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仮想通貨は異常なほどの価格上昇を示し、暴落した。一体何が起こったのか? 価格変動の原因を探り、今後どうなるのか、仮想通貨の将来を展望する。ビットコインの応用の流れに取り残される日本と躍進する中国フィンテック、マイクロペイメントの実用やブロックチェーン技術の活用例など、これからの動向が一目でわかる。
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Posted by ブクログ
まず全体的な感想として、仮想通貨も技術的な思想や問題の発生原因等を根本的な説明などが非常に参考になった。またこれを80歳にもなる野口幸雄さんが書かれていることに驚きを隠せない。 自分自身も仮想通貨を一部保有しているが、投機的な価値上昇することと技術課題をはらんで展開されていくのかということをよく肝...続きを読むに銘じたいと感じた。 一点、素晴らしいなと思ったのは、仮想通貨をカリフォルニアのゴールドラッシュで説明し、カリフォルニアでは詳細は乗り遅れるなと叫んでみんなと同じ方向に走れば群衆に押しつぶされてしまったが、ゴールドラッシュで金持ちになった人は初期のマイナーだけだったか?実はそうではなかった。と説明し、リーバイ•ストラウスがブルージーンズを発明して大金持ちになったと解いている。これを、マイニングザマイナーズとして、現代のリーバイスを期待する、とのこと。
さすが野口先生 仮想通貨を経済学的に、しかもしっかりと技術まで習得されて解説。 結論は「証拠金取引をしない」「海外送金を目的とするなら意味がある」ぐらいでしょうか。 日本はブロックチェーン技術でとても遅れている。 しかし未来には夢があります。マイクロペイメント。 課題は課税だそうです。
仮想通貨が儲かるかどうかはともかく、それが何かは理解しているべき。そしてあの、熱狂が何であれ、なんであったのかは知っておくべきだし、技術的なところも含めてすごく明瞭になる。仮想通貨の本質がブロックチェーンでありその可能性がこれから始まるというのがよく分かる。
仮想通貨は、普及する事が前提として成立しなければ、投資効果が期待できない。普及頼みである。しかし、普及するには、社会が利便性や必要性を感じる必要がある。利便性として考え得るのは国際送金の迅速化。しかし、第三通貨の出現は国が持つ通貨発行権や経済政策の独立性を奪う事にもなる。自国通貨の信頼が低い層がビッ...続きを読むトコインに流れるならば、危うい気もするが。 読み始める前の仮想通貨に対する私の認識はこの程度であり、証拠金取引なら、何たらペイのようなスマホ決済で十分じゃないか、と。 読み進める。 ー ビットコインの取引高で日本は世界一。日本の取引が多い原因は、小額の資金で多額の取引ができる証拠金取引による可能性があった。しかし、ビットコインの価格急騰に伴って、その送金手数料が急騰し、銀行の口座振り込み手数料よりビットコインの手数料が高くなってしまった。しかしこうなると、ビットコインは、投機対象以外には何も利用価値がないという状況になる。 ー ビットコインに規制を行う必要がある。まず対象とすべきは証拠金取引である。これは一定額を証拠金として預けておくと、その何倍ものビットコインを購入できると言う仕組み。その比率をレバレッジと言う。将来の時点で売って、差額を決済する。 何だか、読む前の理解を超える話は出ない。そもそも、自国通貨の現金払いから、仮想通貨という国際通貨並みの電子マネーに切り替える目的は、利便性と信頼性、利益期待なのだろう。利便性は代替可能なら、後は利益期待だが、金利差を演出して為替操作、それで胴元というかビットコインを多く保有する人=操作可能な人の売り逃げ可能な状態が、レントシークを引き起こすという話に聞こえてしまう。
ビットコインで一儲けしようと邪念をいだき勉強がてら読んでみる。 2018年の古い書籍ですが、その当時どう考えられてきて現状どうなったかのか答え合わせをしようと試みる。 仮想通貨に対するこれまでの印象:投機的で怪しい。資金流出、マネーロンダリングなど犯罪の温床。電子マネーと仮想通貨の違いもわかってい...続きを読むない。 読書後の仮想通貨の印象:取引履歴の全てを記録し格安の送金手数料が特徴のインフラだけのはずが2017年にタダで資産を増やせるとの誤解により価格が急上昇した経緯が理解できた。仕組み上の取引履歴は暗号化されているためハッキングはできなないが、誰が取引しているかとうことは完全に匿名化されている。どうりで資金洗浄に使われやすいわけだ。暗号化の安全性も量子コンピュータによって崩される可能性もあるしその時にまた暴落なんてこともありうるだろう。現在の日本ではビットコインで売買できるものもあんまり無いし金融機関の発達した国では送金の簡便さのメリットもあまり感じられない。何より膨大な計算資源が必要で電力を大量に消費するのが問題。またその匿名性の担保から薄暗い目的の送金に使われやすい印象もますます強まる。一方でエルサルバドルや中央アフリカなど貧しさから逃れるためだったり植民地支配から逃れるために法定通貨に指定した国もある(まだ成功はしていないけれども)。胡散臭さはありつつも世界的にみると消え去ることはない印象。ついでに言えば本書では仮想通貨とブロックチェーンの将来性をごっちゃに記述されていて意図不明。(最後の章はいらいのでは?) ではこれから自分はどうするか:いずれにしても通貨というものを自分が理解していないことを再認識したし、考えるきっかけになったことは確かだ。著者の立ち位置としては仮想通貨を資産としては認めていないけれど、世の中は資産として扱い始めているし、理解してないのに使っているというか長いものにまかれていることはよくあることだから試しながら考えてみようと思う。
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野口悠紀雄
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