野口悠紀雄のレビュー一覧

  • 中国が世界を攪乱する―AI・コロナ・デジタル人民元

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    竹中平蔵がデジタル資本主義という言葉を使っていたが、この本では、データ共産主義が論じられる。信用スコアリングや顔認証など、国家に対しては人権保障の無い中国において、非常に親和性のあるテクノロジーだと思う。更に、サイバー空間を支配するためにも、デジタル人民元を国家が管理し、治安維持を名目に、国民監視システムを機能させる。本著でも取り上げられているが、まさに、ジョージオーウェルの1984、ビッグブラザーの世界観だ。

    民主主義国家がDX化で対抗しようとしても、個人情報を扱われる事への不安や拒否権の発動で、共産圏ほど上手くいかない。新たな資本主義において、データ活用によるEBPMや金融商品管理、Ct

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    2022年05月07日
  • 知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能

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    知の進化論、というテーマに絞れば星5個でもよい。人類の歴史の中で、情報を得るということがその時代ごとの技術によってどう変遷したか、価値が変わったかを豊富な研究と経験を混ぜたまとまりのある内容となっている。
    インターネット登場後の話も結構面白く、例えばヤフーのような登録型検索から自動的にクロールしていく形になるまでの筆者の試行錯誤は良いネタとなっている。
    人工知能を生かす話は情報発信の話などもあり、おかしいと思った箇所、書き方、不足してる話題もなく本当にまとまっててしかも読みやすかった。
    ただ、これはこの本が2016年だからというのもあるが、現代の情報洪水社会に対する向き合い方については少し楽観

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    2022年04月08日
  • データエコノミー入門 激変するマネー、銀行、企業

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    日本経済、特に銀行の存続に警鐘を鳴らす内容。中央銀行デジタル通貨が発行され、利用者の手数料がゼロになれば、「銀行機能は必要だが今ある銀行は必要なくなる」(ビル・ゲイツ)世界が現実のものとなるかもしれない。銀行に残された時間は少ない。

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    2022年02月24日
  • 「超」英語独学法

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    英語は聞ければ自然と話せるようになる。20回音読して覚える。
    シャドーイングも有効。重要なのは中身。テクニカルタームを覚えて討論用表現法でつなぎ合わせる。
    Writingは正確に書く必要がある。英文例を加工して作成。冠詞にはより注意。
    好奇心は知識が増えるほど増すもの。
    勉強こそが人間を人間たらしめている基本的な要素。人間だけが、勉強によって能力を獲得する。

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    2022年01月23日
  • 大震災からの出発 ビジネスモデルの大転換は可能か

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    大震災からの出発 ―ビジネスモデルの大転換は可能か 単行本 – 2011/7/8

    日本人の戦後続く価値観が根本的に変わる必要がある
    2012年5月22日記述

    1940年体制、超勉強法、超整理法などの著作を持つ野口悠紀雄氏の本。
    2011年5月に登場した本で前作と合せ緊急的に立て続け出版されていた。

    内容としては日本経済が製造業にとっては生き残るのに相応しくないということだ。
    もともと国際的に見て高い値段である電力も高くなる可能性がある今、国内で製造業に固執してはいけないと説く。

    実は輸入を増やし外国製品を活用することだけで海外の安い電気を利用しているのと事実上同じ効果が見込めるなど言

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    2022年01月16日
  • CBDC 中央銀行デジタル通貨の衝撃

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    CBDCがタイトルになっている割にはdiemの話が結構出てきた。
    未来の事なので、おそらくこうなるだろう!という筆者の想像の部分が半分。
    まぁまぁ面白くて一気に読めた本。

    人民元が覇権を取るようになってしまったら、いよいよ世界的に動き出さないと中国に飲み込まれてしまうのではないかと、考えさせられる。
    個人的にはフィンテック系の暗号資産が好きだが、CBDCが導入されれば、フィアットとフィアットのハブになるようなXRPやXLMなんかは必要なくなる??のでは?と素人感覚で思ってしまった。
    ハイブリッド型なら主流になっていくかも?なんて思ったりして。

    いずれにせよ、ブロックチェーンは金融より先にメ

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    2021年12月26日
  • 「超」集中法 成功するのは2割を制する人

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    「超」集中法 成功するのは2割を制する人 (講談社現代新書) 新書 – 2015/9/17

    新しい技術の登場を馬鹿にしないという態度が重要であるように思われる
    2015年9月23日記述

    野口悠紀雄氏による著作。

    重要な事に集中する。
    当たり前の事と思われているけれども
    現実に世の中でどれだけその事が徹底されているだろうか。
    瑣末なことにエネルギーを費やす前に重要項目を完璧にする必要がある。
    なぜなら時間制約があるから。

    特に書類の整理、試験勉強のようなコアが変化しないものに対する具体的な方法が本書で示されている。
    著者の超整理法、超勉強法などを読めば更に理解が深まると思います。
    タイト

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    2021年12月16日
  • 経験なき経済危機―――日本はこの試練を成長への転機になしうるか?

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    新型コロナウイルスがもたらした、未曽有の経済危機。政府による対処は適切だったのか。データに基づき、コロナの影響、政策を分析し、今後に向けてなすべきことを提言する書籍。

    2020年3月の家計調査では、実質消費支出の前年比減少率は6%だった。需要が激減したのは、被服・履物、教育、教養娯楽などの項目で、その比率は全体の約3割。経済活動自粛による需要の減少は、日本経済の一部に限定された現象といえる。

    2020年4月の完全失業率は、前月から0.1ポイント上昇の2.6%にとどまった。一方、仕事を持ちながら、実際には仕事をしなかった「休業者」は、これまで毎月150万~200万人だったが、営業自粛要請など

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    2021年10月28日
  • データエコノミー入門 激変するマネー、銀行、企業

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    CBDCが今後日本の金融を大きく変える可能性があるということがよくわかりました。
    内容が最新の内容を捉えているので色々学ぶことが多かったです。

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    2021年10月17日
  • 「超」英語独学法

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    AIでの翻訳が便利になっても、人とのコミュニケーションや専門分野での英語力は必要。
    丸暗記での学習が勧められている。他にも学習のためのツール紹介があって、これからの時代の英語学習法として役立つ。

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    2021年09月23日
  • 世界経済入門

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    世界経済のことについて基礎的な知識が欲しいと思い読んでみた。FTAのような経済協定は自由貿易とは逆のブロック経済であるという考えは、反対に習っていたのでほんとはどっちなんだろうかと疑問に思った。日本が今は昔と違って技術力が弱まって国際的な地位も落ちていることはよくわかった。香港やシンガポールが技術力と経済力に強いことは意外だった。中国の成長や新興国の成長と日本企業の進出は別の話など、いろんな話が地域別に書いてあり、知らなかった考え方も多かったので勉強に、なった。

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    2021年08月13日
  • 中国が世界を攪乱する―AI・コロナ・デジタル人民元

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    中国の直近の技術と動向について中立的な立場で述べられている。簡潔で読みやすく、短時間でポイントを得ることができる。

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    2021年07月24日
  • リープフロッグ 逆転勝ちの経済学

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    「超」整理法などで知られる著者による、経済に関する一冊。
    タイトルである「リープフロッグ」という言葉は始めて聞きましたが、著者によれば蛙跳びの意味で、遅れていた国が、ある時、急激に発展し、先を行く国を飛び越えて、世界の先頭に躍り出ることを言うそうです。
    現在の中国、アイルランド、明朝時代の中国、大航海時代のポルトガル・スペイン・イギリスの興隆の歴史を振り返り、日本におけるリープフロッグの可能性を探っていきます。
    そのためには、「今の日本の遅れを取り戻すために政府は何をすべきか」という質問自体に、現在の日本人のメンタリティが現れていると批判し、政府主導ではない、民間の組織が行うことを求めています

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    2021年07月11日
  • リープフロッグ 逆転勝ちの経済学

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    ■本のポイント
    アイルランドのIT化
    明の鎖国による停滞と保険と株式会社を発明してリスクを分散した大航海時代のヨーロッパ
    地中海か締め出され喜望峰、インド航路を発見したポルトガルの発展
    新大陸を発見したコロンブスのスペインは、資産を王室が浪費した。
    イギリスはエリザベス女王のもとで発展。ドレークにより世界一周、財宝確保し大英帝国を築いた。
    産業革命が起きたイギリス、その後石炭メインだったため、アメリカドイツの電気化に遅れた

    現金、固定電話、内燃機関、大学教授が文革でいなくなった
    ビルは更地のほうが立てやすい
    少なかった中国

    リープフロッグはキャッチアップとは違う
    ルイス転換点、中所得国の罠

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    2021年06月28日
  • 「超」英語独学法

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    重要なのは、勉強しようとする意欲を持っているか否かだ。
    それがあるかないかで、30年後のあなたはまったく異なるものになる。
    (最終ページより)

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    2021年06月22日
  • 仮想通貨はどうなるか―――バブルが終わり、新しい進化が始まる

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    まず全体的な感想として、仮想通貨も技術的な思想や問題の発生原因等を根本的な説明などが非常に参考になった。またこれを80歳にもなる野口幸雄さんが書かれていることに驚きを隠せない。

    自分自身も仮想通貨を一部保有しているが、投機的な価値上昇することと技術課題をはらんで展開されていくのかということをよく肝に銘じたいと感じた。

    一点、素晴らしいなと思ったのは、仮想通貨をカリフォルニアのゴールドラッシュで説明し、カリフォルニアでは詳細は乗り遅れるなと叫んでみんなと同じ方向に走れば群衆に押しつぶされてしまったが、ゴールドラッシュで金持ちになった人は初期のマイナーだけだったか?実はそうではなかった。と説明

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    2021年05月24日
  • 「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ

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    これかは自分の為に自分用の勉強をすることが必要。時間は限られているので如何に効率的に勉強しようとすると独学が一番と言うお話し。

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    2021年05月11日
  • 「超」英語独学法

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    英語独習法と合わせて読んだが、結局語彙力が必要だということがわかる。この語彙力とは何か、は英語独習法でわかり、専門性に特化する、丸暗記する、といった効率的に語彙力をつける方法はこの本でわかった、という感じだと思う。

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    2021年04月30日
  • 「超」英語独学法

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    少し意見に偏りがあると感じるところもあったが、役立つ情報、特に新しい情報が得られたのはよかった。

    一番興味深く読んだのは、第1章のニューノーマル時代での英語に関する記述で、経済学者である著者からの言葉は、大いに今後の参考になった。

    英語勉強には、名著とされる古い書籍を使用することが多いが、本書を読んでやはり新しい情報も必要だと感じた。本書では勉強用のサイトも数多く紹介されており、自分のもつ情報のアップデートに大変役立った。

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    2021年04月13日
  • リープフロッグ 逆転勝ちの経済学

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    個人的には非常に勇気の湧く一冊。
    日本がITなど先端分野で世界の国々(特に中国)に劣っているという点は、今更ながらもう聞き飽きた感はあるが、リープフロッグという視点から改めて整理されていて良かった。
    後半の今後日本企業、日本人個人への提言は100%納得。コロナを機に、まずは自分から変わっていきたいとつくづく思う。

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    2021年02月21日