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人生の攻略難易度はここまで上がった。
〈きらびやかな世界のなかで、「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」という困難なゲーム(無理ゲー)をたった一人で攻略しなければならない。これが「自分らしく生きる」リベラルな社会のルールだ〉(本書より)
才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア。誰もが「知能と努力」によって成功できるメリトクラシー社会では、知能格差が経済格差に直結する。遺伝ガチャで人生は決まるのか? 絶望の先になにがあるのか? はたして「自由で公正なユートピア」は実現可能なのか──。
ベストセラー『上級国民/下級国民』で現代社会のリアルな分断を描いた著者が、知能格差のタブーに踏み込み、リベラルな社会の「残酷な構造」を解き明かす衝撃作。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
闇は深いが面白い
誰もが自分らしく生きることを強制される現代社会が、いかにして残酷なメリトクラシーへと変貌したかを暴く一冊。
知能格差や遺伝という身も蓋もないファクトを提示し、自己実現というイデオロギーが引き起こす絶望の構造を解剖していく手腕は容赦がない。
同期との能力差や評価の壁に直面し始めた身として、この知識社会が知力による無理ゲーであるという主張には妙に納得してしまった。理不尽な現実を前に自己責任論でメンタルを削るより、そもそも勝てない土俵では戦わないというドライな処世術を持つ方がコスパが良い。仕事への過度な期待を捨て、ほどほどに生き抜くための免罪符をもらった気分になる
Posted by ブクログ
リベラルな世界をどういきぬくか。相変わらず、理路整然な主張に感銘を受ける。リベラルとは、自分らしく生きる権利を誰もが持っているという主張、世界がリベラル化するにつれ、自分らしく生きる権利を行使できない人たちはどうなるのか、素朴な疑問だが答えることはできない。
身分格差から知能格差、評判格差が引き起こす、格差社会。経済格差は、貨幣分配で解決するが、知能や評判格差はどうなるのか。経済性があることが前提かもしれないが、経済性=尊厳ではない。
本著では、これらの明示的な解決策はなされていない、というよりかは、この潮流は止められないという結論に帰着している。
資本主義から評判主義への移行
複雑系のスモールワールドでは、正規分布でなくロングテール分布に従う
メリット=知能+努力
公正世界信念、認知的不協和、人間の認知の限界
メタ知能化
陰謀論とは、認知的不協和を解消するための人間の本能
機会平等(公平)と結果平等(平等)
世界は、バラバラになるよう物理学的に設計されている
自尊心とは、社会でどれだけ受け入れられているかを示すソシオメーター
資本主義のレバレッジシステム
キャッチーな表題
無理ゲーという言葉を使うしかない今の日本やアメリカの現状を観察し分析している今作
何処か漠然とした不安が揺蕩っている今の不安から叫ばれている言葉達を甘えや思い込みと断ぜず根拠があるのはないか
ほとんど顧みられない無差別殺人容疑者の発言を寄り添い推察する形は確かに危険かもしれないが貴重かもしれない
そこから導き出される現代の絶望を見つめる事で今後の対応策を模索するのは良いことだと思う
あの一律給付金の評価について全く同じことを思っていたので溜飲が下がった
完全に個人資産もデジタル化すればここら辺のばら撒きもなくなり寄りきめ細やかのニーズ別に対応出来るって提案はなるほどと思います
今後別作品も読んでいきたいそう感じた一作でした
Posted by ブクログ
冒頭の1行から衝撃的で、一気に引き込まれました。
平和であれば格差社会は広がっていくし、学力や能力の差が所得に反映される時代なのだと再認識しました。
それでも、底辺で苦しんでいる人たちは一体何に苦しんでいるのかが文体では理解できても、自分の心では理解出来ませんでした。
同じ仕事を毎日こなして、夜に家でビール飲んで野球見ている人が成功するとは思えないし、心のどこかでそれでいいと思っているんじゃないかなと思っているんじゃないかなと感じてしまいます。
「自分らしく生きる」と現実のギャップが呪縛のように降りかかる世の中で、しっかり自分自身で自分自身を奮い立たせる必要があると、再確認させられました。
Posted by ブクログ
なるほど確かに、自分らしく生きるの呪縛はすごい。
夢ハラスメントを起こしかねないしひいては孤独をも生み出す。
資本主義のもとで平和が続くと格差は拡大していくんだって。
私は資本主義社会、知識社会に於いては恵まれている側の人間だからこそ知らなかったことも沢山あるなと感じた。
現代社会では、失敗しても死ぬことはないだろうと思っていたけど、死にたくなるくらいの絶望はあるのかもしれない、、、。
じゃあそこを解決するために尽力することはできないけど、現実を知っておくこと、その上で自分はどんなスタンスを取りたいか常に考えておくことは重要だと感じた。
もっと経済の勉強がしたくなった。
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