橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに☆5評価です。資産形成や節約術に関する本はよくみかけますが、資産形成術とファイナンスの考え方をハイレベルに混ぜ込んだ本は、お目にかかったことがありません。これが20年近く前に書かれた本だということに、尚更驚きです。内容中~後半は税制度の裏を付いた方法の記載が多いので、書籍内の情報全てを活用できるかは不明です。
しかしPart1~4は必読です。何度も読み返したくなります。特にPart2内の「不動産という呪縛」は目から鱗でした。自分が長年違和感をもっていた『持ち家』に対して、ファイナンス観点で解を得ました。この本に払った金額の20倍ぐらい、新たな知見を得た気がします。※中古で320円で買 -
Posted by ブクログ
著者が「はじめに」で書いていたように、これは決して朝日新聞を批判するものでも擁護するものでもない。その現代の傾向をもとに、「保守」「リベラル」など政治志向とはなんなのかを根本から整理する内容。
保守は保守、リベラルはリベラルではなく、時代の状況やステイクホルダーにより、相対的に変化していくもの。
それを「右傾化」「アイデンティティ主義」というキーワードで紐解いていく。日本の安倍一強の謎についても腹落ちした。
いま一度、保守・リベラル・リバタリアン・ネオリベを理解し直し、さらにサイバーリバタリアンの動向にも注目したい。
社会的な動物である人間の世界を生き抜くための教養書。 -
Posted by ブクログ
もっと早く読んでおくべきだと感じた一冊。ニュースや報道だけを見ていると、
いつもハテナ?がつきまくる中国について、筆者が独自の調査、取材によって解説してくれる。
筆者によると、
日本と中国人はよく似ているからこそ、
お互いに違う部分が際立って、
違和感を感じるとのことだ。
アラブ人が我々に理解できない行動をしても、日本人が感じるのは違和感ではなく、ただ単に違うということを認めるだけだ。
しかし、日本人が中国人を見てそれが出来ない。それはもともと両者が同じ祖先、圧倒的に似ているからだ。
しかし、中国は日本に比べて人間が圧倒的に多いことや、地理的要因から長らく続いた戦国の時代の行動様式のフォ -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて…
じゃなくて朝日新書が本書を出すんや〜
まだまだ朝日も捨てたもんやないなと即買いでしたd(^_^o)
朝日的なもの=戦後民主主義がなぜ若者に嫌われるかというところを順序立てて説明されています。
詳しくは本書を読んでいただくとして
朝日的なものはリベラル高齢者やシニア左翼の既得権益を守る立場なので
「明日は今日よりずっと良くなる」
という本来のリベラルの価値観を若者に示すことができないと。
こう読むと右とか左とか保守とかリベラルとか昔のカテゴライズは今の日本では無意味なのかなとおもいます。
世界的には保守もリベラルも愛国というパトリオティズムが前提になるはずが愛国=軍国と