今野敏のレビュー一覧
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「書房」より好き!
任侠シリーズ2作目。元々学園モノが好きなのもあるけど、1作目より更に面白いと感じました。
教員経験者なので、途中までは「日本の学校も先生もさすがにここまで酷くないと思う…」と、いかにも現代の学校が批判されてるみたいで嫌だったけど、暴力団がバックで口を出していたという小説設定で、「なら仕方ない」と納得(笑)先生方も、校長も、警備員さんも実はオカシイと思ってたんだよね、って。
次も楽しみです! -
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本当の任侠って良いよね
ヤクザとか、暴力団とかをホイホイ肯定する訳ではないけど、こういう昔ながらの「任侠」に正しく縛られている組を見ると(読むと)、こういう世界も必要なんじゃないかって思いますな。
まぁ、アキモトの親父さんがキチンとしたヤクザさんだからだね。 -
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盗みの話も良いです!
「常習犯」と言う短編を事前に読み、それが良い作品だったので他にも作品がないかと探していたところ、シリーズ化している事を知り早速読んでみました。
警察小説と言うと、どうしても「殺人」がメインですが、こちらは「盗み」がメイン。
主人公のハギさんこと萩尾警部補が、相棒の武田秋穂巡査部長とともに3件の窃盗・強盗事件の謎に挑みます。
正直、盗みがメインの話とはどんな展開になるのか興味もあったのですが、面白く、人情味もあって、心に染みる後味の良い内容で、本当にいい意味で期待を裏切られました。
ハギさんの長年の経験と勘、そして捜査三課としての誇りと意地が、捜査を解決へと導いていきます。
勿論そこには、相棒 -
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いや~、面白かった~☆
タイトルにもなっている<甘糟(あまかす)>くんは、まちがいなく「警察小説史上、もっとも気弱な刑事」だ。
今野氏の<任侠シリーズ>でちょい役で出てくるあの”彼”である。
任侠シリーズでも彼はぼやいているけれど、本作ではぼやく、ぼやく。とにかく、ぼやく。
ぼやき節が止まらないし、冴えてさえいる。
そんな史上最強の”気弱”な刑事が、なんと、マル暴なのが驚きだか(→ここは本人も自覚している)、もっと驚きなのが、なんだかんだ言って、マル暴として優秀な刑事なのだ(→ここは本人にまったく自覚がない)。
暴力団構成員が殺害されたことでストーリーははじまるが、そういうものを扱い -
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「同期」シリーズ最終作(多分)。
今回もボン(宇田川)と蘇我の2人が同期の大石を救い出すストーリーが主軸となって、SITに組対に麻取と組織入り乱れての犯罪捜査が展開します。
お馴染み植松&土岐のおじさん同期コンビに、今回登場のベテラン荒川と若手の日野。
更に、安積班シリーズの相楽、他にも魅力的で一癖ある登場人物達がボンの周りに集まってきて、物語は面白さを増していきます。
いつものことながら、ラストはスリリングで迫力ありますよ!
このシリーズ、本当にこれで終わりなのでしょうか。
ぜひ、5年後、10年後のボン達のストーリーを期待しています。
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「同期」シリーズ2作目。
宇田川、蘇我に続き3人目のが同期である大石陽子が登場します。
前作は、宇田川が蘇我をピンチから救いましたが、今回は宇田川と蘇我が大石をピンチから救い出す展開に。
前作も登場した植松、土岐に加え、今回は佐倉と新谷と言う2人の刑事が新たに加わり、事件解決に奔走します。
今作も公安の壁にぶつかりながら、熱い信念の元、突っ走る宇田川。
物語は前作同様、中盤からテンポアップして、迫力あるラストへとたたみかけていきます。
今回も面白く読ませていただきました。
次作がシリーズ最後の様です。早速、読みたいと思います。 -
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捜査一課の若き刑事、宇田川の成長物語一作目です。
自分が捜査に関わる殺人事件と、「同期」の蘇我の処遇を巡る謎が一つに繋がった時、事件が解決へと動き出します。
信頼できる上司や先輩達に見守られながら、熱い気持ちで事件の真相解明に突き進む宇田川。
青春と呼べるほど若くはないですが、ちょっとだけ青臭くて爽やかな気分になれる物語です。
ちなみに、事件の背景は結構大きくて、逮捕劇はテンポも良く、迫力があります。
どうぞお楽しみに‼︎
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「赤の調査ファイル」は、赤城が主役のストーリー。
一匹狼を気取る、どこか得体の知れない赤城の、悲しく苦しかった過去が明らかになります。
STのリーダーとして、法医学者として優秀な赤城ですが、STにたどり着くまでには、対人恐怖症と言う障害を抱え、仲間に欺かれ、必死にもがき苦しむ姿があったのですね。
今作は、今までになく心に染みるストーリーながら、内容的に重苦しさも感じていたのですが、ラスト、赤城がSTメンバーを仲間だと言い切る場面は、光が差した感じがしてホッとしました。
これからのSTが、よりチームとして成熟していく予感がして、黄・緑・黒のストーリーにも期待大です。
早速、続きを読もう -
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怪しげな団体、SCアカデミーが主催する自己啓発セミナーへ通う人気女子アナの秋子。
秋子の彼氏はセレブな青年実業家、岩谷。
その岩谷は、SCアカデミー会長の白鷺と知り合いで・・・
絶対何かあるよね!と期待させるシチュエーション。
フグ毒だのSMだのと次から次に出てくる仕掛けにビックリしたり感心したり。
犯人は大体予想のつく展開でしたが、それでも十分に面白く楽しめました。
STの活躍も見事でしたが、それをフォローする捜査一課の菊川が良い味出してました。
皮肉屋で横柄なオジさんだけど、物語を引き締めるのには欠かせない存在です。
次はどんな事件展開? STメンバーと菊川はどう絡んで -
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同期シリーズ完結。最後は潜入捜査をする大石を救出すべく捜査一課長の特命で宇田川をはじめとしたいつものメンバーが奔走。捜査本部の本体とはなれ隠密的に活動するということで、読むほうも力が入るというか、ちょっと興奮しますね。選ばれしもの、秘密に活動、という2点が胸を熱くさせる、といったカンジでしょうか。
特命班の大石の潜入捜査は海外との麻薬取引に手を染めており、これを暴こうとしたもので厚労省の麻取が裏で糸を引く構図。そんなわけで本作は麻取との対立が生じますが、捜査本部は一課長をはじめ一枚岩になっており、なんとしても大石を救い出そうという気概が伝わってきます。幹部たちの男気がちょっぴり格好いいです。 -
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住宅街で発生した立てこもり事件と身元不明で遺体が見つかった殺人事件とが、あんなカラクリで関連しているとは意外な展開でしたが、前作より事の件の構造はわかりやすく、楽しむことができました。ボンこと主人公宇田川の推理にもますます磨きがかかり、その存在感は増すばかり。新しい同期である大石も加わり、蘇我を含めた”同期”のつながりパワーアップということろでしょうか。
蘇我による潜入捜査が関わっている事案だけに、その真相がなかなかみえない展開で、読み手としても謎が深まるばかりしたが、それゆえ事件の全貌が明らかになった後は怒涛の展開に。最後の浅草の旅館でのシーンはちょっとした緊迫感があり一気読みしてしまいま -
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本作は刑事部と公安部の対立が一つのよみどころかと思いきや、梅田管理官はさにあらず、深い洞察力と懐の深さには一本とられたなと思わずにはいられませんでした。物語の序盤では樋口ですら彼を警戒していたところからの実は刑事部と協力する気満々だった姿を見せられると、そのギャップに天童ですら小物に思えてしまいますね。
主題として描かれた爆破テロとそれを巡る登場人物の相関関係については、読み手にも推理できる部分と、そうでない部分(特に因幡を軸とした関係)が適度に組み合わせられていて、単純すぎず・難しすぎず、ほどよき読み応えになるレベルに設定されていたように感じます(このあたりは読者のレベルにより評価がわかれ -
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ネタバレシリーズ第三弾。前作では妻を探し求める樋口の心情、葛藤、焦燥感といったものに焦点をあてていましたが、本作では警視庁捜査二課の島崎のまるでジェットコースターであるかのような心の浮き沈みや心の闇、家族、とりわけ子供に向けるまなざしが軸になっています。
特に前半は捜査情報の漏洩に関わってしまった島崎の目線で物語が進むことから、読み手としても島崎自身に感情移入してしまい、悪事に手を染めてしまった後悔や背徳感、刑事という自らの立場を失うことになるかもしれない恐怖といったものをひしひしと感じてしまいました。あのときどうして富岡の誘いを断らなかったのだ、とか、まさに自分自身が島崎になったかのような没入感を -
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樋口顕シリーズ第二弾。ある日、妻が何者かに拉致されてしまい、樋口は氏家とともに単独で捜査に乗り出すことに。
まったく手がかりのない状態から細い糸を手繰り寄せるように少しづつ事件の真相に、そして妻の居所へと近づいていく過程に思わず引き込まれてしまいました。事件は金曜の夕方に起こり、週明け月曜から別の事件の捜査本部が立ち上がる予定でそれまでに事件を解決しなければ、という”タイムリミット”という制約もあり、読み手も樋口とともに焦燥感を味わいながら読み進めることができます。
前作では被疑者となったリオに惹かれつつ自分をどうにか保とうとする樋口の姿が描かれていましたが、本作でも少ない手がかりと徐々に -
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ザ警察小説
久しぶりの警察小説。後半の怒涛の展開には驚きました。本格的に今野さんの本を初めて読みましたが、人間ドラマとして、人の感情と思惑を描くのが上手い作家さんなのですね。面白かったです。
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ネタバレSTシリーズ、といってもSTが結成される以前のお話しということで「エピソード0」というタイトルが冠されたものになっています。
若かりし頃の菊川が捜査したとある殺人事件を軸にしたストーリー。STで描かれているより10年以上前の出来事であるため、STの端緒すら出てきませんが、捜査本部で菊川とコンビを組んだ所轄の滝下の仕事っぷりがなかなかいいんです。
適度に力を抜き、仕事をさぼり(つつアタマでは捜査のことを考えている)、でも勝負所では一気に畳みかけるかの如く集中して捜査をおこなう、それでいて、捜査の着眼点はいいところを突いているという、ちょっとクリエイティブっぽい雰囲気もあります。
本作は捜査 -
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ネタバレST色シリーズを読み終わりこのレビューを書いていますが、本作は色シリーズ中で最高の出来栄えではないかと思います。いや、ほんとうにおもしろったです。
赤城の過去と彼がこれまで抱えていた苦しさが丁寧に描かれており、日頃の一匹狼だと言い張っていることや女性恐怖症に陥った経緯がよくわかり、赤城というキャラクターを深く理解することができました。
また本作の題材となった事件はいわゆる医療過誤(とは最終的にはちょっと違ったのですが)ものということで、巷で言われる「専門性の壁・密室の壁・封建制の壁」という3つの壁が立ちはだかります。専門性の壁については赤城をもってすれば突破できるものの、残り2つがSTの捜