橘玲のレビュー一覧
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有名な本なので読んでみた。
何も考えずに過ごしていても資産は増えないので、増やすための方法が「黄金の羽」で、それを知って、実行しよう、という内容。
この本が書かれた時から時間が経っているので、状況が変わっている。不動産は手が届かないぐらい高騰しているし、日用品も値上がりしている。
確かに、会社に勤めて、源泉徴収されて、手取りの中から住宅ローンを払って、高くなっている生活費を払って、とやっていたら資産が増えないのはよくわかる。
法人を立ち上げるまでやるかどうかはともかく、投資のことだけでなく、法律をよく勉強して、自己防衛をするというのは必要かも知れない。
それにしても、税金を払うことを泥棒に取られているような言い方をしているのは違和感があった。相当税金の世話になっていることがわかっていない。子供一人育てるだけでもどれだけ税金が使われているか、きちんと把握してほしい。 -
Posted by ブクログ
本書の内容は、題名からネトウヨ的立場による朝日叩きかと思ったが、朝日叩きの内容はほとんどなく、リベラルと保守の本質を突き詰めていく内容である。
なぜ各国でトランプのようなポピュリズムが台頭し、リベラルがどのような経緯で成り立ち、なぜポピュリズムに勝てないのか等リベラルや保守、ポピュリズムを知る上でかなり参考になった。また保守は各国独自の価値観に左右されるが、リベラルは国際基準で同じ価値観であるから、世界的に普遍の価値を有するということがリベラルの本質をついていると思われた。
本書の冒頭で、日本においては自民党が革新的立場にあり、共産党や立民党が保守のような立場にあることが、若者層の支持を得ずリベラル衰退の要因と書かれていた。最初はインパクト狙いの詭弁と思ったが、まさにそのとおり的を得た見方であった。
とにかく内容は難しかったが、リベラルを知る上でためになる一冊であった。 -
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルな割に中をは本格的な社会学の論評の様子。自分には難しくてなかなか入ってこないところもあったが、
LGBTと政治の関わりの変遷
秋葉原無差別殺人事件の加藤についてのエピソード
ユニバーサルベーシックインカムの問題点
このあたりはそれなりに理解できたと思う。
ラストまで読んで、ようやく本書の概観が理解できたが、
リベラルな世の中で、リベラルを追求していけば必ず格差は広がりリベラルには解決策はない、行き着く先はメタ空間での人類補完計画・・・
今、この世の中で生まれ生きている人は特に日本人は超高齢社会の中自分らしさと夢を求めることを強いられ、生きていかなければならない「無理ゲー」と評されるのである。
本書には、無理ゲーに対する攻略法は記載されていない。だとすると座して補完の時を待つしかないのか、あるいはこんな無理ゲーな人生もがんばってクリアした、ということがあるのか。
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Posted by ブクログ
我々の大半は自分達を中流と思っているが(家あり、職あり)、実態は世界の富を一部の少数が独占し、中流という言葉も普通の生き方をしていればすぐに下流に転落するということで形骸化しつつある。著者が言うところの無理ゲー社会に今生きている。
上級国民に近づくためにはHACK、ルールを無視して近道を見つけ、ふつうの奴らの上を行くしかない、ということらしい。
「ふつうの奴らの上を行く」この言葉が表すように、著者には優生思想が根強くある。
性愛、金融、ギャンブル、生存本能、自己改革などの分野にHACKを試みた人達の実例が紹介されている。これらの分野に共通するのは、人間の欲望に結びついている、何らかの脳内物質が関係していることだ。
HACKをしていく過程は苛烈だ。そしてHACKし尽くした末の彼らの心持ちは、もうその分野に執着の見られない悟りのような状態になっている。
皆必ず何かに依存しながら、HACKされながら生きている。言ってしまえば人間は動物で、等しく脳に支配されているのだろう。何を好んで手に取るのかも、本当は自分の意思など関係ないのかもしれない。猫が好きな自分は、オキシトシンの下僕だ。
そして現代、人には自分の思う道を進む(と思い込む?)権利がある。そしてそれが許される社会のためにある程度の義務を果たし、逸脱しすぎれば相応の代償を払う。国家はその公正な受け皿であらねばならぬ。
しかしこの権利部分だけのいきすぎ(いわゆるリベラル思想の一部)が、今のこの無理ゲー社会の大きな一因であるという点は賛同できる。
そのうえ自分の思う通りに生きなさいと、世界は手をこまねいて人をHACKしようとしている。必然的に義務や依存は増え、ものを考えたつもりになり、転落すると受け皿はザル。抜け落ちた先は荒野で誰も助けてくれない。どっぷりとHACKされた頭では今さら這い上がる知恵も意欲もない。極端な想像だけれど。
だからこその逆にHACKせよ、だろうが、個人的にできぬ者の人生を高みの見物でおとしめることは好きではない。自分から見れば著者も、自分より下だと思う他者を見下すことで出ている脳内物質の、もしくは強烈な真実(と思っている)を他者に見せつけることによって出る何某かの脳汁(書いていて馬鹿になった気する)の依存症に見える。
この本を読んでも、新しい抜け道を見つけ世界出し抜くことは極めて難しいと思う。我々の脳はほぼ何かにHACKされているのだから。一度知った様々な快楽を誰が手放せる。また快楽に依存している状態が全て理不尽であるとも思わない(本人がそう思っている場合や被害者がいる場合は除く)。民へのHACKを誘導することで金を稼ぐ企業を軽蔑できても、この世から永遠になくなりはすまい。
逆に出来る人は、矢印を内向きから外向きに変え、できれば政治家等になって、今よりマシな暮らしができる最大公約数を増やしてもらいたい。国家は民を飼い慣らすと言う意味では最大のHACK集団なので親和性は高いと思われる。
人間はよほど追い込まれないと真価を発揮できない。そしてできない理由を適当にごまかしているうちに大体寿命が尽きて死ぬ。だがその一人の人生の中で成し得た僅かのことが、人間の数だけ何世代にも積み重なって、世界は変わっていくのかなと思う。その成し得たことがHACKすることだけならば、逆に未来は暗いのでは。
この世界をどう生きるか、最後に提案されているのは、物を捨てミニマルに暮らしながら節約投資し、早期リタイアはせずある程度社会貢献しながら自分の価値を保ち続けること、と理解した。結局皆それなりにやってることのような気もする。
この本には夢も希望もほとんどない。読んでいて疲れた。
しかし夢も希望も好きなだけ見なさいと人間を誘導し、いざ立ち行かなくなれば放置される世界もたいがい残酷だと思う。得体の知れない怒りもわいてきて、ちょっとゲロ吐きそうになった。やはり著者はある程度の本質をついているのだろう。
俯瞰的な視点を忘れずに、かつ自分は地面(現実)を歩いて行こうと思う。長文失礼。 -
Posted by ブクログ
■真っ当に女性からモテたい男たちへ
男なら誰しも「モテたい!」という願望を持ったことがあるだろう。
それは進化論的に至極当然の感情だ。より多くのメスからアプローチが貰えるオスの方が自身の遺伝子を残せる確率は上がるし、非モテのオスは必然的に自然淘汰されてしまうからだ。
実際に人間以外の動物(例えばライオンやクジャクなど)は腕っぷしの強さや見た目の派手さがメスから選別されるファクターとなり、それに満たないオスは冷酷にも切り捨てられていく。
人間の男にも同じようなことが言える。
いわゆるイケメンや高身長、金持ちなどのステータスがモテを左右する要件となり、条件を満たさない男性は女性から選択肢に入れてもらえない。
PUA(ピックアップアーティスト/ナンパ師)業界においても、モテ男は「アルファ(ハーレムの王者であるライオン、アルファオスが由来)」と呼ばれ、彼らは女性関係に全く不自由していない。
世の中を見ればモテ男に比べて非モテ男の方が圧倒的に多いという印象だ。
まさに需要と供給のミスマッチが起きている。
悲しいことに、進化論的に見て「モテる」という事実は女性からさらに魅力的に見える要素となるため、「モテを持つ男はさらにモテる」というモテのマタイ効果が生まれてしまう。
なぜ、そうした格差ができるのだろうか?
イケてる見た目やステータスを備えていない非モテ男に、女性からモテる権利はないのだろうか?
一方で特にイケメンでも金持ちでもないアイツがモテているのはなぜなのか?
本書はこうした「モテ」の悩みに、進化論に基づく科学的なアプローチでアドバイスをくれる。
今まで出版されたモテ本は、PUAによる小手先のナンパ本であったり、恋愛工学を用いた心理テクニック本などが多かった。
本書はそれらとは一線を画し、しっかりと女性の目線に立ち、彼女たちにとって男のどういう部分が評価対象になるのかを科学的に教えてくれる。
ただし、一朝一夕で身に付けられるような技術ではなく、時間をかけて自身の肉体や精神を磨き、人生そのものを好転させていくという真っ当な自己啓発本である。
著者のジェフリー・ミラーは、「ラップダンサー(ストリップクラブなどで客の膝の上で踊るようなダンサー)が貰えるチップ額は、当人の生理(排卵サイクル)の状態によって変わる」ことを実証し、イグノーベル賞を受賞したという面白い経歴を持つ進化心理学の研究者だ。
共著者のタッカー・マックスはシカゴ大学を飛び級しロースクールを修了したエリート人気作家であるものの、その知性とユーモアでクラブやバーで遊びまくり、あらゆる女性とセックスした「アルファ」だ。
こんな2人が共著した「モテ本」が面白くないはずがない。実際の研究成果とモテの実体験がクロスオーバーした知見は、非モテ男子ならば一読する価値があると思う。
■モテるためにはどうすればいいの?
本書では「モテ」を実現する5つの原則が提示されている。
①科学にもとづいて決める(先入観には頼らない)
②女の子の視点を理解する
③自分の魅力を装備する
④正直であること(自分自身にも相手にも)
⑤ウィンウィンの関係を築く
これらは進化論的に深い論理で核心的な原則だ。
これらの原則は単なる「モテ」のためだけでなく、家族や仕事で信頼関係を築き、より良いパフォーマンスを発揮するためにも役立つ。
また、進化論的にモテを実現するためには「自信をつける」ことが重要となる。
女性は男性の見た目や金銭的なステータスだけを判断しているわけではない(もちろんそういう女性もいるが)。
その見た目を維持できる意志力や、堅実に働きリスクを取れるその生活力に魅力を感じている。
そして何よりそうした経験から出てくる自信に惚れるようだ。
宝くじで100億円当てた男と、ゼロから会社を立ち上げ10人の従業員と何千人もの顧客を抱える10億の価値のある男では、多くの女性が後者を選ぶことが示されている。
また、どうやって女性と出会うべきかも教えてくれる。
パートナー探しの最適な「出会い市場」を見つけることは、恋愛マーケティングとして非常に重要で、どれだけ優秀なアルファでも闘う場所を間違えると女性に魅力が伝えられない。逆に非モテ男だって市場を間違えなければモテ男になり得る。
「ブラット・ピット並みにカッコよくなる必要はない。ある町のあるバーでひと晩だけ、ほかの男よりもピットっぽくなれれば十分だ。」
■おわりに
本書は女性からのモテにとどまらず、より充実した人間関係を作るためのハウツー本として読むこともできる。
すっかりオスが抜けてしまった既婚者にもオススメしたい。
自分はこの本を読んで、妻にいつまでも魅力的な男と思ってもらうために努力したいと感じたし、喜んでもらうためにはどんなことをしたら良いのかを考えるキッカケにもなった。