橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
橘さんの本はこれで4、5冊目かな
だから、わかっていたけど、、やはり暗いよぉ
話が暗い。リアリストすぎる。
で、も、
だからこそ、楽観的な自分としてためになる本だった。
心理学の話は実験者の恣意性が入ったり、完全に対照実験でなかったり、データ数が少なかったり、バイアスがあったりして信頼性に欠けている中、ビックデータを用いた性格診断には驚かされた。まさか、SNSでの行動で性格が分かるなんて、、
ここに書かれている性格の8つの軸の分類を自己に当てはめて確認し、それに沿った生き方を選択できるかどうかで人生はかなり好転すると思った(しかし、リスク回避志向的でそこはあんまり好きじゃない点ではあるが現実そうなのであろう)
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Posted by ブクログ
MBTIって当たってるよな〜と思ったので読んでみた。本書のビッグファイブとは違うと思うけど。
よくこの手の引用の多い本は翻訳書が多いけど、てっきり翻訳書かと思って読み進めたら日本人著者で珍しいな、と思った。多少、主観が入っているような文章は散見されたが、ヒトリの人から聞く話として面白い。
読んでる途中は、脳の話スピリチュアルズってタイトルとあまり合ってないなぁと思ったけど、最終的には納得。人の心理に付いて書かれた本なのに、意外と登録者数は少なくて驚き。多くの読者を得ることも、脳の働きを理解していればできそうだけど、と思った。
「自分のパーソナリティを前提にしてそれがアドバンテージになるエリアを舞台に人生を生きること」というのが本書のメッセージ、TAKE AWAYだと思う。それに逆らっても、本当に現に健康とかもマイナスしかないらしい。
2024.2.2 -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、強く響きました。本当にこんな未来でよいのか。
ほんの一回の通読であり十分咀嚼しきれていませんが、誤解を恐れずに要旨をまとめれば、
・自由でリベラルな社会が(多数にとって)ディストピアを生む。
という事なのだと思います。
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筆者は冒頭で、1970~80年代生まれの所謂就職氷河期の方々(まさに私!)の生きづらさ等を例にあげて、彼らの苦境をどうやってもクリアできないゲーム、いわゆる「無理ゲー」にたとえます。
その「無理ゲー」に放り込まれてしまった現代(日本)人は「競争の条件が公平ではないと感じ」、そして「競争の結果は受け入れるとしても、自分がその競争をさせられているのは理不尽だと考え」(P.227)ているわけです。
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私も子供たちには「自分の好きなことを見つけなさい」「やりたいことが見つかるといいね」などと始終口にしてしまいますが、その実、自分だってそんなの分からなかったし、今だって50代を前にして「自分にピッタリの他の道があるかもしれない」などと(ほんの少しだけだけど)思ったりもするわけです。
何が言いたいかというと、自分らしく生きるなんてことは、世に出ている社会人にすらできていない(ことが多い)。それを棚に上げて若者たちを追い込んでいる大人がいると。
リベラルな日本社会では、まさに「リベラルな社会で「自分らしく生きられない」ひとはいったいどうすればいいのか」(P.21)という疑問を突きつけるわけです。
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まあ、やりたいことなどそのうち決まるよとか、そんなもの分からないって、ていう風に斜に構えるのもありです。
でも社会が(そして親も)「やりたいことは何ですか」とじりじりにじり寄ってくるわけです。こうやって名づける人が出るのも何だかなあと思いますが「ドリーム・ハラスメント」と呼ぶそうです。はあ、息苦しい。
社会を見れば、年功序列も崩れ、能力(やりたいこと)のある専門職(夢を叶えた人?)は高給を手にする。やりたいことがぼんやりとし、自分らしく生きていないと感じながら(自分探しのさなか)、給料も高くない人と、夢を決めて新卒から(その以前から)バリバリと夢を実現させた人の差、これを自己責任とする。そしてそんな競争から逃れる術はない。これぞ「無理ゲー」、というわけです。
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更に、リベラルな社会は性愛獲得(恋人・パートナーの獲得)にも響くとします。
男性は競争し、女性が選択するという構造は変わらないでしょう。でもこうした「需要」と「供給」のマッチングは崩れ、いびつなものになる。所謂モテる男性に人気は集中し、多くの「非モテ」が発生する。モてる男性に一極集中し多くの非モテがあぶれる状態、筆者はこれを「事実上の一夫多妻制」(P.132)とすら表現しています。
かといって女性とて楽ではなく、男性からすると生殖能力の高い若くて美しい女性に価値がおかれる。そのため、年齢とともに年齢とともに恋愛市場から脱落し、また「よい男を射止めるため」の激烈な競争に女性は放り込まれているという。
いまや、親や共同体がお見合い相手を連れてきてくれることもない。またそうしたものを自分らしい、と感じられることもない。一人でも楽しいと人生を歩むことになるかもしれないし。一人で生きることに「自分らしくない」と鬱々と暮らすことになるかもしれない。
いずれにせよ、どの状況も、リベラルな社会では「自己責任」という事になる。
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因みに、「自分らしく」生きたい女性が増えると男性は一層性愛事情では困難になるという。
なぜならば女性にとって結婚はデメリット以外の何物でもなく、キャリアは分断され、子供を産んでも離婚されれば慰謝料の支払いは滞り、貧困に追い込まれる。ならば女性は「金の亡者」なのではなくロジカルにステイタスの高い男を選ぶ場ざるを得ないということになる。
自分探しを続けるなかで金銭的に恵まれない男性は、結局女性にあぶれることになる。
当然人口減少は起きるし、国としての活力は落ちてゆくと思われます。
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では、こうした状況を打破することはできるのか。
自由主義、資本主義の現在の世の中。これを現体制を否定することはあまりにも享受してきたメリットを否定することになるとは思います。
ここからは制度の修正・調整の話になりますが、このあたりはちょっと良く分かりませんでした。
例えば、ベーシックインカムは取り上げられていましたが、働く意欲を削ぐかもとの話。また負の所得税は働くモチベーションをそこまで削がずに基本的な収入を保証するもの。
政府による雇用保障や職業の割り当ても検討されていますがに、個人の納得感(「自分らしさ」「誇り」)を付加することが出来るかは不透明。確かにです。
この後、議論は相当度に膨らみ、資本主義からAIを使った共産主義、みたいな話になります。ロジカルに考えるとそれがよかろう、みたいな話らしいです。このあたりはもっと勉強しないと議論についていません。
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ということで橘氏による刺激的な作品でした。
なんとも暗澹たる気持ちになる作品でした。ただ、部分部分で頷くところが多く、これからの子どもたちにどういう社会を残していくべきか考えねばなあと感じました。
政治家はどう考えているんでしょうか。
今後の社会の在り方に憂いを持つ方には是非読んで欲しい作品です。 -
Posted by ブクログ
流石の橘玲さん。エビデンスベースで良質な物語を紡ぐチカラは圧倒的。安藤寿康さんも凄いんだけど、領域の広さと深さ、言葉の選び方が神がかっていて比較にならない。
人工的なゲノム編集と自然淘汰で環境適応遺伝子が残ってきた事実とは、構造上は同じでも時間軸が圧倒的違う。100万年単位のことが、数年、若しくは数日で可能になる。この事実に二人は気付いていて言及してないのか、気付いていないのか。気付いてないわけないから、言及しても落とし所がないって思ったんだろうな。
ユヴァル・ノア・ハラルが人類は神を目指すって言ったのけど、遺伝子はいつまでもブラインドウォッチメーカーでいた方が幸せだと思いました。 -
Posted by ブクログ
働き方について驚きのことが見つかるかもしれない一冊。海外と日本の対比、女性と男性の対比などをとおして、以下に今の日本社会が不条理で非効率か、流動性がないかといったことが書かれていたのが印象的でした。じゃあどうするか、という点についてはフリーランス・自分の能力・評判で働くというホリエモンさんもよくいう展開になっています。「ーすべき」的な言い切りな表現が多いので苦手な人もいるのかなと思いました。
●なんと!勤務時間で均すと男女平等
本書では男女の昇進について勤務時間で補正すると男女差がなくなるそうです。勤務時間で評価されるってまだそんなことやっているのかと思いますが、理想と現実の差を埋めるのは本当に難しいことです。他にも専業主婦
は実は・・的な話題もあり、専業主婦全員に当てはまるわけではないと思いますが考えさせられました。
●定年はしがみつき
はっきりと本書では無駄であると書いてあり、その先に給与減で再雇用するのも無駄だといっています。その一方で年金問題を解決するには長く働くことともあり、それまでに自分ができることをいかに増やしていくかということを考えさせられました。
●自分ができること?
フリーランスになるには、どこまでできればいいのだろう。どこまでスキルが有れば食えるのだろう。そりゃスキルがあればあるほど強いのだろうけど・・。フリーランスに興味がある方がおそらく絶対に立ち止まるポイントではないでしょうか。そこで勇気を出すのが働き方4.0への第一歩なのでしょう。
横並びに慣れているわたしは今の状況を変えたいのですがちょっと怖い気持ちもあります。さらにその上の管理職をさせている世代の方はなおさらでしょう。
変えること・変わることを楽しめる社会が働き方4.0なのではと感じました。そしてそれは上梓から3年たった今ではないですね。