野口悠紀雄のレビュー一覧
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著者が想定する2040年の日本の状況を多面的に説明した本です。決して悲観論を煽る様な内容ではないですが、現実を直視すると、かなり厳しい状況になるかもしれないという話が中心でした。
本レビューを書いているのは2024年で、他国と比較した相対的な経済力が低下し、人口減と高齢化に直面する中で、日本社会をどう変えるべきか(または変えないべきか)という議論が一部メディアで盛んです。その中で、「これ以上の経済成長を追い求めずとも、今のままの生活が維持できればいい」という意見を聞くことがありますが、この論理は成り立たないことは念頭に置かなければならないと思いました。即ち、労働人口が減少する中においては、経 -
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生成AIの誕生によって社会に衝撃的な変化がもたらされつつある。そして、その変化は人類がこれまで経験したことのない急激なものだ。
日本の企業では、その生成AIの利用が他の先進国に比べて限定された範囲に留まっている。このため、近い将来大きく遅れをとる恐れがあるという。また、医療、法律、教育などでの影響が大きい。だからといって、この本を読んで個人的に何か出来るという訳ではない。せいぜい、トランスフォームつまりChatGPTに入力する内容を、より適切な回答が得られるように検討するぐらいだ。
生成AIにより、ディストピアが訪れるのか、それともユートピアを実現出来るのか。それは政策の善し悪しでもたらされる -
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中国の方がITプラットフォーマを手中で国策や防衛に対し扱い易いような気がするが、これについてはアメリカでも安全保障上、公にデータ活用されているし、秘密裏な監視プログラムを暴いたスノーデン事件もある。両国のSNSに対するスタンスの違いは、国民に好き勝手言わせるガス抜きの機能が制度に組み込まれているか否かであり、巨大化した企業をどう扱うか、そこから金とデータを手に入れ、大衆操作(自国に限らない)に活用したい、というのは共通の課題だ。
本書は、公開ニュースの枠を出ない内容で、その整理と解説をする。上記に関連するものでは、次のように、大っぴらに利用しても政府に反対できない、という意味では中国が有利だ -
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個人のDXとしての「超」アーカイブの手法を具体的に解説する。内容的にはたいしたこと書いてないけど,とにかくそのまま実践することに意味がある本だと思う。
スマホでグーグルドキュメントに音声入力してメモを取るというのは実践したいと思う。
Gmailの便利さは分かっているのだが,仕事では使いにくいのが難点。いっそ有料のビジネスアカウントでGmailにした方が良いかなとは思った。
アーカイブは蓄積なので,今から始めることが10年後にとんでもない差を生むということは意識しなければならない。
バスティーユ襲撃事件について,ラ=ロシュフコー=リアンクールがルイ16世に「暴動ではございません。これは革命です -
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Chat GPTを自身や子供の学習にどう役立てられるか知りたくて手に取りました。
まだまだ、発展途上のツールであることは承知してましたが、(あくまで、現時点で、)語学の勉強には強く、数学の勉強には弱いとは全く知りませんでした。個人的には、英語の学習にChat GPTを多用しており、快適以外の何者でもありません。どんどん他の学習にも使っていこうと考えていたところであったので、参考になりました。
しかし、それより印象に残ったのは、筆者の勉強に対する姿勢です。野口悠紀雄さんと言えば、浅学な私でも知っているくらい高名な経済学者で、御歳も80を超えておられます、その築いた地位や年齢にも関わらず学び続 -
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仮想通貨は、普及する事が前提として成立しなければ、投資効果が期待できない。普及頼みである。しかし、普及するには、社会が利便性や必要性を感じる必要がある。利便性として考え得るのは国際送金の迅速化。しかし、第三通貨の出現は国が持つ通貨発行権や経済政策の独立性を奪う事にもなる。自国通貨の信頼が低い層がビットコインに流れるならば、危うい気もするが。
読み始める前の仮想通貨に対する私の認識はこの程度であり、証拠金取引なら、何たらペイのようなスマホ決済で十分じゃないか、と。
読み進める。
ー ビットコインの取引高で日本は世界一。日本の取引が多い原因は、小額の資金で多額の取引ができる証拠金取引による可能 -
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ビットコインで一儲けしようと邪念をいだき勉強がてら読んでみる。
2018年の古い書籍ですが、その当時どう考えられてきて現状どうなったかのか答え合わせをしようと試みる。
仮想通貨に対するこれまでの印象:投機的で怪しい。資金流出、マネーロンダリングなど犯罪の温床。電子マネーと仮想通貨の違いもわかっていない。
読書後の仮想通貨の印象:取引履歴の全てを記録し格安の送金手数料が特徴のインフラだけのはずが2017年にタダで資産を増やせるとの誤解により価格が急上昇した経緯が理解できた。仕組み上の取引履歴は暗号化されているためハッキングはできなないが、誰が取引しているかとうことは完全に匿名化されている。ど -
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データエコノミーとは。汎用語を繋げると分かったようや雰囲気になるが、既に分かりくい。「データ」の「経済」。データによる経済的・社会的な基盤の話という事。デジタル化による社会影響の実態を解説した本という方が分かりやすいか。
特に「マネーのデータ」。世界中の国家、企業、銀行が争奪戦。多くの日本の銀行はこの影響を避けられない。同様に「決済データ」は、顧客の購買履歴、ウェブサイトのアクセスログ、センサーデータなどが含まれ、分析・活用されることで、新たなビジネスモデルや競争力を生み出す重要な資産となっている。
ローソンはPontaカードを利用して店舗の発注を半自動化するセミオート発注をしている。香港 -
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大蔵官僚出身の学者が、「失われた30年」をわかりやすい言葉で分析している。
他の書籍などでも繰り返し語られているのと同じく、「既得権益」「問題の先送り」といったキーワードが出てくる。
過去の成功体験が転じて、日本が「安心安全」を追及し、ある程度それが実現した(してしまった)のが日本からチャレンジや革新の気概を失わせてしまった根本的な問題なのかと思える。見方によっては「緩やかな衰退」が幸せなのかもしれない。SFモノで時々出てくる価値観だ。
中国や米国と日本の留学生の数の差が大きいというくだりでそれを感じた。中国も米国も、自分の国や通貨に頼らない(信用していない)がゆえにチャレンジするしかな