橘玲のレビュー一覧

  • マネーロンダリング

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    金融勉強本に最適。

    香港在住の主人公に舞い込んだロンダリングの依頼から、様々な事件に巻き込まれながらも案件をこなし、事件の真相を追い続けます。

    ストーリー、人間関係、キャラクターは火曜サスペンスの域を出ませんが、著者の金融知識が惜しげ無く披露されたロンダリングや金融詐欺等の実際をストーリー仕立てで分かり易く勉強する事が出来ます。その為に読むのもアリな一冊です。

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    2023年04月22日
  • もっと言ってはいけない(新潮新書)

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    人種や性別による差異が中心的な話題になっている。
    知能検査の人種的な差異については、知能の測定方法そのものに公平性が無さそうなことがわかった。
    地域的な差は、その地で生きていくための生存戦略と淘汰の結果だと思えば合点がいく内容だった。またセロトニンの分泌遺伝子の型の違いによって、民族的な外交的か内向的の差が生じていそうなことが興味深い。
    日本人は民族的にセロトニン分泌が少なくて悲観的気質といえそうなのだな。

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    2023年04月15日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    果たして本書が世の中をハックするような示唆に富んでいるとか、その事例を紹介するような本ななのかというと、必ずしもそうでも無いが、引用が楽しい。話題が興味深い。グッと引き込まれるような本だ。

    例えばこんなデータ紹介。婚活サイトのビッグデータ分析では魅力度下位80%の男が下位22%の女を奪い合う図式。逆に上位78%の女が上位20%の男に集まるのだという。まあ、これに関しては、データ説明の仕方がおかしく、上位80%の男女の傾向を示さねば対等じゃない。ただのランキング人気投票と同じなら、上位20%が男女共に票を獲得するのは、あり得る事だろう。

    リンストロームのニューロマーケティングの話。商品名を隠

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    2023年04月11日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    有名な本なので読んでみた。

    何も考えずに過ごしていても資産は増えないので、増やすための方法が「黄金の羽」で、それを知って、実行しよう、という内容。

    この本が書かれた時から時間が経っているので、状況が変わっている。不動産は手が届かないぐらい高騰しているし、日用品も値上がりしている。
    確かに、会社に勤めて、源泉徴収されて、手取りの中から住宅ローンを払って、高くなっている生活費を払って、とやっていたら資産が増えないのはよくわかる。
    法人を立ち上げるまでやるかどうかはともかく、投資のことだけでなく、法律をよく勉強して、自己防衛をするというのは必要かも知れない。
    それにしても、税金を払うことを泥棒に

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    2023年03月31日
  • 働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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    知らないこともたくさんあって、面白かった。
    好きなことでないと学び続けるのは無理っていうのはその通りだと思う。

    どんどん世の中変化していくなか、その変化に抵抗しないことが大事なのかなあと漠然と思った。

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    2023年03月24日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    Twitterでおすすめされてたので読んでみた。
    節税方法など、この本の通りに真似ができるかは置いておいて、制度の歪みを見つけて黄金の羽根を見つけるという考え方については勉強になった。

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    2023年03月21日
  • 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論

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     本書の内容は、題名からネトウヨ的立場による朝日叩きかと思ったが、朝日叩きの内容はほとんどなく、リベラルと保守の本質を突き詰めていく内容である。
     なぜ各国でトランプのようなポピュリズムが台頭し、リベラルがどのような経緯で成り立ち、なぜポピュリズムに勝てないのか等リベラルや保守、ポピュリズムを知る上でかなり参考になった。また保守は各国独自の価値観に左右されるが、リベラルは国際基準で同じ価値観であるから、世界的に普遍の価値を有するということがリベラルの本質をついていると思われた。
     本書の冒頭で、日本においては自民党が革新的立場にあり、共産党や立民党が保守のような立場にあることが、若者層の支持を

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    2023年03月16日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    知識社会の到来により、上級国民と下級国民の分断が世界中で起こった。エピローグの「経済格差はなくなっても、性愛格差はなくならない」「知識が不要になるくらいAIが発達したら、知識社会は終わる」という箇所が、印象に残った。

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    2023年03月13日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    キャッチーなタイトルな割に中をは本格的な社会学の論評の様子。自分には難しくてなかなか入ってこないところもあったが、

    LGBTと政治の関わりの変遷
    秋葉原無差別殺人事件の加藤についてのエピソード
    ユニバーサルベーシックインカムの問題点

    このあたりはそれなりに理解できたと思う。
    ラストまで読んで、ようやく本書の概観が理解できたが、
    リベラルな世の中で、リベラルを追求していけば必ず格差は広がりリベラルには解決策はない、行き着く先はメタ空間での人類補完計画・・・
    今、この世の中で生まれ生きている人は特に日本人は超高齢社会の中自分らしさと夢を求めることを強いられ、生きていかなければならない「無理ゲー

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    2023年03月12日
  • 専業主婦は2億円損をする

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    何か一つに依存するのは危険だし不自由になる。
    専業主婦は夫に依存し、その夫は会社を辞めたいと思ってもなかなかできなくなる。

    でも、専業主婦になりたくてなっている人はそれでいいと思う。それが世間では格好悪いと言われようが、自分にとっての幸せの方が大事だ。他人の物差しで自分の幸せを犠牲にしても、結局のところ、その不幸は自己責任にしかならない。だから、専業主婦になりたくて選んだ人は、誰が何と言おうと自分にとっての幸せを選択すべきだと思う。
    でも、本当は働きたいのに、やむを得ない事情で専業主婦をしている人は、結局どうすればいいんだろうか?フリーエージェントになることを勧めているが、スペシャリストなフ

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    2023年02月14日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    持ち主に富を与えてくれる黄金の羽根の見つけ方とは?

    制度の歪みにいち早く気がついて、その制度がなくなるまで使うこと。
    例えば、マイクロ法人スキームという、第三号被保険者と言う制度の歪み、黄金の羽根を掴み富を得る方法、そして考え方が提示されている本です。

    制度の歪みとは、見つけ方とは、読めば個人がいかにして独立していくかのヒントが得られるのではないでしょうか

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    2023年02月01日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    幸せとはどういう状態なんでしょうか。

    そこには、3つの柱が必要と言うことでした。

    人的資本、社会資本、金融資本。
    自分と仲間とお金。この3つのバランスで幸せの状態が決まる、という話だと思いました。

    考え方自体は、アンドリュースコットのライフシフトを著者なりに噛み砕いたような感じの本なのかな、と。

    自分が何を持ってるか、どこを手入れすべきか、色々考えるきっかけになりました。

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    2023年02月01日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    我々の大半は自分達を中流と思っているが(家あり、職あり)、実態は世界の富を一部の少数が独占し、中流という言葉も普通の生き方をしていればすぐに下流に転落するということで形骸化しつつある。著者が言うところの無理ゲー社会に今生きている。
    上級国民に近づくためにはHACK、ルールを無視して近道を見つけ、ふつうの奴らの上を行くしかない、ということらしい。
    「ふつうの奴らの上を行く」この言葉が表すように、著者には優生思想が根強くある。

    性愛、金融、ギャンブル、生存本能、自己改革などの分野にHACKを試みた人達の実例が紹介されている。これらの分野に共通するのは、人間の欲望に結びついている、何らかの脳内物質

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    2023年01月24日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    ユニバーサルベーシックインカム。個人的には反対。
    財源は?労働意欲がなくなる?誰に支給?
    移民にも支給?
    問題はたくさんあると思う。

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    2023年01月15日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    GAFAMと同じように、優秀な人間、お金持ちの人間が、より優秀になり、よりお金持ちになり、ますます地位が向上していく社会に近づいている。そんな社会を目の当たりにし、個人としてどう生きていくか。

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    2023年01月10日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    「言ってはいけない」よりはまともかな。
    ただ、タイトルとはかなり違う内容。
    中流階級が減り、分断されているのはどの先進国も同じ。
    後半部分の提言については、比較的共感できる。

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    2023年01月06日
  • 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

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    フェルミ大学の要約動画を見て本書を手に取ったが中盤読みづらくて読むのを挫折しそうにもなった…。だけど最終章に至るところから結論までがドラスティックで面白かった。我々は自分を変えることは出来ないのでインターネットを使って戦える場所に移動し見つけたニッチ産業で戦うんだ!ま、ツィッター的に面白いのは大脳の快楽スイッチに磁気を当てるくだり…かな?w

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    2022年12月14日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    タイトルとは異なり、マネーロンダリングが体系的に学べる訳ではない。
    情報が古いものの、読み物としては面白い。

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    2022年11月25日
  • マネーロンダリング

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    ネタバレ

    難しかった。金融の知識がないので、作中でのマネーロンダリングの手順で主人公が裏をかかれても、その方法が意外性のあるものなのか、そもそも有効なのか判断が出来ないので、主人公の反応に沿って読むだけになってしまった。

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    2022年11月16日
  • 働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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    特別目新しい内容はなかったですが、内容は概ね賛同できるものでした。こういうのを危機感のない人が読まないとだめなのでしょうけど、危機感のない人は読まないのですよね。あとがきはポジティブな印象で話を終えようとしていますが、日本の未来は暗いと感じます。

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    2022年11月09日