今野敏のレビュー一覧

  • 武士マチムラ(琉球空手シリーズ)

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    今野敏『武士マチムラ』集英社文庫。

    江戸後期、薩摩藩に支配された琉球王国を舞台に伝説の武士の生涯を描いた歴史武術伝記小説。

    何とも素直で真っ直ぐな人生であろうか。清廉潔白、実直、真面目、愚直というのは本作に描かれた松茂良興作のためにある言葉かも知れない。痛快無比、琉球の伝統武術の成り立ちを解り易く描いた快作であった。夏目漱石の傑作『坊っちゃん』にも雰囲気が似ている。

    本体価格760円
    ★★★★★

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    2020年12月15日
  • 潮流 東京湾臨海署安積班

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    ネタバレ

    本シリーズ、数ある長編のなかでも一二を争う読み応えのある作品でした。ほぼ同時刻に救急搬送された市民3名が謎の死を遂げる事件が発生し、安積自身が過去に手掛けた事件とのつながりがみえてきて、しかも冤罪であった可能性が…。

    自らの過ちを暴くことになるかもしれない、しかし真実は何かを知ろうとする純粋な想いに突き動かされる安積の姿は必見です。こうしたケースでは激しい葛藤にみまわれる、あるいは保身に走ってしまうこと少なくないはずですが、刑事としての本能や正義感がそれらを上回った? いや、そのようなあれこれを自身のなかで天秤にかけることすらないのかもしれません。そんな姿がカッコイイのです。

    また捜査本部

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    2020年11月21日
  • 烈日

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    ネタバレ

    短編集でしたが、長編とはまた違った面白さを感じることができた一冊でした。「烈日」というタイトルに大きな意味があることが読み進めるうちにわかってきました。

    収録されている短編はおそらく季節の順にならんでおり、一つ目の「新顔」の季節がわかりませんが、全編をとおして夏から冬の時期が描かれています。

    相楽との確執(?)は相変わらずですが、実は安積の若かりしころが相楽の今に重なり、「逃げ水」では彼の中に安積自身が昔のがむしゃらであった自分を見るかのような視点が描かれています。

    「白露」では、とある事件の捜査本部で桜井が組むことになった定年間近の福留という刑事もまたその職業人生を終えようとしている瞬

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    2020年11月18日
  • 夕暴雨

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    ネタバレ

    東京ビッグサイトでおこなわれるイベントに対して度重なる爆破予告が。一度目は狂言におわったものの、二度目の予告は本物だろうという須田の推理に従い警備を固める安積班。だが、警備の網をかいくぐりまんまと爆破を起こされてしまう。

    まずは被害者5人のもとをおとずれ証言を得てゆく安積班であったが、微妙に食い違う証言の矛盾をまたしても須田の洞察力が突破口になる、という展開。

    今回から臨海署の建屋が新築され、組織も拡大、強行犯も二係体制となり、なんとあの相楽が異動してくることに!

    爆破事件の捜査本部においても何の因果か、事実上、安積班と相楽班の対立構造が継承され、各々の推理をもとに捜査が進む。きっとこう

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    2020年11月17日
  • 同期

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    一体の水死体から事件は暴力団同士の抗争へと発展していくかに見られた。警視庁捜査一課の宇田川はウチコミ現場から逃走した組員に発砲されるが、偶然そこに居合わせたという公安所属の同期である蘇我に救われる。しかし、その蘇我は数日後、懲戒免職となり行方不明に。真相を探る宇田川にかけられる警察内部からの圧力。結論ありきで進められる捜査本部。大きな力に抗いながら、刑事としての誇り、同期との友情を貫く闘いが始まる!今野敏、傑作の同期シリーズ第一弾。

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    2020年11月03日
  • 蓬莱 新装版

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    安積班の新シリーズ。舞台は東京湾臨海署から渋谷の神南署へとうつります。臨海副都心構想に陰りが見え、警察署としても縮小を余儀なくされ、安積ら強行犯係がまるごと神南署へ異動した、という設定。

    で、本作における安積はどちらかというと脇役であり、主役はワタセワークス社長の渡瀬と重鎮の沖田、また彼らの会社の仲間たちの奮闘ぶりにスポットをあてたものとなっています。

    ワタセワークスが開発したゲームソフトの発売をめぐってある筋から圧力がかかり、暴力団、さらには政治家の影もちらほらと、という展開。ゲームと政治という、一見結びつきそうにないものが組み合わさって事件に発展するという面白さがありますね。

    さらに

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    2020年10月23日
  • 臥龍 横浜みなとみらい署暴対係

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    なかなか奥が深かった。諸橋さんにも、味方がいるんだってわかってきたのかな?笹本さんいい感じデスネ。
     中華街がある横浜ならでわの話でした。戦争は 誰も幸せにしないですね。

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    2020年10月20日
  • 防波堤 横浜みなとみらい署暴対係

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    短編集でしたね。6つのはなしでした。
    どれもかっこよかったです。諸橋さんはヤクザに嫌われていて、いつも命を狙われているんですね。警察官も大変です。でも 城島さんや浜崎さん、八雲さん 倉持さん 日下部さんそして笹本さんが 助けてくれますね。表題の防波堤はよかったです。

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    2020年10月13日
  • 禁断 横浜みなとみらい署暴対係

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    大学生のヘロイン中毒死 新聞記者のとヤクザの死
    中国武装警察隊? なんだか怖かった〜。
    「ハマの用心棒」も拉致されたり 城島さんもなんだか今回はモヤモヤしてるし、無理やりの突破で解決したけど怖かった〜。
    564ページもあるけど スピード感があって面白かったです。

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    2020年10月09日
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

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    ネタバレ

    このシリーズが好き。
    一人一人の登場人物にしっかりと個性があって、ストーリーも読み進めやすい。

    この話は、登場人物の中で"赤"の色で表される赤城に視点が置かれて物語が進んでいく。

    知らなかった赤城の過去を知れるのと同時に、STが言葉に出さずとも仲間であることを感じ取れる内容だった。

    事件の内容も、最後までどうなるのか予想がつかないものだった。

    遺族の方にとっては、怒りのやりどころがない物語であったかもしれないなと、少しばかり重い気分にはなったが、最後まで一気に読み進めてしまう面白さがあった。

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    2020年10月07日
  • 継続捜査ゼミ

    購入済み

    おじさんだけれど清潔で筋の通った主人公が、その実力と人格で自然に若手から慕われていく様子は読んでいて気持ち良く、カタルシスが感じられました。物語も破たんなく綺麗に落ちています。また楽しみなシリーズが増えました。

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    2020年09月30日
  • 逆風の街 横浜みなとみらい署暴力犯係

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    ネタバレ

    すごく怖かった。お金を借りたのは寺川さんの失敗なんだけどこんなにも怖い取り立て 諸橋さんすごく怒っていて、本を読んでいるんだってわかっていても怖かった。城島さんが少しなごませてくれます。いいコンビですね。
    最後「俺がもう少しうまくやれば、井田は死ななくて済んだのかもしれない」って悔しそうでしたね。

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    2020年09月24日
  • アンカー(スクープシリーズ)

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    ネタバレ

    今回は、なかなか犯人を絞り込めずに大変でした。息子さんを亡くしたご両親が駅前で犯人探しのビラ配りをしているのが気になる布施さんが連続殺人犯じゃないかと疑う事からはじまり、谷口さんの大活躍!
    記者も警察も粘り強く捜査デスネ。ごくろうさまです。

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    2020年09月22日
  • クローズアップ(スクープシリーズ)

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    今回はかなりややこしい展開でした。
    最後まで犯人がわかりません。
    政治と暴力団!怖すぎますね。
    布施さんはいつもどうりですが、黒田さんがかなりかっこよかった♪~(´ε` )
    次も期待です!

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    2020年09月14日
  • ヘッドライン(スクープシリーズ)

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    今度は 短編集じゃなかった〜。
    じっくり布施さんの下調べや黒田さんの公安とのかけ引きとかが読めて 面白かったです!
    カルト教団?と薬物の話 かなり怖いですね。
    そんな中でも布施さんは 自分のスタイルで推理していくんですね。持田さんもいいですね。(^^)

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    2020年09月05日
  • スクープ(スクープシリーズ)

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    面白かったです!
    独自の取材でスクープをものにする遊軍記者 なんか、ゴリゴリのすごい人かと思っていたら…
    布施さんのなんだか掴み所がないかんじが いいですね。あぶない所にいるのにひょうひょうとしていて、「たから、俺はダメな記者なんだ」とか「特に、女の子には感情移入が強くてね…」とか 強すぎないところがいいですね。
    黒田さんは、タイミング良すぎです(w)

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    2020年09月01日
  • マル暴甘糟

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    任侠シリーズが好きで甘糟さんのキャラも好きだったから楽しみにしながら読んだら期待以上におもしろかった!ところどころに挟まれた甘糟さんの弱気な発言にクスッとさせられる。

    身近なわりに何も知らない警察のこともよく分かる内容で興味深かった。

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    2020年08月25日
  • マル暴甘糟

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    甘糟達夫は「俺のこと、なめないでよね」が口ぐせのマル暴刑事だ。ある夜、多嘉原連合の構成員が撲殺されたという知らせが入る。コワモテの先輩・郡原虎蔵と捜査に加わる甘糟だが、いきなり組事務所に連行されて―!?警察小説史上、もっとも気弱な刑事の活躍に笑って泣ける“マル暴”シリーズ第一弾!“任侠”シリーズの阿岐本組の面々も登場!

    読みやすい。不器用だけど誠実な甘糟が少しずつ成長していく様子が読み取れる。○クザが手荒なこともせず、暴れず安心して読める。

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    2020年08月24日
  • 警官の目

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    今野敏、五十嵐貴久、三羽省吾、誉田哲也による警察小説アンソロジー第2弾。独立した四編の、趣きの異なる作風が楽しめます。
    今回は三羽省吾氏のみ初見で(^_^;)
    前作は軽めが多い印象でしたが・・・今回は読みごたえ充分!特に五十嵐貴久「汚名」と誉田哲也「裏切りの日」は実に楽しく、切なく読みました。
    しかも「裏切りの日」は別な長編の一部・・・それも読まなければ!(^_^)

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    2020年08月16日
  • 真贋

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    ネタバレ

    事件自体に派手さはないのに、それぞれのキャラが立っていて、今回もやはり面白かった。

    良いんだか悪いんだか、窃盗は再犯率が高いことからも、刑事と盗人の付き合いも長くなるからか。
    それ故に、事件の犯人や前科者であってもどこか憎めず、人の温かみすら感じてしまう。

    今回は捜査二課との捜査。前作のようは派手な張り合いはなく、一見周囲から理解されづらい若手警部補 舎人の能力と個性を次第に理解することで事件解決へと近づいていく。

    今回は師弟関係の強さが描かれ、心が温まった。
    特に、舎人が最後に柏井と2人で行動するようになった成長が印象的だった。本当は組織に溶け込めないことを気にしていて、それでも能力を

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    2020年08月04日