橘玲のレビュー一覧

  • 言ってはいけない中国の真実――橘玲の中国私論 改訂版――

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    中国の不動産バブルのすごさをテレビで見たことがあるが、そのスケールは日本のその比ではない。
    なぜ、そのようなことを現代中国がやってしまうのか、歴史を遡り、中国社会が歴史的に積み上げてきたものを私論として書き著してくれている。
    圧倒的な人口の多さ、他民族、そんなものを完璧に統治できるわけがない。
    自分自身、家族、同胞の安全をどう構築していくのか、日本人には到底理解できない手法だ。
    フットルースな「金」を扱う人ならではの分析だ。
    日頃、バイアスのかかった、そして、ステレオタイプの中国情報に接しているものにとって、中国に対する新たな視点が示されて、とっても興味深く読めました(笑)。

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    2015年12月13日
  • 永遠の旅行者(下)

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     アメリカで失踪した悠介の足取りがわかってきて、娘のまゆも回復に向かい、恭一は真相に近づいて行く。本当は、誰が、まゆの母親を殺したか。その答えが、謎のメッセージを送った犯人とともに、物語をクライマックスへと向かわせる。
     税金、金融という無機質な題材を、物語のエッセンスとして取込み、より高いレベルで昇華させていく。20億円相当の資産を非課税でまゆに相続させるには、オフショア口座で債務を抱える方法を使う。お金を取り合うマネーゲームのようでいて、人生論に近い生き方の話がメインとなっていく。クールな表現とスリリングな描写の落差と、生々しいセリフが良かった。
    生きる中で避けて通れないこと。金融、語

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    2015年11月22日
  • 言ってはいけない中国の真実――橘玲の中国私論 改訂版――

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    Part2までは橘さんのもつ経済・金融的視点での中国論がとても参考になり共感が持てるのですがPart3に入ると途端に近代史・歴史認識に対する意見がブレブレに、時に一貫性なく支離滅裂になっちゃうんですよね。。。よって★-1です。

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    2015年09月18日
  • 臆病者のための裁判入門

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    経済評論、小説で有名な橘玲による裁判実体験記
    前半部分は読み物として面白いが、n数=1でもあり
    本人裁判のテキストとしてはどうか?と思う。
    簡裁と地裁の間を行ったりきたりして、官僚裁判官に振り回されるところなどは面白く読めた。
    簡裁の判事・裁判官は簡裁の職員の上がりとして、司法試験を通っていない人がなることがあると言うのは初耳であった。でも日本が「法化社会になりつつある」とは、とても言えないのでは? (n数=1では)

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    2015年07月21日
  • 日本人というリスク

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    マイホームに関する長年の疑問がようやく解消した。

    やはり、マイホームの購入は不動産投資と同じであり、投資はおしなべてリスクとリターンを検証すべきだということが、漠然とは感じていたが、論理的に整理されていて、スッキリした。

    そういった資産運用の話以外は、どこかで読んだことのある内容だったが、全体的にまとまってきたという印象。

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    2015年06月28日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    人生で一番大きな買い物である住宅、住宅程ではないが長年払っている民間保険、サラリーマンだと会社を通して強制的に徴収されてしまう厚生年金や保険等、生きていく上で半ば諦めてしまっているこれらの支出について橘玲さんの鋭い視点で分析されています。読んでおいて損はない名著です。

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    2015年06月20日
  • 言ってはいけない中国の真実――橘玲の中国私論 改訂版――

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    全ての物事と同じ。デジタルなものではない限り、はっきり白黒をつけられる事は、あまりない。それにも拘わらず、国と国とのことは白黒をつけたがる人達がいる。

    テレビで叫んだり、暴れたりしている人ほどでなくても、一般の人達の中でも、中国や韓国に対して相手のことを良く知らずに、マスコミなどの影響で悪い感情を持っている人はいるのではないだろうか。

    あくまでも橘氏の私論だが、この本は現代中国を知ることができる。そして、いつものように読みやすい。鬼城の錬金術、実は中央集権が機能していない、近代世界の中の近世を引きずっている中国。日本を含めた、周辺諸国のためにも軟着陸してほしい。

    また、謝罪は国としてしっ

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    2015年05月16日
  • 世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

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    不動産
    確かに賃貸において、更新料とか、敷金償却とか、借り手に不利な制度がゴロゴロしている。
    2年に一度強制的に引越しを促す制度って、引っ越させたところで新たな借り手が見つかるのか保証はないので、賃料を下げるってことになるのかな。
    あと、ローンで買うのではなく、賃貸で余剰資金を投資する方がいいって書いてあるけど、それに加えて子供が増えたり、ご近所トラブルとか考えると、賃貸の方が良さそう。結局ローンの支払いも賃貸の支払いも同じ額になるんだろうし。
    年金
    インフレが起これば、年金問題は解決する。年金支払額は、定額のため、インフレによる補正などない。
    そうならば、インフレを起こし、積立式に移行するの

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    2015年04月29日
  • 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    マイクロ法人設立のために何が必要で、どうすべきかを具体的に記した1冊。会計の知識とファイナンスの知識を武器に、「法人」としての人格と「自然人」としての人格を上手に使い分けることにより、サラリーマンをしながら会社経営をできるといったことが書かれている本。「社畜が理想の人生」ということに疑問を持つ人なら、一考の価値があると思います。また、株式投資を行うときに役立つ財務諸表を見ると思いますが、財務諸表のカラクリをとても分かりやすく理解できるような説明をしてあります。

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    2015年04月18日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    情報は皆手に入れることはできるがほとんどの人が知らない。
    知っている人が黄金の羽を拾っている。
    10年以上前の本ですがなるほどと思う内容です。

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    2015年03月21日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    「銀行とは概念にすぎない」

    橘玲氏の本。マネーロンダリングの方法が書かれている。現在は多くができなくなっているが、考えればまだいろいろあるのだろう。資金洗浄を行い汚いお金をクリーンなお金に換える。そう考えると、普段流通しているお金はキレイなものとなる。であれば、お金が汚い、とい論調は間違っている。私がいま考えた詭弁だ。

    本書の中で特に参考になったのが、コレスポンデント口座について、である。我々が銀行で外貨預金をするとき、その外貨はどこにあるのか。答えはアメリカだ。アメリカにある邦銀の口座で管理されている。だから基本的に現金化するのが難しい。海外送金を絡めたマネーロンダリングも、資金そのもの

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    2015年03月01日
  • 国家破産はこわくない 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 改訂版

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    ユダヤ賛辞に終始するユダヤ本が多い中、この本は現場でリアルにイスラエル企業と仕事をしてきたビジネスマンならではの視点で書かれた本。著者は東芝のエライ人で、何度も『お客さん』という言葉がでてくるのが印象的だった。イスラエル企業は研究開発はすぐれているがエンドユーザーのことを全然考えていないことが多く、そこが世界一厳しいクレームに鍛えられた日本企業に比べて未熟なところだと痛烈に批判している。東芝の本部長がいうと説得力がある。

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    2015年02月06日
  • 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    マイクロ法人の教科書とも言える本。

    本章では4.磯野家の節税、コラム「会社を設立しよう」「法人税を申告する」「事業所得を使ったサラリーマンの節税」「公的融資制度を利用してみよう」「節税とファイナンス」「担保と連帯保証」が秀逸。

    特に会社を設立しようでは、実際の手続きを順に要点を説明されていたので、大変判りやすかったです。

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    2015年02月26日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』 / 橘玲 / ★★★☆☆

    本書を一言でまとめると「まだサラリーマンで消耗してるの?」です。無条件に税金を徴収され、返ってくるあてのない年金も搾り取られ、サビ残で家族と向き合う時間もなく、使えない上司と文句しか言わない部下に体も心もすり減らしながら税金を納めない国民のために働くのがサラリーマンという存在。

    でもそれでいいのです。それらすべてと引き換えに日本人が愛して止まない安定が手に入るから。まあ今の時代、サラリーマンに安定が保証されているかどうかはまた微妙ですが。

    いやいや、私は自分の人生のコントロールを取り戻したい。それならまずはサラリーマンを辞

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    2015年01月23日
  • 亜玖夢博士の経済入門

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    行動経済学、ゲーム理論、ネットワーク経済学等が橘玲さん独特の視点で解説されています。他の橘さん作品と同じくとても読み易く、悪玖夢博士と経済的に問題を抱えた人物の遣り取りがブラックユーモアも交えストーリー仕立てで描かれています。

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    2015年01月12日
  • 世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

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    不動産と保険と年金を通じて、どれだけ資産があれば生活出来るか?考えてみれば当たり前の話を考えるキッカケとしていいです。さて、でも資産を貯めるのが一番ハードル高いな。

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    2014年12月20日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    普通に生活し、金持ちではないが普通の生活を送っている自分にはあまり関係ないかと思いながら読み進めたが、あとがきを読んでハッとさせられた。
    結局のところ一国の租税制度は部分最適でしかなく、しわ寄せは中流層に来る。
    中流層に果たして身を守る術はあるのか。あるとすれば、よく税金について学び、積極的に政治に関与していくことだろうか?

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    2014年12月10日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    ネタバレ

    非常に面白いしタメになる。カシオ詐欺、ライブドアとかの事件を資金移動の観点から小説チックに解説してくれる。
    バチカン銀行、BCCIの話は知らなかった。理念と実態は乖離するのだな、と。考えれば考えるほど、金の流れの善悪を区分するのは難しい。
    この本を読んで、ビットコインの強力さがよく分かった。

    あとがきの最後の段落が最も象徴的で腑に落ちた。備忘のためそのまま転載する。
    「いつの時代でも、理想や正義を声高に語る人の後をついていくとろくなことはない。この本に書いたのは、たとえば、そんな単純な真理である。」

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    2014年10月26日
  • 日本人というリスク

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    先日この本の著者である橘氏が書かれた「日本人」という本を読んで感激した私は、最近発行された人気本であるこの本も読んでみることにしました。

    内容は彼の得意分野である「資産運用」に関するもので、資産運用を成功させるための考え方や、日本人であることのリスクを他の国と比較しながら説明しています。

    戦後の日本人の人生設計を支配してきた4つの神話、不動産神話・会社神話・円神話・国家神話、が崩壊してきたことが説明され、日本の会社で、日本円で稼いで、日本円で貯蓄することのリスクをこの本を通して理解できたので、そのうちの一部でも変えることが出来るような素地を作っていきたいと思いました。

    特に興味深かったの

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    2014年10月21日
  • 亜玖夢博士の経済入門

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     囚人のジレンマなど有名な理論をベースにしているフリをしたコメディ。実は理論をベースにしているのか……も?
     面白かった。

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    2014年09月28日