【感想・ネタバレ】ダブルマリッジのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

普通の家庭を持つサラリーマン男性の戸籍に見知らぬフィリピン女性が妻として載っていた。
そしてそこから急展開で当たり前の日常が崩れていく。
日本の戸籍制度、フィリピン女性と日本人男性の対等とは言えない恋、過酷な運命。フィリピン現地の熱気が伝わってくるような描写でぐんぐん引き込まれてるサスペンス。
橘玲さんの小説は初めてだが、ストーリーもさることながら史実や戸籍制度について知らないことばかりで非常に興味く一気に読みきった。おすすめ。

0
2023年05月01日

Posted by ブクログ

橘さん、こんな小説も書くなんてびっくり。
それでもやっぱりかつての社会問題、法律問題をついている点はさすが。フィリピンの熱気が伝わってくるような描写で、スイスイ読めちゃいます(Audibleだけど)

0
2022年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新日系フィリピン人の問題について事実として書かれていたことが幾つもあったが、知らないことが多くこんな事が実際に起きていたのか、と衝撃も受けた。

マリの行動力には驚かされたが、同時に憲一とフィリピンで鉢合わせないか?、ケンの母親はどのような人物なのか?などハラハラさせられた。最後の最後まで憲一とマリの視点メインで書かれていてラストは同じような行動をしていたことに親子だなぁなんて思ってしまった。

0
2021年12月26日

Posted by ブクログ

ボロクソに書かれてるクチコミもあるけど、自分は惹き込まれたし、最後まで飽きませんでした。

オーデェオブックで聴いたから内容が入りや使ったのかも!

0
2020年08月21日

Posted by ブクログ

私が幼少の時、田舎なのにやたらフィリピン人女性がいるのを見て、「このお姉さん達は何の仕事をしているんだろう?」と疑問に思っていたんですが、その様な経験をした人は多いのではないでしょうか。この本は、妻と大学生の娘を持つ夫・憲一が、若かりし頃に赴任したフィリピンの地で行った事が家族や会社を巻き込む大騒動に発展してしまうというストーリー。直接は関係ないのですが、この本にも書かれている通り、韓国との「いわゆる従軍慰安婦問題」について対外的に日本国の主張を理解してもらえない理由の一つが判る本です。

0
2020年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知らぬ間に、自分の戸籍に知らぬ外国人女性が
「妻」として載っている。
さらには「身に覚えのない」息子まで。

しかも元々「普通に結婚した」妻と娘がいるので、
完全に「重婚」状態となっている。
これが、実際に起こりうる、いや起きていることとは。
法律の盲点を突いたような、
なんとも言えない不気味な事件に巻き込まれ...

...と思ったら、以外とその後の展開が
「しょーもない」感じに流れていって(^ ^;

息子には覚えがないが、妻として記載された女性とは
思いっきり「身に覚え」があったとは(^ ^;

夫婦の不仲、親子の確執、意外な裏切り者、
娘の意外な「恋心」と行動力などなど...
内容的には結構「これでもか」のてんこ盛り感(^ ^;
でも基本が「しょーもない」ので、
あまり同情したりする気にならない(^ ^;

周りから人間のクズと思われていた男が、
意外と優しい一面もあり...と思ったら、
やはりただのクズ人間だったり(^ ^;

前半の「戸籍のトリック」がインパクト大きい割に、
ストーリーのメインはそこではないし(^ ^;
なかなかな肩すかし感(^ ^;

最後の最後も、あっけない展開で
ぐだぐだなまま終わるし...(^ ^;

全体的な印象は、やはり「しょーもない」ですな(^ ^;

0
2020年03月12日

Posted by ブクログ

在日フィリピン問題、二重結婚と衝撃的な内容で、法律はノンフィクションと非常に勉強になる作品だった。やっぱり橘玲、面白い!

0
2020年03月07日

Posted by ブクログ

国際的な二重結婚について取り扱った意欲作。
フィリピンと日本の法律の隙間をついて実際起こりうる問題を扱った。
主人公は二人。父と娘。
過去にあったことをもう少し掘り下げて書いてもらうと「父」の気持ちにも共感できたかもしれないが、表面だけ読むと「なんて野郎だ!」と思わなくもない。
娘が思い切ってフィリピンのスラムまで行って相手の女性と交流するという、ちょっとありえないようなことがこの作品を面白くしている。
息子の心のうちももう少し書いてもらっていれば星を後一つ足せたかな。

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

橘玲さんて、「言ってはいけない」シリーズが売れてて、私は「みんなが思ってるけど言えないことをズケズケ言うルポライター」っていうイメージだったのだけど、調べたらちゃんと(ちゃんとっていうか)、小説でデビューしている方なのですね。
でも「言ってはいけない」のイメージが強くて、本書も、「日本人中高年男性がバブル期にフィリピンとかでどんなことしてたか」という「言ってはいけない不都合な真実」を書きたかったのかな、と思いました。小説としてはイマイチな感じで、最初からルポルタージュとして書いたら良かったんじゃないかな、と私は思いました。
本書で取り上げられている(小説だから”取り上げる”っていうのも変なんだけど)「新日系人」と呼ばれる人たちは、日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれ、日本政府から日本人と認められなかったり、複雑な立場に置かれている。日本人男性と関係を持ち、その後日本でビザを申請するフィリピン人女性も多く、バブル期に日本のおっさんたちが好き勝手なことをやらかしてきたことがその背景としてあると、今では明らかになっている。
おっさんたち!恥を知れ!
(なんか、「持続可能な魂の利用」とか、この頃 おっさんを糾弾するような書籍が増えてないかな?)
私の身近にいるおっさんたちは、紳士的だけどな。そう見えるだけかな・・・。
もう書いてるかもしれないけど、小説としてではなく、原発の廃炉作業に携わっている外国人労働者を橘さん独自の切り口で取材して、ルポルタージュとして書いてほしいです。

0
2021年06月06日

Posted by ブクログ


ある日突然、自分の戸籍謄本に見知らぬ名が。
婚姻欄に妻と娘に並び、妻にロペスマリアなるフィリピン人の名前が。更に日が経つと息子にケンなる名前が。
いつの間に重婚?そもそも日本では重婚は禁止では?
そこには経済発展を遂げ、その中に置き忘れてきた新日系フィリピン人問題が絡んでいた。
JFC:Japanese-Filipino Children 新日系フィリピン人。第二次世界大戦でフィリピンに残された日系フィリピン人に対し、1980年代以降、興行ビザで日本にやってくるようになったフィリピン人女性(じゃぱゆきさん)と日本人男性との間に生まれた子供たち。
あくまでもフィクションではあるが、戸籍に関する記述は事実に基づいている。
橘氏の小説はどれもハズレがないな。ページを捲る手が止まらない。
現在では法強化が行われ、当時よりはフィリピン人は少なくなったものの、代わりにベトナム人が大量に日本へやってくるようになった。ぜひ、この辺りの一冊も期待したい。
結末は実に物悲しいが現実を如実に表している。

0
2021年02月04日

「小説」ランキング