野口悠紀雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
個人のDXとしての「超」アーカイブの手法を具体的に解説する。内容的にはたいしたこと書いてないけど,とにかくそのまま実践することに意味がある本だと思う。
スマホでグーグルドキュメントに音声入力してメモを取るというのは実践したいと思う。
Gmailの便利さは分かっているのだが,仕事では使いにくいのが難点。いっそ有料のビジネスアカウントでGmailにした方が良いかなとは思った。
アーカイブは蓄積なので,今から始めることが10年後にとんでもない差を生むということは意識しなければならない。
バスティーユ襲撃事件について,ラ=ロシュフコー=リアンクールがルイ16世に「暴動ではございません。これは革命です」と言った。そして著者の提示する手法も革命である。 -
Posted by ブクログ
Chat GPTを自身や子供の学習にどう役立てられるか知りたくて手に取りました。
まだまだ、発展途上のツールであることは承知してましたが、(あくまで、現時点で、)語学の勉強には強く、数学の勉強には弱いとは全く知りませんでした。個人的には、英語の学習にChat GPTを多用しており、快適以外の何者でもありません。どんどん他の学習にも使っていこうと考えていたところであったので、参考になりました。
しかし、それより印象に残ったのは、筆者の勉強に対する姿勢です。野口悠紀雄さんと言えば、浅学な私でも知っているくらい高名な経済学者で、御歳も80を超えておられます、その築いた地位や年齢にも関わらず学び続け、かつ新たな学習法を試し続ける、その姿勢には感嘆しました。どちらかというとChat GPT利用のノウハウよりも、そちらの方が印象に残ったぐらいです。私もかくありたいものです。 -
Posted by ブクログ
ビットコインで一儲けしようと邪念をいだき勉強がてら読んでみる。
2018年の古い書籍ですが、その当時どう考えられてきて現状どうなったかのか答え合わせをしようと試みる。
仮想通貨に対するこれまでの印象:投機的で怪しい。資金流出、マネーロンダリングなど犯罪の温床。電子マネーと仮想通貨の違いもわかっていない。
読書後の仮想通貨の印象:取引履歴の全てを記録し格安の送金手数料が特徴のインフラだけのはずが2017年にタダで資産を増やせるとの誤解により価格が急上昇した経緯が理解できた。仕組み上の取引履歴は暗号化されているためハッキングはできなないが、誰が取引しているかとうことは完全に匿名化されている。どうりで資金洗浄に使われやすいわけだ。暗号化の安全性も量子コンピュータによって崩される可能性もあるしその時にまた暴落なんてこともありうるだろう。現在の日本ではビットコインで売買できるものもあんまり無いし金融機関の発達した国では送金の簡便さのメリットもあまり感じられない。何より膨大な計算資源が必要で電力を大量に消費するのが問題。またその匿名性の担保から薄暗い目的の送金に使われやすい印象もますます強まる。一方でエルサルバドルや中央アフリカなど貧しさから逃れるためだったり植民地支配から逃れるために法定通貨に指定した国もある(まだ成功はしていないけれども)。胡散臭さはありつつも世界的にみると消え去ることはない印象。ついでに言えば本書では仮想通貨とブロックチェーンの将来性をごっちゃに記述されていて意図不明。(最後の章はいらいのでは?)
ではこれから自分はどうするか:いずれにしても通貨というものを自分が理解していないことを再認識したし、考えるきっかけになったことは確かだ。著者の立ち位置としては仮想通貨を資産としては認めていないけれど、世の中は資産として扱い始めているし、理解してないのに使っているというか長いものにまかれていることはよくあることだから試しながら考えてみようと思う。 -
Posted by ブクログ
大蔵官僚出身の学者が、「失われた30年」をわかりやすい言葉で分析している。
他の書籍などでも繰り返し語られているのと同じく、「既得権益」「問題の先送り」といったキーワードが出てくる。
過去の成功体験が転じて、日本が「安心安全」を追及し、ある程度それが実現した(してしまった)のが日本からチャレンジや革新の気概を失わせてしまった根本的な問題なのかと思える。見方によっては「緩やかな衰退」が幸せなのかもしれない。SFモノで時々出てくる価値観だ。
中国や米国と日本の留学生の数の差が大きいというくだりでそれを感じた。中国も米国も、自分の国や通貨に頼らない(信用していない)がゆえにチャレンジするしかないという土壌の違いがあるのだと。 -
Posted by ブクログ
2040年に日本に起こりうる問題を紹介した作品。
1. 女性や高齢者の就業率引き上げが経済成長率維持には必須(経済成長なしで社会保障の維持は難しい)。
2.急激な円安が進んだ結果、日本の1人あたりGDPは台湾より低く、アメリカの半分になった。賃金格差も拡大してあるが、実際に日本が貧しくなり、産業が弱くなったことを示している。
3.要介護人口が増加する。介護人材を確保できるかが大問題(日本が貧しくなれば外国人労働者も期待できない)
4.医療技術の進歩により現在では不治の病とされたものの治癒が可能となる。また介護技術(介護ロボットなど)の進歩が目覚ましいだろう。メタバース医療の実現にも期待。
5.メタバースの利用が進み経済取引が可能になると契約違反や課税などいくつか解決すべき問題も出てくる。
6.完全自動運転も実現する。EV化が進むといくつかの工程が不要となり雇用に与える影響もある。
-
Posted by ブクログ
題名に惹かれて一気に読んだが、結局のところ「日本経済の生産性は現在より低下する」というのが結論であるため、救いがない。
そしてどうすればいいのかという事に関しては、巻末の「おわりに」の最後の方で
「新しい技術を積極的に取り入れる事だ」
というのである。そしてそれが実現可能である根拠として「日本人の資質は優秀だからだ」というのでは寂しすぎると感じました。しかも優秀なはずの日本人は「大学に入った途端に勉強をしなく成ってしまう現状を変えなくてはならない」と言いながら、変える方策については何も発言していないのです。
そして新しい技術を積極的に取り入れる可能性を開く方策が国民が現状を自覚して「声を上げること」というのも…どうかなぁ。
著者は最近猛烈に著作を出しています。現状分析についてはピカイチであり、金融政策についての無責任な政策を早い段階で批判しています。
でも「日本が再興する唯一の方法を緊急提言!」というオビは粉飾であると言わざるを得ません。
でも、「声を上げること」しかできないのが本当のことだから仕方ないですね。