橘玲のレビュー一覧

  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    ☆3.5 まあいつもの橘本ではあるんですが
     実證的、理窟的、非倫理的。この三拍子が揃った説得的な本で、甘いことは書いてません。
     人間には資本が3つあり、それぞれ人的資本、社会資本、金融資産である。その前提から話が始まります。
     で、橘本特有の、遺伝の話や統計の話が出てくるわけであります。セロトニンホルモン遺伝子の多寡で日本人民族が鬱傾向か、など興味深いはなしも。

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    2024年12月19日
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

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    橘玲さんの書きっぷりは本当に面白い

    馬鹿に引きずられる効果というのが本当であるならば、ある意味馬鹿は無敵だと思った。
    自分がやりたいことを突き進んでやれるし、過大評価してしまうため自信に満ち溢れている。

    そんな人もいるから、世の中って成り立っているのではないかと感じてしまった

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    2024年12月09日
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎

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    読んでる。

    橘玲らしく読み始めたのだが、
    橘玲らしく、?が湧いてきて
    橘玲らしく、「あれ? そうなの? どういうことだっけ?」となり
    橘玲らしく、途中で疲れ出し
    やはり、遠のいてしまいそう・・・

    そうならないように頑張ります。

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    2024年12月05日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    【どうしようもない】
    脳みそは膨大なエネルギーを消費します。

    したがって、瞬時に判断すれば消費動力を少なくすることができます。つまり、善と悪がはっきりしている方がわかりやすいので、善と悪を決めつける極端な二極化に陥るのです。
    考える能力が備わっている人間ですが、考えないように生きてきたので脳みそを有効に使えていません。

    ただ、現代は飽食の時代です。
    膨大なエネルギーを使用する脳みそを動かしても問題ない。
    どんどん動かしていきましょう!

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    2024年12月01日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    ☆3.5 政治問題の決着のなさのなさ
     双方の主張する善悪二元論が対立し、相対的な視点を失った論争に終りはない。ガザ、イスラエル、原爆、従軍慰安婦…… そのいづれにも犠牲者意識ナショナリズムは存在し、加害の歴史を無視し犧牲者たらうとする。

     文学でもやたら原爆小説や原発小説が評価されるきらひがある。みづからが正義だと信じて疑はない者の多いこと。(その点、筒井康隆は谷崎賞の選評のとほりでえらい。)

     さて、この本の内容自体は、日本の社会問題にたいしてリベラル観を問ひただすものだ。
     それぞれ利害があって口にできないこと。それを橘さんは言ってのける。なかには首をかしげるものもあらうが、議論を深

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    2024年11月30日
  • 人生は攻略できる

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    子どもに読んでもらって感想を聞いてみたくなる一冊。
    お金がなければ自由になれない。
    そのとおりだ。

    お金なしで得られる自由は僅かなものである。

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    2024年11月25日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    ハックをテーマに恋愛工学を皮切りに金融、ギャンブル等の依存症、ポストヒューマン等など縦横無尽に様々なテーマで世界の事例を紹介してくれる。圧倒的な読書量を経た上でのコタツ記事。橘玲って本業は何だか詳しくは知らないのだが、コタツ記事だけで作家として成功しているのならそれはそれで凄い。

    まぁ個別の話はそんなにつまらなくはないのだが、で、何?どうしたら凡人でもハック出来るの?どしたら幸せになれるの?

    人間が作った社会なのでハックする抜け道は存在するのは間違いないと思うが、あまり結論がない話だった。

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    2024年11月21日
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

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    トランプ氏が次期大統領として再選された。過激な発言で物議を醸してきた反面、その考え方に支持の広がりが見られた結果であろう。その背景には、アメリカ社会の行き詰まりや閉塞感、進路への重大な示唆が感じられる。
    起業家として成功を重ね、超富裕層に昇り詰めたイーロン・マスク、エネルギッシュな行動や思想から、トランプ新政府での役割を期待する人々と危惧する人々がいる。アメリカは建国以来の自由主義に対する解釈が分化してきて、中央集権的な仕組みを嫌い、本来の自由に回帰するリバタリアニズム(自由原理主義)が台頭してきた。ギフテッドでありリバタリアンである人々に焦点をあてながら、この新しい兆候を分析している。年功序

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    2024年11月18日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    人の資産は「金融資産」「人的資本」「社会資本」に分けられる。
    金融資産→分散投資。経済的に自立する
    人的資本→好きな事に集中投資。子供の頃のキャラが本当の自分。
    社会資本→小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散

    ・好きなことに人的資本の全てを投入する。

    ・「自分だけのニッチ」を見つけた種だけが生物の進化の過程で生き残れる

    ・ルールがシンプルなゲームは強者に有利。
    弱者の生存戦略は「小さな土俵」「複雑」「変化」

    ・時間と人間関係が選べれば、幸福度は大きく上がる

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    2024年11月18日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    先にジャレドダイアモンドの『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』を読んでいたので内容としては既知のものが多い。同じ内容に対して心理学的な実験やホルモンなど生物学的なアプローチでデータを出しているところが異なっている。その点で読みやすくより雑学的な軽い気分で読める。
    内容のまとめとして、生物学的な理由により男女は異なるのは事実であり女は男の劣化版というわけではなく別物であること、ホルモンが原因で男は若い頃から性欲の面で女性の100倍くらい猿であり雌をめぐって水面下で熾烈な競争を繰り広げていること、女はそんな勝ち抜いたアルファ雄を落とすためにまた別の競争をしていること。異なる戦いをしているのだから互

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    2024年11月14日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    恋愛、ギャンブルから仕事まで、近年のトレンドを踏まえてどのような状態が目立ってきているのか解説している地に足のついた本。
    中国で2021年の流行語にもなったという寝そべり族ですが、いずれ問題にはなるけどそれは10,20年後の話なんでしょうね。

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    2024年11月13日
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎

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    その人を構成する性格の要素がよくわかる。
    自分の性格を環境に合わせるのではなく、性格に合った環境で働くことが良い。

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    2024年11月11日
  • シンプルで合理的な人生設計

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    表題の示す通り 下線が引いてある
    合理的に考えて計画していくという趣旨である
    基礎知識としてコスパ タイパ リスパ の説明
    睡眠は生きていくために必要であり 主に 重きを置く
    運動 自己啓発として散歩を進めている
    習慣をつけることが成功に導く努力を続けられるか
    統計的なデータを使って説明している
    実践編 として 箇条書き 説明 (3つの資本と8つのパターン
    金融資本 幸福とは 投資とは 保険とは
    人的資本
    社会資本 「あなたは友達5人の平均 ルール ネットワーク効果

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    2024年11月07日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    自分にも善悪二元論のような0か1かのバイナリー思考のクセがあって、多面的なモノの見方が重要であることはよくわかった。ただ絶対悪とされるものを擁護したいばかりに、無理やりな感じが否めない。単なる天邪鬼と紙一重。
    ウクライナ戦争の背景は初めて知ったが、ドンバスにおける地方の勢力争いの域を出て首都キエフの一般市民をミサイルで無差別攻撃し、政権転覆を狙うのは「どっちもどっち」ではないだろ。京アニ事件にしても大阪のクリニック放火殺人にしても全く擁護しようのない凶悪犯罪であり、「どっちもどっち」でも「善悪つけられない問題」でもない。後半になるとますますDD感がなくなってきて、もはや何が主題の本なのかわから

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    2024年10月29日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    タイトルから想像する。上級国民と下級国民ではなかった。もう少し深層心理的なものに踏み込んでいる。そのため期待していたものと違ったので難しく感じた。そんなに深くまで考察しているのだなと思ったが、求めているものと違った。モテるモテないが上級国民と分けている。そんなところも関係しているのだろう。

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    2024年10月14日
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

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    想像していたよりも思想な本でした。

    個人的にあまり読んだことの無い分野の本だったので、新しい領域の読書になりました。

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    2024年10月13日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    橘さんのサラッとしつつも確信をつく語り口が好きで読みました。
    ジェファーソン高校のセックス相関図なるものは、なかなか奥深くよく調べたならとある意味感心する。
    確かに、なるほど、そう思って読んだ。
    さて、最終章、幸福の資本というタイトルであるにも関わらず、それでも幸福になるのは難しいとある。
    幸福の分散投資というフレーズまで飛び出した。

    この本に限らず、幸せは人それぞれだと言うことを考えれば、身の丈にあった日々の幸せを探して満たされることがごきげんな自分でいる幸福の資本(資産マイナス借金)になるのではと勝手に結論づけました。

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    2024年10月08日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    進化論をもとに本当にモテるためにはを指南している。
    完全にモテるためにこうしなさいといった内容で面白いが実践をしようとは思わない。よっぽど7の習慣を実践していた方がモテのその先の豊かな生き方ができそう。

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    2024年10月07日
  • 全員“カモ”―「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法

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    まず疑って視る
    世の中はデタラメで装った情報が氾濫し詐欺に発展している、それが真実だと評価することが難しいからでもある、と言う。「専門家によると」「研究機関によると」など詐欺師は「あらゆる情報を握っている」として最初から疑問を持って自分自身に問うことだ。「なぜ私なのか」「情報は正確なのか」など詐欺師の金を引き出す手口を疑って視ることだ、と言う。中々わかっているがいざとなるといつの間にか騙されている、という現実がある。騙されない為にはまず周りに相談してみる事、ネットで検索、正確さを確認する事などだろうか。

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    2024年10月06日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    「幸せの3つのインフラ」斬新な視点であるが3つのインフラによって決まる8つの人生パターンはそれぞれとても現実味があるように感じた。長い人生で起きる問題はこの3つのインフラのいずれかが失われるために起こるのだろう。

    本筋から少し外れるがアメリカと日本の働き方の違いについて書かれているところが面白かった。日本式の働き方のメリットとデメリットがよくわかった。

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    2024年10月05日