野口悠紀雄のレビュー一覧
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通貨覇権を目指す「デジタル人民元」を前に、大きく後れを取った米国と日本。
という内容から、筆者の市場予測がガンガン書いてあり面白い。デジタル通貨という概念の入門書としても最適な構成になっている。
ブロックチェーンや仮想通貨に多少縁あれば、今後の世界観にわくわくして読める一冊。
三年ながら、本書に書いてある1/3は、すでにリアルタイムで結果がでてしまっていて笑える部分もある。
また、過去のブロックチェーンや仮想通貨系のメディアの中で、もっともブロックチェーン周りの歴史が体系化して記載されていた。サトシナカモトと仲間の話、マウントゴックス事件、ビットコインの高騰理由やがデジタルゴールド化するま -
Posted by ブクログ
冒頭、本に囲まれているときが一番幸せという話が出てくる。これを目にしたのでこの本を手に取ったみたいなもんで、本当にその気持ちはよくわかる。
どんな本屋でもいいわけではないけど、なんか幸せなんだよな。でも時々、あれもこれも、まだ読んでないなとか、読まなきゃなとか強迫観念に囚われてしまうようなときがある。
だからかな、最近は、何度も何度も読み返せるようなそういう本を早く見つけたいと思うようになったことも、この本を手にした原因かもしれない。
そういう意味では、ちょっと残念だったけれど、マクベスとかアンナカレーニナとか、これらは読んでみようと思う。
最後にまるで、この本にはこういう“教養”がたくさん詰 -
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テレワークを導入しないため労働生産性が低い。
オンライン診療は診療報酬が低い。
官僚は質問待機で深夜勤務になる。
E-Gav電子申請は使いにくく使われていない。
デジタル化のカギは、既得権益と切り崩せるか。SIerの仕事がなくなるから。
デジタルの中身が中央集権のままでは、進展しない。
メインフレームとCOBOLを使い続けている。
マイナンバーカードはETAX以外に使い道がない。
ワクチンパスポートも導入できない。データベースの構築ができない。ニューヨーク州のエクセルシオールパスは、ブロックチェーンを用いた分散型。
Googleの規制は、プロファイリングを規制するかどうか。独禁法ではできない -
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日本経済の停滞は、90年代からまことしやかに言われているようなデフレによるものではなく、変化する世界に対応できなかった・しようとしてこなかったツケである、ということを解き明かしてくれている本。
折々で著者の思い出話が挟まってくるのでエッセイのような側面もありつつ…苦笑
既得権益をぶっ壊す規制緩和が政府のなすべきことだ!個別産業に肩入れするのではなく人材育成のような基本的条件を整備しろ!というのは大いに賛成。
ですが女性の労働参加に関して
「子育て期の女性の労働力率を高めるには、子育て支援などの政策が必要です。それは、決して容易な課題ではありません。」で済ませてしまうのはちょっと片手間 -
Posted by ブクログ
リーフフロッグ=遅れているものが逆転する。
イギリスがドイツやアメリカに追い抜かれた=ガス、蒸気機関に適した社会が電気に対応できなかった。
中国の電子マネー=アメリカは小切手やクレジット、日本は現金(ATM)、口座振替が発達していたため。
電子マネーは匿名性がない=ビッグデータとして解析できる。
デジタル通貨は、民間の送金システムがいらなくなる。政府に情報が集まるためプライバシーがなくなる。
AIの軍事利用、EVが石油産業を不要にする。
自動運転は、社会制度の変革が必要。
道路清掃ロボットの導入も、既存の業者との競合があるため容易ではない。
いずれも中国なら可能。
精華大学は、文化大革命 -
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ベストセラー「超」シリーズの勉強編。
AI時代の新たな学び方として、「独学」が社会人の効果的な学び方として主張しています。
これまでの「超」シリーズは、どちらかというと、ちょっとしたテクニックを紹介していた印象でしたが、今回は、学校やスクールなどの勉強と比較して、独学の優位な点、独学を進めるための意識づけという部分に力点が置かれたので、少し残念な気がしました。
一方で、著者が考える、これからの勉強に対する考え方、学ぶことの必要性など、改めて考える機会となりました。
▼独学が学校の勉強と違う最大の点は、「問題は何か」を自分で捉えることだ。大学の勉強では、専攻を決めるときには考えるが、あとは大