野口悠紀雄のレビュー一覧
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日本は、先進国の位置から滑り落ちる寸前まで、経済が衰退してしまった。その原因はなんだったのか、今、必要な対策は何かについて、米、韓、台湾との比較や円安政策の過ちといった観点から解説する本。
以下に要旨を箇条書きする。
①最近では一人当たりGDPは韓国、台湾とも日本とほぼ同レベル。このままいくと、いずれ日本を追い越す
②日本は2000年以降、顕著な円安政策をとり、輸出は増えたが、輸入も増え、貿易収支は悪化、賃金も上昇しなかった。
③一方、韓国、台湾は通貨価値を維持、貿易黒字が増え、GDPが増え、賃金も上がった。
④中国の工業化に対し安易な手段で利益回復を図り技術革新を怠った日本企業に比して、韓国 -
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ネタバレアベノミクス、黒田緩和による円安の麻薬効果に依存したために、日本が貧しくなった!技術開発やビジネスモデルの転換を怠った!
円安で企業の利益が増え、株価が上昇すれば、皆ハッピーのように見えるが、、、円安で企業が儲かるには、賃金は固定しないといけない。
固定された円建ての賃金をもらった労働者は、海外で買えるものが減ってしまう。テイの良い賃金カットに会ったのと同じ!輸入物価の高騰によるインフレにも苦しめられる。
アベノミクスの本質は、賃金カットによる株価上昇だ!!
賃金が上がるから物価が上がるのだ!だから、賃金そのものを引き上げる政策が行われなければならない!
岸田政権の「分配なくして成長な -
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竹中平蔵がデジタル資本主義という言葉を使っていたが、この本では、データ共産主義が論じられる。信用スコアリングや顔認証など、国家に対しては人権保障の無い中国において、非常に親和性のあるテクノロジーだと思う。更に、サイバー空間を支配するためにも、デジタル人民元を国家が管理し、治安維持を名目に、国民監視システムを機能させる。本著でも取り上げられているが、まさに、ジョージオーウェルの1984、ビッグブラザーの世界観だ。
民主主義国家がDX化で対抗しようとしても、個人情報を扱われる事への不安や拒否権の発動で、共産圏ほど上手くいかない。新たな資本主義において、データ活用によるEBPMや金融商品管理、Ct -
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知の進化論、というテーマに絞れば星5個でもよい。人類の歴史の中で、情報を得るということがその時代ごとの技術によってどう変遷したか、価値が変わったかを豊富な研究と経験を混ぜたまとまりのある内容となっている。
インターネット登場後の話も結構面白く、例えばヤフーのような登録型検索から自動的にクロールしていく形になるまでの筆者の試行錯誤は良いネタとなっている。
人工知能を生かす話は情報発信の話などもあり、おかしいと思った箇所、書き方、不足してる話題もなく本当にまとまっててしかも読みやすかった。
ただ、これはこの本が2016年だからというのもあるが、現代の情報洪水社会に対する向き合い方については少し楽観 -
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ネタバレ大震災からの出発 ―ビジネスモデルの大転換は可能か 単行本 – 2011/7/8
日本人の戦後続く価値観が根本的に変わる必要がある
2012年5月22日記述
1940年体制、超勉強法、超整理法などの著作を持つ野口悠紀雄氏の本。
2011年5月に登場した本で前作と合せ緊急的に立て続け出版されていた。
内容としては日本経済が製造業にとっては生き残るのに相応しくないということだ。
もともと国際的に見て高い値段である電力も高くなる可能性がある今、国内で製造業に固執してはいけないと説く。
実は輸入を増やし外国製品を活用することだけで海外の安い電気を利用しているのと事実上同じ効果が見込めるなど言 -
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CBDCがタイトルになっている割にはdiemの話が結構出てきた。
未来の事なので、おそらくこうなるだろう!という筆者の想像の部分が半分。
まぁまぁ面白くて一気に読めた本。
人民元が覇権を取るようになってしまったら、いよいよ世界的に動き出さないと中国に飲み込まれてしまうのではないかと、考えさせられる。
個人的にはフィンテック系の暗号資産が好きだが、CBDCが導入されれば、フィアットとフィアットのハブになるようなXRPやXLMなんかは必要なくなる??のでは?と素人感覚で思ってしまった。
ハイブリッド型なら主流になっていくかも?なんて思ったりして。
いずれにせよ、ブロックチェーンは金融より先にメ -
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「超」集中法 成功するのは2割を制する人 (講談社現代新書) 新書 – 2015/9/17
新しい技術の登場を馬鹿にしないという態度が重要であるように思われる
2015年9月23日記述
野口悠紀雄氏による著作。
重要な事に集中する。
当たり前の事と思われているけれども
現実に世の中でどれだけその事が徹底されているだろうか。
瑣末なことにエネルギーを費やす前に重要項目を完璧にする必要がある。
なぜなら時間制約があるから。
特に書類の整理、試験勉強のようなコアが変化しないものに対する具体的な方法が本書で示されている。
著者の超整理法、超勉強法などを読めば更に理解が深まると思います。
タイト -
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新型コロナウイルスがもたらした、未曽有の経済危機。政府による対処は適切だったのか。データに基づき、コロナの影響、政策を分析し、今後に向けてなすべきことを提言する書籍。
2020年3月の家計調査では、実質消費支出の前年比減少率は6%だった。需要が激減したのは、被服・履物、教育、教養娯楽などの項目で、その比率は全体の約3割。経済活動自粛による需要の減少は、日本経済の一部に限定された現象といえる。
2020年4月の完全失業率は、前月から0.1ポイント上昇の2.6%にとどまった。一方、仕事を持ちながら、実際には仕事をしなかった「休業者」は、これまで毎月150万~200万人だったが、営業自粛要請など -
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「超」整理法などで知られる著者による、経済に関する一冊。
タイトルである「リープフロッグ」という言葉は始めて聞きましたが、著者によれば蛙跳びの意味で、遅れていた国が、ある時、急激に発展し、先を行く国を飛び越えて、世界の先頭に躍り出ることを言うそうです。
現在の中国、アイルランド、明朝時代の中国、大航海時代のポルトガル・スペイン・イギリスの興隆の歴史を振り返り、日本におけるリープフロッグの可能性を探っていきます。
そのためには、「今の日本の遅れを取り戻すために政府は何をすべきか」という質問自体に、現在の日本人のメンタリティが現れていると批判し、政府主導ではない、民間の組織が行うことを求めています -
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■本のポイント
アイルランドのIT化
明の鎖国による停滞と保険と株式会社を発明してリスクを分散した大航海時代のヨーロッパ
地中海か締め出され喜望峰、インド航路を発見したポルトガルの発展
新大陸を発見したコロンブスのスペインは、資産を王室が浪費した。
イギリスはエリザベス女王のもとで発展。ドレークにより世界一周、財宝確保し大英帝国を築いた。
産業革命が起きたイギリス、その後石炭メインだったため、アメリカドイツの電気化に遅れた
現金、固定電話、内燃機関、大学教授が文革でいなくなった
ビルは更地のほうが立てやすい
少なかった中国
リープフロッグはキャッチアップとは違う
ルイス転換点、中所得国の罠