橘玲のレビュー一覧

  • 不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ

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     アメリカを代表するリバタリアン(自由原理主義者)であるウォルター・ブロックによって1976年に発表されベストセラーとなった『擁護できないものを擁護する』を、現代(初版は2006年)に合わせ超訳した本。

     今日、世界は強大なテクノロジーの力を手に入れ、限られた一部の選ばれし者が、自由競争の理論のもとで莫大な利益を手にするという時代に突入し、経済的に裕福な生活を手にするか、貧困に陥るかは本人の努力次第という自己責任の考え方が広がりつつある。

     そのような中で、かつて自由原理主義者のバイブル的な存在だった本書を読むことで、次第に存在感を増している自由原理主義者の論理に触れ、好む好まざるにかかわ

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    2022年10月25日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    社会の分断のお話。ベーシックインカムの破綻する理由に納得いった。鎖国をしない限り海外からの人の流入で潰れますね

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    2022年10月21日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    知らず知らずの内に脳がハック(誰かの思い道理にコントロール)されている現実を教えてくれる本。
    個人的に好きなフレーズは、
    ・現実は攻略不可能な「無理ゲー」だが、イカゲームはわずかだか攻略可能性(希望)があるのだから。
    ・ストレスが高いときの人間の行動が一番予測しやすい。直情的に行動してパニックになるからだ。
    ・SNSの一見矛盾する結果は、脳の報酬系をハックしつつも、それを治療する向精神薬のはたらきもするマシン・ギャンブリングを思い出させる

    また、
    SNSは特に人間が歴史上味わってこなかった快感を脳に与えるという言葉にゾッとしました。

    特にすぐに実行して成果が得られる手法は書かれていないが、

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    2022年10月06日
  • 臆病者のための裁判入門

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    著者が外国人の知人の代理人として少額民事訴訟に関わった体験や、日本での本人訴訟の問題、福島原発の損害賠償の問題を扱っている。裁判官の人数の少なさ、弁護士費用の高さ、長期に渡る煩雑な手続きや賠償金の効力の薄さなどが、一般人が司法制度を利用する障壁になっているという。本書を読むと、司法制度は被害者にとって負担が重すぎる割に利がないように感じる。なんとかならないものなのか。

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    2022年10月02日
  • 不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0

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    正社員と非正規社員という身分差別。
    他国のフルタイムとパートタイムは単なる労働時間の差である。
    非正規の権利を認めるためには正社員の既得権益を削っていくしかない。
    公務員の非正規は人間ですらない。

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    2022年09月30日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    橘玲さんの小説は、「マネーロンダリング」以来、18年位振りに読んだ。 北朝鮮も登場して、手嶋龍一さんの「ウルトラダラー」を読んだ時の興奮が蘇る感じで楽しめた。隻眼の情報員の最後の告白が何とも陰鬱で、貧困は罪だと思った。

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    2022年09月19日
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする

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    まさに知識社会が資本主義のようになってる様を感じる。知ってる者はもっと知り、知らないものとの差を拡大していく。
    自由な社会が結果として自己責任になり、従来あったコミュニティの良い意味の効果も減少したことでその救済(といって良いか分からないが)もされにくい。
    そんな社会でどう生きるかを投げかけられる。

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    2022年09月14日
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    これから先の未来を見通してみたい。だが、モヤモヤするなぁ。とそんな気分の時に知り手にした書籍。世界はミクロマクロの中でトレードオフされゲーム理論で修練する。そう言うお話でしょ。と事軽く論破してくれた様子が小気味良い◎タイトルの程は論の後に出典形式で参考書籍を列挙し態を保つが、それはどうでも良く。心はシュミレーションマシンで有るのワンセンテンスで十分だ(^^)あぁ気持ち良い晴れ渡る。美味しい読書体験完了

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    2022年08月24日
  • 臆病者のための裁判入門

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    橘さんが、知人のオーストラリア人から交通事故に関する保険金トラブルの相談を受けたことから物語は始まる。
    A損保とは、あいおいのこと、T海上とは、東京海上のことだと推察される。
    Aの担当者が保険金を支払いたくないがために、巧妙な嘘をついて、保険金請求を諦めさせようとしたことが事の発端。
    コンプライアンスがこれだけ重視されている現代において、こんなことが起きたなんて信じられない。
    この担当者はきちんと処分されたのだろうか気になるところ。いずれにしても社内では相当な問題になっただろうから、出世街道からは外れたことだろう。
    まだ若いみたいだから、これから心を入れ替えてやり直して欲しいと願う。

    たかが

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    2022年08月19日
  • もっと言ってはいけない(新潮新書)

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    統計的に人間の違いを説明したもの

    革新的な視点にははっとさせられたが各主張に反論の余地があると考えられる

    知見を深めるには良い

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    2022年08月10日
  • 不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0

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    Audibleで拝聴。
    日本の終身雇用/メンバーシップ制と、欧米のジョブ型雇用との対比、正社員と非正規の対比、フリーランスとの対比。
    とにかく網羅的かつ構造的に解説していてわかりやすい。
    そして今後日本、または日本人がとるべき行動指針も示している。
    非正規公務員の実例はかなりひどいと感じた。絶望すら感じるが、それでも日本に生まれたことは基本的には運がよいと前向きにとらえつつ、自身でも前向きに行動をしていくべきという提言に光を見た。
    システム屋の私にはフリーランス・ジョブ型あたりは身近なので腑に落ちる部分が大きかった。

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    2022年08月10日
  • 人生は攻略できる

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    橘玲さんの本は、いいね。

    他の著作も何冊か読んでいるれけど、強さもあって、読んでいてふむふむと思わされる。

    凝り固まっているところから、ふと違う支店をもらう事で、まさに視野が開けることがある。

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    2022年08月07日
  • 不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0

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    社会の不都合な真実をこれまで明らかにしてきた筆者による、これからの働き方を問う一冊。
    有史以来最も変化の激しい時代、人生100年時代に生き延びるために、再認識しておくべき、高度成長を支えてきた今となっては機能不全を起こしている旧来型の日本的雇用慣行の現実や、欧米で起きている働き方の変化を、知識社会化やリベラル化の軸も加えて分析している。それぞれ今置かれた状況によって受け止め方は異なるかもしれないが、
    今後起こるであろう、既に起きている変化に対してどのように行動していくべきか、働き方をもう一度考えるきっかけを与えてくれる。

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    2022年07月24日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    株式価格や住宅価格(賃貸、持ち家)の決まり方や考え方、また税金の仕組みや節税の方法などを細かく説明してくれている。よく言われることだが、サラリーマンがノーガードで税金や社会保険料という形で搾取されていることがよくわかった。お金の勉強をしていると、やはり副業からでも初めて個人事業主として稼げるようになっていかないと、もったいないなとひしひしと感じられた。

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    2022年07月16日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    佐藤優氏の解説にあるとおり、金融、ミステリー、男女関係、非合法犯罪など様々な要素で楽しめる。
    主人公コバの単騎無双振りが非現実的すぎる気もしたけど、続きが気になって一気に読んでしまった。
    いかにも悪役っぽいキャラクターよりも、警察や公安のキャラクターが印象に残った。
    所々に出てくる豆知識的な話の一つ一つがおもしろい。

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    2022年07月10日
  • マネーロンダリング

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    橘さんのデビュー作にして代表作の小説。
    金融の知識は難しくて理解できずほとんど読み飛ばし。
    物語の大筋としては面白かった。

    50億ものお金が絡めば当然ヤクザも出てくるし死人も出る。
    人の一生を台無しにする破壊力が十分な金額である。

    お金に色はついている、汚い金に手を出すと必ず報いを受けるという大富豪の言葉は心に響いた。
    本当の幸せはお金では決して買えない。
    でもお金がない生活は不幸である。
    ほどほどのお金で家族仲良く暮らしていくこと以上の幸せはないと今の私は確信している。

    主人公とメイは全てを忘れて、新たな人生を新たな地でやり直してほしいと願う。

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    2022年07月06日
  • 人生は攻略できる

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    人生の攻略法は時代とともに変わっていて
    それにずっと適応できてないのが日本人
    だということを再認識できた。

    でも日本は豊かで、若者が少ない=希少価値が高い
    という考え方は目からウロコだった。

    日本は市場としてはとても成功しやすい。
    あとは日本特有の保守的な文化を
    打ち破る勇気があれば人生は攻略できる。

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    2022年06月15日
  • 永遠の旅行者(下)

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    天使が救われ、最後はハッピーエンドで良かった!超専門的な金融知識が周りの関係者との信頼関係を強く結びつけるパターンも感動ものでした。
    また、hawaii、ニューヨーク等の現地の様子が克明で、観光に行ってみたいですね。特にビッグアイランドへ!
    コーヒーを飲むシーンが良く出て来ましたが、いつもコナコーヒーを飲んでる恭一には、なかなか口に合うコーヒーがないようです。コナコーヒー200gの価格は、私の住んでる近くでは、4,450円、一般のコーヒー価格は700円。違いを感じてみたいものです。

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    2022年05月24日
  • 人生は攻略できる

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    若者向けに書かれたということもあって、本編はガッツリなるほどという感じではなかったけれど、個人的には「おわりに(幸福に生きるためのヒント)」の文章がとても良かった。

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    2022年05月22日
  • 永遠の旅行者(上)

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    マネーロンダリング、タックスヘイヴン経由で本書を読んでいます。前2書より金融知識以外にも、少女まゆや智子等の周りの人間との絡みも多く楽しく読めました。下巻の相続に向けての話しの展開も楽しみです。また、始まりのhawaiiのBIG Islandの話が、昔行ったことを思い出して、大変懐かしかったです!

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    2022年05月21日