橘玲のレビュー一覧

  • 黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

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    橘玲氏の投資本を初めて読んだ。2007年頃書かれた単行本に、2011年に加筆して文庫化されている。2017年の現在読むと、既に変化してしまっている部分もあるが、幅広い海外投資商品に言及してあるので、参考になる。日本で働いている以上、生涯賃金を人的資本として日本に投下しているので、日本株を買うなどして資産ポートフォリオに日本を組み込むのは愚策だという作者の視点は面白い。
    ターゲット読者としては、中級個人投資家と思われる。上級者には物足りないだろうし、投資初心者には不案内な言葉もたくさんあるに違いない。
    中級個人投資家の私が個人的に面白いと思ったのは、各種ETF商品の紹介や、ミセスワタナベの戦略、

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    2017年10月03日
  • 知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語

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    経済的自立を達成するには経済合理的に行動すればいい
    橘玲の著作の核心部分です。日本人の行動基準は確実に合理的になっています
    。以前は「コスパ」なんて言葉は広く使われていませんでしたが、
    今はあらゆる場面(人間関係、付き合い等でも)でコスパを基準に行動する人が増えました。
    社会は、潔癖主義(社会常識に照らして白黒つけたがる)になっていますが、
    利便性と合理性を追求する社会では仕方ないのかもしれません。
    全ては自己責任になっています。
    内容自体は少し古びていますが、10年以上も前に氏が提起したことを考えても、
    その先見性には脱帽します。

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    2017年06月06日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    ネタバレ

    富裕層ははっきり言って、
    相続税をまともに払えば
    崩壊してしまう事態になるわけ。
    結局のところ税を納めてもらうチャンスは
    それだけなくなるわけ。

    マネロンの手法を詳しく解説する本。
    かの有名なライブドアの事件も
    ここでしっかり解説されています。
    まあ、複雑な手法を持って
    莫大な金を生んだわけですよ。
    (ン十億ですってよ!!)

    結局匿名の部分を悪用したり
    他国の法律の穴をかいくぐっているので
    結局のところ犯罪がなければ
    そこを突くことは不可能です。

    犯罪に使われたとて
    早急に何とかしなければ
    そのお金は悪しきものの手に渡るわけですよ。
    そう、テロ組織とかね。

    たぶん、マネロンに関しては

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    2017年05月01日
  • 不愉快なことには理由がある

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    進化論をもとに現代社会を読み解く批評集。
    この一冊を読むだけで橘さんというフィルターを通して先人たちの考えや歴史を知ることができる。面白い。

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    2017年04月08日
  • 言ってはいけない中国の真実――橘玲の中国私論 改訂版――

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    土地の利用権を、農民からただ同然で取り上げて、それを不動産開発会社(デベロッパー)に高額で転売すれば、その差額(地上げ利益)はまるまる地方政府の取り分になる。この濡れ手に泡の錬金術を中国全土の地方政府がフル活用するようになった。
    資本主義社会ならとっくにはじけているバブルがブレーキの壊れたトラックのように今も走っている(しかしこのバブルはいずれ弾ける)

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    2017年04月01日
  • 知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語

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    何度か改訂はされているものの、実質的には十数年前の本。にもかかわらず内容に古さは感じられず、むしろその当時指摘した通りの状況になっている。
    その当時は色々異論もあったのかもしれないが、今やそんな人もおらず、現実を淡々と受入れているように見える。

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    2017年01月29日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    合理的でない不公平な年金,健康保険,そして税金…。なぜ政治家は問題にしないのか? なぜ官僚は変えようとしないのか? なぜサラリーマンは黙っているのか? 全て消費税で賄うのが一番公平でシンプルで普遍性があるような気がする。

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    2017年01月24日
  • 「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計

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    身の回りの経済のことが分かりやすく示された良書。
    給料明細の見方、国民年金、健康保険、税金、住宅、子育て、車、生命保険…

    資産形成=(収入−支出)+(資産×運用利回り)だから、支出を減らせばお金は溜まる。

    インフレ
    ①貯金の多い人は不利
    ②借金の多い人は有利

    デフレ
    ①貯金の多い人は有利
    ②借金の多い人は不利

    「経済的な独立」の達成。
    経済的な独立に必要な資金=f(年間生活費、運用利回り、余命)※fは関数
    65〜90歳まで年間500万の生活費=7200万
    65〜90歳まで年間240万の年金受け取り=3500万
    65〜90歳まで年間360万の生活費=1600万

    借金について
    クレジット

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    2017年01月01日
  • 得する生活 お金持ちになる人の考え方

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    お得な情報について知りたくて読書。

    この手の情報はマスメディアで流れた時点で賞味期限が切れていることが多い。価値ある情報は、常に自分が居心地が悪い世界で生きるような人やそれぞれの分野の達人たちの中でやり取りされている。

    基本的にローンは組まない。リボ払いなんて論外。
    できるだけ負債は抱えないのがいい。

    確かに情報は古いけど、13年後に読んでそれを書くのはやや卑怯か。

    達人たちから少しは学ばせてもらったマイルはもっと上手に活用したい。

    読書時間:約1時間15分

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    2016年12月07日
  • 永遠の旅行者(下)

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    おじいちゃんの遺産が 20億円。
    行方不明のお父ちゃんの借金が 150億円。
    その孫へ おじいちゃんは 税金を払わないで、
    孫に 20億円を譲りたいと言う。
    このスキームを 恭一は どう達成するのか?

    150億円は 債券化されて、菱和債権回収がもっている。
    BVI ブリティッシュヴァージンアイランズ。
    カリブ海のタックスへイヴンの国。
    そこの ケーエイチコーポレーションが 菱和債権回収から
    1000万円で購入している。
    ケーエイチコーポレーションは 堀山の会社であった。

    行方不明のお父ちゃんは、ハワイでレストランをやっていて、
    そのレストランを 堀山に 売った。名義はそのままだった。
    それ

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    2016年10月25日
  • 永遠の旅行者(上)

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    橘玲は 実に欲張りな作家かもしれない。
    相続税回避の方法、税金のかからない方法など、
    実にたくみに 取り込みながら、
    シベリア抑留者だった祖父、バブルで儲けたが失敗し逃亡父親、精神を病む孫。
    母親は、惨殺され犯人が不明と言う 話題満載のなかで、
    20億の遺産を 孫に 税金を払わずに遺産相続させるという仕事を
    引き受けた 元弁護士 恭一。
    この男は、なぜ?という疑問をもちながら 生きている。
    この仕事を引き受けるにも、なぜなのか、分からない。
    設定が 盛りだくさんで、カネ狙いの亡者が 絡み付いてくる。

    盛りだくさんすぎて、説明が多すぎるのが、目につく。
    それにしても、恭一、まゆ、智子 それぞれ

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    2016年10月23日
  • 日本人というリスク

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    橘玲さんの本は毎回拝読させて頂いているのですが、日本及びそこに住む我々の将来について真剣に考えさせてくれます。「持ち家」vs「賃貸」みたいな話から年金、投資、貧困問題等についても読み易く書かれています♪

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    2016年11月02日
  • 知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語

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    医療費の増大や年金問題など社会問題についてのエッセイ。
    暴論と言われてもおかしくない意見を提示して、あなたならどう考えますかと問いかけてくる。
    現代社会が孕む矛盾が浮き彫りになっています。
    テレビを降板させられた某本アナウンサーと似たような意見も出てきますが、問題にならないのは品の有無でしょうね。

    #読書 #読書倶楽部 #読書記録
    #知的幸福の技術
    #自由な人生のための40の物語
    #橘玲
    #2016年91冊目

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    2016年10月04日
  • 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    ネタバレ

    ・派遣切りや新卒の内定取り消しが相次ぎ、街には失業者が溢れ、どこを見ても暗い話題しかないけれど、
    そんなニュースばかりじゃますます暗くなるだけだ。
    朝から晩まで「不景気だ!」と騒いでいたって景気はよくならない。  
    みんなが好きな仕事に就けて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、退職すれば悠々自適の年金生活が待っていて、病気になれば国が下の世話までしてくれる
    ──そんな理想郷を勝手に思い描いて、その夢が裏切られたと泣き喚くのはそろそろやめよう。
    そんな都合のいい話があるわけないって、幼稚園児だって知っている。  
    世界はもともと理不尽なものだ。
    みんなの都合のいいように

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    2016年08月26日
  • 知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語

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    橘玲が得意とする厭世的なハナシで世の中の不具合をバッサリと切っていく。

    民主主義と資本主義は並立しているが、前者は1人1票、後者は1株1票。積立不足分を厚生年金が補充する国民年金ほど優れた商品はないから、その点を社会保険庁は宣伝すべき。国民のプライバシーを侵害しなければ確定しない所得税より、人頭税の採用を。

    例によって、身も蓋もない露骨な表現だが、説得力は充分。「知的幸福」につながる、誰もが知っておくべき情報だ。ただし、読んでいて気分が良いかどうかは、別の問題。

    で、なぜ著者がこうしたバッサリ論を振りかざすような人間になったのか、自身の過去を理由にあげている。珍しく自分語りをする著者。興

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    2016年08月06日
  • 永遠の旅行者(下)

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    星は3.5個といったところ。
    金融専門知識がないので、所々理解出来ない部分もあった。
    上巻での、えーーー、かっこつけすぎ!と笑ってしまう場面を小説と思って我慢して、読み進めて行くと、下巻はかなり楽しめる。
    橘玲氏のマネーロンダリングもおもしろかったので、もっと金融小説を書いて欲しいと思う

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    2016年05月04日
  • 永遠の旅行者(上)

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    元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した。
     まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか?そして、まゆが何者かに誘拐された―。人間の欲望と絶望、金と愛情、人生の意味までを、大胆かつ繊細に描ききった新世代の『

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    2016年05月02日
  • 国家破産はこわくない 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 改訂版

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    アベノミクスにかかわらず、いつか訪れる財政破綻がおきるまでの日本経済がどのような様相となるか、それにどう対処するばよいか、平易に解説されている。
    第1ステージ(国債価格下落→金利上昇):普通預金(円高ならさらに有利)
    第2ステージ(国債下落、円安と物価上昇スパイラル):日本国債ベアファンド、外貨預金・外貨MMF、物価連動国債
    最終ステージ(日本国債デフォルト):海外銀行の外貨預金、日本国債ベアETF
    円高局面では「上場MSCI世界株(1554)」がよい?

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    2016年04月30日
  • 亜玖夢博士の経済入門

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    書評ブログで発見し、読んでみる。

    小説形式で進むのですが、実用的なえりすぐりの理論を、ちょいとブラックなストーリーの中で紹介。
    理論をサラリと理解しつつ、実用例が学べるところが良いと思います。

    経済に興味がある方はもちろん、普段はもっぱら小説しか読まない人にも、新たな分野への扉としてお勧め☆

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    2016年01月05日
  • 国家破産はこわくない 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 改訂版

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    円の普通預金と米ドル預金を進めている。ファンドのたぐいは運営会社が危うくなるリスクから勧めていない。金投資はギャンブルと言い切っている(工業需要が少なく、貨幣と同じように皆がGOLDに価値があると思っているうちしか価値がないしろものだと主張している)。

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    2016年01月03日