異次元緩和の終焉 金融緩和政策からの出口はあるのか

異次元緩和の終焉 金融緩和政策からの出口はあるのか

1,980円 (税込)

9pt

4.3

○異次元金融緩和が導入されてから、4年たった。2018年には黒田総裁の任期も来る。いまこそ、総括と展望が必要な時だ。日銀は、2016年9月に、「総括的な検証」を行っているが、とても十分とは言えない。

○異次元緩和は、日本経済のどこをどのように変えたのか? 基本的には、経済の基本を改善せず、国債市場を歪めただけの結果に終わった。日本銀行が意図したこと、意図の背後にある理論的な枠組みのどこに問題があったのか?そもそも目標や理論が間違っていたのではないか?

○このまま大量の国債購入が続くと、脱却はきわめて困難になる。なぜなら、金融市場の混乱などの問題解決がますます難しくなるからだ。また、仮に目標インフレ率が実現すると、日銀の財務上の問題、財政負担の増加などの問題が深刻になる。

○いま必要なのは、インフレ目標の達成にこだわることなく、できる限り早く異常な政策から脱却することだ。その際に起こりうる経済と市場の混乱を最小限にとどめるために、何が必要かを早急に検討すべきだ、と著者は説く。

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異次元緩和の終焉 金融緩和政策からの出口はあるのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    20171031野口悠紀夫 異次元緩和の終焉-2
    金融市場の異常→持続可能とは思えない
     国債市場は管理市場 金利という体温計は機能停止
     株式市場はETF(上場投資信託)依存 株価も実態経済と乖離
     日銀当座預金 残高の急増 マイナス金利により銀行収益の悪化
    金利上昇のリスク
     日銀保有国債の損失

    0
    2018年11月10日

    Posted by ブクログ

    デフレ脱却、2%インフレ目標の為の異次元金融緩和の誤り
    異次元金融緩和による円安、株高でしかない。
    金融政策では日本経済の成長は不可能。
    規制緩和、構造改革がなされないと経済は成長しない。
    異次元金融緩和を止めない限り、今後の金利上昇、ハイパーインフレ、日銀の債務超過、財政破綻は必至。

    小生は信条

    0
    2018年09月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日経新聞を読み続けていると、政府よりの考えになってしまうので、ときどき反対論者の説に触れ、フラットに戻しておきたいと思うのです。

    過去の金融緩和(2001~2006年)で失敗したのに、
    なぜ再び金融緩和政策を行ったのか。

    徹底的に緩和政策に反対する著者が、一つ一つ丁寧に反論していきます。

    20

    0
    2018年06月06日

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