今野敏のレビュー一覧

  • 欠落

    ネタバレ 購入済み

    「同期」シリーズ2作目。
    宇田川、蘇我に続き3人目のが同期である大石陽子が登場します。
    前作は、宇田川が蘇我をピンチから救いましたが、今回は宇田川と蘇我が大石をピンチから救い出す展開に。
    前作も登場した植松、土岐に加え、今回は佐倉と新谷と言う2人の刑事が新たに加わり、事件解決に奔走します。
    今作も公安の壁にぶつかりながら、熱い信念の元、突っ走る宇田川。
    物語は前作同様、中盤からテンポアップして、迫力あるラストへとたたみかけていきます。
    今回も面白く読ませていただきました。
    次作がシリーズ最後の様です。早速、読みたいと思います。

    0
    2021年04月20日
  • 同期

    ネタバレ 購入済み

    捜査一課の若き刑事、宇田川の成長物語一作目です。
    自分が捜査に関わる殺人事件と、「同期」の蘇我の処遇を巡る謎が一つに繋がった時、事件が解決へと動き出します。
    信頼できる上司や先輩達に見守られながら、熱い気持ちで事件の真相解明に突き進む宇田川。
    青春と呼べるほど若くはないですが、ちょっとだけ青臭くて爽やかな気分になれる物語です。

    ちなみに、事件の背景は結構大きくて、逮捕劇はテンポも良く、迫力があります。
    どうぞお楽しみに‼︎


    0
    2021年04月20日
  • 任侠病院

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オヤジさん 本当にかっこいい〜。
    潰れかけた病院の立て直しと地元の暴力団追放運動が 同じ関西のヤクザからみ
    今度こそ喧嘩になるんだろうと思ってヒヤヒヤしながらよみました。
    引き際もかっこいいですね。

    0
    2021年03月19日
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

    ネタバレ 購入済み

    「赤の調査ファイル」は、赤城が主役のストーリー。
    一匹狼を気取る、どこか得体の知れない赤城の、悲しく苦しかった過去が明らかになります。
    STのリーダーとして、法医学者として優秀な赤城ですが、STにたどり着くまでには、対人恐怖症と言う障害を抱え、仲間に欺かれ、必死にもがき苦しむ姿があったのですね。
    今作は、今までになく心に染みるストーリーながら、内容的に重苦しさも感じていたのですが、ラスト、赤城がSTメンバーを仲間だと言い切る場面は、光が差した感じがしてホッとしました。
    これからのSTが、よりチームとして成熟していく予感がして、黄・緑・黒のストーリーにも期待大です。
    早速、続きを読もう

    0
    2021年03月21日
  • ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>

    ネタバレ 購入済み

    怪しげな団体、SCアカデミーが主催する自己啓発セミナーへ通う人気女子アナの秋子。
    秋子の彼氏はセレブな青年実業家、岩谷。
    その岩谷は、SCアカデミー会長の白鷺と知り合いで・・・

    絶対何かあるよね!と期待させるシチュエーション。
    フグ毒だのSMだのと次から次に出てくる仕掛けにビックリしたり感心したり。
    犯人は大体予想のつく展開でしたが、それでも十分に面白く楽しめました。
    STの活躍も見事でしたが、それをフォローする捜査一課の菊川が良い味出してました。
    皮肉屋で横柄なオジさんだけど、物語を引き締めるのには欠かせない存在です。
    次はどんな事件展開? STメンバーと菊川はどう絡んで

    0
    2021年03月15日
  • 変幻

    Posted by ブクログ

    同期シリーズ完結。最後は潜入捜査をする大石を救出すべく捜査一課長の特命で宇田川をはじめとしたいつものメンバーが奔走。捜査本部の本体とはなれ隠密的に活動するということで、読むほうも力が入るというか、ちょっと興奮しますね。選ばれしもの、秘密に活動、という2点が胸を熱くさせる、といったカンジでしょうか。

    特命班の大石の潜入捜査は海外との麻薬取引に手を染めており、これを暴こうとしたもので厚労省の麻取が裏で糸を引く構図。そんなわけで本作は麻取との対立が生じますが、捜査本部は一課長をはじめ一枚岩になっており、なんとしても大石を救い出そうという気概が伝わってきます。幹部たちの男気がちょっぴり格好いいです。

    0
    2021年02月14日
  • 義珍の拳(琉球空手シリーズ)

    Posted by ブクログ

     空手に先手なし、受け即攻撃。任侠〇〇シリーズがバカ受けwの今野敏さんの「義珍の拳」、2009.5発行。沖縄で生まれ、病弱の体を鍛えるために唐手を習い始め、やがて空手の修行から指導者に。そして松濤館流の始祖となり、日本空手協会の最高技術顧問に。昭和32年4月26日、88歳で永眠した船越義珍先生の生涯を描いた作品。

    0
    2021年02月14日
  • 欠落

    Posted by ブクログ

    住宅街で発生した立てこもり事件と身元不明で遺体が見つかった殺人事件とが、あんなカラクリで関連しているとは意外な展開でしたが、前作より事の件の構造はわかりやすく、楽しむことができました。ボンこと主人公宇田川の推理にもますます磨きがかかり、その存在感は増すばかり。新しい同期である大石も加わり、蘇我を含めた”同期”のつながりパワーアップということろでしょうか。

    蘇我による潜入捜査が関わっている事案だけに、その真相がなかなかみえない展開で、読み手としても謎が深まるばかりしたが、それゆえ事件の全貌が明らかになった後は怒涛の展開に。最後の浅草の旅館でのシーンはちょっとした緊迫感があり一気読みしてしまいま

    0
    2021年02月10日
  • 回帰 警視庁強行犯係・樋口顕

    Posted by ブクログ

    本作は刑事部と公安部の対立が一つのよみどころかと思いきや、梅田管理官はさにあらず、深い洞察力と懐の深さには一本とられたなと思わずにはいられませんでした。物語の序盤では樋口ですら彼を警戒していたところからの実は刑事部と協力する気満々だった姿を見せられると、そのギャップに天童ですら小物に思えてしまいますね。

    主題として描かれた爆破テロとそれを巡る登場人物の相関関係については、読み手にも推理できる部分と、そうでない部分(特に因幡を軸とした関係)が適度に組み合わせられていて、単純すぎず・難しすぎず、ほどよき読み応えになるレベルに設定されていたように感じます(このあたりは読者のレベルにより評価がわかれ

    0
    2021年02月03日
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ第三弾。前作では妻を探し求める樋口の心情、葛藤、焦燥感といったものに焦点をあてていましたが、本作では警視庁捜査二課の島崎のまるでジェットコースターであるかのような心の浮き沈みや心の闇、家族、とりわけ子供に向けるまなざしが軸になっています。

    特に前半は捜査情報の漏洩に関わってしまった島崎の目線で物語が進むことから、読み手としても島崎自身に感情移入してしまい、悪事に手を染めてしまった後悔や背徳感、刑事という自らの立場を失うことになるかもしれない恐怖といったものをひしひしと感じてしまいました。あのときどうして富岡の誘いを断らなかったのだ、とか、まさに自分自身が島崎になったかのような没入感を

    0
    2021年01月21日
  • 朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―

    Posted by ブクログ

    樋口顕シリーズ第二弾。ある日、妻が何者かに拉致されてしまい、樋口は氏家とともに単独で捜査に乗り出すことに。

    まったく手がかりのない状態から細い糸を手繰り寄せるように少しづつ事件の真相に、そして妻の居所へと近づいていく過程に思わず引き込まれてしまいました。事件は金曜の夕方に起こり、週明け月曜から別の事件の捜査本部が立ち上がる予定でそれまでに事件を解決しなければ、という”タイムリミット”という制約もあり、読み手も樋口とともに焦燥感を味わいながら読み進めることができます。

    前作では被疑者となったリオに惹かれつつ自分をどうにか保とうとする樋口の姿が描かれていましたが、本作でも少ない手がかりと徐々に

    0
    2021年01月19日
  • 同期

    購入済み

    ザ警察小説

    久しぶりの警察小説。後半の怒涛の展開には驚きました。本格的に今野さんの本を初めて読みましたが、人間ドラマとして、人の感情と思惑を描くのが上手い作家さんなのですね。面白かったです。

    1
    2021年01月24日
  • ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    STシリーズ、といってもSTが結成される以前のお話しということで「エピソード0」というタイトルが冠されたものになっています。

    若かりし頃の菊川が捜査したとある殺人事件を軸にしたストーリー。STで描かれているより10年以上前の出来事であるため、STの端緒すら出てきませんが、捜査本部で菊川とコンビを組んだ所轄の滝下の仕事っぷりがなかなかいいんです。

    適度に力を抜き、仕事をさぼり(つつアタマでは捜査のことを考えている)、でも勝負所では一気に畳みかけるかの如く集中して捜査をおこなう、それでいて、捜査の着眼点はいいところを突いているという、ちょっとクリエイティブっぽい雰囲気もあります。

    本作は捜査

    0
    2021年01月13日
  • 任侠病院

    Posted by ブクログ

    安定の『任侠シリーズ』
    今度は病院。この破綻を目前にした病院のなかには悪役は居ない、が、出入りしているのが指定団体の息のかかった悪徳業者だった。

    救いは病院で働く医療関係者達が素晴らしいプロだったということ。小説を通して現在の医療機関へ改めて感謝の念を押さえられない気持ちになる。

    病院問題に加えて、地域でも揉め事が。
    組長(そうは呼ばないのかも?)の芯の通った言葉掛けでこれも解決される。

    ガマンすること、逆境をチャンスに変えること、『任侠』の人達に学ぶべきことは沢山ある気がする。

    0
    2020年12月19日
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ST色シリーズを読み終わりこのレビューを書いていますが、本作は色シリーズ中で最高の出来栄えではないかと思います。いや、ほんとうにおもしろったです。

    赤城の過去と彼がこれまで抱えていた苦しさが丁寧に描かれており、日頃の一匹狼だと言い張っていることや女性恐怖症に陥った経緯がよくわかり、赤城というキャラクターを深く理解することができました。

    また本作の題材となった事件はいわゆる医療過誤(とは最終的にはちょっと違ったのですが)ものということで、巷で言われる「専門性の壁・密室の壁・封建制の壁」という3つの壁が立ちはだかります。専門性の壁については赤城をもってすれば突破できるものの、残り2つがSTの捜

    0
    2020年12月17日
  • 武士マチムラ(琉球空手シリーズ)

    Posted by ブクログ

    今野敏『武士マチムラ』集英社文庫。

    江戸後期、薩摩藩に支配された琉球王国を舞台に伝説の武士の生涯を描いた歴史武術伝記小説。

    何とも素直で真っ直ぐな人生であろうか。清廉潔白、実直、真面目、愚直というのは本作に描かれた松茂良興作のためにある言葉かも知れない。痛快無比、琉球の伝統武術の成り立ちを解り易く描いた快作であった。夏目漱石の傑作『坊っちゃん』にも雰囲気が似ている。

    本体価格760円
    ★★★★★

    0
    2020年12月15日
  • 潮流 東京湾臨海署安積班

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本シリーズ、数ある長編のなかでも一二を争う読み応えのある作品でした。ほぼ同時刻に救急搬送された市民3名が謎の死を遂げる事件が発生し、安積自身が過去に手掛けた事件とのつながりがみえてきて、しかも冤罪であった可能性が…。

    自らの過ちを暴くことになるかもしれない、しかし真実は何かを知ろうとする純粋な想いに突き動かされる安積の姿は必見です。こうしたケースでは激しい葛藤にみまわれる、あるいは保身に走ってしまうこと少なくないはずですが、刑事としての本能や正義感がそれらを上回った? いや、そのようなあれこれを自身のなかで天秤にかけることすらないのかもしれません。そんな姿がカッコイイのです。

    また捜査本部

    0
    2020年11月21日
  • 烈日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集でしたが、長編とはまた違った面白さを感じることができた一冊でした。「烈日」というタイトルに大きな意味があることが読み進めるうちにわかってきました。

    収録されている短編はおそらく季節の順にならんでおり、一つ目の「新顔」の季節がわかりませんが、全編をとおして夏から冬の時期が描かれています。

    相楽との確執(?)は相変わらずですが、実は安積の若かりしころが相楽の今に重なり、「逃げ水」では彼の中に安積自身が昔のがむしゃらであった自分を見るかのような視点が描かれています。

    「白露」では、とある事件の捜査本部で桜井が組むことになった定年間近の福留という刑事もまたその職業人生を終えようとしている瞬

    0
    2020年11月18日
  • 夕暴雨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東京ビッグサイトでおこなわれるイベントに対して度重なる爆破予告が。一度目は狂言におわったものの、二度目の予告は本物だろうという須田の推理に従い警備を固める安積班。だが、警備の網をかいくぐりまんまと爆破を起こされてしまう。

    まずは被害者5人のもとをおとずれ証言を得てゆく安積班であったが、微妙に食い違う証言の矛盾をまたしても須田の洞察力が突破口になる、という展開。

    今回から臨海署の建屋が新築され、組織も拡大、強行犯も二係体制となり、なんとあの相楽が異動してくることに!

    爆破事件の捜査本部においても何の因果か、事実上、安積班と相楽班の対立構造が継承され、各々の推理をもとに捜査が進む。きっとこう

    0
    2020年11月17日
  • 同期

    Posted by ブクログ

    一体の水死体から事件は暴力団同士の抗争へと発展していくかに見られた。警視庁捜査一課の宇田川はウチコミ現場から逃走した組員に発砲されるが、偶然そこに居合わせたという公安所属の同期である蘇我に救われる。しかし、その蘇我は数日後、懲戒免職となり行方不明に。真相を探る宇田川にかけられる警察内部からの圧力。結論ありきで進められる捜査本部。大きな力に抗いながら、刑事としての誇り、同期との友情を貫く闘いが始まる!今野敏、傑作の同期シリーズ第一弾。

    0
    2020年11月03日