橘玲のレビュー一覧
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黒色人種は遺伝の影響で持って生まれたバネが違うから、短距離走で勝てないのは当然、などと普段耳にしていましたが、なるほど確かに身体能力について遺伝の影響が話題に上がることはあっても、知能については遺伝の影響だと話題に上がることはあまりありません。
「努力すれば東大に行ける」などと言いますが、「努力できるかどうか」も含めて遺伝で決まっていると言われると、最初から決まっているのかもしれない。
生物学を専攻していても、少し内容は難解でしたが、結局ほとんどが遺伝で決まってしまうという内容で、なぜかそれを声を大にして言うことはタブー視されている。でも、だからこそ、遺伝の影響は無視しちゃいけない、念頭に置いておかなければいけない、と思いました。 -
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相変らず橘節炸裂で面白い。
特に最後の特別ステージの内容がよい。
自分も社会人になって立場が変遷するにつれて付き合う人達は変わっている。全員と付き合い続ける事は時間制約があり出来ない。そんなに全ての事にエネルギーを注ぎ続ける事は出来ない。合理性というのはそう言う事だ。そして最初から恵まれて金持ちからスタートするより、「成り上がり」の方が面白いのもその通り。
子供に理解出来るかどうかは分からないが、おじさんが読んでも面白い。
特別ステージ 人生で役に立つ7つの法則
☑これを知っているだけで人生は楽しくなる【レベル∞】
1 100倍の法則
2「奇跡(きせき)は起きない」の法則
3「君は友だち5人の平均」の法則
4「わたしはわたし」の法則
5 トライ・アンド・エラーの法則
6「世界は理不尽(りふじん)である」の法則
7「恵まれてないほうが人生は面白い」の法則 -
Posted by ブクログ
行動遺伝学の専門家の対談形式で話が進んでおり、かみ砕いて説明しているにしても頻出する専門用語と科学的なロジックを理解しながら読み進めるのに、かなりの労力を要する本であった。
知能やパーソナリティのかなりの部分は遺伝によって決するということや、遺伝子解析から個人の将来をある程度予測できるだろうという衝撃的な見解を、エビデンスを示して説明している。キリスト教が地動説を感情的に否定したように、行動遺伝学を感情論だけで否定や批判することの社会損失についても、合理的な説明がなされている。
結局は、人間の自由意志も遺伝の支配から脱却できないといわれると寂しくも感じるが、人間である以上その事実も含めて考えを止めないことが必要ではないのかと思えた。 -
Posted by ブクログ
「本当の自分とは何か」。この問いに答えを求め自己啓発やスピリチュアルに惹かれる人は多い。そんな「自分探し」の旅を現代心理学の視点から読み解く。
人はなぜ自己を探し求めるのか。心理学が明かすのは私たちの「自分」という感覚が脳の働きによって生み出されたものであり揺らぎやすい存在だということだ。
しかし不確かだからこそ人は意味を求める。宗教、神秘体験、自己啓発——そこには科学では説明しきれない「生きる意味」を見出そうとする人間の本能がある。
自分とは何者か。科学とスピリチュアルの狭間で揺れる私たちは8つの要素の組み合わせで決まる。人間理解に新たな視点をもたらしてくれる。 -
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◯感想
人的資本に関する考え方は非常に実践的で、特に若年期に自分の強みを極め、一極集中する重要性が説かれており、キャリア形成において有益な視点を得ることができた。
全体的に有益な情報が多いが、時折冗長な表現が目立ち、その結果重要な内容がやや曖昧になる印象を受けた。もっと簡潔に表現されていれば、より深い理解と洞察が得られるだろう。
◯幸福の土台の3つの資本
1.金融資本
•資産運用は「ほったらかし投資」で簡素化。
2.人的資本
•若いときは体験に投資し、経験を重ねる。
•好きなこと・得意なことに集中し、自分の強みを極めるエッセンシャル思考が鍵。一極集中でライバルに勝てる。
•高度化した知識社会では、高い専門性を持たない者は会社での居場所を失い、心の健康を損なうリスクがある。
•大きな人的資本は自尊心を高め、心の余裕を生み、心理的安全性をもたらす。
3.社会資本
•金融資本と人的資本を基盤に、家族や友人、社会とのつながりを築く。
◯人生の捉え方と戦略
•若年期は人的資本と金融資本の基盤作りに集中。
•現代社会の複雑さに対応するため、エッセンシャル思考で不要な要素を削ぎ落とし、集中と効率を最大化する。
•高度な知識社会では、専門性を深めることが心の健康やキャリア安定のカギとなる。
•これらを実践することで幸福な人生を実現できると考えられる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【読書の動機】
・現状の働き方や社会構造を客観視し、幸福度を最大化する人生戦略の参考にするため。
【感想】
・現代の労働環境や社会について独自の視点で分析されており、多くの参考になる考えがあった。
・高度な知的社会ではプロフェッショナルになることの重要性を再認識できた。
・一方で、著者の他の作品同様、トピックが多岐にわたり、構造的に整理されていない点が少し読みづらく感じた。
【行動変容】
・人生100年時代を見据え、好きなことや得意なことを再定義し、尖った人材を目指す戦略を立てる。
・その過程で、戦略的に適度な転職を行う可能性も視野に入れる。
【印象に残った内容】
◯今後の人生戦略においては専門性が重要
・稼ぎ方には主に以下の2つの方法がある:
①金融資本を金融市場に投資する
②人的資本を労働市場に投資する
②の方法は、原理的に以下の三つ。
①人的資本を大きくする→スキルアップ
②人的資本を長く運用する→定年後も働く
③世帯内の人的資本を増やす→共働き
・特に「人的資本を長く運用すること」の重要性は、これまであまり意識されていなかったが、人生100年時代の戦略として非常に有効。
・欧米諸国では「定年後も働き続ける」ことが人生設計の前提になりつつある。
・長く働き続けるためには専門性が必要で、会社の看板がなくても仕事を得られるスキルが求められる(ジェネラリストでは難しい)。
◯ 管理職の重要性は今後も続く
・理由:管理職のソーシャルスキル(部下なり同僚なりの感情や欲求を察知し、気持ちよく一緒に働けるようにする能力)に対する需要が高まっているため。
・特に以下の3点が重要視されている:
①世界が複雑化し、変化のペースが速まる中、調整や根回しの能力が必要。
②数字だけでは人は動かないため、説得力のあるストーリーやエピソードで心を動かす力が求められる。
③「みんなで働きたい」という人間の本質的な欲求を満たすために、仕事をうまく分配する仕切り役が重要。