのね。
のほほんとしたベテラン刑事と真面目で堅物っぽい若手刑事という王道の組み合わせ。でも、のちの菊川さんを思わせる融通が利かないというわけでもないところがよい。
また最後の最後、結局嫌な人が誰もいないというのが清々しくて良かった。
さて、あとはプロフェッションの一冊のみ。
名残惜しい気がするけど、早速読もうかな。 -
Posted by ブクログ
これぞ私の中の大好きな今野さんといったお話。朱夏と一緒に店頭購入。
以降ネタバレ注意。
樋口さんがなかなか出てこないなぁと思いつつ、銀行の不正や人が人を利用する嫌な話から始まって、ちょっとしんどくなるかもと最初は思ってしまった。
で、樋口さん登場~で、こんなにわくわくするのはとうとう竜崎さんに続き樋口さんも好きになった証拠か。
話のほうは、もうこの親子はどうなってしまうのかとハラハラさせつつ、樋口さんも木原課長もとんでもなく良い男ぶりを発揮してくれました。
島崎が息子の尾行中にいろいろと気づき始めるあたりからじんわり涙が滲みながら読み進め、最後は一気読みでした。
ほんとに良かった。と思えるお話でした。
樋口班って三作で終わりなんでしょうか?もっと読みたいですね。 -
購入済み
このシリーズは今野さんの作品の中でも特に秀でて面白い。
東大出のエリート警察官が、息子の違法薬物使用で降格し、出世の道を絶たれたが、持ち前の『私利私欲ではなく国家の為に働くのが警察の役目』ぶれない太い一本の芯が周りの同僚や関係者の心を動かしていく。まだシリーズ途中だが、作者は主人公の竜崎をただの大森署の署長留まりにしておくはずがない。彼に関わる全ての人間から尊敬の念を抱かせる竜崎の警察官としての器は、本人が意図せずとも周りが最高峰に押し上げて行く筈だ。