橘玲のレビュー一覧
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ベストセラー作家である著者がこれからの社会の生き方について若者に向けて書いた一冊。
や学校生活の中で友情がどのように形成されるかなどや自分が得意なことを見つけるために若いうちは色々なことを経験することなど人生、友情、仕事についてどのような仕組みになっているかということが前半では解説されていました。
次に後半ではお金、仕事、人間関係の3つに分けて生き方についての解説がされていて勉強になりました。
特に仕事のところでは日本の労働環境は伽藍に近いことやそこから抜け出してバザールのようなポジティブゲームに移ることなど終身雇用を前提としたこの国の仕事のあり方が変わってきていることも感じました。
そん -
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・経済的な豊かさを手に入れるためには合理的な選択を積み重ねていくしかない。
・ファイナンス理論の基本に則って考えれば収入源は複数あったほうがいい。
この2点は至極当たり前だが、合理的な選択をすることができず、子育ての忙しさで専業主婦になる事が多い。
本にも書かれているが、日本企業は殿様と家来の関係に似ている。長時間労働で滅私奉公をすれば評価され昇格していく。そのレールに乗っているうちは仕事だけしていればいいので楽だし子供がいなければ問題ない。問題は子供ができてからで、同じ働き方ができなくなるとキャリアを築いていける見通しがたたなくなり専業主婦になってしまう。
社会はこうなっていると言う -
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ネタバレ多少強引さを感じる記述が見られたが、資金を守るための考え方は勉強になった。
【メモ】
・国民年金は利回り1.8%に対し、厚生年金の積立資金は国民年金の補填に回されている。また国民年金の未加入者が100万人、未払い者が260万人いる事には驚いた。
・平均的に年収の約25%納税している。
→サラリーマンは自営業に比べて圧倒的に納税額が多く、お金持ちになれない理由が良くわかった。
・個人が法人を利用して合法的に節税する方法
1.所得税の発生しない範囲で給与を決める
-国民年金と小規模企業共済で最大年間160万円
の非課税積立
2.所得税の発生しない範囲で家族を雇用する
-妻を1 -
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男女の差について論文を紹介していく本
社会学と進化の話が多い。良くもいろんな研究が行われてるなあと。日本じゃやりにくそう。
違いが一律とは思わないけど、傾向はどう考えてもあるだろう。身長や体重とかと違って見えにくいので、頭の片隅に置くのは大事。
セックスのコストが高い女性と、低い男性。声をかける側とかけられる側。ゲイのパートナーの数は多いのに対してレズビアンは少ない。
男女の友情は男性側に別の女性との性愛関係があるときに成立する。集団の中で高い地位を持つ男性が魅力になる
ヒーローの職業①社会的経済的成功者②階級社会上位③男らしい仕事
少年漫画:競争、少女漫画:選択
托卵、疑っている家庭:30 -
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本書のはじめにで、「日本人の働き方はこれからどうなっていくのか?」「急速に変わりつつある世界でどのようにして生き延びればいいのか?」について考えていくと書いてあるが、前者については読み物として満点であるが、後者については、ハウツーものとしては結論が弱い。
前者については世の中で起きている働き方に対する変化が俯瞰できるため万人にお勧めできる。後者については、特にサラリーマンは読んでおいて損はない内容だが、その結論を読んでも実行に移す気が起こらなそうなので、読み捨てになってしまいそうな内容でもある。
『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』にも書いて -
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あとがきによれば、本書は「臆病者のための株入門」の上級者版だという。
ここで紹介されている「究極の投資」はおそらく上級すぎるため、片手間の投資によって資産を少しでも増やしたいと思っているような人たちが、試そうと思うような方法ではない。
本書のメインコンテンツというべき「究極の投資」は、”人的資本を担保として、ETFの信用取引や株価指数先物のデリバティブの取引などを活用して金融資産に大きなレバレッジをかけること ”だからだ。
したがって、投資初心者や、中級者が利殖のための実践的なノウハウ本を得ようと期待して読むと、肩透かしを食うだろう。
本書のほとんどの部分は、ヘッジファンドの盛衰、タッ -
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エビデンスベースで書かれた自己啓発本?
ギバーとテイカー、マッチャーの例や、高校の首席の優等生たちはその後それなりに立派なしごとに就いているが、偉大なリーダーにはなっていない、それは何故か?美人はそうでない人よりも生涯年収が高い、論争をなくし良い結果だけを得るルール、自分を思いやる、セルフコンパッションなど、全てエビデンスをベースに語られている。
「スマホ脳」にも登場したマシュマロ・チャレンジについても述べられていた。
それでも読み終えた後に強く印象に残っているエピソードはなかったのは、日本人の感覚には少し合わないからか?あとがきでそのようなエピソードはいくむか割愛されているとあったが、本書 -
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漫画なので内容が薄く感じるが、要するに著者の橘玲が出している別の本を焼き直しただけの本です。
内容も株式投資はギャンブルだと言い切っていたり、株主優待を批判的に論じていたりと、その内容に100%は同意できないが、大筋で株式投資のキホンが書かれている。
どの本も、この著者の書き方の特徴は、人が心理的に受け入れられないことをいくつかのデータを使って並べ、著者の論を展開するやり方を取っており、インパクトのある書き出しで読者の心をつかみ、読み進めるように促す方法で、決して魅力的な文章でもない。
すでに株式投資を実践している方には必要ない本で、まだ株式投資をしたことがない方には誤解を招きかねない内容だと