橘玲のレビュー一覧
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非合法で稼いだ金がどのように合法的な金に生まれ変わるのか、イメージではわかっているような気がしても、実際にどのような取引が繰り返されるのかを知っている人は少ないだろう。そんな、知っている人だけが知っているマネーロンダリングの実体を、さまざまな経済事件を題材にわかりやすく解説している良書。
アメリカが北朝鮮マネーを封鎖できた理由や、高度なマネーロンダリングを駆使していたと思われたライブドアが、実はただ行き当たりばったりなだけだったことがわかったりして、事例も興味深い。
驚いたのは、どんな悪党が行っているにせよ、マネーロンダリングの手段のすべてが必ずしも違法というわけではない、ということ。
むし -
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さてさて、橘玲さんの本を読みました。
橘玲さんは本名は分からないですが
大好きな経済小説家です。
経済小説だけでなく、資産運用法などに関する本
なども書いています。
この人の意見は突拍子もないものの私は多くの
部分で共感する事ができます。
リバタリアンな方です。
印象的だったのは二つ。
・やっぱり、家を購入する事にはデメリットが多い。
日本の家を購入しようという風土にはいろいろと
問題が多そうです。家も投資といった考え方で
見られるような世の中が来ると良いなと思っています。
・税金
合法的に税金を払わない方法がかなりたくさんあるようです。
特に印象的だったのが、会社員それぞれが自分と -
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非科学的な社会通念を否定してくれる意味で本書は有意義なものであることを前提に言いたい。
子育て中の親として。
才能がほぼ遺伝で決まっているなら、親の不得意なことを習わせる意味がないと思った。自分のようになって欲しくないという親心や何か才能に芽生えてほしいという親心は無駄なのだろうかと思うと寂しい。
親がどう子育てしようが子供の成長に関係ないというのは親の肩の荷が下りるという面ではありがたいとは思う。
犯罪を起こす確率を脳検査でスクリーニングし、陽性だった人を収容するというのはなんというディストピアであろう。自分はサイコパスというアニメを想起した。
顔の特徴で攻撃かどうかが判断できると聞 -
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言ってはいけないことだらけの本。
みんながうっすら感じてるけど、言葉にしちゃいかんだろ、ってことをあえて言語化していく、そんな本。
また、この本ではあらゆる苦しみの根源がリベラルであると論じている。
筆者曰くリベラルとは、「この世に生を受けた以上、自分の人生は自分で決めたい」「自分らしく生きたい」という価値観のこと。
これの“おかげで”人生が豊かになったという捉え方をする人が多いと思うが、筆者はこれの“せいで”生きづらさが出てきたという。
(こちらの詳細は改めて記載予定)
▼言ってはいけないことの一例
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「女は男より数学が苦手だ」というのは典型的なステレオタイプで、ずっと批判されてき -
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ネタバレ限界効用の低減
→楽しさは少しずつ低減していく。
努力の限界効用の低減
20%の努力で80%まで達成することができるが、最後の20%は80%の努力が必要となる。
ロングテールの仕事とベルカーブの仕事
ロングテール
→一旦成功して端まで行くと、成功者となることができる。しかし、ほとんどの人がその前に脱落していく。
ベルカーブ
→専門家となると平均以上の稼ぎを稼ぐことができるが、大成功者となることはできない。
大学や大学院などの学歴があると専門家となりやすい。
ベンチャーは失敗した時のリスクが限定されているが、勝った時の利益がものすごく大きくなる可能性がある
エントロピー増大の法則
→自 -
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会社に所属しなくてもやっていける、手に職(スキル)がある人が強い。
しょっいゅう異動がある人事システムはやめた方がいいと思います。著者の言うとおりどのスキルも中途半端で終わりそうでもったいないです。
⭐️学んだこと
•スピリチュアルが拒絶するもので、妥協するな。
•好きなことをやりながら、自分のキャリアをレベルアップしていくのがキャリアビルディング
•自由を経済的に定義するなら、国家にも会社にも家族にも依存せずに生きていくのに十分な資産を持つこと、これが経済的独立
•働きながら、世界を旅する若者たち
•クリエイティブクラス
クリエイター(拡張可能な仕事)
スペシャリスト(拡張不可能な -
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『バカはバカであることに気づけない』
自分の常識だけでなく、自分の経験からなる記憶にまで疑いを向けなければいけない。脳はそのくらい適当らしい。
だけれどその欠陥を認識しているのとしていないとでは天地の差だろう。自分の意見ではなく時に真逆の他人の意見にも耳を傾けることが出来るようになればまずバカであることに気づくための1歩かもしれない。
他にも本書では差別はなぜ生まれるのかについて生物学的に説明される。だからしょうがないとはならないがこの世界の地獄について整理されたひとつの補助線を引くことが出来る。
この世界に事実はなく、解釈があるだけだと誰かが言っていたが物の見方のレパートリーを増やし