橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私自身も大好きな「合理的」という言葉(笑)
タイトル名である「シンプルで合理的な人生設計」
という私の心を響かせる単語ばかりで読まずにはいられなかった本です。
読んでみて…
著者のあとがきが2ページくらいがこの本の言いたいことかと思いました。
私も読み進めながら「合理的」に生きるって、
シンプルに生きるって、そんな人間簡単にできてないなと思い知らされました…
著者も言及してますが、
「合理的」を深堀している内容で、
私の求めている答えは出ませんでしたが(もともと期待もしてなかったのですが…)、それでも面白かったです。
あらためて、「合理的な人生」について考える良い機会になりました。 -
Posted by ブクログ
ガランを捨ててバザールへ向え。
恐竜の尻尾の中に恐竜の頭を探せ。
知識社会で重視される、言語的知能や論理数学的知能に恵まれない人々は、努力によってそれらの知能を向上させることはできないので、諦めて好きなことをマネタイズできるニッチな市場で自分の生きる場所を探せ、という主旨。
橘玲さんの他の著作も色々と読んできたので、内容が重なる部分も多く、理屈ではよく理解できた。
ただ、知識社会に適応できないレベルの知能の人が、自分自身で自分の好きなことをマネタイズできるか?というと甚だ疑問。それもできなければマックジョブに人生を捧げるしかない、というのは残酷ながら真実かも。
とはいえ、このような本をき -
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Posted by ブクログ
行動というサイコロの試行。
統計の本ってことで、いいかな。
設計図(ブループリント)とは、誕生時に各人に与えられた地図のようなもの。最初の基本であり、唯一であり、自身により書き直すことも、環境からの影響によったりして修正も少々なら可能か?という代物。
そこから如何に自分自身の運を、最適な間引きや篩にかけるか、サイコロを振る、振り続けられるか、なのか。それすらも遺伝ということになるんだろうが。
性格は株式のチャートの移行変位のようにも感じるな。かなり気まぐれ感がありつつも、統合的。
人生ってバクチなのね。いい鉄火場を探すのも大事。
安藤さんは意外と、古典教養好きか。 -
Posted by ブクログ
初めてこの著者の本を読みました。興味深い内容がたくさん書かれていました。今すぐ社会をうまく渡り歩けるようになる方法を探している人はこの本ではなく別の本が良いかもしれません。成功や幸福を手に入れる端的な答えを探している人にはあまり薦められる本ではないです。
自分自身を理解してその土台に合わせた人生設計を早いうちから作っていく、ということなので、答えは人によって様々。トライアンドエラーを繰り返して自力で見つけていくしかないですが、ここでは資本や人間関係、稼ぎ方、自分の得意を活かし方など、通常とは違う切り口の考え方がそこかしこに散りばめられており、それのどれかが読み手の心にうまくヒットすれば、マイン -
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Posted by ブクログ
"難易度が高すぎてクリアをするのが不可能なゲーム"のことを「無理ゲー」と言うそうです。
本書では、キーワードである「自分らしさ化」のルーツと変遷から始まり、「能力主義(メリトクラシー)」がもたらす格差とその解消策について、「ベーシックインカム」などの実例を交えて論じられています。
しかし、いくら有効な施策を打ち出して経済的な格差を解消しても、また次の格差にシフトするのではないか...というような展開になっていきます。
富の再分配で、誰もが「自分らしく生きる」権利を得ても、結局次から次へと格差が生まれるというのは身も蓋もない、まさに「無理ゲー」と言えますね。 -