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まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか? そして、まゆが何者かに誘拐された――。人間の欲望と絶望、金と愛情、人生の意味までを、大胆かつ繊細に描ききった新世代の『罪と罰』完結!
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Posted by ブクログ
今回もスリリングな内容でしたが、面白かったです。ハッピーエンドと言える内容で安心しました。著者の小説は、世界を舞台に物語描くことはもちろん、歴史もそこに絡めてくるので、非常に読み応えのある重厚なストーリーとなっています。だからこそ、登場人物の怨恨の理由としても納得感があります。
現代版『罪と罰』といったところ。 上巻の20億円を1円の税金も払わずに相続させる手法が詳らかに。 統合失調症。描かれた描写が戦慄を覚える。 間近に見たきた人間なら、よく分かるはずだ。 孤独ゆえの自由か。 爽やかに終わりを迎えるが、一抹の哀しみは拭えない。
上を読んでから、2年も経ってたんで、忘れてしまった部分もいっぱいあったけど、楽しめました。 でも、解説の最後でネタバレはダメですよ。途中で読んでしまって、呆然としました。編集者も著者もチェックしないんかなぁ。
フィリピンに持っていくようの本を探しにブック・オフへ。これにする、さすが橘氏期待を裏切らない。 金融コンサルタント的職業の元弁護士主人公。彼のもとに「税金を払わずに孫に遺産相続させたい」との依頼を受け始まるストーリー。 ハワイ、9.11以降のアメリカの変化、税金対策知識、物語だけではなく、最近の...続きを読む情報、知識もガイドしてくれるのは学びになる、ブルジョワジーの生活も垣間見れる。話のストーリーも面白く、読んでいて楽しい。 どこの国にも属さず、税金を逃れる「永遠の旅行者」
天使が救われ、最後はハッピーエンドで良かった!超専門的な金融知識が周りの関係者との信頼関係を強く結びつけるパターンも感動ものでした。 また、hawaii、ニューヨーク等の現地の様子が克明で、観光に行ってみたいですね。特にビッグアイランドへ! コーヒーを飲むシーンが良く出て来ましたが、いつもコナコーヒ...続きを読むーを飲んでる恭一には、なかなか口に合うコーヒーがないようです。コナコーヒー200gの価格は、私の住んでる近くでは、4,450円、一般のコーヒー価格は700円。違いを感じてみたいものです。
おじいちゃんの遺産が 20億円。 行方不明のお父ちゃんの借金が 150億円。 その孫へ おじいちゃんは 税金を払わないで、 孫に 20億円を譲りたいと言う。 このスキームを 恭一は どう達成するのか? 150億円は 債券化されて、菱和債権回収がもっている。 BVI ブリティッシュヴァージンアイラン...続きを読むズ。 カリブ海のタックスへイヴンの国。 そこの ケーエイチコーポレーションが 菱和債権回収から 1000万円で購入している。 ケーエイチコーポレーションは 堀山の会社であった。 行方不明のお父ちゃんは、ハワイでレストランをやっていて、 そのレストランを 堀山に 売った。名義はそのままだった。 それは、アメリカに住むためのビザ取得の役割を果たす。 堀山は 恭一に いろいろ相談している。 本来ならば、恭一は 堀山を追求すべきだが、 あまり、そのことを問題としない。 恭一が BVI に会社をつくり、その債権を堀山から、買い取る。 恭一は、そのかわり 海外にある300万ドルを 日本で 使えるようにすると約束する。 お父ちゃんはなくなっても、孫は相続放棄をしない。 おじいちゃんは、孫の保証人になる。 おじいちゃんの遺産を 処分して、債権と相殺する。 恭一の会社が シンガポールの信託会社に 孫の名義で、 20億円を送金して、毎年 税金がかからないお金を信託として 送り込むことで 税金は 払わなくてもよくなる。 この 信託銀行への20億の送金が、贈与税 なしなのがスゴイ。 孫は 日本の非居住者になればいいとか。 それで、お父ちゃんが 借金していたことが、 クリアーするわけだ。
星は3.5個といったところ。 金融専門知識がないので、所々理解出来ない部分もあった。 上巻での、えーーー、かっこつけすぎ!と笑ってしまう場面を小説と思って我慢して、読み進めて行くと、下巻はかなり楽しめる。 橘玲氏のマネーロンダリングもおもしろかったので、もっと金融小説を書いて欲しいと思う
アメリカで失踪した悠介の足取りがわかってきて、娘のまゆも回復に向かい、恭一は真相に近づいて行く。本当は、誰が、まゆの母親を殺したか。その答えが、謎のメッセージを送った犯人とともに、物語をクライマックスへと向かわせる。 税金、金融という無機質な題材を、物語のエッセンスとして取込み、より高いレベルで...続きを読む昇華させていく。20億円相当の資産を非課税でまゆに相続させるには、オフショア口座で債務を抱える方法を使う。お金を取り合うマネーゲームのようでいて、人生論に近い生き方の話がメインとなっていく。クールな表現とスリリングな描写の落差と、生々しいセリフが良かった。 生きる中で避けて通れないこと。金融、語学、IT。それぞれ向き合い方はあるけれど、仕事も家庭もプライベート、そして人生を楽しく、思いっきり生きたい。
(上)に続いて(下)です。 国家に頼らないで自由に生きていく事を小説内で勧めていますが難しいですよね。
最初は、くどくど説明が長いな、、と思って読み始めましたが、、 いつの間にかストーリーに引き込まれました。 永遠の旅行者と呼ばれる国籍を持たない人達。 税金を払わずにすんでいる彼らの生き方に憧れのようなものをかんじてしまうが、現実的には難しいよね。 美少女まゆを狙うのは一体誰か、母親を殺した真犯人は誰...続きを読むか、最後まで騙されて読んでいました。 あとがきにもありますが、サスペンス的な要素の中に、戦時中、ロシアで強制労働を強いられた人々の苦悩が描かれているのも、より引き込まれる要素だと思います。 日本も相当ひどいことされてるのに、なぜ、日本の従軍慰安婦問題だけ取り沙汰されているのか、不思議でなりません。
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