今野敏のレビュー一覧
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ネタバレカテゴリとしては碓氷刑事シリーズ。
ですが、大活躍を期待するとけっこうな肩透かしを食らいます(爆)。
簡単に言うとボタンの掛け違いから起こったパニックもの。
とはいえ単に機嫌が悪いからって、気にくわない奴に万引の嫌疑をかけたり
自分の命令に従わなかったからといって、無駄に追い掛け回したり
見た目がオタクだからといって、否定してるのにストーカー呼ばわりを辞めなかったり
揃いも揃って自分勝手な奴ばっかりで前半は正直ちょっとうんざり(爆)。
爆弾騒ぎ後の銃撃戦辺りからそれぞれに少しずつ変化が現れるんだけど
キャラによってはその改心の仕方が若干不自然な感じが拭えなかったかな。
あそこで心を入れ替えな -
Posted by ブクログ
沖縄に行くことになったので、気分を盛り上げるため読んでみる。
沖縄といえば「空手」!?。現代「空手」の開祖 船越義珍の伝記小説。
やっぱり、大衆に広める=スポーツ化=薄れていく本質、は避けられないのか。悩む義珍の姿が痛々しい。柔道の創始者 加納治五郎もそのように悩んだのだろうが、作者が違えれば表現は違ってくる。押井 守監督の解説によれば、今野 敏は「作家が空手をやっているのではなく、空手家が小説を書いているのだ」とのこと。一流派まで興しているのだそうな。そのあたりの、武道としての捉え方の違いが、夢枕 獏の描く武道小説との感触の違いになるのだろうか。
きっと中国拳法でも同じ問題が起こってい -
Posted by ブクログ
古武術(打撃系の方がちょっと多め)対プロレスという異種格闘技小説。
前半は古武術を遣う主人公がサバイバル・インストラクタとして活躍するところがしっかりと書かれていますし、後半の主人公がプロレス対策をするところも、マスコミ対策なども含め、リアルに描かれています。(多分(^^;)
この手の話の下手な人がやりがちなアンチプロレス的なところもなく、(ちょっと秘技的要素があるものの)試合のシーンも楽しく読むことができました。
ある女性の登場人物が出てくるんだけれど、そのあたりの処理の仕方に疑問がないでもないですね。
急に、「お話」感が強くなっちゃったような気がしました。ちょっと残念だったかも。