橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生設計、生命保険、年金、医療、教育、不動産、資産運用、市場経済というテーマについて、身もふたもない真理を淡々と指し示す40のエッセイから成る本です。
タイトルは、梅棹忠夫の『知的生産の技術』(岩波新書)にもとづいているのでしょうが、アカデミシャンの梅棹の本にある種の熱量がこもっているように感じられるのとは対照的に、本書はきわめてクールな現実の認識が、読者にあててそっと差し出されています。とはいうものの、ほんとうはだれもが薄々感じていながらも正面から目を向けることを怠っていた「幸福」のための技術をはっきりと提示した本書には、「知的生産」のための技術があるという、当時としては破天荒な主張を展開した梅棹の本に匹敵するラディカルさがあるように感じられました。 -
Posted by ブクログ
この人はどんな人なんだろう??
橘氏の著作を読むたびに思う。
本書では、海外投資の一つの形として、
マネーロンダリング(資金洗浄)を説明する。
カシオの詐欺事件をはじめとして、
マネーロンダリングに関する
ノンフィクションとしても楽しめる。
コレスポンデント口座の話などは、勉強になった。
正直言って、すべてを理解し切れたとは言い難く、
従って、マネロンの指南役にもなれないのだが、
こういう世界があるのか、と感心させられる本だった。
[more]
(目次)
はじめに 山口組の指南役になった日
第1章 世にも奇妙な金融犯罪
発端
計画
流出
隠蔽
第2章 プライベートバンクの憂鬱
プライベートバンクとは何か
香港マネーロンダリング事件
組合年金巨額損失事件
ライブドアの闇
神話の崩壊
第3章 北朝鮮はなぜミサイルを撃ったのか
コレスポンデント銀行
マネーロンダリングへの入口
ウルトラ・ダラーの謎
送金情報は盗まれている
第4章 世界でいちばん短いマネロンの歴史
神の銀行家
犯罪銀行
テロリストの顔
第5章 誰でもできるマネロン
ハンドキャリー
地下銀行
国際租税回避
マネロンの未来
グローバル資本主義の終着点
あとがき -
購入済み
朝日ぎらい よりよい世界のため
始めて橘氏の本を読みました。
日本のリベラルに対して持っているもやもやを大分晴らしてくれました。
ただ自分が持っているもやもやはすべて解消されなかったのは残念でした。 -
Posted by ブクログ
世界は急速にリベラル化し、奴隷制などの善悪のはっきりしている問題のほとんどを解決する成果を上げた。残っているのは、信仰の自由と世俗主義の対立、経済格差と自己責任、地球温暖化と原発の是非など、簡単には善悪を決められない問題ばかりのため、リベラルは敗北するようになった。
人びとが不道徳や犯罪を夢中になってバッシングするのは、それが協同体を維持するのに最もコストが安い方法のため。道徳に反したものを罰すると、それを見ただけで脳からドーパミンが放出される。週刊誌のゴシップやネットの書き込みは、正義に依存した病理現象。
歴史的に個人よりも世間が重視されてきた日本では、リベラルと呼ばれる人の多くはコミュニタリアン左派にあたる。
リベラルか保守かは、経験への開放性(新奇好み/嫌い)と強く相関することが様々な研究で示されている。政治的態度に関与する遺伝子を探る研究(Peter K. Hatemi etc.)において、有意な相関がみられたもの:
・第4染色体にあるNMDAという情報処理や抽象的思考などの認知能力に関係する脳の受容体の遺伝子
・第4染色体にあり、恐怖や不安に関係するNARGI受容体の遺伝子
・第9染色体にあり、NMDAを活性化させるドーパミンの方種と関係しているDBH受容体の遺伝子
・第9染色体にある臭覚の受容体の遺伝子
認知能力に関係するNMDAやDBHの遺伝子を持つ人は、知的好奇心が高く、新しい経験に開かれていて、政治的にはリベラルになる。恐怖や不安に敏感なNARGI遺伝子を持つ人は、世界を敵対的なものとみなし、新奇なものを嫌悪し、政治的には保守派になる。 -
Posted by ブクログ
橘玲氏の投資本を初めて読んだ。2007年頃書かれた単行本に、2011年に加筆して文庫化されている。2017年の現在読むと、既に変化してしまっている部分もあるが、幅広い海外投資商品に言及してあるので、参考になる。日本で働いている以上、生涯賃金を人的資本として日本に投下しているので、日本株を買うなどして資産ポートフォリオに日本を組み込むのは愚策だという作者の視点は面白い。
ターゲット読者としては、中級個人投資家と思われる。上級者には物足りないだろうし、投資初心者には不案内な言葉もたくさんあるに違いない。
中級個人投資家の私が個人的に面白いと思ったのは、各種ETF商品の紹介や、ミセスワタナベの戦略、非居住者の税金の箇所など。マメに可能な範囲でリスクを取れば、誰にでもそこそこ儲けは期待できるようだ。まぁでも投資商品の中身や仕組みが自分でよくわからなければ、下手に触らないほうがいいだろう。
自分自身の投資経験から言えるのは、投資はゼロサムゲームで、自分が儲かったら、その分誰かが損をしているということ。また、投資商品を扱う会社は、投資家の知識のなさに付け込むので、詳しくない人は要注意ということ。
現代の海外投資ダイジェスト本としてなかなか良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ富裕層ははっきり言って、
相続税をまともに払えば
崩壊してしまう事態になるわけ。
結局のところ税を納めてもらうチャンスは
それだけなくなるわけ。
マネロンの手法を詳しく解説する本。
かの有名なライブドアの事件も
ここでしっかり解説されています。
まあ、複雑な手法を持って
莫大な金を生んだわけですよ。
(ン十億ですってよ!!)
結局匿名の部分を悪用したり
他国の法律の穴をかいくぐっているので
結局のところ犯罪がなければ
そこを突くことは不可能です。
犯罪に使われたとて
早急に何とかしなければ
そのお金は悪しきものの手に渡るわけですよ。
そう、テロ組織とかね。
たぶん、マネロンに関しては
いたちごっこでしょうね。
誰だってきちんと保障しない政府に
お金は払いたくないですもの。