今野敏のレビュー一覧

  • 任侠病院
    オヤジさん 本当にかっこいい〜。
    潰れかけた病院の立て直しと地元の暴力団追放運動が 同じ関西のヤクザからみ
    今度こそ喧嘩になるんだろうと思ってヒヤヒヤしながらよみました。
    引き際もかっこいいですね。
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル
    「赤の調査ファイル」は、赤城が主役のストーリー。
    一匹狼を気取る、どこか得体の知れない赤城の、悲しく苦しかった過去が明らかになります。
    STのリーダーとして、法医学者として優秀な赤城ですが、STにたどり着くまでには、対人恐怖症と言う障害を抱え、仲間に欺かれ、必死にもがき苦しむ姿があったのですね。...続きを読む
  • ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版>
    怪しげな団体、SCアカデミーが主催する自己啓発セミナーへ通う人気女子アナの秋子。
    秋子の彼氏はセレブな青年実業家、岩谷。
    その岩谷は、SCアカデミー会長の白鷺と知り合いで・・・

    絶対何かあるよね!と期待させるシチュエーション。
    フグ毒だのSMだのと次から次に出てくる仕掛けにビックリしたり...続きを読む
  • 転迷―隠蔽捜査4―(新潮文庫)
    今回も痛快で単純に面白い。
    厚労省麻薬取締官、外務省国際情報官との対応はさすが竜崎さん。娘の結婚問題や息子の大学受験は次の巻でも続くのだろう。少し気になる。所々に出てくる署長決裁の押印シーンは作者のこだわりなんだな。
  • 変幻
    同期シリーズ完結。最後は潜入捜査をする大石を救出すべく捜査一課長の特命で宇田川をはじめとしたいつものメンバーが奔走。捜査本部の本体とはなれ隠密的に活動するということで、読むほうも力が入るというか、ちょっと興奮しますね。選ばれしもの、秘密に活動、という2点が胸を熱くさせる、といったカンジでしょうか。
    ...続きを読む
  • 義珍の拳(琉球空手シリーズ)
     空手に先手なし、受け即攻撃。任侠〇〇シリーズがバカ受けwの今野敏さんの「義珍の拳」、2009.5発行。沖縄で生まれ、病弱の体を鍛えるために唐手を習い始め、やがて空手の修行から指導者に。そして松濤館流の始祖となり、日本空手協会の最高技術顧問に。昭和32年4月26日、88歳で永眠した船越義珍先生の生涯...続きを読む
  • 欠落
    住宅街で発生した立てこもり事件と身元不明で遺体が見つかった殺人事件とが、あんなカラクリで関連しているとは意外な展開でしたが、前作より事の件の構造はわかりやすく、楽しむことができました。ボンこと主人公宇田川の推理にもますます磨きがかかり、その存在感は増すばかり。新しい同期である大石も加わり、蘇我を含め...続きを読む
  • 任侠書房
    映画にもなって本当は観に行きたかった。
    でもまず原作だなと思い、読み出したら面白くて止まりませんでした。
    とにかく面白い‼️
    堅気の商売に手を出し、何故か繁盛させてしまうのも面白かったです。
  • 回帰 警視庁強行犯係・樋口顕
    本作は刑事部と公安部の対立が一つのよみどころかと思いきや、梅田管理官はさにあらず、深い洞察力と懐の深さには一本とられたなと思わずにはいられませんでした。物語の序盤では樋口ですら彼を警戒していたところからの実は刑事部と協力する気満々だった姿を見せられると、そのギャップに天童ですら小物に思えてしまいます...続きを読む
  • ビート―警視庁強行犯係・樋口顕―
    シリーズ第三弾。前作では妻を探し求める樋口の心情、葛藤、焦燥感といったものに焦点をあてていましたが、本作では警視庁捜査二課の島崎のまるでジェットコースターであるかのような心の浮き沈みや心の闇、家族、とりわけ子供に向けるまなざしが軸になっています。

    特に前半は捜査情報の漏洩に関わってしまった島崎の目...続きを読む
  • 朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕―
    樋口顕シリーズ第二弾。ある日、妻が何者かに拉致されてしまい、樋口は氏家とともに単独で捜査に乗り出すことに。

    まったく手がかりのない状態から細い糸を手繰り寄せるように少しづつ事件の真相に、そして妻の居所へと近づいていく過程に思わず引き込まれてしまいました。事件は金曜の夕方に起こり、週明け月曜から別の...続きを読む
  • 同期

    ザ警察小説

    久しぶりの警察小説。後半の怒涛の展開には驚きました。本格的に今野さんの本を初めて読みましたが、人間ドラマとして、人の感情と思惑を描くのが上手い作家さんなのですね。面白かったです。
  • 疑心―隠蔽捜査3―(新潮文庫)
    最高!キャリアであろうと竜崎であろうと、恋する気持ちは私たちと変わりない。悶々した気持ちも、認めて受け入れる事で楽な気持ちになれるんだ。希望がもてる。
  • ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班
    STシリーズ、といってもSTが結成される以前のお話しということで「エピソード0」というタイトルが冠されたものになっています。

    若かりし頃の菊川が捜査したとある殺人事件を軸にしたストーリー。STで描かれているより10年以上前の出来事であるため、STの端緒すら出てきませんが、捜査本部で菊川とコンビを組...続きを読む
  • 任侠病院
    安定の『任侠シリーズ』
    今度は病院。この破綻を目前にした病院のなかには悪役は居ない、が、出入りしているのが指定団体の息のかかった悪徳業者だった。

    救いは病院で働く医療関係者達が素晴らしいプロだったということ。小説を通して現在の医療機関へ改めて感謝の念を押さえられない気持ちになる。

    病院問題に加え...続きを読む
  • 転迷―隠蔽捜査4―(新潮文庫)
    竜崎シリーズを全て読んだが、ここまで痛快なのもなかなかない!

    マトリ、外務省、交通部、公安、、、
    全てを原理原則で繋ぎ、3つの事件を解決にみちびく、、、

    凄すぎます!
  • ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル
    ST色シリーズを読み終わりこのレビューを書いていますが、本作は色シリーズ中で最高の出来栄えではないかと思います。いや、ほんとうにおもしろったです。

    赤城の過去と彼がこれまで抱えていた苦しさが丁寧に描かれており、日頃の一匹狼だと言い張っていることや女性恐怖症に陥った経緯がよくわかり、赤城というキャラ...続きを読む
  • 潮流 東京湾臨海署安積班
    本シリーズ、数ある長編のなかでも一二を争う読み応えのある作品でした。ほぼ同時刻に救急搬送された市民3名が謎の死を遂げる事件が発生し、安積自身が過去に手掛けた事件とのつながりがみえてきて、しかも冤罪であった可能性が…。

    自らの過ちを暴くことになるかもしれない、しかし真実は何かを知ろうとする純粋な想い...続きを読む
  • 烈日
    短編集でしたが、長編とはまた違った面白さを感じることができた一冊でした。「烈日」というタイトルに大きな意味があることが読み進めるうちにわかってきました。

    収録されている短編はおそらく季節の順にならんでおり、一つ目の「新顔」の季節がわかりませんが、全編をとおして夏から冬の時期が描かれています。

    ...続きを読む
  • 夕暴雨
    東京ビッグサイトでおこなわれるイベントに対して度重なる爆破予告が。一度目は狂言におわったものの、二度目の予告は本物だろうという須田の推理に従い警備を固める安積班。だが、警備の網をかいくぐりまんまと爆破を起こされてしまう。

    まずは被害者5人のもとをおとずれ証言を得てゆく安積班であったが、微妙に食い違...続きを読む