野口悠紀雄のレビュー一覧
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全体を通して、現在日本が低迷していると一般的に信じられていることは表面的すぎる、内容だった。
デフレは金融緩和で解決できる₋
日本経済が停滞している理由は、経済政策だけでは解決できない。そもそもの日本の産業体制を変えるべきだ。というのが筆者の主張。
特に高付加価値のサービス産業(IT,工場を持たない、設計やマーケティングのみをする製造業等)に移行しないと、新興国に勝てない。現にアメリカや中国、シンガポールやアイルランドは脱工業化をし、高付加価値サービス産業に重点を置いて成功している。日本も製造業信仰から脱さないと、新興国にすら追い付かれてしまう。
この主張はごもっともだと思う。いまだに就活 -
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Googleレンズで、読めない外国語も入力できる。
捨てないで検索できる仕組みを作る。
情報は分類しないで検索する。
AI時代のメモ帳。
NOTEの超メモ帳のページにリンクがある。
Googleフォトの設定、容量解放、圧縮、を選ぶ。ドライブの記録で写真がゼロになっていることを確認する。
写真は、間接的な方法で検索できる方法をつくる。
日付と写真の内容を、メモ帳に記録する。日付がわかればグーグルフォトから探せる。
カスケード方式からキーワード方式、タグ方式。
重要重要重要、保存保存保存、あああ、いいい、ううう、えええ、おおお、などをキーワードに入れて、検索するとモカのものに埋もれない。
音声 -
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2020年代の幕開けにふさわしい一冊。
ビッグデータがメインテーマだが、それを理解するためにはデータサイエンスや人工知能、IoTやブロックチェーンに関する知識も必要なわけで、それらを短く見事にまとめてくれている。いまデジタルの領域で起こっている事のダイジェストのよう。
21 世紀、データは石油のような資源、というが本質は全然違う。玉石あるデータはどこにでも存在し得るものだが、使いこなす力と、そもそも使う事を是とする社会システムの問題があり、後者は個人主義や自由主義との相性がいまいち。
20世紀にテクノロジーを牽引してきた欧米諸国が、その根幹をなすイデオロギーを維持する事で、近い将来、中国に遅れ -
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序章 ファイナンス理論は悪魔の発明か?
第1部 金融・証券投資の大成功と大失敗
ファイナンス理論には、数学が不可欠。今からでもいいから高校数学を学び直す。
住宅ローンの証券化。モーゲッジ証券、MBS
80-90年代に市場が急拡大
サブプライムローン(優先順位の低い=信用度の低い借入者)
住宅価格が上がり続ける事が前提のシステム
信用度の低い人が高金利ローンで住宅を担保に借り入れをする。
証券会社が、これらのローンを集めて証券化(RMBS)し、投資家に販売する。
RMBSを、
住宅ローンのリスクは株式よりも評価しやすく、それを集めることで、台数の法則によりリスクを数値化しやすい
サブプライムロー -
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ネタバレ日本という国の先行きにはいろいろ暗い話が沢山だ。一方で、メディアなどには「日本すごい」論もいっぱい。一体どっちがほんとなの!?
これを経済という面から読み解いていくと、国際社会における日本の立ち位置が客観的に見えてくる。
GDPや対外純資産でいうと、世界の中で依然プレゼンスを占めているが、フィンテックなどでは大きく出遅れ、技術力は伸びていない。
経済的観点から言うと自由貿易や移民は、日本のように人口減少が見込まれる成熟社会では望ましいが、保護主義的・閉鎖的な傾向がある。
購買力平価でみた為替レートも長引くデフレでどんどん下がっており、貧しくなっている。
だいたい予想通りの健康診断書。 -
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GDPは支出と生産の2パターンがある
生産→売り上げから原材料費を引いた付加価値の合計
支出→消費、在庫、投資
名目と実質の差は物価の変動を除くかどうか
GDPは資本減耗を、含んでしまうのであまり良くない
製造業は垂直から水平へ。
円安は輸出アップするが、労働力が安くなってしまう
マネーストックとマネーベースという考え方。
今の経済の原因は新興国の台頭による製造業の停滞と人口構成の変化。
社会保険料が日本の企業にとってはコスト。
法人税はコストではない→稼いだ金にかかるので。
ユーロ高による円安の影響は中小まではおってきていない
→輸出量は変わってないので。
すべきことは社会保障の抜 -
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<目次>
はじめに
第1章ビジネスモデルの先祖がえりが始まった
第2章産業革命は何を変えたのか
第3章IT革命がフロンティアを生みだした
第4章GAFAという勝者たち
第5章ユニコーン企業は次の勝者になれるか
第6章未来をきずくAIとブロックチェーン
第7章中国ではすべての変化が起っている
第8章では日本ではどうすべきか
P21大航海時代から学ぶことができるのは、まず何よりも、
未知のフロンティアを探しだそうとするパイオニアたちの
熱意と努力だ。
P47GAFAは~モノを作っているわけではない
P109やりたいことはたまたま社会の求めていることに
合致しそれが豊かさを生んだのだ
P -
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ネタバレ農業→工業→金融その他サービス業
と産業の中心が移動してくるのは、経済発展の宿命
アメリカはすでにGDPの中心が工業ではなくなっており、そのため、為替の動きに対してそれほど激しく反応しない。
日本の保護政策は、一昔前は農業保護だったが、今や他の産業を犠牲にして工業を保護する動きになっている。しかし、それは時代に逆らう動きであって、うまくいかないだろう。
この本は、アベノミクス以前に書かれたんだが、この本の予測からすれば、今の円安、株高は、2003-5頃と同じく、ファンダメンタルが伴わない、一時的な動きということになろう。
将来有用な能力は、専門家としての経営者、ソフトウェア関係の技術者でしょ -
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入門 AIと金融の未来 野口悠紀雄
フィンテックによってドラスティックに変わるであろう金融業界の姿を解説。
銀行におけるAIの活用の可能性に関しては、融資の審査への適用が考えられる。人間の信用力をAIのスコアリングによってはかり、どの程度の融資が可能であるのかという許容額を算出するというものである。そのスコアリングに利用されるデータは、本当にすべてのデータであり、インターネットを活用する限りにおいて、その人の信用力は常に図られ続ける。アリババグループの芝麻信用の話が出ていたが、その人の基本的なうプロフィールから、アリババグループが配信するシェアリングエコノミーの利用データまで、数多のデータか