あらすじ
労働力不足と社会保障費の膨張――日本が抱える大問題だ。しかし短期的な政策ばかりで、構造的な問題を見誤っている。この問題を放置していたら、団塊ジュニアが高齢期を迎える2040年に、日本経済・社会が維持できなくなる。圧倒的なデータとシミュレーションで明らかにする日本が抱える不都合な真実を明にする。
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Posted by ブクログ
2040年には就業者が1900万人現在よりも減少し、更には全雇用の1/4が、医療・介護につかなければ成り立たない・・・しかしこれでは全産業構造が崩壊してしまう。。。非常に先々の怖い未来が見えてくる1冊で。これは必見の本だと思います。
Posted by ブクログ
私は現在の日本経済の評価、アベノミクスの評価について野口悠紀雄氏の考察と指摘にやはり基本的に同感です。
「日本は世界の中で急速に貧しくなっている」という現実を日本・日本人は認識しなければなりません。
Posted by ブクログ
デフレ脱却目標は誤り。インフレ率を目標にしても、悪いインフレであれば、スタグフレーションになるだけ。
日本は、日銀が国債を買うので、マイナス金利で購入しても儲かる。
ドイツは、当座預金にマイナスの付利がつくので、マイナス金利の国債を買っても得になる。
デマンドインフレと、コストプッシュインフレの違い。
人手不足による賃金の上昇は、賃金総額が上がらなければコストプッシュになるだけ。
求人倍率が1を超えたのは、求人が増えたというより求職者が減ったため。
増えたのは、一時雇用と低賃金雇用。
医療と介護が膨張する。
医療改革=自己負担率の引き上げ、資産保有を考慮する。
「なぜ大国は衰退するのか」
「マネーの進化史」
マネタイゼーションは、フランスのジョンローと同じ。
新しく製造業より生産性の高い産業が生まれなければ活性化しない。
日本と中国、ヨーロッパは製造業の割合が高いので、景気回復が遅れている。
アメリカは産業構造が違う。
イギリス経済の復活は、しえ増行ではなくサービス産業。
生産性が高いサービス産業は、雇用が少ない。=ジョブレスリカバリー
日本では、高度サービス産業が区別されていない。
Posted by ブクログ
はじめに 2040年問題とは何か
第I部 デフレ脱却で経済落ち込む
第1章 円安で得した人と損した人
第2章 日米逆の金融政策の帰結
第3章 実体経済はなぜ落ち込む?
第II部 労働力不足と社会保障の膨張
第4章 労働力不足経済に突入する
第5章 医療と介護の問題はどうすれば解決できるか
第6章 公的年金の問題はどうすれば解決できるか
第7章 財政の将来はきわめて深刻
第8章 どうすれば成長を実現できるか?
Posted by ブクログ
この著者の本を読むのは2冊目だが、冒頭がアベノミクス批判から入るあたりは、著者の主張の一貫性が見て取れる。
基本的な主張は下記の通りだが、実際のデータもしっかり掲載されているので、それなりの納得感がある。
・アベノミクスが経済成長を阻害する理由
・高齢化、労働人口減少を社会保険料の面から試算
→タイトル通り日本崩壊→移民受け入れが必要
・公的年金の問題→タイトル通り日本崩壊→受給開始年齢引き上げ必須