今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クラシック音楽に興味はないけれど、小学校に来てくださった音楽家の方々の演奏と、肌で感じた生の楽器の音を思い出しながら。
普通の人より聴こえすぎてしまう翠さんの「同類」が現れたことで、彼女より動揺している菊川さんが可愛かった。邪推してやきもきしてるのも可愛かった。
青山君と菊川さんが共通の趣味で盛り上がっているのも可愛かった。憧れの人の前で緊張しちゃってるのも可愛かった。
もう「菊の捜査ファイル」にした方がいいんじゃないかってくらい、いつもと違う菊川さんを見ることができてとても楽しかったです。
翠さんが身を置く「音の洪水」の世界を、現代の「情報の洪水」社会になぞらえてきれいにお話をまとめてし -
Posted by ブクログ
STメンバーの科学者としての「直観」と、菊川らベテラン刑事の「刑事のカン」。アプローチは異なるものの、最終的に同じ結論にたどりつくのが面白い。
(「百鬼夜行シリーズ」の木場、榎木津、そして京極堂どれぞれの真相究明の方法を思い出した)
百合根の視点から語られる警察サイドと、事件関係者の視点と、二つの視点が並行して物語が進行するのは前作と同様。
百合根サイドは勿論、「女子アナ」八神の視点から語られる物語も警察サイドに負けないくらい面白い。
彼女の物語に「サディスティック」なまなざしを注いでいる自分に気づき、少しヒヤッとした。
STの中では山吹が中心になっていることに驚いた(派手な翠や赤城に先に