橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルから、この世界を攻略するための指南書のように感じるが、具体な方法や、何かしらの新しい見解を用意しているわけではない。
それは、第2章の『金融市場をHACKせよーー効率良く大金持ちになる「究極の方法」方法』の結末が、投資で大成功したソープやバフェットの次の様な言葉の紹介であることからもわかるだろう。「インデックスファンドを長期間保有しなさい」(個人投資家が金融市場をハックするのは不可能であることを前提としている)。
投資の勉強をしたことのある人や、橘氏の本を読んできた読者であれば、こんなことは既に知っていることだろう。
本書はハック本ではなく、たくさんの本を読み、その本に書いてある -
Posted by ブクログ
Part3 脳をHACKせよ あなたも簡単に「依存症」になる
の章が一番面白かった。報酬系回路を発見した後のラットや人間の忠実な反応ぶりを読むと、生き物も煎じ詰めるとアルゴリズムの塊に過ぎないのかな、と思わないでもない。
塩基とタンパク質を通じての個体統治では、俊敏性に絶望的な弱点があるため、脳があり、その脳を通じた代理統治が人生だと考えると、その脳にどの程度のバグが許容されるのかは、よく分からない。多すぎると淘汰圧を掻い潜れないだろうし、完全を目指して余りに脳がエネルギーを使うと燃費が悪過ぎて生き残れなさそうだ(ネアンデルタール人のように)。結局、今(ご先祖様を含めて)生き残っている、という -
Posted by ブクログ
果たして本書が世の中をハックするような示唆に富んでいるとか、その事例を紹介するような本ななのかというと、必ずしもそうでも無いが、引用が楽しい。話題が興味深い。グッと引き込まれるような本だ。
例えばこんなデータ紹介。婚活サイトのビッグデータ分析では魅力度下位80%の男が下位22%の女を奪い合う図式。逆に上位78%の女が上位20%の男に集まるのだという。まあ、これに関しては、データ説明の仕方がおかしく、上位80%の男女の傾向を示さねば対等じゃない。ただのランキング人気投票と同じなら、上位20%が男女共に票を獲得するのは、あり得る事だろう。
リンストロームのニューロマーケティングの話。商品名を隠 -
Posted by ブクログ
有名な本なので読んでみた。
何も考えずに過ごしていても資産は増えないので、増やすための方法が「黄金の羽」で、それを知って、実行しよう、という内容。
この本が書かれた時から時間が経っているので、状況が変わっている。不動産は手が届かないぐらい高騰しているし、日用品も値上がりしている。
確かに、会社に勤めて、源泉徴収されて、手取りの中から住宅ローンを払って、高くなっている生活費を払って、とやっていたら資産が増えないのはよくわかる。
法人を立ち上げるまでやるかどうかはともかく、投資のことだけでなく、法律をよく勉強して、自己防衛をするというのは必要かも知れない。
それにしても、税金を払うことを泥棒に