【感想・ネタバレ】無理ゲー社会(小学館新書)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年12月23日

【無理ゲー社会で生き抜くために】
●世間の"普通"を捨て、"自分が何をしている時が1番幸福を感じるか"にフォーカスして生きていけば詰まない、むしろより幸福に生きることができる。
実はさ、世間の"普通"って"苦痛"なんだよ...続きを読むね。
特に日本はそう。同調圧力、思考停止。他の国より群を抜いて多い。だから生きづらさを感じる人が増えるわけだ。

★自分なりの"無理ゲー社会攻略法"
●肌感覚で嫌なものは遠ざける
・お酒呑まない
・タバコ吸わない
・ギャンブルやらない
・お店(風俗系)行かない
●世間の普通を疑う
・保険入らない(私の場合火災と自転車は必要)
・車持たない
・家を買わない
・家族を持たない(結婚しない)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月16日

行き着く先は人類補完計画あるいは『ハーモニー』か。
遺伝と友達関係で人間は出来上がっていて教育は(ほとんど)関係ない。努力できるかどうかも遺伝。
容姿の良い者がとにかく得をするようになっているし、よりなっていく。
一部の才能溢れる、頭の良い人にとってはユートピアの世界になる。

テクノロジーによって...続きを読む洗練されたディストピアになる世界が提示されればされるほど、今のロシアによる侵略が現代の出来事なのかと不思議に思う。

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Posted by ブクログ 2022年10月03日

行動心理学、脳神経科学、経済学、経営学、会計、統計、歴史など幅広い深い知識で分析し、語られており、とても納得させられる。

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購入済み

キャッチーな表題

2022年07月09日

無理ゲーという言葉を使うしかない今の日本やアメリカの現状を観察し分析している今作

何処か漠然とした不安が揺蕩っている今の不安から叫ばれている言葉達を甘えや思い込みと断ぜず根拠があるのはないか

ほとんど顧みられない無差別殺人容疑者の発言を寄り添い推察する形は確かに危険かもしれないが貴重かも...続きを読むしれない

そこから導き出される現代の絶望を見つめる事で今後の対応策を模索するのは良いことだと思う

あの一律給付金の評価について全く同じことを思っていたので溜飲が下がった

完全に個人資産もデジタル化すればここら辺のばら撒きもなくなり寄りきめ細やかのニーズ別に対応出来るって提案はなるほどと思います

今後別作品も読んでいきたいそう感じた一作でした

#深い #タメになる

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

久しぶりの橘さん、コロナ後バージョン。
相変わらずの質の高い分析。秋葉原の無差別殺人や相模原やまゆり園での障害者大量殺人事件。
世の中、努力だけでは変えられず、自分を守るためにその認知を変えて護るべき人まで攻撃してしまう。

中野信子さんが著作で述べられていた正義中毒然り、悲しいことに人の脳にはそう...続きを読むいう機能があるんだろうなぁ。

自分らしさを押し付けられる中で、どうしたら上級国民になれるのか。収入の多寡でなく、その方法は常に考えていたい。難しいものだからこそ。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

倫理観から離れて物事を考えてみることができた。自分らしさや、心理コストによる友だちの消滅など今を生きる人達の悩みへの手がかりとなる1冊だった。

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Posted by ブクログ 2023年12月18日

いやあ、強く響きました。本当にこんな未来でよいのか。

ほんの一回の通読であり十分咀嚼しきれていませんが、誤解を恐れずに要旨をまとめれば、
・自由でリベラルな社会が(多数にとって)ディストピアを生む。
という事なのだと思います。

・・・
筆者は冒頭で、1970~80年代生まれの所謂就職氷河期の方々...続きを読む(まさに私!)の生きづらさ等を例にあげて、彼らの苦境をどうやってもクリアできないゲーム、いわゆる「無理ゲー」にたとえます。

その「無理ゲー」に放り込まれてしまった現代(日本)人は「競争の条件が公平ではないと感じ」、そして「競争の結果は受け入れるとしても、自分がその競争をさせられているのは理不尽だと考え」(P.227)ているわけです。

・・・
私も子供たちには「自分の好きなことを見つけなさい」「やりたいことが見つかるといいね」などと始終口にしてしまいますが、その実、自分だってそんなの分からなかったし、今だって50代を前にして「自分にピッタリの他の道があるかもしれない」などと(ほんの少しだけだけど)思ったりもするわけです。

何が言いたいかというと、自分らしく生きるなんてことは、世に出ている社会人にすらできていない(ことが多い)。それを棚に上げて若者たちを追い込んでいる大人がいると。

リベラルな日本社会では、まさに「リベラルな社会で「自分らしく生きられない」ひとはいったいどうすればいいのか」(P.21)という疑問を突きつけるわけです。

・・・
まあ、やりたいことなどそのうち決まるよとか、そんなもの分からないって、ていう風に斜に構えるのもありです。

でも社会が(そして親も)「やりたいことは何ですか」とじりじりにじり寄ってくるわけです。こうやって名づける人が出るのも何だかなあと思いますが「ドリーム・ハラスメント」と呼ぶそうです。はあ、息苦しい。

社会を見れば、年功序列も崩れ、能力(やりたいこと)のある専門職(夢を叶えた人?)は高給を手にする。やりたいことがぼんやりとし、自分らしく生きていないと感じながら(自分探しのさなか)、給料も高くない人と、夢を決めて新卒から(その以前から)バリバリと夢を実現させた人の差、これを自己責任とする。そしてそんな競争から逃れる術はない。これぞ「無理ゲー」、というわけです。

・・・
更に、リベラルな社会は性愛獲得(恋人・パートナーの獲得)にも響くとします。

男性は競争し、女性が選択するという構造は変わらないでしょう。でもこうした「需要」と「供給」のマッチングは崩れ、いびつなものになる。所謂モテる男性に人気は集中し、多くの「非モテ」が発生する。モてる男性に一極集中し多くの非モテがあぶれる状態、筆者はこれを「事実上の一夫多妻制」(P.132)とすら表現しています。

かといって女性とて楽ではなく、男性からすると生殖能力の高い若くて美しい女性に価値がおかれる。そのため、年齢とともに年齢とともに恋愛市場から脱落し、また「よい男を射止めるため」の激烈な競争に女性は放り込まれているという。

いまや、親や共同体がお見合い相手を連れてきてくれることもない。またそうしたものを自分らしい、と感じられることもない。一人でも楽しいと人生を歩むことになるかもしれないし。一人で生きることに「自分らしくない」と鬱々と暮らすことになるかもしれない。

いずれにせよ、どの状況も、リベラルな社会では「自己責任」という事になる。

・・・
因みに、「自分らしく」生きたい女性が増えると男性は一層性愛事情では困難になるという。

なぜならば女性にとって結婚はデメリット以外の何物でもなく、キャリアは分断され、子供を産んでも離婚されれば慰謝料の支払いは滞り、貧困に追い込まれる。ならば女性は「金の亡者」なのではなくロジカルにステイタスの高い男を選ぶ場ざるを得ないということになる。

自分探しを続けるなかで金銭的に恵まれない男性は、結局女性にあぶれることになる。

当然人口減少は起きるし、国としての活力は落ちてゆくと思われます。

・・・
では、こうした状況を打破することはできるのか。

自由主義、資本主義の現在の世の中。これを現体制を否定することはあまりにも享受してきたメリットを否定することになるとは思います。

ここからは制度の修正・調整の話になりますが、このあたりはちょっと良く分かりませんでした。

例えば、ベーシックインカムは取り上げられていましたが、働く意欲を削ぐかもとの話。また負の所得税は働くモチベーションをそこまで削がずに基本的な収入を保証するもの。

政府による雇用保障や職業の割り当ても検討されていますがに、個人の納得感(「自分らしさ」「誇り」)を付加することが出来るかは不透明。確かにです。

この後、議論は相当度に膨らみ、資本主義からAIを使った共産主義、みたいな話になります。ロジカルに考えるとそれがよかろう、みたいな話らしいです。このあたりはもっと勉強しないと議論についていません。

・・・
ということで橘氏による刺激的な作品でした。

なんとも暗澹たる気持ちになる作品でした。ただ、部分部分で頷くところが多く、これからの子どもたちにどういう社会を残していくべきか考えねばなあと感じました。
政治家はどう考えているんでしょうか。

今後の社会の在り方に憂いを持つ方には是非読んで欲しい作品です。

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Posted by ブクログ 2023年11月21日

リベラルを追求すると金銭的、性愛的弱者が生まれ、手の施しようのない競争社会になってしまうというジレンマ。かと言ってどこまで管理するか決めるのも困難で行き着くとこまで行くしかなくて後は個人でなんとかしろという結論。

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Posted by ブクログ 2023年08月10日

自分らしく生きるという異様な思想。同性愛が包摂されたマジョリティとなる世界。テストの点で序列が決まる世界か性格を否定される世界か。貨幣分配の不均衡が是正され評判社会が訪れる。オスの競走とメスの選択。全編通して面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年05月27日

現代の格差の理由とその解決が模索されているさまを様々な事実やデータとともに論じられている。

一般的に良しとされる「リベラル」の功罪とゆきつく(かもしれない)将来の姿はとても面白く読めた。

格差を解決すべく発達するテクノロジーがもたらすのはユートピアなのかディストピアなのか、そんなことを考えながら...続きを読む読み進めた

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Posted by ブクログ 2022年12月17日

岡田斗司夫さんの動画で紹介されていた事で興味を持ち読みました。
現代社会の有りようを鋭く突いていると思います。ただ、読みながら暗澹たる気持ちにもなります。
最後の方に出てきた「マイナスの所得税」(所得税ゼロの基準所得額を決め、それより低い所得の人には、お金が支給される。生活保護やベーシックインカムに...続きを読む代わる社会保障の方法)の考え方は興味を惹かれます。

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Posted by ブクログ 2022年11月02日

少し取っつきにくさは感じましたが、読んでみて欲しい本の一冊です。
「今私たちは無理ゲー社会に生きているんですよ」が伝わってくる内容でした。

「自分らしく生きる」という呪いから始まって、
才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピアのあとがきで終わる内容は、
普段息苦しさを感じてい...続きを読むる人にぴったりのコトバで語ってます。

読後はややディストピアの住人感が満載でした。

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Posted by ブクログ 2022年10月30日

進化心理学

●知能の遺伝率 p81
・行動遺伝学が半世紀にわたって積み上げた頑健な知見では、知能の遺伝率は年齢と共に上がり、思春期を終える頃には70%超にまで達する。
〔安藤寿康「「心は遺伝する」とどうして言えるのか ふたご研究のロジックとその先へ」創元社

●子育ての努力には意味がない p103...続きを読む

行動遺伝学 
2000年に行動遺伝学者エリック・タークハイマーが「3原則を発表

1 ヒト行動特性はすべて遺伝的である
2 同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい
3 複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない

この3は、「個性(私らしさ)には遺伝と子育て以外のなにかが強く影響している」というもので、その”なにか”が「非共有環境」

● 発達心理学者ジュディス・ハリス
・子どもの人格形成に決定的なのは「友だち集団内の地位争い(キャラづくり)」

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Posted by ブクログ 2022年07月24日

 色々な例を交えて解説されていたが、例がわかりやすいものもあれば、ピンとこないものもいくつか。全体的には驚きや納得の多い一冊だが、同時にとにかく気分がどんよりする一冊。
 ベーシックインカムやMMTなども、あちらを立てればこちらが立たずで結局分断は起こるのだとか。
 負の所得税やCOST等おもしろい...続きを読む課税方法と思うので、ダメだったら戻すくらいの感覚でどんどん取り入れていってほしい。シングルマザーへの支援も。

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Posted by ブクログ 2022年07月04日

途中から社会学や哲学の話が急に増えて、ついていけなくなりました...
冒頭からラストまで絶望的な内容が多いため、心が弱っている時に読むとキツイ一冊だなと感じます。統計的な結果と自分の身の回りの違いは認識できないから(マクロとミクロ)

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Posted by ブクログ 2022年05月28日

「言ってはいけないから」の流れで、橘玲氏2冊目を通読しました。

マイケル・サンデルの「実力も運のうち」を、より日本社会の事例を引用して読み易く、それでいて橘氏のスパイシーな批評をまぶした作品です。
読み物とそしてはこちらの方が、好き嫌いははっきりしそうですが、楽しめました。

両名が共に触れている...続きを読むのは、人種差別や、性差別といった目に見える差別が、解消された後、残される最後の差別は、「知識差別・学歴差別」であるという点です。

頭の良さは一見、本人の努力の賜物のようにされているけれど、それは統計上誤っている。
遺伝や、親の年収によって、その知識・学歴は大きな影響を受けているのだ。そう彼らは辛辣に指摘します。


一昨年、「親ガチャ」という言葉が流行りました。

スマートフォンのアプリゲーム内には、抽選でゲーム内で使えるアイテムが手に入る、ガチャガチャのようなシステムがあります。
私たちは、自分の親の出自や学歴、年収、性格にいたるまで、そのガチャガチャと同じく、結果を選ぶことができません。

出てきて(生まれてきて)初めて、それが、ヒトが羨むようなものか、持っているのも嫌な、眉をしかめたくなるような酷いものかがわかります。

この言葉の裏には、自分たちの努力とは無関係に、今の社会では幸福になる道筋が閉ざされている。手元には何もない。
「親ガチャが外れた」そんな自虐が隠されています。


この本を読んで、親ガチャが個人的な自虐にとどまらず、社会研究で証明され始めたのだな、と感じました。

ただし真実を確信したとは言いません。
新たな調査から、この本の統計が誤りである可能性も将来的には考えられるからです。

ただ、流動的な事実として、親ガチャにはある種の真実に触れているかもしれません。
この世界は無理ゲー、攻略するのが不可能なゲーム、かもしれません。

残念ながら、この本の中結論部では、(無理ゲーと名付けただけあって)、攻略方法は書かれていませんでした。
それでも、生き抜く手練手管は自分で考えるしかない。
それが自由な世界。自己責任の海が広がる世界と言わんばかりです。


ディストピア小説を読むような。
ただ陰鬱にさせられる文章のようでいて、しかし読む前の自分には戻りたくない。
不思議な読後感を覚える作品でした。

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Posted by ブクログ 2022年05月15日

社会のレールからドロップアウトし、有力な人脈や自ら起業するような行動力、知力が無ければ、この世界では人並みには生きていけない。本著には性愛弱者としての非モテのテロリストも例として挙げられるが、問題の本質は年収における格差だ。年収の多寡により恋愛や結婚経験も変わる。こうした論調、論理展開において橘玲は...続きを読む一貫している。

教育システムが格差を決定づける。その上で、労働者階級は今や労働を奪われ、徐々に無用者階級になる。ベーシックインカムで救おうにも、付与する仕組みに限界があり、無制限に子作りだけする億万長者移民を生み出しかねない。低所得層だけではない。大卒であっても、不完全就業、つまり、大卒である必要がない仕事に就労しなければならない状態だ。社会変化に対して教育システムがズレている。

平和が続けば格差は徐々にベルカーブからロングテール化してくる。競争を前提とするシステムであれば結果的にそうなるのだろう。しかし、貧困が無敵の人をつくり、治安が安定しないならば、そこに税金を支払って、必要以上の収入は放棄しても良いのではないか。これをリセットする革命や戦争は、大国同士では行われなくなっている。

必ずしも資本主義が正しい訳ではない。新しいシステムに社会が移行するために、大多数の弱者の存在を考える必要がある。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

1960年代、平和で豊かな時代が続いた中、アメリカ西海岸で「自分らしく生きる」というリベラルな社会の新たなルールが生まれ、世界中に浸透する。そのなかで社会的・経済的に成功したものが評判と性愛を獲得するという困難なゲーム(無理ゲー)を一人で攻略しなければならない。誰もが知能と努力で成功できるという建前...続きを読むではあるが、上下の格差が大きくなった社会が生まれている。

[無理ゲー社会とは超格差社会のこと]

この本で描かれている無理ゲー社会とは大きく広がった格差社会のこと。昔から格差は存在しているけれども、現在はその格差が上下で大きく開いている。ここでは格差として知能格差社会、経済格差、性愛格差としてそれぞれ取り上げられている。

まず知能格差社会では、「能力主義」と訳すメリトクラシーを中心に、その背景として「教育によって学力はいくらでも向上する」「努力すればどんな夢でも叶う」という信念がある。これらの考えは「リベラルな社会」を成り立たせる最大の神話となっているけれども、不平等の原因として是正措置が検討されている。最近話題となった遺伝ガチャという言葉だが、昔から遺伝ガチャだとは思うものの、ここでは多くの日本人は日本語読解力が低いことを指摘されている。

次に、経済格差ではアメリカの白人の大卒と非大卒とを比較して、非大卒の自殺の多さを取り上げ、特にアメリカでは学歴によっては経済的な苦境に陥ることが分かる。日本における非大卒の経済的苦境と、非大卒が教育に期待しなくなってしまったことを挙げられている。

最後に、性愛格差として、男が競争し、女が選択する、という状況の中アルファと呼ばれる社会的・経済的地位の高い男に圧倒的に優位な恋愛市場となっていること、貧乏な男はモテないという現実が描かれている。

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Posted by ブクログ 2023年12月19日

"難易度が高すぎてクリアをするのが不可能なゲーム"のことを「無理ゲー」と言うそうです。

本書では、キーワードである「自分らしさ化」のルーツと変遷から始まり、「能力主義(メリトクラシー)」がもたらす格差とその解消策について、「ベーシックインカム」などの実例を交えて論じられています...続きを読む

しかし、いくら有効な施策を打ち出して経済的な格差を解消しても、また次の格差にシフトするのではないか...というような展開になっていきます。

富の再分配で、誰もが「自分らしく生きる」権利を得ても、結局次から次へと格差が生まれるというのは身も蓋もない、まさに「無理ゲー」と言えますね。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

『残酷な世界で生き延びるたった一つの方法』をより現在の状況に即して更新したアップグレード版という形かな。この無理ゲー社会をなんとか生き抜くには、レッドオーシャンではなく、自分なりのブルーオーシャンを見つけて、そこで勝負せよ という主張と理解。

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Posted by ブクログ 2023年07月09日

今の若者が感じる「無理ゲー」な社会がどう成り立っているのかその構造を紐解いていくのが趣旨なので、ではどうすればいいのか?という結論や救いはなかった笑

ただ、リベラルに生きられている人は、誰かのリベラルの犠牲によって生かされているんだ、ということがとてもよくわかった。みんながみんな自分らしく生きるな...続きを読むんてそもそも無理やんなと...

私も人生に迷って知覧に行ったら生き方変わるかな

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

「自分らしく生きよう」「夢をもとう」といったリベラルな考えが進めば、当然、自己責任が強調される。
それはスタートは公平ではあるが、その結果には逃げ場所がない。無敵の人、絶望死へと繋がっていく。
さらには、モテ非モテが浮き彫りとなる。恋愛においては「男は競争し、女は選択する」。恋愛の難易度は上がる。フ...続きを読むェミニズムは過激化し、ミソジニーが増す。
では、昨今のリベラルな潮流がいけないかといえば、これはこれで自然な流れのように思う。“避けられない時代の流れとして行き着いた”とすれば、そういった意味においても、無理ゲー社会を思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月12日

キャッチーなタイトルな割に中をは本格的な社会学の論評の様子。自分には難しくてなかなか入ってこないところもあったが、

LGBTと政治の関わりの変遷
秋葉原無差別殺人事件の加藤についてのエピソード
ユニバーサルベーシックインカムの問題点

このあたりはそれなりに理解できたと思う。
ラストまで読んで、よ...続きを読むうやく本書の概観が理解できたが、
リベラルな世の中で、リベラルを追求していけば必ず格差は広がりリベラルには解決策はない、行き着く先はメタ空間での人類補完計画・・・
今、この世の中で生まれ生きている人は特に日本人は超高齢社会の中自分らしさと夢を求めることを強いられ、生きていかなければならない「無理ゲー」と評されるのである。

本書には、無理ゲーに対する攻略法は記載されていない。だとすると座して補完の時を待つしかないのか、あるいはこんな無理ゲーな人生もがんばってクリアした、ということがあるのか。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

ユニバーサルベーシックインカム。個人的には反対。
財源は?労働意欲がなくなる?誰に支給?
移民にも支給?
問題はたくさんあると思う。

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Posted by ブクログ 2023年01月10日

GAFAMと同じように、優秀な人間、お金持ちの人間が、より優秀になり、よりお金持ちになり、ますます地位が向上していく社会に近づいている。そんな社会を目の当たりにし、個人としてどう生きていくか。

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Posted by ブクログ 2022年08月28日

日々ただ普通に生きることですら「無理ゲーの攻略」のように困難な時代になっていると感じている。本書ではそれは日本だけではなく、世界共通に起きていることであり、とくに「働く能力」が無いものにとっては非常に生きにくい社会だと書かれている。そんな地獄が100歳まで続くかと思うと絶望して自暴自棄になるものが出...続きを読むてきても仕方がない。そんな状況を打破する方法は残念ながら本書では語られていないし、いくつかアイデアは載っているが「こんな方法あるけどやっぱダメかも」というところまでで止まっている。読んでいると、とにかく暗くなるが、現代社会は地獄であると知って生き残る努力をした方が、知らずに袋小路にはまって死ぬよりはマシだと思った。

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

橘さんの本が好きで、ふと気が向いたときに読んでいる。
「無理ゲー」か、そうだよな生きづらい世の中だよなと思い、妻もこの本を読んでいる私を見て「私の人生も無理ゲーよ」とか言う始末。

心に刺さった点2点
・ドリームハラスメント
大学生は就活で「夢」や「10年後の自分」を必ず聞かれるが、夢なんかない・夢...続きを読むがないとだめなのか?が若者の本音。フリーターやニートの増加を若者たちの「自己責任」にしたい大人は子のモチベーションを上げるために、夢を持たせれば問題解決に向かうだろうと夢想した結果だ。
・絶望死パンデミック
世界中で平均寿命が延びているが、アメリカの白人労働階級だけ平均寿命が短くなっている。低学歴は白人から働く機会、恋人結婚の機会、子供を持つ機会を奪い、アルコール・ドラッグ・自殺による死亡率を上げている。

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Posted by ブクログ 2022年06月22日

近年ハードモード化しているように見える人生という“無理ゲー”について、その全体像を俯瞰的に解説している一冊。
才能や知能や努力で「自分らしく生きる」ことが可能である現代、それらスキルを持たない人はどうなってしまうのでしょうか。
生まれや育ちに加えて埋め合わせの難しい格差が我々の回りに発生しているよう...続きを読むです。
遺伝ガチャや親ガチャと呼ばれる先天的特性や家庭環境の責任にできないほどの自由度がある今では個人の失敗は個人の責任であることになり、それが若者にとって明るい未来のように見えて実際は残酷な設定となっています。
一定数が「自分らしく生きる」状態は一定数の「自分らしく生きられない」負け組の犠牲によって成り立っており、自殺や無差別殺人の因子となっていることに疑いの余地はありません。
これが…この有り様が、我々が築いてきた文明の今なのかと思うと、“無理ゲー”というより“クソゲー”と化しているように感じます。

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Posted by ブクログ 2022年06月16日

タイトルが印象的すぎて読む。
経済の話とか苦手なので途中からあんまり頭に入って来なくなっちゃったけど、多様性が重視されてる中でなんとなく感じてた格差というものがちょっと分かった気がする。

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Posted by ブクログ 2022年05月28日

格差に関する本を読んだことがない人には良い本かと思う。

社会の格差についての内容。学歴、所得、人種などの格差について説明されているが認識している内容ばかりだった。

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Posted by ブクログ 2022年05月22日

もっと貧困社会や弱者若者の実例を上げて、ヤジる本かと思っていたら、メリトクラシーなど意外とまともな論理が展開されていた(笑)
トランプ現象などは分かりやすく解説されているし、「非モテ社会」などの話しは、なるほどと思えるところもある

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