橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「リアルすぎて怖い」そんな近未来小説から物語がはじまります
その最悪の状況(ミニ)を考え、その中で最善の行動(マックス)を提案しているのが今回の内容です
「あとがき」には本書のメッセージが書かれています
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているにしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればいい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
今回の作品も橘玲ワールドが満載で著者の言葉の使い方がたまらなく好きで文中で書かれている投資手法を真似することはなくとも関心ある中身です
コラムではわかりづらい金融の話題も難しい言葉や難解な数式を用いない著者の解説は頭に入ってきます
疑問点をいくつか・・・。
文中では「国債ベアファンド」が登場していますが[長期的に減価していく仕組み]のリスクを書かれていますがもうひとつ[高コスト]という問題もあります
右肩下がりのファンドを買い待ちするのはまったくおすすめ出来ません
文中にもあるように宝くじを当てに行くようなものです
もうひとつコラム9では世界市場に効率的に分散投資する方法として「上場MSCI世界株」を紹介していますが説明のところで
『「上場MSCI世界株」は円建てで取引されていても、すべての資産が外国株で構成されています。』
・・・とありますが実際の「上場MSCI世界株」は投資対象の大半が現物株ではなく指数先物中心の運用を行なっています
新たに登場するiシェアーズのETFがJDR(日本型預託証券)形式で東証に上場したのでそちらも大きな選択肢となりそうです
つくづく金融商品は日進月歩なんだな・・・と思い知らせれます -
Posted by ブクログ
決して日本の国家破産を煽る本ではなく、
万が一の万が一に日本の国家破産が起こるとしたら、
どのような資産設計・投資戦略をとれば、
われわれは生き残っていけるのか?
をテーマに具体的に解説している本。
著者は橘玲で、まぁ最近の本はだいぶ内容がかぶっている感も否めないけど、
目先を変えたコンセプトで飽きさせずに読ませてくれるので全然悪くない。
日本が財政破綻する際には必ず、
・金利の上昇
・円安
・インフレ
が起き、日本は大混乱に陥いる、、、
そして・・・
という具合に話は進んでいきます。
当面は実は普通預金が一番良い選択肢なんだとか、
それで日本の破綻が見えてきて
さすがに金利が上がってきたら色んな金融商品にも手を出してみたら?
みたいな感じで、
内容的には、経済初心者でも大丈夫なくらいわかりやすく、
日本が破綻していくステージごとに有効な投資戦略ってのを解説しています。
読んでて
なるほど、フムフム。実践的で勉強になります。
ただし全体を読み終わって、
一番印象に残ったのが、
30歳の、家族も車も家も持ってない若造が
投資だ何だ考えても無駄だな~ってことが一番だったかもしれない。(なんと元も子もないww)
本の中に書かれているのですが、
一般的な40歳のサラリーマンの資産構成ってのは、
不動産:純資産2000万円(家を持っている場合)
人的資本:1億3000万円
ということらしい。
要するに40歳からの残り20年のサラリーマン生活で得られる、
給料の原資となる自分の労働力こそが、実は最も重要な資産となっているそうだ。
いわんや
30歳の自分の資産構成なんて、
90%以上が人的資本となっていることで間違いない。
※日本のサラリーマンの場合、この人的資本の価値の源泉が、
会社の終身雇用保証とイコールになってしまっていることが往々らしい。とても悲しい現実。
※その場合、今の自分が取るべき最適戦略は、
投資なんて忘れて朝昼晩、社畜となって会社のために駆けずり回り一日でも早く出世することだ。
(あたらずもとおからず。現実になおさら悲しくなる。)
もし、日本が破綻していくことを考えるんだったら、
今の仕事先が潰れても資本価値が毀損しないほどの、
日本に依存しないグローバルのスキルを身に着けていくしかないということになるのでしょう。
一方で
65歳の定年後の男性の資産構成を比べてみると、
金融資産:1500万円
年金:3000万円
不動産:2000万円
となっているそう。
つまり、40歳で1億円以上あったトータルの資産価値は、
6000万円まで減っている分、
なんとか貯め込んだ金融資産(貯金)と、
住宅ローンを払い終わった不動産価値という、
人的資本ではなく目に見える資産が貯まっている。
ここのステージになってようやく、
投資の巧拙がその後の人生に大きな意味をもってくる。
下手なことすると日本の破綻は自分の死と
イコールになってしまうかもしれないのだ。
まず年金制度が破綻すれば資産の半分は吹っ飛ぶし、
仮に大きくインフレになれば金融資産も大きく目減りする。
不動産も金利が上がれば価格が下る可能性が高いようだ。
そして、そんな自分自身の人的資本はほぼ0円だ。
投資で失敗しても労働市場で挽回することはできない。
リスクだらけで恐ろしいとしか言い様がない。
ということで、
この本はまもなく定年を迎える日本の中高年が手にとるべきなんだろうね。
橘玲の実際の読者もそのへんがボリュームゾーンなのかもしれないがどうなのでしょうか?
と、つらつらと書きましたが。
面白く読めてお勉強にはなる相変わらずのクオリティであることは間違いないので
★★★★ -
Posted by ブクログ
【知識として必要】
日本が国家として破産することが、ありえなくもないような状態になってきたと感じます。知識として、知っておく必要のあることが書かれています。
本書の中で株式等の「売り」から入る説明はすばらしいです。いままで「売り」から入るイメージがつかめていませんでしたが、すーと胃の中に入るような感じで理解できました!
今、アベノミクスでインフレ策が講じられています。しかし、経済はどうしてもやり過ぎてしまいます。ちょうどいいところでは終わらないものです。
株価も○○ショックが発生したら、必要以上に下がります。下がり過ぎます。それが買い時ではあるのですが。。。
インフレもちょうどいいところでやめることができません。行き過ぎてしまいます。経済は基本的に効率的に動いているのですが、ときどき集団心理的な感情的な動きを見せます。不思議です。
だからヘッジをしておく必要があるのですね。(←自分で納得) -
Posted by ブクログ
橘さんの新刊。
アベノミクスによる日本政府と日本銀行の政策転換で、今後何が起きるかは誰にも分からないという状況の中で書かれた本。
「日本の国家破産」とは非現実的で仰々しいタイトルですが、将来は不確定なのだから、万が一そのような状況になっても大丈夫なようにリスクヘッジをしましょうという本。そしてリスクヘッジの具体的方法がTPOに合わせて詳しく書いてある実用書です。
橘さんの主張の明確で分かりやすい文章は、ついついどんどんと読み進んでしまい、本が売れるのもよく理解できます。
私もこの本を読んで、金融資産のポートフォリオを見直そうと思っています。
資産は儲けるツールではなく、将来の生活を安定させるための大切な財産と思っている方にお薦めします。 -
Posted by ブクログ
これからの経済見通しを著者の考える3つのシナリオ(楽観、悲観、破滅)を想定し、日本の国家破綻に備えるための方法が記されている本。
楽観、悲観シナリオでは預貯金が有効だとしています。
財政破綻は国債暴落により金利上昇し、地価や株価の下落、住宅ローン破産、企業倒産、失業率の増加などが予想され、対策をすべきとの主張です。
「日本の国家破産」については、随分前から沢山の著者が指摘していますが、それらの著書に現実的で具体的な対策が記されていることは少ないと思います。この本はタイトルのとおり「マニュアル」であり、分かりやすく書かれています。ただ、私が思うに、このような対策ではなく、外貨を生み出す何か(米国株や海外の収益不動産など)を手に入れるほうが良いと思います。簡単に出来るかどうかは別ですが。 -
Posted by ブクログ
【論理的であり論理的でない世界】
いつわれわれも裁判沙汰に巻き込まれるかわからない時代になりました。しかし、法の世界は複雑で専門性が必要となります。そのため、われわれが勉強して専門性を養うより、リーズナブルで良心的な専門機関を知っておく必要性があります。この本はそういう意味で非常に役に立ちます。
「法にかかわる世界は何を生み出しているのでしょう」このような疑問がわいてきます。
非常にお金と時間がかかるわりに実は何も生み出してはないのではないか。生産性という観点からは何もないのではないかと思えます。結局は高い人件費を払っているだけと理解することもできます。
素人から見ると、ないといけないが複雑怪奇にしすぎて、お金と時間がかかりすぎているように感じます。 -
Posted by ブクログ
実際にオーストラリア人の代理人として民事裁判に臨み、日本の民事裁判とは何ぞや?ということを書いた本。
日本ではこれから原発損害賠償という過去最大の民事裁判を抱えているため、あらためて民事裁判とは何かということを考える良い機会を本書は与えてくれる。
一応、法治国家の日本では争いを解決するための最終手段は民事裁判となっている。
しかし、あくまでもそれは一つのシステムでしかなく、万能ではない。
あらゆる問題に白黒決着をつけることなど不可能なのだから、どうしでも遺恨は残ってしまう。
その上、公的な制度である以上かけられるコストにも限界がある。
はっきり言って法律は絶対的な正義ではなく、ただの治政の道具でしかないということがよくわかった。
でも、そのことを自覚している人はまずいない。
多分、そこに気づかされる機会がこれからの原発訴訟なのだろう。
その賠償金の財源が電気料金であることからも、問題処理には大きな遺恨を残すはず。
法の限界を知り、それでもどうすべきかを考える機会がこれからやってくるので、その前に一読すべきだろう。
では、バイちゃ! -
Posted by ブクログ
経済学、なんすかそれ?南国のおいしい果物ですか〜〜?
レベルのあたしの頭じゃどうかな?と思いつつ、
大学生の頃からずっと使い続けてるジャポニカ学習帳に似た装丁に、
思わず手にした一冊。
余談ではあるが院生のとき、TAしていた固有名詞井田先生もたまたまジャポニカ。
先生は国語をご愛用で、あたしは(今もだけど)算数を利用。
通りかかった固有名詞安冨先生に、
「お、井田君は日本語ができないから国語で、
(注:井田先生はドイツ留学が長く嫁さんがドイツ人)
XX(あたしの本名)は論理的じゃないから算数か」
と、いわれたことを思い出す‥
閑話休題。
第一講から五講まで、
・行動経済学
・囚人のジレンマ
・ネットワーク経済学
・社会心理学
・ゲーデルの不完全性定理
というタイトルがずらっと並び、なんかそれだけで賢くなった気分。
で、物語の構成は非常に楽しい。
連作?短編になっていて、1つの物語が、患者と博士のわかったようなわかんないような
禅問答のような経済学および理論の説明?解説?になっていて、
後半がその助手たちと患者の、悲惨なダメダメゲームの展開、という作り。
頭はいいのだが常識がなく、勉学以外の内容は5分で忘れる博士が、
歌舞伎町の汚い雑居ビルにクリニック(?)を構え、もちろんお土地柄、
ろくでもない患者たちの悩みを聞き(というか聞いてもいないが)、
ひと言処方箋を手渡す。
と、美しいファンファンとその弟で純粋なるハンサムおばかのリンレイという助手が、
奇想天外な方法で物事を解決‥すればいいんだけど、たんに事態をめちゃめちゃにする。
と、いう、まったく救いようのない不可思議なファンタジー?といえば説明になるのかな?
ちょっとずつフシギを齧る、楽しい本だった。
全部が全部ハッピーエンドじゃないけど、それでも読んでよかったかな。
個人的にはストーリーも内容も、理論のわかりやすさもネットワーク理論が好みです。
ちょっとだけ賢くなってもいいかな?というあなた、ぜひ。