橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういうタイトルの本はあまり好きではないのだが、思い切って手に取ってみた。
ほんとに気が滅入るような、それ言ったってどうなるのさ、という内容もあるのだが、人間の性や遺伝、社会について、驚くべき様々な指摘や洞察を与えてくれる。
へー!と思った箇所の抜粋
・人は外見から相手の性格だけでなく知性レベルも推測できる
・女の子は暖かい色のクレヨンで人の絵を、男の子は暗い色のクレヨンでロケットや車の絵を描くのは、男女で網膜と視神経のつくりが異なり、女の子は人物に、男の子は動くものに注意が向くからだ
・男女が区別され別々の仕事をしていた時代と、男女の区別なく仕事を選択できる現代とでは、男性の仕事の満足度に変化はないが、女性の満足度は低下している
・左脳の役割は自己正当化、つまり左脳自身に都合の良いウソを無意識下にでっちあげて意識のスクリーンに映し出すことだ
とはいえ、いちばん納得したのは、この本の企画を思いついた理由を記した「あとがき」である。
『誰も不快にしない表現の自由なら北朝鮮にだってあるだろう。憲法に表現の自由が定められているのは、ひとが嫌がる言論を弾圧しようとした過去の反省によるものだと思っていたのだが(略)』
なるほど、そうかもしれない。 -
Posted by ブクログ
Part.0
世界の様々な問題が「正義」と「利権」がコインの裏表のような状態にあるため、最初は被害者だったものが後々加害者に変わることがある、ロシア・ウクライナやイスラエル・パレスチナ。被害者を守ることは大切だが、それを口実に被害者利権に走る最低な人達はいる。
日本もヒロシマナガサキの悲劇をアウシュビッツと同化することで自国を被害者と信じることが出来るため、『夜と霧』『アンネの日記』はそれぞれ発売後日本で最初にベストセラーとなったらしい。確かに日本は戦争に関する特番、教育を行っているがどれも被害者目線にしか立っておらず、被害は分かるがどのような悪業を行ったかを知らない日本人も多いと思う。
Part.1
同性婚どうたらについて色んな感情的な議論があるようだが、そもそも子供がいる場合のみ制度的な優遇を与えればいいんじゃないだろうか。結婚によるビザ発行なども子供がいないとできない、というようにすれば形上の婚姻は出来るわけだし。差別どうこう抜きにして、異性婚含めて人口を増やす助けをしない人達を税金で支援する訳は分からない。
Part.2
犯罪者の扱い、精神異常や病気の犯人の動機は理解し難く、一般人からは自分勝手な異常者としか見えない。
認知能力に問題がある人は犯罪を犯しがち、何が間違ってるか理解しにくいからどうしたらいいのやら。
Part.3
日本には超少子高齢化という問題があり、若者世代全体に将来への漠然とした不安がある。著書にも書いてあったが高齢者を若者が助ける、という構造を見直して高齢者の中で富裕層が貧民層を助ける、という構図も取り入れるのはいいと思った。
金持ち老人を貧乏若者が助けなければならない今の構造に誰かメスを入れてくれ。
Part.4
橘さんは偽善的で風見鶏のようなメディアというものが大嫌いなんだなあと思った。スポンサーのため視聴率を稼ぐためならどんな立場にもたって人々の興味を煽るのは昨今のYouTuberの再生数稼ぎにそのまま引き継がれたんだなあ。注目を集める=成功って構図が変わらない限り多くの人を騙す詐欺のような注目集めは無くならないだろう。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに投資の勉強をしようと思い読みました。
アベノミクスの時代(2014年)に書かれたものであり、感想を書いている2025年とは状況は変わってきていますが、改めて金融の基本を思い出させてくれる1冊だと思いました。
私は、常日頃から楽して生きていきたいと思っている。
その答えは何かと追い求め不動産投資、株等の本を読むようにしている。
知り合いで不動産投資している人がいいなぁと思い調べるけれど結局は良い投資とは私は思えず株投資を選んでいます。
その理由がこの本で整理できたかと思います。
1 わからない業態には手を出さない
不動産は、誰でも同じ情報を得ることが出来ない。不動産業者が有利であることが多く、一般の人に伝わるころには、おいしい話ではなくなっていることが多い。
2 買うものが分からないならETFが無難
株の下がり時、上がり時は誰も読むことは出来ない。だったら、全部買い(オルカン)など無難
3 複利を活かす
1年で利益を出そうと焦らずコツコツ積み立てて10年後を見据える。
4 リスクの責任は自分
友達の紹介で買ったり、雑誌の情報を鵜 呑みにしたりすることはよくある。結局、損して勉強代と思い自分だけの論理を組み立てる。
この4つを常に忘れないことが資産運用の秘訣だと思だと思います。
これがホントに難しい…
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Posted by ブクログ
ネタバレ子どもを持つ親として、子どもの教育のために。
そして同時に、自分自身の金融リテラシーを学び直すという意味でも、とても有意義な一冊だった。
難しいテーマを、子どもにも伝えられる言葉で、しかも感情論ではなく合理的に説明してくれる。
全体を通して「人生=ゲーム」という比喩が一貫しており、読みやすさも抜群。
印象に残ったポイントはいくつかある。
お金が大事な理由
→ お金があれば、トレードオフ(何かを諦める)問題を解決できるから。
なぜ勉強が必要なのか
→ 知識は複利で差がつく。
→ AIが発達しても、「良い質問」ができる力は人間に残る。
なぜ親の言うことを聞く必要があるのか
→ その方がコスパがいいから。
自分で一から考えるより、長年の経験から得たルールや知識を学んだ方が、時間を大きく節約できる。
期待値が同じゲームなら、リスクの小さい方を選ぶ
→ 負けたときに致命傷にならず、次のゲームに参加できることが重要。
金利とは「タイムマシンの乗車賃」
→ 現在価値と未来価値の差をこう表現するのは、とても腑に落ちた。
ほとんどのゲームはマイナスサム
→ プラスサムになるのは市場取引だけ。
→ 市場全体を買うインデックスファンドが、経済合理的に見て最適解。
また、比較優位・比較劣位の考え方は、部下を持つ立場として特に参考になった。
自分より能力が劣っていたとしても、その人の中で相対的に強い分野があるなら、任せた方が合理的。
「自分でやった方が早い」と思いがちな場面こそ、意識していきたい。
親にも子どもにも、そして管理職にも刺さる。
「お金の本」でありながら、実は人生全体の攻略本でもある一冊だった。