橘玲のレビュー一覧

  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    複雑論や脳科学といった雑多なジャンルの内容を一気読みする本。読書案内というよりも、これ読めばその分野についてだいたいわかるよという感じ。
    確かに、その分野のプロでもなければこの本の内容だけで十分すぎるほどの知識が手に入る。2015年の本だから、現在のバージョンで読みたい一冊。幅広い内容をコンパクトにまとめており、作者の頭の良さがフルに発揮されている。

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    2024年11月16日
  • 残酷すぎる人間法則

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    売らんがためなのだろうか、原題とかけ離れたタイトルは。ただ監訳者の橘玲氏の他の著作と同じように、ただ冷酷な現実を突き付けて終わりなのではなく、その現実を踏まえて本当に人が幸せに生きるとは何のかという一つの解を提示する。
    監訳者序文の一行目「人生においてだた一つ、本当に重要なものは他者との関係だ」とあるが、ここに至るまでにいろいろあるから忘れてしまう。終わりまでたどり着いて見返したときに「あ、ネタバレしてたのか」という感じ。
    人の心は見た目が2割。犯罪者プロファイリングの精度は3%以下。人の心を読むことなど自分が思っているほどできない。脳が勝手に生み出すストーリーにとらわれて確証バイアスに苦しま

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    2024年11月11日
  • 新・臆病者のための株入門

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    【素人の最適解】
    ほとんどの内容には加筆修正されておらず、NISAの章が追加されているだけです。いかに、2006年発売のこの本が株式投資における普遍的な内容であることがわかります。

    わたしが2006年度版を読んだのは2009年か2010年だったと思います。
    世界全体を一つの企業ととらえ世界全体を丸ごと購入する分散投資に「なるほど」と感銘を受けたのを覚えています。
    しかし、世界全体に投資できる商品はなく、わたし自身個別株(個別株だけが株式投資と思っていた)で儲けることができると思い込んでいたため、素人の浅はかな判断で安定株と考えていた電力系株を買い込んでいました。

    そして、東日本大震災が起き

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    2024年11月10日
  • シンプルで合理的な人生設計

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    進化的合理性ではなく論理的合理性を目指せば「幸せ」になれる? という問いから本書は書き起こされた。いつも驚くのは、引用書籍に見られる著者の博識だ。あとがきでは「日本人は合理性を憎んでいる」らしい。私の職場で感じることは、もう少し合理的に働けないのかな~ということ。しかし、最近では不合理、無駄があっても良いかと思っているところで本書に出会ってしまった。もう一度、論理的合理性を目指してみようと思う。p.249の『大事なのは「若くして成功する」ことではなく、「人生の最後に成功する」こと』という一文が心に残った。

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    2024年11月09日
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

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    リベラリズム、リバタリアニズムの定義や保守との関係などが分かって良かった。すぐに忘れてしまいそうだけど。

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    2024年11月01日
  • 新・臆病者のための株入門

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    橘玲さんでさえもやはりというか、資産を増やしたいならインデックス、長期投資に話は収斂していく。

    236.237ページの新NISAの説明を読むと、いかに複利と時間を味方につけて資産を増やすのがパワーがあるか分かる。(利回り7%)

    237ページ
    「この若者が50年間、月3万円の積み立てを続けたとすると、投資元本(1800万円)に対して資産は9倍の1億6300万円、利益は1億4500万円に(理論上)になる」

    そうなると、地味だけど、日々の暮らしで無駄遣いを減らして、節約して投資にまわすお金をコツコツと長期間運用するものが到達する地点は高くなる。

    リスクのあるゼロサムゲームに参加して資産と体力

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    2024年10月29日
  • シンプルで合理的な人生設計

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    前著で触れられた3つの資本(金融資本、人的資本、社会資本)をどのように最大化していくか、という続作。
    示唆になるヒントが体系的に羅列されている印象。

    ・極力コストを発生させず(余計なことをせず)、人的資本を一極集中させること。
    ・2割の努力で8割の実力を身に付けることが最も手っ取り早いこと
    ・8割の実力を10割に引き上げるには、効果が逓減されること
    ・8割の実力を手に入れたらフィールドをずらせば(しばらくは)無双できること

    芦田愛菜さんの”人生で重大な決定をする時に1番大切なことは『間違えないこと』じゃなくて『後悔する余地を無くすこと』”という考え方は、本著のサティスファイサー戦略とも繋が

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    2024年10月28日
  • 新・臆病者のための株入門

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    まえがきにもあるとおり、親本が発売した20年前から最も合理的な投資手法は変わってないため、本書の内容に大幅な変更はない。
    しかし、NISA制度の拡充や購入できる低コスト優良商品(オルカン)の登場、右肩上がりだった株式市場など、この直近20年間は個人投資家にとっては、恵まれた時期だった。
    投資は結果が全て。また、前もってその結果を予測することは不可能だ。
    今後も同じような結果を得られないかもしれないが、最も権威あるブランド(ノーベル経済学賞)に賭ける投資手法(全世界株式インデックス・ファンドへの投資)を知っていると、詐欺対策の一助になる。
    『あなたのところに、オイシイ儲け話は絶対に来ない』のだか

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    2024年10月24日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    著者の小説2冊目。『マネーロンダリング』の金融小説から一歩進んで、北朝鮮を黒幕に据えた情報小説に進化していた。裏の金融ブローカー・古波蔵が、租税回避地シンガポールで起きた事件を中心に、銀行、政治家、ヤクザ……裏社会で暗躍する人間たちが絡んだ、命懸けの真相究明。ロマンス多めの筆致は、どこか007を思わせる。最後の柳と古波藏との対決は息詰まるものを感じた。

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    2024年10月14日
  • 国家破産はこわくない 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 改訂版

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    アベノミクスが始まった頃に書かれた本。予想通りになっていることが怖すぎ。特に第1章は今みんなに読んで欲しい。

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    2024年10月14日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    この方の本は読むと賢くなった気になれる

    ただ前半の70ページほどがタイトルの内容で自分が知らなかった若しくは考えもつかなかった論が展開され唸らされた
    後半は雑誌連載の掲載のようでこちらは短いセンテンスで時事問題を中心に
    アレ?この話はこれで終わりなの?って感がして全体としての統一感は無い

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    2024年10月13日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    現在の人類が抱えている大きな問題に切り込んでいて良い!
    生きていたら誰しも一度は考えたことのあることを書いているので普遍性が有り面白いです。
    中学生や高校生の授業で扱ってもいいと思う。(自分だったら扱ってほしい)

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    2024年10月08日
  • マネーロンダリング

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    著者の小説を初めて読んだ。しかも本作がデビュー作とは驚きだ。香港で金融コンサルまがいの小商いをする主人公・秋生が巻き込まれた50億円行方不明事件。警察も国税庁も出てはこないが、日本のヤクザ、香港の裏社会、そして麗子に翻弄される秋生を通して、オフショア銀行を利用した資金洗浄のノウハウが描かれている。もちろん、本書を真似て行う行為は日本では違法であり、21世紀現在はもっと法規制が厳しくなっているはず。それは解説が元国税局職員であることからもうかがえる。しかし、解説者をもうならせる内容に満足な一冊だった。

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    2024年10月07日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    社会問題についての知識が浅いことを認識させられた。頭の中で噛み砕きながら読み進め時間はかかったが、その分考えさせられることが多かった。
    エッセンスとして教養も深められた。散々遠回りしても、結局の結論はやっぱりそうだよなと思わされた。ふわっと思っていたことや疑問が言語化されて、1冊の本の分量の根拠も肉付けされた感じがする。

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    2024年10月07日
  • 永遠の旅行者(下)

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    フィリピンに持っていくようの本を探しにブック・オフへ。これにする、さすが橘氏期待を裏切らない。

    金融コンサルタント的職業の元弁護士主人公。彼のもとに「税金を払わずに孫に遺産相続させたい」との依頼を受け始まるストーリー。

    ハワイ、9.11以降のアメリカの変化、税金対策知識、物語だけではなく、最近の情報、知識もガイドしてくれるのは学びになる、ブルジョワジーの生活も垣間見れる。話のストーリーも面白く、読んでいて楽しい。

    どこの国にも属さず、税金を逃れる「永遠の旅行者」

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    2024年09月27日
  • 働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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    この著者の本を初めて読んだが、世の中の情勢を熟知した上で執筆しており、大変説得力があり、興味深かった。また、噛み砕いて説明しているため、理解しやすかった。
    結論として日本の未来は明るいとのことで、やはり会社員として働く中でし、どこでも通用する自分の価値を磨くことの重要性を再認識した。

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    2024年09月25日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    取り扱ってる範囲が広くて1冊にまとまってるようでまとまってなくて惜しい。ただ1本1本の内容は濃く露宇戦争から戸籍制度、エロスの資本化まで世界の潮流を知るための良書だと思う。

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    2024年09月24日
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎

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    面白かったこと↓
    共感とメンタライジングは別。
    内向的は刺激が苦手なだけで、人間嫌いなわけではない。
    言語運用能力が低いと新奇性を恐れるようになるから保守的になる。
    自尊心は原因ではなく結果であって、高める教育をしても意味がないどころか結果が悪くなることもある。

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    2024年09月23日
  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

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    カリフォルニア州のシリコンバレーに集結する”知”(生成AI、遺伝子工学、ブロックチェーン等)が世界中にどの様な影響(破壊や創造)を及ぼすのか、そしてそれら”知”が今後どうなっていくのかが解説された本です。橘玲さんの鋭い洞察力とリベラル・保守どちらに対しても辛辣な意見をされるのはスカッとしますね。(別著では、橘玲さんの歴史認識に”?”っと思った事はありましたが・・・)

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    2024年09月18日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    めちゃめちゃ面白い。時勢的に性差になりそうな口に出来ないことが研究結果を添えながら解説されていて、感覚、もっというと本能的に感じていた事と合点が行く内容が多く興味を持って読めた。

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    2024年09月13日