野口悠紀雄のレビュー一覧
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昨年の誕生日で定年退職しましたが、平成元年に社会人になった時からお世話になっていた野口氏の最近発行された新書で、これで25冊目となります。私よりも20歳以上も先輩なのに、最新機器を使いこなすだけでなく、生成AIに関する本も出されていて、大いに参考にさせていただきました。
その中で取り上げられていた、ChatGPT と音声入力は、今年後半に私が利用し始めたもので、私の生活を変えるほどの威力を持っています。そんな野口氏が書かれた本のタイトルを見て惹きつけられてしまいました、この本を読むことで「第二期トランプ政権下でアメリカが変わろうとしている」ことが理解できました。
様々な著者が「アメリカの覇 -
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生成AIが登場したのはまだ2年前(2023.6頃)のようですが、これが私たちに及ぼす影響は大きいようです。思い起こせば、私が初めてインターネットに触れたのが1995年でした、登場してから何年経過しているかは不明ですが、その頃にインターネットを利用してビジネスを起こした人が新しい企業を成長したと思います、今またその時期が来ていると私は感じます。
生成AIは、この本によれば第三次産業革命に当たると指摘されていますが、今までの産業革命と異なり所謂ホワイトカラーに影響を与える初めての産業革命になるとのことです。産業革命が変えていく世界を「生成AI」という視点を通して見守っていきたいと感じました。
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未来は経済成長率次第です。
現代は1%の経済成長を前提として、将来の社会保障費などを算出しています。
人口が減っていくのが確実なのに成長できるのか?という疑問が沸くのは本当
のところかと思います。
しかも日本の「国力」が弱まれば、移民も期待できません。ましてや円安によ
って輸入品は他国に買い負けます。
では2040年はどうなるのでしょうか。
日本の基幹産業である自動車は、自動運転やIT技術の発達で恩恵を受ける部分
もあると考えられています。
「先の見えない時代」なんて言って将来を予見するのを放棄してはいけません。
「先が見えた時代」なんて今までも無かったのですから、全日本国民が正 -
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先週の木曜日にたまたま書店で手に取って購入したものである。
現在資格試験の勉強を独学で行なっているがどうも続かない。その理由としては「日々の生活が忙しくて勉強する時間を確保できない」というものだ。この理由は社会人の経験のある皆さんにとってもはや共通認識のなっているのではなかろうか。しかし、この点についても野口先生はしっかりと答えていた。特に第6章〜第8章は繰り返し読むべき内容に値しよう。独学を続ける方法論であったり、外国語を身につけるための方法論が明記されている。さらに国際化が進むこのご時世であるから外国語の学習は極めて重要な意味を持つものであろう。
尤も、ここに感想を書いて満足してはなら -
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去年アメリカ在住の友人が日本に一時帰国し会って感じたことがありました。とにかく羽ぶりがよく、お金の使い方にためらいがない。
もちろんこの機に日本でしか手に入らないものを買っておこうという気持ちもあったと思うのですが、友人曰く「日本はモノが安い」とのこと。
「どうして住む場所が違うだけで、ここまで豊かさに差がついたのだろう」と疑問に思い本書を手に取りました。
本書では差が出た原因として、アメリカと日本の文化の違い、企業の今までの戦略、政治構造の違いなどを挙げており参考になりました。
著者はあとがきで政府が変わることを望んでいますが、それは難しそうであること、国民の意識を変えることが必要で -
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(2012/7/10)
神保 哲生, 宮台 真司, 神野 直彦, 高橋 洋一, 野口 悠紀雄, 波頭 亮, 大野 更紗, 武田 徹
「日本の財政再建のためには消費税増税はやむを得ない」という輩が増えている。
お叱りを受けるかもしれないが、私はこれは官報複合体のなせる業だと思っている。
記者クラブメディアはいつの間にか増税やむなしを連発しており、
その記事の、放送時間の量に従って、増税やむなしが増えている。
物わかりがいいというかなんというか。
本当に国を憂いているのか、生活にゆとりがあるのか、増税デメリットがある立場にいるのか、、、
その真意はわからないが、そういう方々にはまずこの本を読んで -
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「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ
著:野口 悠紀雄
紙版
角川新書 K-215
良書、人生100年時代を生き抜くためには、生涯を通じて学習し、成長しつづけるしかない。
そのための方法は独学であり、それが一番効率的である。これが本書のメッセージです
独学を続けていくには、何を学ぶかを決め、どのようなカリキュラムで学ぶのかも自分で決めなければならない
気になったのは、以下です。
広く浅く、勉強するではなく、知るべきことに焦点を絞って、勉強することが必要になる
独学の大きな長所は、楽しいことだ
独学の欠点は、
①継続できないで途中でやめてしまう危険が大きい
②ある目標を達成するため -
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ネタバレ為替と世界主要国の経済の関係についてよく学ぶことができた。
日本の衰退の原因が製造業への固執によりIT産業へ移行できなかったことだという話は前から聞いていたが、具体的な企業名やデータが示されることで根本的な理解を得ることができた。
日本の産業はつい最近まで「良いものを高く売る」ことで多額の貿易黒字を出していたというイメージだが、
製品のコモディティ化=“良いもの”を生み出しづらくなっている
グローバル化による新興国の市場成長=所得水準の低い国の市場では、“良いもの”の需要が弱い
この2点が産業衰退の原因だと思った。
自分は高度サービス業務に従事しているが、業務のマニュアルは全て外資の後追いにな