野口悠紀雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
難しくて理解しきれていない部分も多々あるのだけど、ブロックチェーンはお金のやり取りだけでなく社会の仕組みそのものに大きな影響を与えうるものだ、ということは捉えられた、と思う。
ビットコインじゃないけど、ケニアのエムペサの話は印象に残っている。お金は銀行のATMで引き出すものだと思っていたけど、ATMの普及よりも携帯の方が速かった、だからそこに送金のシステムを組み込んだ。
お金というものの概念、あるいはもっと広い視野でいうと取引記録や情報管理などの仕組みがどう変わるか、そしてそこに人間の理解と意識がどこまで追いつけるか…楽しみだなぁと思う。 -
Posted by ブクログ
職場同僚が熱く語っていたので、思わず購入。
僕も前半、かなりのめりこんだ。
ブロックチェーンという技術とそれがもたらす社会の可能性がいきいきと語られている。
DAOについては、たとえば、ホラクラシー組織と似ているように思えた。
疑問は、Proofの仕組み、改鼠の可能性について。
まだよく理解できてませんね、きっと。
この本と並行して、『人工知能と経済の未来』を読んでいたので、AIやらで純粋機械化経済になると、ほんとにどうなるのかなーという妄想を繰り広げて。。。収拾つかなくなってきました。
本書は300頁を超えるので、後半は少しだれてきました。
でも、AI含め、この領域を実地に試して、仕事を変えていくことは面白そう。 -
Posted by ブクログ
歴史的な経緯を踏まえながら、今現在の知識・知性にまつわる状況を俯瞰し、整理した新書である。特に紙面を割いているのはインターネット以降のそれだろうか。
内容としては新味に欠けると感じる人もいるだろう。各種SNSについてなどは、現代的には「当然知っているべき、触れているべきツール」ではあるし、当たり前の話が続いている印象を持っても、それは当然のことだろう。
しかしその一方で、改めてそれらのツールを全体的な視点で解釈しなおすことにはある一定の意味が見出せるだろう。また、意外にこうしたツールを大雑把に紹介する記事は多くないこともあるから、疎い人間にとっては読みやすく、その意味で新書的な良さ(ライトさ)があった。
とはいえ、さすがに今少し深い議論を望みたい部分はあった。個人的には人工知能について、もう少し深く書いているものと期待していた面があった。
そうした個人的な経緯も含めて、星四つ程度と評価している。 -
Posted by ブクログ
☆アベノミクス批判本。
私は経済学を体系だって学んでいないので、アベノミクスが正しのか間違っているのかわからない。賛成派、反対派の意見のどちらも知っておきたい。野口氏は反対派の立場に立つ。
〇円安が国益は幻想
・円安は、輸出企業の利益を増加させて株価を上昇させた。しかし半面では、生産コストを引き上げ、また消費者物価の上昇を通じて家計を圧迫している。他方で、賃金は上昇せず、設備投資は増えない。そして貿易赤字が拡大している。結局のところ、円安は労働者を貧しくすることによて株高をもたらしている。そして所得格差が拡大する。アベノミクスは実体経済を改善する力は持っておらず、日本経済を悪化させている。しかし、円安が進行すると、企業利益が増大して株価が上昇する。そのため、あたかも経済活動が改善したように見える。株価上昇に幻惑された人々は、経済の深刻な問題から目をそらされている。
〇為替について
為替レートが重要なのは、それが全ての経済活動に影響を与えるからである。ではその為替レートについて学ぶと、どんなご利益があるのかというと、将来の為替レートを正確に予測できるようになり、FXで利益を上げることができるかというとそうはならないとのこと。そんな風に言われると知っていてもしょうがないと思ってしまうのだが、経済を深く理解できるようになるとか。 -
Posted by ブクログ
御年75歳というのに、非常に柔軟で最先端の考え方をすることにいつも驚かせる。
いかに新しい技術革新を取り入れていくべきか熱く語ってある。あと何年この方が本を出すことができるだろうか。健康に気をつけてほしい。そして野口氏の理念を理解し実践する政治家が現れてほしい。
1章人口知能とビックデータが広げる可能性
2章新しいITサービスが変える市場経済の姿
3章本格的利用が始まったビットコイン技術
4章成長するアメリカと停滞する日本
5章日本が新技術を取り入れるための条件
6章アベノミクスでは日本は復活しない
7章投機の時代の終了
日本経済は長期的な停滞過程から脱却することはできない。この状態を変えるには、金融緩和やインフレ目標で経済が改善するとの幻想から脱却することが必要。
そして新しい技術の成果を取り入れるとことが必要。
ただし政府が指導して行うべきことではない。
必要なのは市場経済の力を利用すること。規制緩和は最も重要な成長戦略。