橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
頑張れば成功するというのは夢物語で、ある程度は遺伝で人の能力は決められているので頑張ってもしょうがない。
そんな残酷な世の中を、どのように生きていけばよいか。
ということが書いてあるのかと思ったが、あまり関係なさそうなことが語られ続けたりもしていて。。。
後半などは、この本なんの本だったっけ?と道しるべがなくなっているような気配も漂いました。
タイトルは、ある意味つり広告のようなもので、キャッチーにつけてあるのだろう。
色々な雑学というか薀蓄というか、経済的な理論などが小気味よく、紹介されている。
本当は難しい内容なのだろうなというものや、話題になっているような本の内容が、簡単に分かりやすく紹介されているのが魅力だろう。
何か大きなテーマを中心に語っているというよりは、筆者の興味のあることを、さくさく話してもらって、スーッとわかった気になる。
人に話したくなりそうな、話題がたくさん。
※サラリーマン向けの小ネタ集という感じも。
とにかく、何でも因果関係やロジックで説明できそうな雰囲気。
それでいて、自分の主張は、様々な権威の概説の紹介など、ほとんどが二次情報が根拠であり、読者側に何か問題を投げかけるでもなく、筆者が全部答えを教えてくれるようなところがある。
読者としては、あまり考え込むこともなく、世の中の心理が「分かる気がする」ので非常に便利な本だとも思うのだが。
一番違和感があったのは、筆者が小説家だというところ。
私の小説家のイメージは論理で割り切れないようなモヤモヤしたことを回りくどく、それでいて核心に迫って描き出すものと思っていたから、こんな直接的な言葉で、資本主義社会バリバリ勝ち組のような内容を理路整然と表現する人が、なぜ小説家なんだろうとも思った。
(でも、実際、書かれた小説も読んでいないのに、こんなこと言うのもいけないですね。小説家だって百人百様なんだし。)
経歴みたら元編集者ということでもあり、それなら、なるほど。と。
この本で輝いていた部分は、一次情報というか、筆者の経験が書かれているところだた。(マックのバイトの話、赤尾敏のインタビューの話)
こんな雰囲気の内容が小説に書かれているのなら面白いんだろうな。 -
Posted by ブクログ
現役ベストセラー作家の青春自伝。
なんとなく大学生活を過ごし、なんとなく入ってしまった出版業界で編集者として月収10万円でスタートした著者の1980年代。今で言う、ワーキングプアだが、当時の著者は社会の底辺にこそ真実があると信じていた。
今の作家、橘玲からすれば、物事をわかっていないかわいそうなヒト、ってことでバッサリ一蹴されるべき若者だろう。逆に言えば、そんな体験があるから、今のリベラルで徹底的なリアリスト作家に成長したのかもしれないが。
作家デビュー前の著者のベストワークは事件前のオウム真理教に編集者として密着取材していたことだ。しかし、95年のオウム・サリン事件によって、バッシングを含めた様々な反応が著者の周囲に巻き起こる。おそらく、この一件で著者は自らの業界内の立ち位置を見つめ直したのだろう。その数年後、著者は編集者ではなく、小説家、作家としてデビューする。 -
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橘さんの本は、黄金の羽…を読んでからずっと注目していて、継続して読んできた。
多分、刊行されたものはほぼすべて読んだと思う。
金融リテラシーが高く、統計的な情報の整理も分かり易く、読みやすく示してくれる。
いったいどんな人なんだろうか。
ずっと気にはなっていた。
出身としては雑誌編集だったんだ。
そして早稲田の一文卒だったんだ。
正直驚いた。
高校生の数年間の素養が、それ以降の活躍にどれほど影響するか、なんて関係ないとは分かっているが。
雑誌編集を馬鹿にするわけではないが。
その時々にしっかりテーマを掘り下げることで、幅広い素養・知識を得ることができるということをまざまざ感じた。
そして、持って生まれたものというか、出会いというか、環境というか、なんだか、最初に配られたカードとめぐり合わせって人生を大きく動かすんだな、と改めて感じた。 -
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三竦み 85年の御巣鷹山への日航機墜落事故 ごうがん傲岸な政治家 射幸心しゃこうしんを煽る 皮算用かわざんよう 何をか言わんや 方途がない trade-off 生活保護の漏給と不正受給 いっこ一顧だにしないオリンパス 親孝行の美風も廃れてしまう 憂国の士 吉原を頂点とする江戸時代の売春システムと瓜二つです 長屋というスラム インドやタイのスラム カリブ海のジャマイカの首都キングストンにあるトレンチタウンは、ボブ・マーリーの歌によって世界でもっとも有名なスラム街のひとつになりました。 『トレンチタウンロック』や『ノー・ウーマン・ノー・クライ』など数々の名曲が生まれました 積出港 勧善懲悪の物語 正義の本質がエンタテインメント(娯楽)だということを指摘する人はあまりいません 恍惚感を伴う神秘体験 大脳の快楽中枢である中隔を刺激 喜悦 究極のドラッグ シリコンバレーの多様性が生み出す爆発的なイノベーション 移民やボヘミアン(芸術家) 意図的に戯画化(カリカチュア) リベラル=自由主義 橘玲あきら
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ネタバレPT(Perpetual Traveler)としてハワイで暮らす元弁護士の真鍋恭一に届いた依頼は20億の資産を一円も納税せずに孫に譲りたいというもので、というのが本筋だが、そこの進み方は非常にゆっくりで、関連して開陳されていくPTという生き方や税金に関する四方山話への興味でぐいぐい読ませていく。そこに孫たるまゆとその家族の特異な背景がミステリちっくに絡み合い、こちらの行く末は全く見えない状況。肝心の相続についても、作中人物も語るように合法的に実現できるのかという難易度で、完全に下巻を待たれるといったところ。全てが丸く収まったら傑作間違い無し(予告)。
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著者の橘氏の小説のファンであり、評価の高かったこの本を選択。
まず、10数年前の本であり、その点を割り引いて考える必要。
当時は、公的年金・医療保険の問題が大きく騒がれた時代であり、それらの問題点を的確に分かりやすく指摘する本書の価値は高かったものと思われる。
賃貸と持ち家については、仮にこの本の出版された数年後に都心で交通便利なマンションを購入し、5年以上経った今、売却すれば、多額のキャピタルゲインを低い税率で得ることができたわけであるから、この本の勧めに従った場合、その機会を逸してしまったものと思われる。
子どもの教育費は非常にかかるという点はその通りであり、私立中学校に入れざるを得ない場合は、住宅の購入という選択は間違いという指摘はその通りであろう。 -
Posted by ブクログ
進化心理学の視点から社会をみると、いろんなことがわかる。人は、人生の大半をシュミレーションで費やしている。だから何も考えるなということは無理。考えることにより不安が生じることもある。人の幸せは相対的なもの。常に他人の不幸を喜ぶ存在。社会では、主張の一貫性が重要視されるが、人間の言質はコロコロ変わるもの。議員は落選したらただのゴミだから選挙に必死になる。富は不正なくとも一か所に集中する。日本の財政は構造的な欠陥がある。なわばりを死守するのは本能的なもの。人は、自分の利益がなるように選択する(トレードオフの考え方)。日本は高齢者が多くなりこんご精神性を重視する社会になる。いじめは子供社会ではあたりまえ、退学の強制手段があると少なくなる。一度限りの苦痛よりも持続的な苦痛の方が幸福度下げる。
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ネタバレタイトルに引っかかって読んでみたけれども、内容はいたって冷静でフラットな調子だった。
自己啓発系の教えに嫌気がさす人に、というよりも一度そっちを通ったあとナンカ違うなと感じていた人に刺さる内容に思われた。
あと、自分が子供のころから政治空間が苦手な理由がわかった気がして安らかな気持ちになれた。
以下、内容抜粋
スポーツや音楽と同じで自己の能力開発には努力ではどうにもならない生まれ持っての特性があるのだから、誰もが同じようなスキルアップして皆豊かになる、というのは幻想にちかい。
だから能力アップ戦略が難しいなら、自分の特性を生かして死なない程度の豊かさを得ることを目指すのが良い。今の時代では、それは諦めた戦略ではなく、幸せに近づける可能性があるものである。
人間のまわりには近い方から愛情空間、友情空間、政治空間、貨幣空間、があり近い方から指数関数的に得られる幸福が大きい。
前者2つは後から構築不可能。物理的に一緒にすごすことで形成されるもの。
学校や会社は政治空間にあたる。富豪の集まりもそう。そこには逃れられない固定メンバー、空間、ルールでの評判合戦、格付け世界がある。政治空間はシンドイ空間でメリットがないなら出たほうがよい。
もともとサッパリした世界である貨幣空間は、ITによって垣根が取り払われ、広大な空間での評判システムにより立場を築きやすくなっている。そのため幸せを得やすくなっている。
貨幣空間で特性を生かして評判を得て生存し幸せになる、という戦略を選ぶことが今の時代の適正ある選択ではないか。