橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「銀行とは概念にすぎない」
橘玲氏の本。マネーロンダリングの方法が書かれている。現在は多くができなくなっているが、考えればまだいろいろあるのだろう。資金洗浄を行い汚いお金をクリーンなお金に換える。そう考えると、普段流通しているお金はキレイなものとなる。であれば、お金が汚い、とい論調は間違っている。私がいま考えた詭弁だ。
本書の中で特に参考になったのが、コレスポンデント口座について、である。我々が銀行で外貨預金をするとき、その外貨はどこにあるのか。答えはアメリカだ。アメリカにある邦銀の口座で管理されている。だから基本的に現金化するのが難しい。海外送金を絡めたマネーロンダリングも、資金そのもの -
Posted by ブクログ
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』 / 橘玲 / ★★★☆☆
本書を一言でまとめると「まだサラリーマンで消耗してるの?」です。無条件に税金を徴収され、返ってくるあてのない年金も搾り取られ、サビ残で家族と向き合う時間もなく、使えない上司と文句しか言わない部下に体も心もすり減らしながら税金を納めない国民のために働くのがサラリーマンという存在。
でもそれでいいのです。それらすべてと引き換えに日本人が愛して止まない安定が手に入るから。まあ今の時代、サラリーマンに安定が保証されているかどうかはまた微妙ですが。
いやいや、私は自分の人生のコントロールを取り戻したい。それならまずはサラリーマンを辞 -
Posted by ブクログ
先日この本の著者である橘氏が書かれた「日本人」という本を読んで感激した私は、最近発行された人気本であるこの本も読んでみることにしました。
内容は彼の得意分野である「資産運用」に関するもので、資産運用を成功させるための考え方や、日本人であることのリスクを他の国と比較しながら説明しています。
戦後の日本人の人生設計を支配してきた4つの神話、不動産神話・会社神話・円神話・国家神話、が崩壊してきたことが説明され、日本の会社で、日本円で稼いで、日本円で貯蓄することのリスクをこの本を通して理解できたので、そのうちの一部でも変えることが出来るような素地を作っていきたいと思いました。
特に興味深かったの -
Posted by ブクログ
億万長者にはどうやったらなれるのか。働く期間を長くして、カネ蓄えておけばいい。読んでみると大変に簡単そうである。
ただ、人間には落とし穴がある。自分を世界の中心として考えてしまう、という穴が。
常に錯覚していることを自覚し、ウマい話など来るわけがないと思い、暴落後にいろんなザルに卵を盛るように分けて投資する。臆病にしていればいいことある。速い思考は野生に必要で、現代はゆっくりした思考に価値がある、と。フックしたのはこんなあたり。
投資のテクニックらしいことも書かれているのだけど、関心なくて、ようわかりまへん。現実的でありながら遠い世界のように思えるのは、僕が投資をしていない人だからか