橘玲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。
本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。
専門知識はなにひとつ必要ない。
グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。
[ 目次 ]
第1章 世にも奇妙な金融犯罪(発端 計画 ほか)
第2章 プライベートバンクの憂鬱(プライベートバンクとは何か 香港マネーロンダリング事件 ほか)
第3章 北朝鮮はなぜ核兵器が必要なのか(ドルを支配する者 マネーロンダリングへの入口 ほか)
第4章 世界でいちばん短いマネロンの歴史(神の銀行家 犯罪銀行 ほか)
第5章 誰でもできるマネロン(ハンドキャリーと地下銀行 国際租税回避 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
租税回避スキームの一つ「パーマネント・トラベラー」(通称『PT』)を題材にした小説。
PTは、税金の支払い義務が発生するよりも前に、世界各国を常に移動をしつづけることで合法的に税金の支払いを回避する方法。
読むきっかけとなったが、現在放送中のNHKドラマ「チェイス」。
これがすこぶる面白くて、ドラマの原作本を探していたところ、
関連書籍としてピックアップされていたので買ってみた。
当初は「ハゲタカ」的なビジネスライクなストーリーかと思ってたんだけど、
意外とサスペンスよりの内容だったw
あと舞台となるハワイやNYの描写が結構細かいので、その辺の土地勘に明るいとより楽しめるかも。
出てくる人たちも弁護士、プライベートバンカーにハワイのコーヒー豆農園オーナーと実在するんだろうけど、知り合いにはいない職業だったり、
また悠々自適な主人公の暮らしっぷりを読んでるだけ、いい感じで現実逃避できます。 -
Posted by ブクログ
「金もないのに自由もへったくれもあるか!」
ってところが気に入った。
【内容】
人生の成否の8割を占める経済的土台。
そのうち重要な地位にある「不動産」と「保険」
のどこに注意すればよいかを具体的に書いている。
【良いところ】
経済の話をしながら、時々哲学的な人生論が散りばめられている。
あくまで夢を語らない現実主義が私には心地よい。
日本では当たり前とぼんやり考えていたことが、
実はひどくハイリスクだったりすることに気付かされる。
【悪いところ】
人生の設計にはまずしっかりした考えと知識が大事
ということを教えてくれるが、どうすれば「黄金の道」が
手に入るかは、結局は自分で探すしかないということを
再確認。
あたりまえかー。 -
Posted by ブクログ
の本では経済的に合理的に動く事について自分では一番強く感じました。
たとえば、これからデパートで何かを買おうとしている人が
仮にデパートの目の前の金券ショップで商品券が95%で売っていて
且つそれがお釣りが出る商品券だったときに
何人の人が実際にその金券ショップに行って商品券を使うでしょうか?
ちょっとトイレに寄るくらいの時間でデパートの全ての商品が5%引きで
買えるという事実を知っていても実際に行動をとる人は少ないでしょう。
5%って聞くと消費税分かよって思うかもしれないけど、1万円だったら
500円も節約出来ます。500円あったら、今日は豪勢にハーゲンダッツを買うぞ!
とかもできちゃうと思うんですよね。
ただ、この時、めんどくさいっていうものがどのくらい
その人の中で評価されているかがKeyになるでしょう。
「その行動を取った事による利益」>「その行動のめんどくささ」
だったときに人は行動を起こすだろうから。
何かが出来ない人っていうのはめんどくささっていうものがすごく
ウェイトを占めているからなのかもしれないなと思いました。
ちなみに、こんな時自分は前ボブ@UTのBlogに書いてあったように
自分の一時間をいくらと時給換算しておいて
それを元に比較をします、
もう二つパターンがあると思うんですが
上に書いた斜線部分を考える事も人によっては労力ですよね。
だから一つ目は
「どっちがより利益的か考えるめんどくささ」>「その行動を取った事による利益」
っていう人もいるでしょう。
最後の一つは
金券ショップに行くと安く売ってる事すら知らない人。
この場合は比較以前の問題ですね。
こんな感じで世の中には知識がある人と無い人では差が出来るように
なっているようです。
この事がこの本には面白い例を挙げて書いてありました。
昔、銀行がそれまで消費者金融がやっていた個人向けローンを
消費者金融は年利29.2%、銀行は10%でまた貸し出し基準を下げた事があったそうです。
経済的合理性から考えると同じお金なんだから、銀行からお金を借りる人
が増えて、消費者金融は淘汰されるはずでした。
ところが、今の世の中を見ればわかるように、そんなことは起こりませんでした。
それはなぜかって言うと
1.同じ金を借りるなら金利が安いほうが有利だと気付くのは賢い消費者である。
2.賢い消費者はそもそも高利の借金などしない。
3.賢い消費者にとっては年利10%でも十分高利なため
多少金利を下げたところで、金を借りたりはしない。
ということです。
結論としては消費者金融があんなに儲けを出しているのは
賢くない消費者な人たちが支えているおかげということですね。
ここで、願い事をかなえてくれる生物の入った小瓶を
自分の言い値で買うことが可能だけれども、願い事を叶えたあとは
自分が買ったときより安い値段で売らなければならないという話を
しましたが、これ数学的帰納法で考えると結局売れなくなるから
買えなくなってしまうんですね。
これも、全ての人間が経済的に合理的な行動をしたときに
初めて成り立つ話でしょう。
現実にそんな小瓶あったら買いますw
自分は必ずしも経済的に合理的に行動しなくても良いから
合理的な選択肢には気付く人間になりたいなと思いました。