野口悠紀雄のレビュー一覧
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この数年、仕事でアメリカに何度か出張したが、日本との違いに毎回驚かされる。物価は肌感覚で日本の倍以上、広大な土地、高い給料…
「アメリカはなぜ日本より豊かなのか?」まさにその疑問を持っていたので、本書を手に取った。
日米の報酬の格差、産業構造の差、日本経済が衰退した原因、アメリカの強さ、米中の関係、トランプ政権復活後の可能性、について書かれている。各章末に「まとめ」があるので頭の整理に助かる。また、著者はハッキリと物事を断ずるので、賛否両論はあるにせよわかりやすかった。
一言でいうと、アメリカの豊かさの源泉は、「異質なものへの寛容と多様性の容認だ」と著者は論ずる。他民族を受け入れる寛容性( -
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日銀の金利抑制策によって「円キャリー取引」が増大した。
「円キャリー取引」とは、円借り入れて資金を調達し、それをドルに換えてドル資産で運用する取引。将来円高になることがなければ、金利差に相当するだけの利益を得られる。
これは円安をもたらす。
円安で企業の利益は増えるがそれは輸入価格の上昇分を消費者物価に転嫁することにある。つまり、生産性の向上による健全な利益増ではなく、消費者の犠牲の上に成り立っている。
IMFとOECDによって計算されている購買力平価では、1ドル=90円が推計値。
市場レートと購買力平価がこれほど乖離したのは1980年代前半以来。
名目長期金利=「実質GDP成長率」+「 -
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ネタバレシンボルグラウンディング問題=シンボル、具体的な対象と結びついて理解しているか、という問題。AIは、その理解がないため、とんちんかんなことをいうことがある。
ハルシネーションがあることを前提に考える必要がある。
wikipediaのページを示してもらうと、すぐに確認できる。
外国語学習には最適。丸暗記する文章を作って貰う。英文の翻訳を読んでから、英文を読む。そのあと英文を丸暗記する。専門分野の英文を書いて、訂正して貰ってそれを丸暗記する。
丸暗記に適した教材は少ない。意味を理解してから丸暗記すれば、単語の意味を理解する。忘れない。幼児が言葉の意味を理解するプロセスと同じ。
英語は話す訓練は必 -
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著者が想定する2040年の日本の状況を多面的に説明した本です。決して悲観論を煽る様な内容ではないですが、現実を直視すると、かなり厳しい状況になるかもしれないという話が中心でした。
本レビューを書いているのは2024年で、他国と比較した相対的な経済力が低下し、人口減と高齢化に直面する中で、日本社会をどう変えるべきか(または変えないべきか)という議論が一部メディアで盛んです。その中で、「これ以上の経済成長を追い求めずとも、今のままの生活が維持できればいい」という意見を聞くことがありますが、この論理は成り立たないことは念頭に置かなければならないと思いました。即ち、労働人口が減少する中においては、経 -
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生成AIの誕生によって社会に衝撃的な変化がもたらされつつある。そして、その変化は人類がこれまで経験したことのない急激なものだ。
日本の企業では、その生成AIの利用が他の先進国に比べて限定された範囲に留まっている。このため、近い将来大きく遅れをとる恐れがあるという。また、医療、法律、教育などでの影響が大きい。だからといって、この本を読んで個人的に何か出来るという訳ではない。せいぜい、トランスフォームつまりChatGPTに入力する内容を、より適切な回答が得られるように検討するぐらいだ。
生成AIにより、ディストピアが訪れるのか、それともユートピアを実現出来るのか。それは政策の善し悪しでもたらされる -
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個人のDXとしての「超」アーカイブの手法を具体的に解説する。内容的にはたいしたこと書いてないけど,とにかくそのまま実践することに意味がある本だと思う。
スマホでグーグルドキュメントに音声入力してメモを取るというのは実践したいと思う。
Gmailの便利さは分かっているのだが,仕事では使いにくいのが難点。いっそ有料のビジネスアカウントでGmailにした方が良いかなとは思った。
アーカイブは蓄積なので,今から始めることが10年後にとんでもない差を生むということは意識しなければならない。
バスティーユ襲撃事件について,ラ=ロシュフコー=リアンクールがルイ16世に「暴動ではございません。これは革命です -
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Chat GPTを自身や子供の学習にどう役立てられるか知りたくて手に取りました。
まだまだ、発展途上のツールであることは承知してましたが、(あくまで、現時点で、)語学の勉強には強く、数学の勉強には弱いとは全く知りませんでした。個人的には、英語の学習にChat GPTを多用しており、快適以外の何者でもありません。どんどん他の学習にも使っていこうと考えていたところであったので、参考になりました。
しかし、それより印象に残ったのは、筆者の勉強に対する姿勢です。野口悠紀雄さんと言えば、浅学な私でも知っているくらい高名な経済学者で、御歳も80を超えておられます、その築いた地位や年齢にも関わらず学び続 -
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ビットコインで一儲けしようと邪念をいだき勉強がてら読んでみる。
2018年の古い書籍ですが、その当時どう考えられてきて現状どうなったかのか答え合わせをしようと試みる。
仮想通貨に対するこれまでの印象:投機的で怪しい。資金流出、マネーロンダリングなど犯罪の温床。電子マネーと仮想通貨の違いもわかっていない。
読書後の仮想通貨の印象:取引履歴の全てを記録し格安の送金手数料が特徴のインフラだけのはずが2017年にタダで資産を増やせるとの誤解により価格が急上昇した経緯が理解できた。仕組み上の取引履歴は暗号化されているためハッキングはできなないが、誰が取引しているかとうことは完全に匿名化されている。ど -
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大蔵官僚出身の学者が、「失われた30年」をわかりやすい言葉で分析している。
他の書籍などでも繰り返し語られているのと同じく、「既得権益」「問題の先送り」といったキーワードが出てくる。
過去の成功体験が転じて、日本が「安心安全」を追及し、ある程度それが実現した(してしまった)のが日本からチャレンジや革新の気概を失わせてしまった根本的な問題なのかと思える。見方によっては「緩やかな衰退」が幸せなのかもしれない。SFモノで時々出てくる価値観だ。
中国や米国と日本の留学生の数の差が大きいというくだりでそれを感じた。中国も米国も、自分の国や通貨に頼らない(信用していない)がゆえにチャレンジするしかな