橘玲のレビュー一覧
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SAKAMOTO COMMON OSAKA2025の坂本図書分室で出会った本。
へぇー、坂本龍一さん、こんな本も読んでたんだ⁉︎
(しかし、たくさんある坂本図書から選んだ一冊がこの本という自分のセンスに、、、(^^;;;)
あとがきによると、女性編集者からの提案で、賢いJK(女子高生)から二十代の女性を読者として想定、筆者の話を女性ライターが原稿にまとめ、それをベースに書き直して出来上がった本、らしい。
オトナの女性の視点がきちんと反映されているからなのでしょう、私が読んでもほとんど違和感なく(P125「男と女は好む仕事も違う(脳の機能が違うから)」というところは、「?」でしたが)、若い子 -
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橘さんが本書でデビューしたのは約20年前だけど、その時に越境金融の制度の穴は指摘されていたんだなと思うとなんとも悲しくなるし、バブル崩壊の残滓の影響の大きさというのは日本の失われた30年の体たらくから明らかなように思う。
そして日本と香港をはじめとする中華系の金融に対する意識の差は日本列島を中国資本に買い漁られてることに表れているようにも思った。要は彼らにとってはゲームなんだろう。この20年対応を怠っていたとしたら失われた30年の責任は政治にあるだろう。
倉田老人の言うとおり全ての金に色があるなら渋沢栄一の論語と算盤がいうように倫理があってこその経済だなと思う。ミステリーとも経済小説とも読 -
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『ティッピング・ポイント』とは、社会が大きく変わる転換点のこと。小さな変化の積み重ねが、突然大きな変化を引き起こす。2000年に出版された同書では、「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の三原則が働いており、複雑系の世界ではそれが重要な要素だ、という話。
2025年に出版された本書『超新版 ティッピング・ポイント』、原題は『Revenge of the Tipping Point』では、世の中を動かす裏の三原則として、「空気感」「スーパースプレッダー」「ソーシャル・エンジニアリング」が提唱されている。
それぞれの詳細について、面白エピソードと科学的エビデンスで説明される。
最後に、
「第4 -
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ネタバレ著者の『逆転』は10年くらい前に読んでいて、ダビデとゴリアテのように逆転劇はどのように成し遂げられるかについてなどあり、企画書に使わせてもらっていた。本書は、25年前に書かれてヒットした前作を同じタイトルながら、全く書き直している。いかにマイナーなことがメジャーになるかについてさまざまな事例を挙げながらそのポイントを解説しているが、25年前は「少数者の法則・粘り・背景のチカラ」だったが、本書では「空気感・集団構成・スーパースプレッダー」と説く。登場する事例が面白く、銀行強盗だったり、コロナだったり、麻薬だったりする。ちょっと馴染みがない事例も多いがデータを踏まえていて納得させられる。今の言葉で