野口悠紀雄のレビュー一覧
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ネタバレ・工場のない生産こそアップルの高収益の源
・グーグルとトヨタは本質的に異なる企業
-トヨタは国家の後ろ盾で大きくなった
・日本の携帯は競争でなく囲い込みの戦い
・垂直統合vs水平分業
-日本の電気通信は戦後の電電公社独占の影響を受けている
-競争はハードでなくソフトとで行われる
-ハードはルーチンワークであり新興国で行える
・巨大EMSと協働するサプライチェーン
-中国に最終製品を共有しても利益にはならない、中国の工場に部品や機械を供給数することが重要(地の利を生かせる)
-フォクスコンの利益率は2~3%、日本がいくら頑張ってもこれ以上の利益は上げられないという事だ
・もともとは国 -
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仮想通貨の一種であるビットコイン、それを流通させた要素技術であるブロックチェーンについて、Q&A形式で説明を重ねている。まさに発想の劇的な転換を感じる。価値の取引における信頼性の担保が、従来は扱う組織依存であったものを、技術そのものの仕組みに持たせている点は革新的だ。当面は従来型の金融業が脅威に感じ、自ら仮想通貨を発行することを検討中とあるが、その仕組みは従来型管理の延長上でしかなく、本来内在している技術の利点が生かせない。反面、自律型システムに対する管理責任の所在の問題など、社会に幅広く受け入れられるための課題は山積している。夢のような展開が想定される可能性を、どう現実に落とし込んで
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読み途中。
所謂ビッグデータを活用できるAIレディな企業はまだ少なく、それはデータが整備されていないという観点もあるがそもそも個人のデータを同意を取っていない形で使用することに課題がある。
信用力スコアリングにビッグデータを活用している中国では、個人が評価を損なわない様にきちんとした振る舞いを取る様になったという。AIが社会の風紀委員として機能するとは面白い。
AI自体が人間の仕事を蝕む時代はまだ暫く来ないのではないか。まずはRPAに職を取られない様に頭を使って事業を人と推し進める力が必要なのだと思う。
デジタルティスラプター達といかに協働して速いスピード感で事を成し遂げられるかが今後の -
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・ある事項を調べたいときに参考文献が10冊あったとすると、2冊だけ読めば問題の8割程度は理解できる
・文章を書く作業は、見たまま感じたままを書くことではない。その中から書くに値することを抽出することである。見たこと、感じたこと、考えていることの大部分を切り捨て、書くに値するものを抽出する
・指導者に求められる資質は大局の判断において間違えないこと
・現在の日本においては、政治の指導者、企業の経営者などすべて、こうした資質が欠如している。経営者が経営者としての仕事をしていない。これは、今に始まったことではなく、第2次世界大戦中の日本の最大の問題点は、指導者が歴史的大局観を持たなかったこと
・大企 -
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・対象の固有名詞が完全に分かっている場合には、「完全一致検索」を行う。検索語をダブルクォテーションで囲む。それによって雑音を完全に排除する
・数学は暗記だ。解き方を覚えて先に進んでよい。理解しないで進んでも問題はない。先に進んでいれば、上から見渡せる。上から見ればいろいろなことが簡単に理解できる。あるいは、理解すべきことと、しなくてもよいことの区別がつく
・社長にとって重要なことは、企業運営の日常茶飯事にこまごま口を出すことではなく、また財界活動に精を出すことでもない。「わが社が追求すべき最重要の目的は何か?」と、つねに問い続けることだ。経営幹部は、それを具体的な事業レベルに翻訳する。「このよ -
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『「超」整理法』で有名な、野口悠紀雄氏による、独学法の本。
「独学に才能はいらない」。
「勉強が重要であることは分かるのだが、独学のやり方が分からない」という人のために書かれた本です。
なぜ独学の方がよいのか。
まずは、野口氏の全くの独学による公務員試験の突破法にはじまり(氏は2位で合格)、特に詳しく述べられているのは、外国語の独学による修得法。
私は外国語が学生時代、大変苦手な方でしたが、「ああ、野口氏の方法を読んでいれば、もっと外国語にも意欲を持てただろうなあ」と思いました。
もうひとつ詳しく述べられているのが「検索」による、勉強の仕方。若い方は「検索」なんてごく当たり前に使いこなさ -
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ビットコイン、ブロックチェーン、恥ずかしながら何も知らずでやっと入門書を読みました。
僕みたいな本当の入門者にはちょうど良いわかりやすい一冊!仮想通貨はそもそもが投資目的で作られたものじゃないって今更知りました。
この技術と仕組みが世の中の既成概念を変える可能性があることは直感的にわかりましたが、インターネット以来の衝撃かといわれると、自分はまだそこまでピンと来てないかな。
日本人がハードに傾倒しすぎて多くを失ったという記述。
自分は仕事でずっとその「ハード」を担当しているのですが、ハードの開発/製造面のみに目を向けすぎて、他を見失うことがないよう注意しなければとも思いました。個々のデバイス -
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ネタバレ日経新聞を読み続けていると、政府よりの考えになってしまうので、ときどき反対論者の説に触れ、フラットに戻しておきたいと思うのです。
過去の金融緩和(2001~2006年)で失敗したのに、
なぜ再び金融緩和政策を行ったのか。
徹底的に緩和政策に反対する著者が、一つ一つ丁寧に反論していきます。
2016年に消費が湧きましたが、これは政策の成功ではなく、原油価格の下落が要因だとしています。確かに一理あると思います。
緩和からの出口については、これから加速度的に関心が高まることでしょう。起こり得る影響について、あらゆる可能性を踏まえた心の準備が必要ではないかと思います。