橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相変わらず納得の一冊。
恐ろしいくらいにズバリとぶった斬る。
お金は宗教の一種!
価値があると信じてるから、ただの紙が通用する!
私は神であることは、神である私が知っている
っていう神と一緒。
私は金であることを知ってるって顔した諭吉がな。いるんですわ。
あ、
いたんですわ。
他にも、消費者金融から金を借りるやつ。
バカの三段論法で説明。
ってのも、旦那がパチンコで消費者金融で金借りたって発覚したあとだったから、
納得しすぎて首折れそうだったょ。
あっぶねー
信用こそ最大の資産!
富の源泉!
信頼を失った者は相手にされず人的資本も痩せ細り、貧乏になっていく。
いってらっしゃーい
だよ。もう。
頼むから巻き込まないでくれ。
信用のないのは旦那だけで十分だ。
と、
思った一冊でありました。
#バカの三段論法
#うちの旦那のための法
#首もげる
#⭐️3 -
Posted by ブクログ
ようやくテクノリバタリアニズムに主軸を置いた新書が出た。類似の題材を扱っている木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』が取りこぼした箇所についても概説されており、テクノリバタリアニズムを知るにはちょうどいい一冊。ただ「世界を変える唯一の思想」という危うげな副題の通り、著者の橘玲がテクノリバタリアニズムに対して少々前のめり気味な点には注意が必要だ。
優生思想との謗りを受けがちなテクノリバタリアニズムだが、千葉聡『ダーウィンの呪い』によれば、20世紀初頭のダーウィニズムは「科学への関心が高く、道徳意識の強い」功利主義的リベラルによって推進されたものだという。こうしたダーウィニズムに最も強く反対したのは、テクノリバタリアニストとともに現代アメリカの代表的な右翼勢力の一つでもある福音派の人々だった。
以上を踏まえたうえで、橘はリベラルのダーウィニズムとイーロン・マスクやピーター・ティールのような大富豪が主導するテクノリバタリアニズムには大きな差異があると主張する。
功利主義的リベラルのダーウィニズムが単なるお気持ちによる愚民淘汰に過ぎなかった一方で、テクノリバタリアニストの眼目はテクノロジーを無際限に加速させることで「よりよい社会」「よりよい未来」というシンギュラリティを招き寄せることにある。たとえばOpenAIのCEOサム・アルトマンは全世界の80億人に等しく仮想通貨でベーシックインカムを支給するという「ユニヴァーサル・ベーシックインカム(UBI)」を構想している。
国家主導のベーシックインカムには重大な陥穽がある。作家の李龍徳『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』ではタカ派の女性総理が「移民や外国人によるベーシックインカムの不正受給」を声高に主張することで、移民や外国人への差別を正当化するさまが描かれている。このように、国家財源からベーシックインカムを拠出することは、「誰がこの国の民なのか?」というナショナリズムの問題に早晩ぶち当たり、不毛な差別や対立を生む。それよりは、超国家的な資本主義の覇者が遍く全人類に富を分け与えるほうがいい、というのがアルトマンの目論見だといえる(そのためには全人類をアイデンティファイするという難題をクリアする必要があるが…)。
こうした、国家の上にトップエリートやトップ企業を据えるという思想はともすればヤニス・バルファキスが警鐘を鳴らしたビッグテック主導の封建主義体制を招来するのではないかという疑問がある。しかし橘はそれを物理学者エイドリアン・べジャンの「コンストラクタル法則」を盾に棄却する。これは、あらゆる物質は「流れがあり、かつ自由な領域があるのなら、より速く、よりなめらかに動くように進化する」というものだ。
"コンストラクタルは世界の根本法則なので、もちろん人間社会にも適用できる。経済はモノ(サービス)とお金の流れ、インターネットは情報の流れだから、それはより速く、よりなめらかに流れるようなデザインへと進化し、グローバル経済や情報空間が拡張していく。それと同時に、必然的に、べき分布の階層性が形成されることになる。(中略)ここには冷徹な「進化の法則」があるだけで、どこにも「不公平」なことは起きていない。"(p246〜247)
エリートや企業によるある種の封建体制は、世界の根本法則上仕方のないことだという。少々暴論が過ぎるのではないか。本書では随所にポストモダン的なものに対する嫌悪感が表明されているが、自説の論拠として脈絡なく自然科学を引用するという態度こそ「ポストモダン的」なのではないかと思う。
ただ金融小説家としてキャリアを形成してきた橘らしく、ビットコインやブロックチェーンに関して書かれたクリプト・アナキズムの章は非常に読み応えがある。第三者の介入なく商取引を成立させることができるブロックチェーンのシステムは、まさしくテクノリバタリアンたちの目論む超国家的な企業運営精神と強く呼応するものだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「伽藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜のしっぽの中に頭を探せ」
自己啓発、能力向上を促す思考法、実践法が本屋で平積みされているが、個人の能力は遺伝に大きく左右されるという科学的事実が示されている以上、努力で能力を伸ばして夢を叶えるという幻想にすがるのは酷である。
才能のない人間はこの「残酷な世界」でどのように生存戦略をとるべきか。
筆者が示すのは「伽藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜のしっぽの中に頭を探せ。」という2つの考えである。
1.伽藍を捨てて、バザールに向かえ
会社などの従来の閉じた評価空間から抜け出し、ネットの開かれた評価空間に出て戦うこと。
伽藍(従来の終身雇用の会社、地域のムラ社会などの閉鎖的共同体)では、相互監視と規律によって支配され、一度悪い評判がつくと逃げることができない硬直的な「閉鎖空間」である。
一方バザールはインターネットや市場原理に基づき、貨幣を介して自由に「価値」が取引・交換される「開放空間」だ。
あなた自身の可能性は「伽藍」の枠組みにおいてはローカルなルールやヒエラルキーによって抑圧されるが、グローバルかつ自由な「バザール」では、フラットかつフェアな評価軸で試すことができる。
2.恐竜のしっぽの中に頭を探せ
「自分の中で比較的マシなこと」に特化すること。
個人の戦略として「好きなものこそ上手になれ」を徹底することで、社会における全体の生産性があがることは、経済学者デヴィッド・リカードの「比較優位」の概念が裏付けしている。
クリス・アンダーセンはインターネットの普及によって「ロングテール」と呼ばれるニッチ商品に人々がアクセスできるようになり、その売り上げが無視できないものになっていることを示している。このようにインターネットやSNSによって、自由に低コストで情報発信ができる現代では、ブログやYoutube、instagramなどのプラットフォームを活用することで、ニッチにおけるナンバーワン(ロングテールにおけるショートヘッド)になれる可能性がある。
競争に勝つことよりも、競争の土俵を選び直すこと。中心で輝くスターになることよりも、周縁で必要とされる存在になること。本書は、残酷な世界を「どう変えるか」ではなく、「どう渡っていくか」を教える実践書である。
中盤以降、橘氏の他の著作でも見受けられるリバタリアニズムに基づく様々な知見がつまみ食い的に示されるため、本としてのまとまりとしては少し散漫な印象である。本書が10年以上前の著作であるためか、今読んでみると、すでに新鮮味が薄れているが、考え方がすでに当たり前になったとも言えるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
「稼ぐ」について改めて考えようの固め読み2冊目。日本の経済・社会的な状況や制度の話を読み物的に色々な観点から触れつつ、個人が国の仕組みを活用して自由に使えるお金を増やしていくにはどうしたら良いかが解説されていく。橘玲さんの本も一冊ぐらい読んでみたいなと思っていたのと、テーマとなっているマイクロ法人に関してはちょうど個人事業を法人化したタイミングだったこともあってちょうど良いかなと手にしてみた。正直読み物的なところはちょっと冗長というかその話要る?という部分も多かったが、マイクロ法人の税制の日本的な特徴を改めて理解できたのと、法人会計と個人の家計を連結して理解するという考え方、そして財務諸表の勉強をもう一度やり直そうというモチベーションを湧かせてくれたのは収穫だった。