橘玲のレビュー一覧
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☆3.5 前半までは小説版ナニワ金融道
1、2話はナニワ金融道小説版のほうが適切だらうか。小説に絡めて主要な経済学の理論を伝へる趣向。
前半まで小説としてのレヴェルはたいしたことはなく、ああ通俗と思った。
しかし、3話の小学生のいぢめをネットワーク理論とからめて語る話は納得させられる。みな、ネットワーク理論について、すこしでも齧ったほうがいいと思った。それに、リンレイがそのいぢめを解決する方法が奇想的グロテスクである。
そして最終話になると、今まで三人称だったのが突然一人称の「あたし」になり、話の展開も今までの登場人物が出てきて俄然おもしろくなる。ゲーデルの不完全性定理も出てくる。 -
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【目次】
■ 邦訳版への解説ーー合法的かつ効率的に私たちの脳はハックされている
橘玲
■ はじめにーー絶対にだまされるはずがない人たちがカモになる心理バイアス
【ハビット】
1 集中(フォーカス) ーー相手は何を隠しているのか
2 予測(プレディクション)ーー 「期待外れ」を喜べ
3 思い込み(コミットメント)ーー判断を後回しにする
4 効率(エフィシェンシー)ーー相手の痛いところを突く
【フック】
5 一貫性(コンシステンシー)ーーこの世界は不合理だ
6 親近性(ファミリアリティ)ーー「これ知ってる」を疑え
7 正確性(プレシジョン)ーー“数字”の落とし穴
8 有効性(ポテンシー -
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恋愛であったり、お金であったり、たいていの人が求めつつも遠く感じるものはある。
そういうものにいかに近づき、手に入れるか。
人間の脳には機械のように、こうすれば相手に親しみを感じるというプログラムがある。お金の流れにも、統計的な分析によって投資を確実にしたり、あるいは節税することで人より手元に残るお金を多くする手段がある。
それが、裏道だ。
なんて話が、さまざまな文献を逍遥しながら語られる。心理の勉強で出てきたNLPや、ミルトン・エリクソンがナンパ術の系譜に組み込まれて出てきたときは、ちょっとびっくりした。
まぁ実際、NLPは自分であったり、部下であったり、社会生活であっ -
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認知心理学。バイアスやヒューリスティックなミスから、騙されることへの警告。
わかりやすくて読みやすかった。具体的な事例を紹介する本ではなかったが、外国人研究者にありがちな、変に散文的で日常的な導入は少なかったし、簡潔。
いくつかのキーワードに沿って、説明してくれていて、読ませ方にも工夫が見られる。
それでいてというか、大きく騙されんのはアレやが、そうそうそういうのに巻き込まれるわけでもないので、中規模以上の騙しには注意するとして、日常のさくっとした騙しにはそんな目くじら立てんとこな、的な主張があって、腰砕でよかったな。
それにしても、答えになってない答えとか、親近感による選択とか、綺麗事 -
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橘氏の著者はどれもすんなりと入ってくる。
初めて読んだのは小説『マネーロンダリング』だったが、小説以外も実に読みやすい。
巻末の推薦図書もありがたい。
解説の「宝くじも、生命保険も、住宅ローンも、投資家にとっては最低の商品だ」が記憶に強く残る。
また、著者の「子供が生まれたばかりの頃、六畳一間に小さな台所があるだけの古いアパートで、子供の寝顔を見ていた。いつの間にか日が暮れて、玄関を開けると雑草の生い茂る庭に銀色の雨の匂いがした。そんな些細なことを覚えているのは、その時、人生は美しいと知ったからだろう」も著者の作品を読むと感慨深い。
日本の生命保険、不動産、教育の項については
感情論 -
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Posted by ブクログ
総じて言ってしまえば、人との関わりは超大切だよ、という本。
印象付のミス、友だち作り、円満な結婚生活、人とのつながりを作る、これらへの対策についても書いている。
ただ、この手の新聞コラム寄せ集めみたいな構成にありがちな欠点がある。
例示が多く、結論を系統だってまとめないので読みづらい。
たしかに、良いこと書いてるなと思う部分もあるんですが。。
以下、心に残ったところ。
▼印象
第一印象の七割は正しく、30%の不正確さは脳のバイアス。
確証バイアスは
説明責任を果たす、判断する前に距離を取る、反対の立場から考えてみる
で回避。
▼友だち
友人とは、もう一人の自分。あなたの一部。
人生におい