野口悠紀雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これからの翻訳
とある企業でAI翻訳に携わっております。私の作業が進むに連れ、AIの精度は向上しており、自分の将来に不安とこれからのことを考え、本書を手にしました。
単純な翻訳、校正作業は激減。代わって、よりクライアント好みの語彙や表現にカスタマイズされたものが価値を生む。データの信憑性を裏付けるための校閲の仕事は、依然重要。
クライアントやエンドユーザー、ベンダーとうまくコミニュケーションをとり、彼らの気持ちをよく理解できるコーディネーター的、教育者的立ち回りは、AIには難しいことでより価値が上がるだろう。
以上が、自身の立場からの現在の考察です。 -
Posted by ブクログ
土岩さんが貸してくれたやつ
4時間くらいで読める
落合陽一はマジで何言ってるのか分からなかった。
山口周は毎度面白い
職業って、271種類くらいなんだな。
ここ50年で亡くなった職業はエレベーターガールだけ。
無意味な命題について「正しいか正しくないか」議論するのは時間の無駄
月野探査船に人間を載せるべきではないに対し、
「人間は非線形処理のできる最も安価なジェネラティブ・コンピューターシステムであり、その重量は70kg程度と非常に軽い」と返した
ジェネラティブ=生成力のある
つまり、「情報処理システムとして非常に軽くてしかも安い」
今の優秀な人って→ようは「正解を出すのが得意な人」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ安い日本の謎解きは、プアジャパンに行き着く。日本に生きる人々にとって、これは由々しき問題。その解決策を整理して提示された本。
この10年程度、安い日本の原因と治療について様々言われてきたが、結局は世界で急速に高まってきたデジタル対応モデルによる飛躍的な生産性向上に日本の企業や組織が対応してこなかった事に集約される。その処方箋は政治だけで解決されず、個別の企業の動きに多くを負っており、企業内ではデジタル対応人材の有無によって左右される。人材供給や育成組織改革という、難題を乗り越えて初めて再生が見えてくるというその目線を持ち、果敢に総力で取り組むべき事を教えていただきました。 -
Posted by ブクログ
野口さんのAIについての五年前の著作なのですが、生成AIの最近の衝撃を経た2023年においても、かなり精度が高い信頼ある内容で非常に感心しました。前半は初心者向けのAI講座でとても平易に説明してわかりやすかったです。後半8章の深刻な「中国問題」あたりからこの本の核心部分に突入。最後第9章AIはいかなる社会を作るか?に至っては、私たちがこれからAI時代をサバイブする為に大切なコアコンピタンスを野口さんは提示して、読者へのメッセージとして締めくくっており希望が持てました。
私自身、実際に生成AIを触った時、AIの回答に違和感を感じた事が多々あり、この違和感の理由はつまり本書でも述べている人間のク -
Posted by ブクログ
数年後の世界は予測がつくが、2040年という、ほぼ20年後の日本はどうなっているか、それを野口悠紀雄氏が語る、そこに興味をもって読み始めた。
これまでは停滞した30年と言われるが、まさに、それをデータで裏付けていく。Japan as No.1と言われていた時代もあったが、バブルではじけた日本。その後の無策というか場当たり的な政策が浮き彫りにされるような内容だった。直近の勢力にしか関心のない政治の劣化やポピュリズム傾向、官僚の近視眼的な見方が、日本を足踏みさせている。解決策は何か?
結局は民度に帰着するのだろうが、長いものにはまかれろ、の風土がいま問われていることを感じた。