野口悠紀雄のレビュー一覧

  • 日本経済入門

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    2017年55冊目
    超整理法で有名な野口氏が本業である日本経済についてわかりやすく解説。
    まずはGDPの解説から始まり、今の日本経済の状況を数字で語ってくれます。
    その解説はわかりやすく、また数字で示しているので納得性も高い。
    日本の産業構造から製造業は縮小していくとか、ピケティの仮説では日本の格差問題は解決しない、公的年金がなぜ待たないか、などをわかりやすく解説し、最後には日本が成長するにはどうすれば良いかという点にも触れています。
    日本経済が今なぜこうなっており、今抱える問題点を理解するのにこれほどわかりやすい本はないのでしょうか。
    オススメの一冊でした。

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    2018年10月28日
  • 「超」英語法

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    英語は聞き取れればどうにかなる、という話は、昔は理解できなかったが、今になってみると、すごくよくわかる。

    [more]
    (目次)
    実用英語の勉強における4つの間違い
    どこに注力しどこで手を抜くか
    これさえ分かれば英語を聞ける
    聞く練習を実践する
    TOEIC征服法
    私は英語をどう勉強してきたか

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    2018年10月12日
  • 入門 ビットコインとブロックチェーン

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    全体がQ&A形式で書いてあり、ビットコインもブロックチェーンもよくわからない私でも理解できました。
    改ざんできないデータが分散システムで保存されるというのはいいですね。
    ただ、この仕組みには、マイニングという大量の電力消費する計算が必要らしいのですが、現在は電気料金の安い中国奥地で、少数の業者がその作業を寡占化しているとのこと。それって産油国とそうでない国との力関係みたいなものと同じような問題は生じないのか?とちょっと心配になりました。

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    2018年08月04日
  • 「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ

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    ネタバレ

    著者は、独学には無限の可能性があることを多くの人に知ってもらいたいため本書を書いたという。

    本書では、まず、独学で何かやってみよう!と、一歩踏み出すことを提唱している。
    歴史上の偉人達を例にとり、不遇な環境の中で独学し成功を修めた偉人達の独学法を紹介したり、また、著者の経験(著者は自身のことを「独学の専門家」と表現している)に基づくエピソードを交えながら独学の効用を示し、同時に心理的なハードルを下げている。

    さらに、独学で勉強することで、実力を獲得できフリーランスや兼業・副業など、新しい働き方を手に入れることができると主張している。その背景には急速な技術進歩によって世の中が大きく変化し、知

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    2018年07月22日
  • 世界史を創ったビジネスモデル(新潮選書)

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    何が変わっているかよく理解できないけど、確かに何かが変わっているこの激動の時代の中で、生き抜くにはどうしたら良いか? という素朴な疑問に適切なアドバイスをくれる本。

    歴史的な成功より、失敗から学ぶことの方が遥かに重要で大切だと教えてくれる。

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    2018年02月20日
  • 入門 ビットコインとブロックチェーン

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    入門書にして決定版
    表示に偽りなしですね。
    わかりやすく深く書いてあります

    僕が昔から漠然と思っていた
    国民全員が日銀の口座を持ったらどうなるやろ
    って仮想が現実になるかもしれません。
    これは送金手数料がゼロに近いというテクニカルな裏付けとセットになるのかもしれませんが日本銀行券だけでなく仮想通貨を日銀が発行する未来が現実化すればかなりインパクトは大きいと思います。

    とにかくここ数年の技術の進歩は早すぎるσ^_^;
    正直ついて行くので精一杯ですorz

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    2018年02月17日
  • 仮想通貨革命で働き方が変わる―――「働き方改革」よりも大切なこと

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    まず、タイトルに「仮想通貨革命」という言葉がありますが、全体の中で仮想通貨について述べているのは3章のみです。本書の主題は仮想通貨ではなく、働き方革命の方にあるので注意が必要。仮想通貨はその働き方革命をすすめるためのひとつの方法として取り扱われています。本書を読めば、なぜ過労死ラインを超えるような長時間労働が常態化するかやなぜ日本企業は世界での競争力を失い、グーグルやアップルのような巨大企業を生み出すことができなかったのかがわかります。また、今後やってくるフリーランサーの時代に個人や企業がどのように対応していけばいいのか、そしてそこに仮想通貨はどのような役割を果たしてくれるのかが理解できるよう

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    2018年01月11日
  • 入門 ビットコインとブロックチェーン

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    昨年(2017)後半から仮想通貨及び、それを構成している技術である「ブロックチェーン」に興味を持ち始め、関連書籍を読んでいます。

    何人かの解説本を読みましたが、数十年前に「1940年体制」という本を読んで、目から鱗が落ちた、野口氏も書かれているのですね。私よりもはるかにご高齢なのにもかかわらず、素人にもよく理解できる内容で助かっています。

    この本は入門書の位置づけなので、巷に出回っている仮想通貨に関連する専門用語をはじめ、仮想通貨が及ぼすことになるシェアリングエコノミーについての解説までなされています。ためになった一冊でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・ビットコインの時価総額は

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    2018年01月02日
  • 戦後日本経済史(新潮選書)

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    ライフネット岩瀬さんの一年目の教科書に書いてあったので購入。自分が知らない歴史的背景などを色々勉強できてよかった。

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    2017年12月09日
  • 仮想通貨革命で働き方が変わる―――「働き方改革」よりも大切なこと

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    ダニエル・ピンクの「フリーエージェント社会の到来」にも触れ、かつてはフリーランサーが充分な収入を得る条件が整っていなかったが、今では、急速に整備されつつある。
    ・クラウドソーシング
    ・シェアリングエコノミー
    ・ブロックチェーン

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    2017年12月01日
  • 戦後経済史―私たちはどこで間違えたのか

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     経済学の例題を実例をもとに解答解説されているようで、内容がとてもよく腑に落ちる。個人的なエピソードもバランスよく配置されており、読んでいて退屈しない。
     山一証券が破綻寸前、優秀な社員の能力が損失隠蔽という誤った目的のために使われていたことを嘆いておられるが、新しい産業の育成より現状維持・既得権益の確保に躍起になっている日本社会全体に当てはまるのではないか。
      この調子で財務省による日本経済の赤字偽装についても追及してもらいたい。

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    2017年10月15日
  • 世界史を創ったビジネスモデル(新潮選書)

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    異質なものに対して寛容だったローマ帝国。少数精鋭で貿易で栄えた海洋国家、イギリス帝国。ファブレスというビジネスモデルで成功したアップル。衰亡しつつある日本は、歴史から学ぶことはできるか。
    それにしてもこの著者は、とても博学。引き出しが多い。

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    2017年09月09日
  • 世界は数字でできている―数の「超」活用法―(新潮文庫)

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     文系・理系の区分に特に意味はないとは思うが、なじみ深い話をもとに数字ベースの世界の見方を知ることができ、楽しい。金融工学については、胡散臭さを少し感じていたが、単なる偏見であったかも、と思う。イタリアが先物取引、銀行の祖であったとは露知らず。音楽、工学だけでなく当時の最先端の地であったことを知る。
     ところどころにあるfunny?コーナーは残念ながらあらかたおもろない内容でありました・・・

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    2017年07月15日
  • ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現

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    インターネットがかつて流行語大賞を取ったなんて今だから笑ってしまうが、当時はインターネットの普及は不可能なことを証明する本が出版されるほど信憑性が低かった。ブロックチェーンや仮想通貨もどこか現実からはまだ遠いものと思いがちだが本書を読むと180度見方が変わった。
    電子的な情報を記録し、改竄できない特性をもつブロックチェーン。これは単なる改善ではなく圧倒的なイノベーション。こんなに大幅コスト削減が出来る仕組みなら、銀行や企業が取り組むインセンティブが働くのも当然。仮想通貨は本質的には投機ではなく送金にもっとも有効だそう。手数料を考えたら企業も個人のインセンティブも働くし、キャズム超えすればすごい

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    2017年06月02日
  • 戦後経済史―私たちはどこで間違えたのか

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    ネタバレ

    戦後の経済成長の原動力は、戦争を始めるためにあたり築かれた国家総動員体制にあった。
    直接金融から間接金融へ、源泉徴収制度の導入、
    電力事業、自動車産業の許可制、労働組合など。
    これらの体制を当書では1940年体制と呼び、
    戦後の経済成長と衰退を1940年体制を通してみている。

    なぜ、戦後の経済成長がスムーズに行えたのか、
    そして、なぜ景気が回復しないのか。
    かねがねの疑問が晴れて整理ができた。

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    2017年05月07日
  • 日本経済入門

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    第1章こそGDPの概念についての説明だが、以降の章は様々な切り口から日本経済のありようをひもといていく。アベノミクスなど政策対応への批判も多く、野口氏ならそれぞれの章の中身で1冊ずつ本を書けそうだ(既に書かれいるものもある)。書名は「入門」だが、「日本経済の論点」といったもののふさわしかったのでは。

    本書で書かれていることが経済政策論議の「前提」になったら、どれだけ話が進むだろうか、とため息が出た。

    自作は世界経済についてのものらしいので、そちらも楽しみに待ちたい。

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    2017年04月21日
  • ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現

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    仮想通貨ビットコインを支える技術として知られるブロックチェーンだが、管理者不要の分散処理で改ざん不能であることにより、権威を必要とせずに信頼性を確保し、定型的な業務であれば低コストかつ迅速に自律処理できる分野が金融関係以外にも多くあり、まさに未来を変えうる技術であることが分かる。読むべき情報だと感じた。
    関係情報が網羅的に紹介されている印象だが、不確実である未来の可能性を含め、もう少し主張のポイントを整理して簡潔にしてもらえるとよかったように思う。
    17-47

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    2017年04月01日
  • ブロックチェーン革命--分散自律型社会の出現

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    ブロックチェーンは革命であり、世の中をひっくり返す。
    ブロックチェーンの技術面だけでなく、社会構造に与える影響についても述べてある。
    インターネットの世界では、何が正しいデータかを確かめることが容易ではなかったため組織が大きいということが人々の信頼の基礎となった。しかしブロックチェーンは組織に頼ることなく何が正しいか立証できることを可能にした。それが実現できることにより社会が大きく変わる。

    正直私の頭ではまだよく理解できていない。
    充分咀嚼していくことによりこれからの時代に
    合わせていけると期待したい。

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    2017年03月02日
  • 変わった世界 変わらない日本

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    ちょっと古い本ですが、ようやく読みました。
    日本の経済について、これだけ具体的に先を見て書けている本はなかなかないなあと思いました。ちょっと古い本ということで、この本の中に書かれている少し未来は、今から読むと少し過去なわけです。現実に起こっていることとすり合わせしていくと、野口さんの論考はかなり精度が高いと感じます。おそらくアベノミクスは失敗であるということも、証明されるでしょう。
    最後の最後にインフレについての論考がありましたが、これはまだ起こっていません。これに対して、どうやって生き残るか、考えておかなければとかんじています。

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    2017年02月06日
  • 1940年体制(増補版) さらば戦時経済

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    日本では終戦を期に全てが刷新され、戦後に再構築された経済体制によって高度経済成長が成し遂げられたと考えられてきた。野口氏はこれを否定し、日本の経済体制は1940年頃に総力戦に向けて構築されたものが、かなりの程度戦後も継続して生き残っていると主張する。総力戦に最適化された体制で有るが故に、大量生産時代には効果的にこの体制は機能した。高度成長を成し遂げ、石油ショックからもいち早く立ち直り、世界経済を席巻するほどの発展につながった。

    しかしながら、グローバル化、IT化が進み、異なる経済環境となった今、「1940年体制」は一刻も早く解体、刷新されねばならない障害である。さもなければ、高齢化が進み没落

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    2017年01月18日