野口悠紀雄のレビュー一覧
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名著 「ブロックチェーンの革命性」が本著の言わんとするところ
野口先生にはいつも勉強させられる
1.ビットコイン
処理スピード遅い
途上国 銀行店舗ネットを超えて、ビットコイン決済システムへ
電話網が、優先ネットを超えて、無線電話への移行と似ている
2.ブロックチェーンの革命性
(1)経済価値を送る
(2)信頼を確立する
3.インターネットとの比較「情報のインターネット」
情報を地球上どこへでも「コストゼロ」で送ることを可能にした
ブロックチェーンは「価値のインターネット」
4.ITにおける第三の革命
(1)大型コンピュータからPCへの変革
(2)電話からインターネットへの変革
(3)ブロックチェーン
5.DAO分散自律型組織 Decentralized Autonomous Organization
法体系の見直し・改正 行為の主体・責任
「業法」の意味 誰もがサービスの供給者となる・・・シェアリング -
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20171031野口悠紀夫 異次元緩和の終焉-2
金融市場の異常→持続可能とは思えない
国債市場は管理市場 金利という体温計は機能停止
株式市場はETF(上場投資信託)依存 株価も実態経済と乖離
日銀当座預金 残高の急増 マイナス金利により銀行収益の悪化
金利上昇のリスク
日銀保有国債の損失 +3%で69兆円の損失!
国債の支払金利急増により財政が破綻
コントロール不可能なインフレ ハイパーインフレ (当局は待っている)
20171031野口悠紀夫 異次元緩和の終焉-1 一貫して安部政権の経済政策を否定してきた。根本は、金融政策・財政政策は短期のカンフル剤常態化は麻薬と同じになってしまうそこから脱出するのが難しい本質は「成長戦略」努力によるイノベーションと生産性向上いつの間にか本質に取り込むことを回避安逸なみちを選択するようになってしまった蓄えができたので、食い潰しでもいいやと「三代目」の発想になってしまった名目的な純資産があると気が緩むしかしその純資産はいつの間にか盗まれてなくなっている歴史は同じことの繰り返し 面白いものだ上野千鶴子先生がそこまで見通して、結局、焼け野原に戻るだけというのは至言! -
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2017年55冊目
超整理法で有名な野口氏が本業である日本経済についてわかりやすく解説。
まずはGDPの解説から始まり、今の日本経済の状況を数字で語ってくれます。
その解説はわかりやすく、また数字で示しているので納得性も高い。
日本の産業構造から製造業は縮小していくとか、ピケティの仮説では日本の格差問題は解決しない、公的年金がなぜ待たないか、などをわかりやすく解説し、最後には日本が成長するにはどうすれば良いかという点にも触れています。
日本経済が今なぜこうなっており、今抱える問題点を理解するのにこれほどわかりやすい本はないのでしょうか。
オススメの一冊でした。 -
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ネタバレ著者は、独学には無限の可能性があることを多くの人に知ってもらいたいため本書を書いたという。
本書では、まず、独学で何かやってみよう!と、一歩踏み出すことを提唱している。
歴史上の偉人達を例にとり、不遇な環境の中で独学し成功を修めた偉人達の独学法を紹介したり、また、著者の経験(著者は自身のことを「独学の専門家」と表現している)に基づくエピソードを交えながら独学の効用を示し、同時に心理的なハードルを下げている。
さらに、独学で勉強することで、実力を獲得できフリーランスや兼業・副業など、新しい働き方を手に入れることができると主張している。その背景には急速な技術進歩によって世の中が大きく変化し、知識の陳腐化や資本の重要性の低下(持たざる経営)が進むことで逆に新しいチャンスが生まれ、フリーランスとして働く機会が増えるためだ。現にアメリカでは労働人口約1.6億人のうち約4割弱がフリーランサーであり、10年後にはそれが過半を占めると予測されている。
このように独学によって大いなる可能性が開けるが、一方で勉強をするという点においては、学校に通うのではだめなのか、また、どのように独学を継続させればよいのか、そして独学する対象をどのように探せばよいのか、さらには探し方はどうするのかなど、独学を進めていく上で生じる疑問点に対し、通学やカリキュラムの効用などの観点などから、英語の独学を例に論じている。
AIの発達によって人間の仕事の代替が一定程度進んでいく。ただし、すべてが代替されるわけではなく、勉強の必要性がなくなることはない。知識は外部メモリにあればよいという意見は確かにある。しかしながら、勉強により知識を得るからこそ、新たな疑問を抱き、探求へとさらに勉強をする。知識が乏しい人は、疑問を抱くこともなく、したがって探求をすることもなく、いつになっても昔からの状態に留まる。ビックデータをもとにAIがレコメンデーションやパーソナルアシスタントができても、「何を知るべきかという方向性を決めること」はできない。これこそが、AI時代を生き抜くための独学の意義であり、最も重要な課題である。 -
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まず、タイトルに「仮想通貨革命」という言葉がありますが、全体の中で仮想通貨について述べているのは3章のみです。本書の主題は仮想通貨ではなく、働き方革命の方にあるので注意が必要。仮想通貨はその働き方革命をすすめるためのひとつの方法として取り扱われています。本書を読めば、なぜ過労死ラインを超えるような長時間労働が常態化するかやなぜ日本企業は世界での競争力を失い、グーグルやアップルのような巨大企業を生み出すことができなかったのかがわかります。また、今後やってくるフリーランサーの時代に個人や企業がどのように対応していけばいいのか、そしてそこに仮想通貨はどのような役割を果たしてくれるのかが理解できるようになっています。
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Posted by ブクログ
昨年(2017)後半から仮想通貨及び、それを構成している技術である「ブロックチェーン」に興味を持ち始め、関連書籍を読んでいます。
何人かの解説本を読みましたが、数十年前に「1940年体制」という本を読んで、目から鱗が落ちた、野口氏も書かれているのですね。私よりもはるかにご高齢なのにもかかわらず、素人にもよく理解できる内容で助かっています。
この本は入門書の位置づけなので、巷に出回っている仮想通貨に関連する専門用語をはじめ、仮想通貨が及ぼすことになるシェアリングエコノミーについての解説までなされています。ためになった一冊でした。
以下は気になったポイントです。
・ビットコインの時価総額は2017年11月上旬に、約14兆円となった、1年間で約14倍になっている。日本の通貨である日本銀行券の残高は100兆円以上。世界全体で見れば、仮想通貨はごく一部の比重である(p37)
・エセリウムやリップルなどは、ビットコインの単なるクローンではなく、新しい機構と機能を持つという意味で、ビットコイン2.0と呼ばれる(p40)
・普通の人が日銀券を受け入れるは、他の人が受け入れると思うから。現代社会の管理通貨は、他の人が貨幣だと思うから貨幣になっている(p45)
・フィンテックの分野として、1)送金(ウェブ、スマートフォン)、2)貸付、3)保険、4)AIによる投資コンサルティング、がある(p53)
・アメリカでは、ITのスタートアップ企業が破壊的革新者(ディスラプター)となって、既存の金融機関の仕事を奪おうとしているが、日本では銀行がスタートアップ企業を買収して取り入れてしまっている(p54)
・マイクロペイメントチャネル、ライトニングネットワークという仕組みを使うと、取引相手を信用する必要がなく、第三者の仲介を経ずに、安全で低手数料の送金ができる。これにより、少額高頻度取引が可能となる(p66)
・2017.7.1以降、仮想通貨の取引にかかわる消費税は非課税となった、送金相手がビットコインを受け入れる限り、低いコストで365日24時間送金できる(p71)
・銀行にとって大きな収益源である送金サービスは、潜在的には不要なサービスになるので、銀行が独自の仮想通貨を導入せざるを得ないのは当然である、日本政府が2016.3に閣議決定で仮想通貨を通貨と認めることにしたのも大きい(p74、99)
・ドルとの価値を一定に保つような仮想通貨が日本国内で発行されれば、日本国内にドル経済圏が生じたのと同じことになり、日本の金融政策には大きな圧力が加わる。円の価値を低下させようとすれば、円から資金が流出して、ドル仮想通貨に流れ込むことになる(p108)
・インターネットで経済的な価値を送るために必要な条件として、1)銀行のような管理者が存在しなくとも取引記録を信頼できる、2)記録された情報が改ざんできない(p146)
・ICOはインターネットで行うクラウドファンディングの一種、ブロックチェーンを用いているので、コストを著しく低下させることができる、IPOのコストの10分の1程度であろう(p165)
・ウーバーの良いところは、1)混雑時などに料金を引き上げられる、2)利用者がタクシーの運転手のサービスを評価できる(p189)
・日本では、タクシーは道路運送法により、旅館は、旅館業法があり、事業として部屋を貸すには制約がある(p196)
・消費者保護を名目として行われてきた規則は、実態的には既得権益を保護するものとなっている、規制が新しい技術の導入を阻んでいる(p198)
・LaZooというイスラエルでのプロジェクトによれば、ブロックチェーンを用いたサービスでライドシェアリングを行っている。空席がある車を持っている人と、同方向へ移動する人のニーズをマッチングして、空席を提供して輸送の無駄をなくす分散型のサービス、支払いはサービス提供者と利用者の間で、独自の電子通貨Zoozを使って行われる(p204)
・自動車の自動運転は2020年頃に実用になりそうだが、車が自動で走り客を乗せて運賃を受け取り、給油をしてガソリンスタンドへの支払いも行う。これらはすべてブロックチェーンに記録される(p221)
・組織の4形態として、労働者の有無・経営者の有無により、4つに分類される。現在は、両者がいるケース。労働者がいなくて経営者がいるのが、ロボットを使う会社、労働者がいて経営者がいないのが、DAO(分散自律型組織)、両方ともいないのが、AIとブロックチェーンによる完全自動会社である(p239)
・ロボット化とは、1)労働者の仕事の自動化、2)工場のオートメーション化、3)銀行窓口をATM、ブロックチェーンの利用とは、1)管理者の仕事の自動化、2)ルーチンワークをブロックチェーンで自動化、3)DAO(分散自律型組織)(p239)
・AIやブロックチェーンがあるからこそ、人間はより人間らしい仕事ができる。コンピュータが得意な仕事はAIやブロックチェーンに任せて、人間は人間にしかできない仕事をする。そのような世界が実現数rことが期待される(p244)
2018年1月2日作成 -
Posted by ブクログ
インターネットがかつて流行語大賞を取ったなんて今だから笑ってしまうが、当時はインターネットの普及は不可能なことを証明する本が出版されるほど信憑性が低かった。ブロックチェーンや仮想通貨もどこか現実からはまだ遠いものと思いがちだが本書を読むと180度見方が変わった。
電子的な情報を記録し、改竄できない特性をもつブロックチェーン。これは単なる改善ではなく圧倒的なイノベーション。こんなに大幅コスト削減が出来る仕組みなら、銀行や企業が取り組むインセンティブが働くのも当然。仮想通貨は本質的には投機ではなく送金にもっとも有効だそう。手数料を考えたら企業も個人のインセンティブも働くし、キャズム超えすればすごいことになりそう。
事例も豊富でエキサイティングな一冊だった。