橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生を資本/資産、リスク/リターンという視点から見てみると、「マイホーム・サラリーマン」という生き方がいかに盤石の反対なのかわかる、という本。
前半は人的資産、後半は金融資産を扱う。後半は著者ならではの成分が少なめなので前半について。
リスクはなくせない。回避する/軽減する/転嫁する/受容するなどの方法はあるけど、リスクをなくすとリターンもなくなってしまう。リターンを得るなら何らかの形でリスクを受け入れるしかなく、その時に大切なのはリスクを受け入れ可能なサイズに小さく分散しておくこと。その観点から最悪なのが、リスクを集中させてしまう生き方。つまり、
不動産神話→持ち家を買う
会社神話→大きな会 -
Posted by ブクログ
海外投資について知りたくて読書。
知人が激しく勧めてくれた著者。発売は10年前であるが、現在でもほぼ通じる内容と古さを感じない。帯にある通り、金持ち父さんと類似テーマではあるが、日本人が日本の現状とマクロを踏まえて書いている。やや過激な言動もがあるが、日本の税金、金融システムについて勉強になる。
PTは20代前半からの理想的な生活スタイルの1つ。日本に不動産も大した貯金もないので、実践しやすいかも安易に考えてしまう。
最後のエピローグは考えさせられた。なぜなら、外資系に入社以降、独立した現在に至るまでずっと心の片隅に抱えてきた闇だったから。
現在の自分の知識ではスッキリと理解できない部 -
Posted by ブクログ
アベノミクスによる景気回復が出始め、今後の日本経済と自分の財産の行方が気になる人にはもってこいの本である。アベノミクスが成功し景気が回復する場合、失敗して円高そしてデフレが継続する場合、金利が高騰して日本財政が破綻する場合の3つに分けて、個人の財産をどう運用すればいいかを具体的に説明する。
例えば、国債ベアファンドだったり、外貨預金だったりと、その特徴すなわちもくろみが外れた場合の損失がどうなるかも説明してくれる。
まさに今、本書をしっかり理解して心構えを備えておくべきだろう。財テクに詳しい人でも、考えを整理するに適していると思う。ずばり題名どおりの内容だ。 -
Posted by ブクログ
「リアルすぎて怖い」そんな近未来小説から物語がはじまります
その最悪の状況(ミニ)を考え、その中で最善の行動(マックス)を提案しているのが今回の内容です
「あとがき」には本書のメッセージが書かれています
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているにしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればいい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
今回の作品も橘玲ワールドが満載で著者の言葉の使い方がたまらなく好きで文中で書かれている投資手法を真似することはな -
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決して日本の国家破産を煽る本ではなく、
万が一の万が一に日本の国家破産が起こるとしたら、
どのような資産設計・投資戦略をとれば、
われわれは生き残っていけるのか?
をテーマに具体的に解説している本。
著者は橘玲で、まぁ最近の本はだいぶ内容がかぶっている感も否めないけど、
目先を変えたコンセプトで飽きさせずに読ませてくれるので全然悪くない。
日本が財政破綻する際には必ず、
・金利の上昇
・円安
・インフレ
が起き、日本は大混乱に陥いる、、、
そして・・・
という具合に話は進んでいきます。
当面は実は普通預金が一番良い選択肢なんだとか、
それで日本の破綻が見えてきて
さすがに金利が -
Posted by ブクログ
【知識として必要】
日本が国家として破産することが、ありえなくもないような状態になってきたと感じます。知識として、知っておく必要のあることが書かれています。
本書の中で株式等の「売り」から入る説明はすばらしいです。いままで「売り」から入るイメージがつかめていませんでしたが、すーと胃の中に入るような感じで理解できました!
今、アベノミクスでインフレ策が講じられています。しかし、経済はどうしてもやり過ぎてしまいます。ちょうどいいところでは終わらないものです。
株価も○○ショックが発生したら、必要以上に下がります。下がり過ぎます。それが買い時ではあるのですが。。。
インフレもちょうどいいところで -
Posted by ブクログ
橘さんの新刊。
アベノミクスによる日本政府と日本銀行の政策転換で、今後何が起きるかは誰にも分からないという状況の中で書かれた本。
「日本の国家破産」とは非現実的で仰々しいタイトルですが、将来は不確定なのだから、万が一そのような状況になっても大丈夫なようにリスクヘッジをしましょうという本。そしてリスクヘッジの具体的方法がTPOに合わせて詳しく書いてある実用書です。
橘さんの主張の明確で分かりやすい文章は、ついついどんどんと読み進んでしまい、本が売れるのもよく理解できます。
私もこの本を読んで、金融資産のポートフォリオを見直そうと思っています。
資産は儲けるツールではなく、将来の生活を安 -
Posted by ブクログ
これからの経済見通しを著者の考える3つのシナリオ(楽観、悲観、破滅)を想定し、日本の国家破綻に備えるための方法が記されている本。
楽観、悲観シナリオでは預貯金が有効だとしています。
財政破綻は国債暴落により金利上昇し、地価や株価の下落、住宅ローン破産、企業倒産、失業率の増加などが予想され、対策をすべきとの主張です。
「日本の国家破産」については、随分前から沢山の著者が指摘していますが、それらの著書に現実的で具体的な対策が記されていることは少ないと思います。この本はタイトルのとおり「マニュアル」であり、分かりやすく書かれています。ただ、私が思うに、このような対策ではなく、外貨を生み出す何か(米国 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの人の著作も出来・不出来の差が激しいが、今回はなかなかよかった。
日本の破綻、終末論というのが一定の人気を博しているが、仮にそうなったとしても普通の人にはすることもないし、慌てる必要もない、というごもっともな意見。ただ、正論なだけにつまらない、この内容を本にして出そうというのはやはりそれなりの見識と自信の現れか。著者も言うように、日本人の平均(中央値)の流動性資産は所詮、退職金の1500万程度。そのうち500万を株に回して10%の利益があっても50万。定期預金で2%もらうとして10万。差額の40万は、はたして取りに行く価値のあるリスクか?ほとんどの人にとっては普通預金で十分。いわゆる「危機本