野口悠紀雄のレビュー一覧
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IT革命や中国の工業化が進んだ1990年代以降の世界経済の変化を解説し、日本が取り残された原因とその改善策について提唱している。
1970〜80年代は、日本やドイツの工業生産が進んだため、アメリカやイギリスの経済は停滞した。サッチャーは民営化と規制改革を進め、レーガンも税制改革を行って経済が復活した。IT革命によってコストが劇的に低下し、海外アウトソーシングや水平分業への移行が進んだ。イギリスではビッグバンと呼ばれる金融の規制緩和を実施したことで、シティに外資系金融機関が進出し、金融機関のディーリングルームがロンドンに統合されるようになった。
1990年代に中国が工業化したことによって、世界的な分業体制は大きく変わった。日本は高度な経済活動に特化することができなかった。日本の経済体制は、大企業が支配的で意思決定は中央集権化しており、分散型の意思決定への転換が受け入れられなかった。テレビ事業が大赤字を出したように、日本型の垂直統合モデルは敗北した。
日本の労働環境は、1990年代後半から製造業の雇用が減少し、医療・福祉などが増加した。賃金は、製造業では1990年代後半以降も上昇しているが、就業者数が増えている医療・福祉で顕著に下落したため、全体の賃金は下落している。
財政赤字を縮小する方法として、税以外にインフレがある。第二次大戦直後の日本では、一般会計総額に対する国債残高の比率はインフレによって20分の1に縮小した。70年代のイギリスとイタリア、97年の韓国やタイ、98年のロシア、2001年のアルゼンチン、2008年のアイスランドなど、国債の返済能力が失われた国では通貨が暴落した。
社会保障給付費のうち、55〜60%は保険料によって賄われるが、20%程度が国費、10%あまりが地方負担。現在のままだと、厚生年金の積立金は2030年ごろに枯渇する。
貿易収支が黒字の場合は、円安による輸出額増大の効果が大きいが、貿易収支が赤字の場合は、円安だと輸入原材料費の増加の方が大きくなって赤字が増大する。石油ショックの際、日本は金融引き締めを行い、円高になったため、石油価格上昇の影響が緩和された。
著者は、新興国が工業化したことを踏まえて先進国の比較優位がどこにあるのかを考えることが必要であり、ものづくりこそ経済活動の基本であるといった考え方にとらわれて輸出立国モデルに固執すると、かえって事態が悪化すると主張する。政府がやるべきことは、業界側の主体的な取り組みを促す環境を整備するくらいがいいのだろうが、政府はこれまでの産業体制を保護しようとする一方で、経営者も政府の戦略を求めているという依存体質は残念だ。多くの先進国では外国人労働者の比率は6〜9%を占めているのに対し、日本は0.3%しかない。教育を変えるには時間がかかるだろうが、海外の人材を活用するのは即効性が期待できる。
製造業は共同作業が得意な日本人の国民性に合っているという見方もあるし、行き過ぎた金融業に走って欲しくもない。しかし、世界の経済状況が刻々と動いている中で古い考え方に固執して守り続ければ、どんどん世界から取り残されていくだろう。日本の経済構造の転換を主張する部分は、共感できる部分が多かった。 -
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最近、パソコンが高い。海外生産あるいは海外からのパーツ調達が多いため、円安の影響をもろに受けた結果である。発電用燃料の輸入とエレクトニクス製品の輸入の増加により、物価の円安感応度が近年とみに高まっている。反面、円安で増益になる企業は限定的であり、全体としては今もなお賃金は下降傾向にある。消費者物価は上昇し、ますます労働者の生活は貧しくなっている。財界に賃上げを呼びかけるもさしたる効果もない。賃金は個々の企業が決めるのではなく労働市場が決めるものであれば当然の帰結である。企業の売り上げが伸びなければ労働需要は増えないし賃金も上昇しない。日本の就業構造は大きく変化している。まずはその現実を見つめなおさなければならない。賃金問題は産業構造の問題。賃金の高い製造業の縮小は新興国の工業化によるものであって、いかなる先進国もこの状況を覆すことはできない。政府が緊急に実施すべきことは円安を抑えて実質賃金を上げること。日本再興戦略に欠けているのは縮小する製造業にかわって日本産業の中心となる産業をどうするのかという視点。製造業を中心とする発想からの脱却を図らなければならない。成熟経済における成長戦略は投資より消費。サービス産業は国際競争力が低く国際収支は恒常的に赤字であるという現実。これにどう取り組んでいくのかが日本浮沈の重要な鍵となる。
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仮想通貨は決済手段としては送金コストがゼロになるなど明らかに優れた価値を持っているがまだまだ問題点だらけ。特に投資先としてビットコインを考えている人は、リスクの面からも向かないというのが筆者の判断です。
セキュリティ面、ビットコインが仮想通貨の主役になるか分からない現状では投資先としては却ってリスクが高いと筆者は判断されているようです。
ただ当時の発達した電信網の元で初期の電話が、電信の代わりになるとは思わず玩具にすぎない、インタ-ネットも初期にその価値を認められていなかった過去の事例からも、決済コスト等で圧倒的な優位性を持つ仮想通貨がこれからの世の中の主役となるのは間違いなく、某国の首脳のように一時的なブ-ムとの判断はしない方がよい点は強調されている内容でした。
ビットコインをはじめとした仮想通貨のことが全く分からない人には参考になる内容と思います。 -
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ビットコインに代表される仮想通貨に関する書籍。マネーは国によって、ドル、ユーロ、円など様々あり、各国や銀行に管理されている一方、ビットコインは管理主体がないのが特徴。ビットコインを支える技術としてブロックチェーンという考え方があり、ここに取引記録が全て残される仕組みとなっている。ブロックチェーンは前ブロックのハッシュ、ナンス、取引記録で構成され、ハッシュの先頭13文字が0となるナンスを見つける(計算する)ことをマイニングという。現在は10分程度で導かれるよう調整されている(目標時間は2週間毎に調整)。ビットコインが解決し得ることは大きく2点ある。①送金コストの低下。(例:円でドルを買う/売るときのギャップは銀行の取り分となっているが、このギャップが仮想通貨を利用するとほぼゼロとなる(特に円は世界的に3%ほどしか流通しておらず、このギャップが大きい))②全世界共通のマネープラットフォーム。(例:米国に行くとき、円からドルに両替せず、ビットコインで済ませることができる。)ビットコインだけでなく、仮想通貨には全世界のマネープラットフォームを一新する可能性を秘めており、今後に目が離せない。
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新書だけあって内容的にはここ数年の(5年くらいの)教授の著書の内容の網羅ダイジェスト版のような感じ。よって、著者の著書を読んでいる方には不要…あるいは頭の整理に。読んでいない方にはこれ一冊で著書の昨今の日本そして世界経済に対する見方と日本への処方箋が理解できるという内容。
東日本大震災後のいっとき「今こそ財政出動を」といった論調が目立った氏だが、あれは緊急避難としての主張だったのか、この本ではその点は全く消え去り、氏のもともとの主張である「産業構造の転換」なしには日本経済の再活性化はなく、アベノミクスはほぼ効果を発揮していないとの指摘に。 -
Posted by ブクログ
野口教授の「超」シリーズはもう何作目になるでしょうか。
「『超』整理法」から始まり、かなり読ませていただきました。
章ごとにまとめがある書き方は、振り返りがしやすく、読みやすい構成になっているのは定番となりました。
今回のテーマ、説得は、従来長時間かけてじっくりと行うもの、という印象だったものを、根本から覆し、効果的な説得を目指します。
なかなか経験を経ないと「一撃で仕留める」なんてことは難しいものですが、具体的なヒントも多く、実践しやすい内容も多いため、参考になります。
説得する範囲を1対1の場だけでなく、スピーチや文章についても言及していますので、即活用できる内容になっていると思います。
「超」説得法:瞬間的に相手の心を掴む方法、「一撃で仕留める方法」
魔女の「超」説得法4つのルール
①注意を引く。無視されないようにする。名を呼ぶのが有効。
②関心を持たせる。興味を抱かせる。聞く価値がある話だと納得させる。「相手が聞きたいと願っているメッセージ」を投げかけるのが有効。相手が何を望んでいるかを知るには、調査が必要。
③信頼を獲得する。事前の周到な調査による予言は一つの方法。
④最初は現実的な目標を、具体的、簡明に示す。そして、徐々に最終目的に誘導する。
ジョークに対する聴衆の態度が日米で違う
アメリカ:最初にジョークを聞くことを期待。だから面白くなくても笑う。
日本:何かを学ぶために講演を聞きに来ているため、ジョークに反応しない。笑わない。しらける
講演やスピーチの出だし
①皆さんこんにちは。○○です(姓名を名乗る)
②話す機会をいただき、光栄です。
③主催者に礼。幹事へのねぎらい
④「この町には特別の関心がある」云々
⑤この話がどのような効用を持つか
⑥全体の見取り図。「話したいことは3つある」
カジュアルなスピーチでの出だし
①「よいニュースと悪いニュースがあります」と始める方法。「万能の出だし法」
②「この会場に来る途中で珍しいもの(あるいは、興味深いもの、印象的なもの)を見ました」と言って、話の本題につなげる方法
文章は「読む価値があるものあ」ということを、何らかの方法で最初に示す必要がある。そのためには、できるだけ早い段階で、全体の見取り図を示すのが良い
「超」説得法
第一の弾丸:名前
・人間は命名によって対象を認識する。書名などタイトルで内容を缶けるに的確に伝える必要
第二の弾丸:比喩
・短い言葉でメッセージを伝えることができるので、一撃必殺の有用な武器
説得が成功する4つの条件
①事態が変化する臨界状態の一歩手前まで来ている場合
②撃力(一挙に加える力、きわめて短時間のうちに加える力)が用いられる場合
③説得が自己実現する場合
④説得者が信頼を獲得している場合
撃力の理論
伝達されるメッセージの内容=事態を変える力×伝達時間
すぐに使える5つのアドバイス
①「あなたは能力があるのに、周りの人がそれを分かっていない」。これは、誰もが聞きたいと願っている究極の殺し文句だ。相手の関心を獲得するために、この一撃(あるいはその変形)が有効。
②適切な命名やうまい比喩がないかと、つねに探し求めよう。説得するにも攻撃するにも、名前や比喩は強力な弾丸になる。
③相手の決心を変えさせるには、評価尺度の正しさを争うのでなく、評価の基準を変えさせるほうが有効。
④スピーチでは、話し始めに凝るより、最後の締めくくりを印象的に。ケネディの「私はベルリン市民だ」を真似て、「私はあなた方と同じ側にいる」と伝えるのがよい。
⑤「負の一撃」は致命的。とりわけ、最後の段階での負の一撃は、取り戻せない。「あやまちすな。心して降りよ」
<この本から得られた気づきとアクション>
・説得というと長時間じっくりというイメージだが、そうではない説得もある。そういう技術が可能なら常に学んでいきたい
・理論的なところだけでなく、具体例も多く、取り組みやすい。魔女の説得法やスピーチの出だしはすぐにでも活用できそうだ。
<目次>
第1章 一撃で仕留めよ
第2章 魔女に学ぶ一撃説得の極意
第3章 聖書をビジネス書として読む
第4章 最初の一撃で掌握するには
第5章 一撃のメカニズム
第6章 とどめの一撃
第7章 うまく命名できれば千人力
第8章 比喩を使う説得はなぜ強力なのか
第9章 撃力の理論――なぜ一撃か?
第10章 信頼獲得の正攻法とテクニック
第11章 悪魔の方法を盗めないか? -
Posted by ブクログ
しかし、本当に10年前には想像もつかないような世界貸せきたなぁと思います。
まぁ、いろんなことほとんど全部をGoogle様に握られていて、ときどき、教えていないのに「ここ自宅」、「ここ仕事場」と、めちゃくちゃ的確に指摘されて、ちょっと怖い時もありますが。
それも、じきになれる。……なれていいのかどうかはわからないけど。
わたしらみたいな半端なニューロには、情報って生きていくのに絶対的に必要なインフラになっちゃった気がします。
そして、デジタルオフィスができて、紙が減ったかというと、しょーもない情報も送られることになって、プリントアウト自体は増えていたりするんだけども……。
でも、あともどり場できない。
ぼくらは、引き返せない楔を打ちこまれた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目22箇所。日本の中心産業である製造業全体が深刻な経営危機に直面している、「その他」ではなく「中核」が問題を起こしているのだ、このことこそ、日本が抱える問題の本質である、個々の細かい対処でなく、基本の方向付けを誤っているために、こうした事態に陥っている。いま日本にとって必要な標語は「考え直そう日本」である、「日本を含む先進国は所得が低く、新興国の大部分の人々の所得は著しく低い」という当然の事実を再確認し、それと矛盾しないビジネスモデルを構築することである。自動車をはじめとする多くの分野の企業が、「これからの市場は新興国」と考えている、新興国の市場が成長することは疑いないが、そこで利益を上げられるかどうかは、まったく別問題だ。新しい産業の構築には、人材が決定的な役割を果たす、1990年代の世界を見ると、外国人がそうした役割を果たした事例が多い、外国人排斥に凝り固まっている日本人の考え方を根本から変えることだ。iPhoneの原型はNTTドコモのiモードだ、タッチパネル方式もゼロックスが開発したものであり、アップルはそれを真似ただけだ、さまざまな技術の組み合わせから、従来はなかった新しいコンセプトの製品を作り出したことが、重要なのである。iPhoneの重要な点は、タッチパネルというよりは、背後にインターネットがあることだ、iPhoneによって、個人レベルでのクラウドコンピューティングが始まっている。日本企業が不振を続ける基本的原因は、企業外部の問題ではなく、企業のビジネスモデルそのものにあると考えざるをえない、条件が大きく変化したにもかかわらず、古いビジネスモデルに固執することが間違いなのだ。日本にも競争はある、しかし、それは電波の質と価格の競争ではなく、利用者の囲い込み競争だ、これは一見したところ競争に見えるが、クラウド大戦争とは本質的に異質のものである、なぜなら本来の競争は進歩をもたらすが、囲い込みは停滞とガラパゴス化しかもたらさないからだ。アジア新興国の市場は、急拡大している、たとえば、中国での2011年の自動車の生産台数、販売台数は、ともに1800万台を突破し、3年連続で世界首位となった。アジア消費者市場への参入が日本企業の救世主にならないと考える第一の理由は、他の先進国や新興国のメーカーがすでに参入しており、激しい競争が展開されているからだ。第二の理由は、新興国で求められるのは、高品質の製品というよりは、低価格の製品であることだ。ブランドは残っている、アメリカの消費者は、自室にはビデオを置くが。居間に置くのはソニーやシャープだという、そうするのは、画像が優れているからではない、ソニーやシャープがアメリカ市場に残っているのは、性能がよいからでなく、ブランド力があるからである。日本の企業は「よいモノを安く作る」のがモノづくりだと思っている、現実には日本のテレビは「普通のモノ」になってしまった、それでも高く売れる、つまり、「普通のモノを高く売る」ことも可能なのだ。日本の場合には、そもそも「経営者のマーケット」が存在しない、だから改革者を国内に求めるのは、難しい、外国に求めるほうが効率的だ、実は日本はこうしたスタイルの改革をすでに経験したことがある、それは第二次世界大戦後の連合国による占領である、最高権力者が入れ替わり、国家運営の最高目的が、戦争遂行から経済成長に変わった。これまでの日本tの中国との関係は、「中国で生産された消費財を日本が輸入し、中国に対しては日本が資本財を輸出する」というものであった、ここにおける中国の役割は、単純労働力の供給である。日本が目指すべき方向は、いま中国に出現しつつある新しい世代の能力を活用することである、つまり中国を知識労働者の供給国と見なすことだ。労働力減少に対する適切な対策とは、外国から労働力を受け入れることである、これは世界標準の考え方だ、日本だけが外国人労働者に固く門を閉ざしている、これはまったく非合理な態度だ。専門家の採用はもっと広い観点から考え、即戦力を求めないほうがいよい、それよりは企画力や発想力を求めるべきだ、日本企業に足りない部分を補ってもらい、可能性を拡げる、という発想が必要だ。中国人人材の利点は何か、まずどのような分野であれ、英語力に期待できる、英語力は日本企業が水平分業を実現するためにも必要だ。先端金融も、日本が遅れている分野だ、この分野で中国の教育が格別優れているわけではないが、中国人の英語能力に期待できる面が多い。イギリスの人口は日本の約半分だが、移民の「出」は日本の6.1倍、移民の「入り」は日本の3.2倍となっている。イギリスが持っている旧植民地との強い関係に相当するものを、日本が持っていないのは事実だ、また、英語が世界語になっているために、グローバリゼーションが進んだ世界でイギリスが有利な立場にいることも事実だ。21世紀は、米中というG2がリードする時代になることは否定しえない、しかし、日本はのけ者ではない、世界の方向付けに重要な影響を与えられる、それが、日本の未来をも左右するのである。
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Posted by ブクログ
本当に次々とノウハウ本を作るものである。
勉強法というものは、やはり重要なものであると思う。
勉強の方法は、わかっているようでわからないことが実状であろう。
どのように勉強するかは、
個人にあった一番やりやすい勉強法
を見つけることが必要であろう。
「どのようにして勉強すべきかという方法論は、
系統的に教えない。」
勉強ができないのは、能力が低いからでなく、
勉強のやり方に問題がある。
「学力」と「得点力」は別のものである。
「何歳になっても勉強はできる。
勉強を始めるのに、遅すぎることはない。
人間は何歳になっても、
学習によって進歩する動物なのである。」
「投資」としての勉強ではなく、
「消費」としての勉強である。
基本原則
①おもしろいことを勉強する。
好奇心が満たされるとき、誰でも楽しいと思う。
理解が深まると喜びを感じる。
勉強とは、本来楽しいものである。
楽しくなければ、楽しくなるように
学ぶ方法を変えることである。
教材も自分で選んで、楽しく勉強する。
ある程度知っていることについて
新しい情報が得られると興味をだく。
興味と知識は連鎖的に広がる。
②全体から理解する。
基礎は退屈で難しいものだ。
全体を把握し、それに基づいて部分を
理解をしようとする方法が大切。
上から見ればよく見えるし、
各部分は他の部分との関連において理解しやすい。
そこから「重要な点」を把握する。
「幹と枝葉の区別」能力を高める。
学力とは、重要なことに集中できる能力である。
③8割わかったら先に進む。
勉強も試験でも同じであるが、まず8割までやる。
残りの2割が難しい。
少なくとも、努力に見合った成果が得られない。
しかし、8割までは中断せずに行うことが大切である。
8割やったら、とりあえず進め。
高いところにのぼれば、2割が自然に理解できる場合が多い。
④目標が意欲を生む
勉強とは、目標と現在の状態との差を埋めるものである。
目標もイメージを伴った具体的なものに。
イメージが具体的であれば、望めば実現する。
各論の方法論
英語;教科書丸暗記法
学校での英語の勉強は、英語を分解し(=分解法)
日本語と関連つけて学習しようとするところに問題がある。
言葉をそのまま全体として受け入れる。
全部を記憶すれば、英語の成績は上がる。
①部分部分ではなく、全文を連続して覚えるほうが容易。
②ある箇所を思い出せば、あとは自動的に思い出せる。
③単語は一つ一つを無理して覚えなくても
文章を暗記すれば自動的に覚えられる。
④個々の単語をバラバラに覚えようとしても、
覚えられるものではない。
⑤英単語が日本語の単語に1対1に対応しない。
⑥分解法は、英語をリズムで覚えないので、聞き取れない。
⑦分解法は、英語的表現ができない。
英語的表現は、沢山の文章を読むことによってしか獲得できない。
受験英語は、教科書丸暗記で十分である。
出題者は、教科書の範囲を逸脱した問題を出すと
批判されるので、慎重になっている。
国語;字数把握の重要性
(1)文章の構造は、3部構成(序論;本論;結論)である。
序論;問題提起、問題の限定化、背景説明、先行研究のサーベイ
本論;
従来の考え方の批判、対立意見の紹介、
仮定の明示、分析、実証、批判
留保条件、客観的分析から主観的判断
結論;序論で提起した問題についての答え
(2)早く正確に読むには、
文章の最初と最後をまず読むことである。
全容把握→通読→拾い読み
全体を把握していると、部分は理解しやすい。
(3)文章の書き方
人を感動させる文章を書く必要はない。
相手に読みやすい文章を書く。
①1文1意主義をとる。「が」を使わない。
②ねじれをなくす。主語が入れ替わる。
重複表現。修飾関係をはっきりさせる。
(4)受験国語
短文(1500字程度)の文章を精読する。
150字程度の文章を書く。
数学;パラシュート法;受験数学は暗記だ。
当面の問題に集中して、解き方を習熟する。
できるだけ早く全課程を勉強する。
基礎を完全にマスターしてから
進んでならぬという固定観念は捨てる。
基礎がわからないから理解できないのではなく、
興味がわからないから理解しようとする意欲がわかない。
基礎概念や定理の意味は使うことによってわかることが多い。
基礎概念や定理の意味は、理由がわからなくても、
とにかく使い方を丸暗記する。
使っているうちにわかることがある。
受験数学は自分で考えて解くより
解き方を覚えてしまった法がよい。
ただし計算力はつけよ。
暗記術
記憶しようとするならば、
まず対象に注意を向け、興味を持つ。
理解することによって記憶する。
脳の記憶容量は、使えば使うほど大きくなる。
覚えられないのではなく、思い出せないことが多い。
①共通属性法;共通する属性でくくる。
②寄生法;よく知っているものに寄生させる。
③ストりー法;因果関係でストーリーを作る。
受験勉強
受験勉強は特殊である。
①問題が与えられている。
②正解がある。
③出題範囲が決まっている。
④知的な文章がでる。
⑤時間内に解く。
受験勉強は暗記だといわれる。
自分で解法を見いだして解いていては、
時間がかかりすぎる。
受験勉強は、絶対評価ではなく、相対評価である。
そのため、選別できる問題でなければならない。
入試問題が難しいのは、誰にとっても同じである。
しかし、難しすぎて誰も解けなければ、選別できない。
努力すれば解けるようになっている。採点するために曖昧では困る。
客観的基準がいる。
しかし、受験勉強によって、本来の知的活動に阻害される。
問題が与えられているから、
「問題を探す能力」がなおざりにされる。
「なにが重要か」を見抜く能力も問われない。 -
Posted by ブクログ
・日本企業は、事業の中核部分が赤字を起こすという大問題を抱えている。
・アップルは独自技術を新たに開発したわけじゃない。そもそも新しい技術なんぞ、原爆とロケットくらいなもの。
・一票の格差は、農村対都市という側面もあるが、第二次産業対大三次産業という要素もある。
・大学のキャンパスの国籍構成比が次の20年後の姿。
・日本企業は垂直統合に美学を感じてきたが、これがまずい。
・日本は、自動車減税やエコカー補助など、製造業中心の保護をしようとしているが、全く間違っている。
→対外資産の運用利回りをアップしろ。
・中国で造ればたくさん売れるので利益が出るというのは幻だ。