橘玲のレビュー一覧
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トランプ氏が次期大統領として再選された。過激な発言で物議を醸してきた反面、その考え方に支持の広がりが見られた結果であろう。その背景には、アメリカ社会の行き詰まりや閉塞感、進路への重大な示唆が感じられる。
起業家として成功を重ね、超富裕層に昇り詰めたイーロン・マスク、エネルギッシュな行動や思想から、トランプ新政府での役割を期待する人々と危惧する人々がいる。アメリカは建国以来の自由主義に対する解釈が分化してきて、中央集権的な仕組みを嫌い、本来の自由に回帰するリバタリアニズム(自由原理主義)が台頭してきた。ギフテッドでありリバタリアンである人々に焦点をあてながら、この新しい兆候を分析している。年功序 -
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先にジャレドダイアモンドの『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』を読んでいたので内容としては既知のものが多い。同じ内容に対して心理学的な実験やホルモンなど生物学的なアプローチでデータを出しているところが異なっている。その点で読みやすくより雑学的な軽い気分で読める。
内容のまとめとして、生物学的な理由により男女は異なるのは事実であり女は男の劣化版というわけではなく別物であること、ホルモンが原因で男は若い頃から性欲の面で女性の100倍くらい猿であり雌をめぐって水面下で熾烈な競争を繰り広げていること、女はそんな勝ち抜いたアルファ雄を落とすためにまた別の競争をしていること。異なる戦いをしているのだから互 -
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自分にも善悪二元論のような0か1かのバイナリー思考のクセがあって、多面的なモノの見方が重要であることはよくわかった。ただ絶対悪とされるものを擁護したいばかりに、無理やりな感じが否めない。単なる天邪鬼と紙一重。
ウクライナ戦争の背景は初めて知ったが、ドンバスにおける地方の勢力争いの域を出て首都キエフの一般市民をミサイルで無差別攻撃し、政権転覆を狙うのは「どっちもどっち」ではないだろ。京アニ事件にしても大阪のクリニック放火殺人にしても全く擁護しようのない凶悪犯罪であり、「どっちもどっち」でも「善悪つけられない問題」でもない。後半になるとますますDD感がなくなってきて、もはや何が主題の本なのかわから -
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ネタバレ人間の性格特性に関して興味があったので購入。
本の内容としては、人間の性格に関する最も信憑性があると言われているビッグファイブをベースにした話でした。
著者は、ビッグファイブの5項目を更に細分化して、8項目挙げられています。
通常の5つ(協調性・外向or内向・開放性・誠実性・神経症的傾向)のうちの1つ、協調性を同調と共感に分けて、さらに知能と外見を加えた8項目。
特に協調性を同調と共感に分けているところは、妙に納得感がありました。
周りに合わせる性質である同調と相手の意見を受け止める共感は、似て非なるものだとあり、確かに「単なるイエスマン」である同調と意見を受け止めたあとに何かしらアクショ -
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Posted by ブクログ
いつもの橘玲節で子気味良いが、本全体としてはまとまりを欠く印象。
序盤で、ウクライナ戦争と第二次大戦のナチスドイツと、太平洋戦争での原爆投下を並べて、善悪二元論では解決できない「どっちもどっち」であることを明らかにする。これは、結構刺激的。
個人的には「日本は唯一の被爆国だから、核廃絶運動の先頭に立つべき」論について、「気持ちはわかるけど、何故そうなるのか理屈が分からない」と、昔から感じていた。著者はそこに「人類は誰もが被害者ポジションを取りたがる」という補助線を引く。これは、なかなか秀逸な視点で、侵略戦争の側面を薄め、被害側面を強調することで、集団維持に貢献している。そしてポリコレが進んだ -
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「人生の攻略」という題名ではあるが、「お金の攻略」という感じであった。
子育て世代はまだやはり女性が大変な思いをして働いている方が多いと見受けるが、これからの時代は、「長く働く」「一緒に働く」がお金持ちになるためのキーワード。女性の生涯年収は2億5000万円から3億円。仕事を辞めてしまえば、すべてこれがなくなるのだから、「僕も子育てに協力するから一緒に頑張ろうよ」と結婚するのがよし…と、ここまで読んで、違和感が…。「女性の」生涯年収って言わなくてよくない?そして「子育てに『協力』」?あなたが主になって子育てしてもいいんですよ?たった5年前の本なのに、なんだか古臭く感じてしまう。
誰でも億万長