橘玲のレビュー一覧
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恋愛であったり、お金であったり、たいていの人が求めつつも遠く感じるものはある。
そういうものにいかに近づき、手に入れるか。
人間の脳には機械のように、こうすれば相手に親しみを感じるというプログラムがある。お金の流れにも、統計的な分析によって投資を確実にしたり、あるいは節税することで人より手元に残るお金を多くする手段がある。
それが、裏道だ。
なんて話が、さまざまな文献を逍遥しながら語られる。心理の勉強で出てきたNLPや、ミルトン・エリクソンがナンパ術の系譜に組み込まれて出てきたときは、ちょっとびっくりした。
まぁ実際、NLPは自分であったり、部下であったり、社会生活であったりをうまいことコントロールする術としてさまざまな本が出ているからなぁ。ナンパに応用するというのも、ひとつの見方だろう。
面白かったと思う。
ハウトゥ本というわけではなく、にべもないといえばにべもない世界で、どう自分を保つか。そういう視点もあったのかな。 -
Posted by ブクログ
認知心理学。バイアスやヒューリスティックなミスから、騙されることへの警告。
わかりやすくて読みやすかった。具体的な事例を紹介する本ではなかったが、外国人研究者にありがちな、変に散文的で日常的な導入は少なかったし、簡潔。
いくつかのキーワードに沿って、説明してくれていて、読ませ方にも工夫が見られる。
それでいてというか、大きく騙されんのはアレやが、そうそうそういうのに巻き込まれるわけでもないので、中規模以上の騙しには注意するとして、日常のさくっとした騙しにはそんな目くじら立てんとこな、的な主張があって、腰砕でよかったな。
それにしても、答えになってない答えとか、親近感による選択とか、綺麗事についてのコスト、まあ例えば研修への費用というか利権の中抜きというか、どこかのお国の、あああいつがやってることかみたいな顔が浮かぶのが、洒落にならん感じで、笑う。 -
Posted by ブクログ
橘氏の著者はどれもすんなりと入ってくる。
初めて読んだのは小説『マネーロンダリング』だったが、小説以外も実に読みやすい。
巻末の推薦図書もありがたい。
解説の「宝くじも、生命保険も、住宅ローンも、投資家にとっては最低の商品だ」が記憶に強く残る。
また、著者の「子供が生まれたばかりの頃、六畳一間に小さな台所があるだけの古いアパートで、子供の寝顔を見ていた。いつの間にか日が暮れて、玄関を開けると雑草の生い茂る庭に銀色の雨の匂いがした。そんな些細なことを覚えているのは、その時、人生は美しいと知ったからだろう」も著者の作品を読むと感慨深い。
日本の生命保険、不動産、教育の項については
感情論がなく非常に理解しやすいと感じました。 -
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総じて言ってしまえば、人との関わりは超大切だよ、という本。
印象付のミス、友だち作り、円満な結婚生活、人とのつながりを作る、これらへの対策についても書いている。
ただ、この手の新聞コラム寄せ集めみたいな構成にありがちな欠点がある。
例示が多く、結論を系統だってまとめないので読みづらい。
たしかに、良いこと書いてるなと思う部分もあるんですが。。
以下、心に残ったところ。
▼印象
第一印象の七割は正しく、30%の不正確さは脳のバイアス。
確証バイアスは
説明責任を果たす、判断する前に距離を取る、反対の立場から考えてみる
で回避。
▼友だち
友人とは、もう一人の自分。あなたの一部。
人生において、とても大切。
▼愛
充実した人生に愛は必要。
結婚生活が上手くいっているなら健康になるし、幸福度もあがる。
離婚は刑務所以上のストレス。
▼人との繋がり
プラセボ効果で治癒力が上がる。
災害時の協力で幸せ度が上がる。
コミュニティに生きるのが人間。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な自己啓発本やこれまで信じられていた成功に関する様々な言われてきたこと。それが心理学等による科学的な実験で検証してみた。というのが本書の内容である。
個人的に思うのは、科学的に検証できてない=逸話という論法はおかしいということである。
科学は日々進歩している。私が学生だった30年以上前に信じられていたこともその多くが覆されている。あまり良い例ではないがたとえば人の脳はコンピューターを真似たもの。コンピューターには記憶容量の制限がある。故に人間もたくさんのものを覚えておくことは困難である。記憶は有限というそれである。
実際は人間は忘れる。覚えておきたければ何度もその情報にふれる。もしくは思い出すという行為を繰り返さなければならない。フォン・ノイマン型のコンピュータは基本的に忘れない。記憶容量を開けたいのであれば、ある論理で優先度を設定してそれを捨てるということを意識的にプログラミングせねばならない。これでやっと「忘れる」が実現できるのである。
話は大幅にそれてしまった。研究結果がないからそれは正しくないと断じるのは全くのところセンスがない。正しいかもしれないが科学的なファクトは得られていないという認識に留めるべきであろう。
とはいえ、本書の内容は非常に興味深い。これまでは自己啓発本の作者の経験などを信用することにより信じられてきたこと。これが科学的に説明できているのである。そういう意味では非常に価値がある。 -
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30代でFIREして数年。そんな立場で読んだ感想。
まず、恋愛、金融、依存症、自己啓発の残酷な現実をこれでもかと紹介。
この辺はそうなんだなぁと流し読み。
では、どうしたら残酷な現実を生き抜けるか?
筆者の答えが、ミニマリズムとFIRE。
FIREの達成はモノをミニマムにしてれば、お金貯まる。
そして、資産運用して、4%ルールで暮らすと。
これは自分も似たような方法で達成した。
ぶっちゃけモノをミニマムは、遺伝というか性格も影響あると思う。
私は、元々モノにお金を使わない性格+副業+資産運用で達成できた。
努力でミニマムな人になれるかどうかは、わからない。
努力で収入を増やすことのほうが現実的かもしれない。
そして、FIRE達成したとして、それで幸せなのかだ。
「RE、悠々自適ではない
好きな仕事を通して大きな評判を手に入れる」
と筆者は述べているが、そこがポイントだと思う。
REは、結局、仕事関連のストレスから開放される点では幸せだが、それ以上でも以下でもない。
個人的には
・自分が真に好きなこと、やりたいことをみつけてやること
・日々、自分が少しずつ成長すること
が幸福につながると思っている。
月並みかもしれませんが、今のところそれが自分の結論。
真に好きなことと書いたのは、
フルタイムで働いている時に「やりたいなぁ」と思っている事は、大して好きでもないしやりたいことでもない、事が多い。
FI状態になる前は、基本的に大半の時間を生きるために使っている。
その時にやりたいと感じることは、残った細切れ時間の中でやりたいと思い込んでることだから。 -
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ガランを捨ててバザールへ向え。
恐竜の尻尾の中に恐竜の頭を探せ。
知識社会で重視される、言語的知能や論理数学的知能に恵まれない人々は、努力によってそれらの知能を向上させることはできないので、諦めて好きなことをマネタイズできるニッチな市場で自分の生きる場所を探せ、という主旨。
橘玲さんの他の著作も色々と読んできたので、内容が重なる部分も多く、理屈ではよく理解できた。
ただ、知識社会に適応できないレベルの知能の人が、自分自身で自分の好きなことをマネタイズできるか?というと甚だ疑問。それもできなければマックジョブに人生を捧げるしかない、というのは残酷ながら真実かも。
とはいえ、このような本をきっちり読み込むような読者層の多くは知識社会に適応できていると思われるので、あまり自分事として捉えることはないのかもしれない。