あらすじ
株を始めるならこの1冊、という信用を得てロングセラーとなった『臆病者のための株入門』から8年。『臆病者のための裁判入門』に続き、シリーズ第3弾が出ました!
今回は株だけではありません。宝くじ、年金、生命保険、株、投資信託、為替、不動産……。「年金崩壊」「国家破産」等々不安が尽きない時代にどうすれば「虎の子」を守れ、増やせるのか? あなたの疑問にすべて答えます。「億万長者になるのは簡単だ」「宝くじを買う人は資産運用に成功できない」「資産運用の面から見ればマイホームはおすすめできない」「高金利の通貨は長期的には安くなる」など、読み進めるうちに今まで抱いてきた常識が著者の明晰な論理によってガラガラと崩れさります。不安で先行きの見えない時代だからこそ知っておきたい「資産運用の常識」が詰まった一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とても分かりやすく書かれており、初心者にも分かりやすく勉強になった。
本当かな?という主張も論理的に書かれているため、すぐ腹落ちする。
金融の知識も作者の論述のテクニックに惚れた。違う本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
基本的な内容が網羅されている。常識とその論理的な説明がセットで述べられている点が良い。
常識は頭に入っていても、理由は頭から抜けている事があるので、この本を手元に置いて繰り返し読みたい。
一部理解しきれない点もあった(金利が高いと通貨は下落?)
Posted by ブクログ
金融業界のことがいろいろ分かりやすく書かれていてとても勉強になる本です。
わたしは株式投資をしていて、これまでにもいろんな金融本などを読んだり話を聞いたりしたことがあるので少しは知識があるほうだとは思いますが、為替などあまり詳しくないところが理解しやすかったです。
宝くじやマイホームなど多くの人には夢であるようなものの実態がどういうものであるかなど、知識のない人には知りたくなかったと思うようなことも書かれています。
ただ知らずにいるよりも、知るほうが今後の人生にプラスになると思います。
とてもおススメできる本です。
Posted by ブクログ
少し内容が難しく、経済学や経営学を学んでいないと理解できない章があった。(好きな人は好きといった感じ)
しかし、基本的には面白く、金融リテラシーを向上させるようなものであったのでとても満足しています。
Posted by ブクログ
完璧には理解できてないが、端的に物を言っているので分かりやすくぼんやりと理解しやすい。2014年出版で、中で今後についても触れる部分があり、それと現在を比較するのも面白いかなと思った。また読み返して金融の仕組み?のような物を理解しておきたい。
Posted by ブクログ
橘玲の本はたくさん出ているので、何冊か読んでいれば、焼き直しに感じる部分も多いが、書かれている内容が同じでも勉強になる部分はある。
本書の肝は、“これからの資産運用は、儲けることではなく、労働市場から富を獲得できなくなったときの保険だと考えるべきだ。”
“日本のように豊かな国では、ほとんどの人は金融資本よりも人的資本の方がはるかに大きいので、金融資本の運用よりも先に人的資本の運用を真剣に考えなければならない”と言うことであろう。
利殖法について語った本の結論が、経済合理性に適ったまともな結論であるのは安心できる。
資産運用の初心者が、ネット情報を元に安易に投資してしまう前に、読むことをおすすめしたい本である。
Posted by ブクログ
一番リスクを取らない投資方法だったり、素人向けの投資方法について記載があってよかった。デリバティブ投資などについても実体験が例として上がっていて面白かった。
Posted by ブクログ
宝くじは買った瞬間損している。55%は販売元のみずほへお金が行く。
不動産価値=毎年の賃料÷金利
賃貸を探す時、同じ地域の同程度の物件の販売価格を知るとお得かどうかわかる
Posted by ブクログ
投資全般を考えるにあたり、読む価値のある本です。
私の場合は特に、不動産投資をしているので、不動産投資の前提は納得するものでした。
【不動産投資の前提】
①株式は市場で取引されるが、不動産は相対取引
②株式市場では時価が瞬時に公開されるが、不動産取引では売り手の希望価格しか分からない
③株式投資では特定の投資家だけを優遇できないが、不動産投資では顧客を差別する事が当たり前である
④株式市場ではすべての情報が公開されるが、不動産取引では最低限の情報だけしか教えて貰えない
⑤株式取引の手数料は低いが、不動産仲介手数料はかなり高い
不動産投資のノウハウとは、いかにしてインサイダーになる事であると結ばれていました。
自分自身の経験からも、収益の源泉はそこにあると感じます。
Posted by ブクログ
学び ⇒
・金融資本の運用で失敗する最大の原因
┗①騙されて有り金をすべて失う
②手数料をぼったくられる
※投資に過度なリスクをとることではない
◎人生の2つの経済的目的(稼ぎ方)
①人的資本を労働市場に投資して大きな富(効用)を得る
┗ここでの大きな富は、金銭を含む「幸福」のこと
②金融資本を金融市場で運用して、最小のリスクで最大のリターン(利益) を得る
→金融資本は人的資本と違い、「幸福」という問題が介入しない
(※「損したけど有意義な仕事」はあっても「損して嬉しい投資はない」)
…損して少なからず学びはあると思う。
⇒金融資本の運用においては①リスク②リターン③コストの3つだけ考えれば良い
・「資産運用」の第一原則は、人的資本の運用を真剣に考えること
-人的資本からより大きな富を得るには?
①人的資本への投資によって運用利回りを良くする
┗資格やスキル等に投資して、市場価値を高める
②人的資本の運用期間をできるだけ長くする
┗できるだけ長く働けば、それだけ給料がもらえる
◎年金不安を解消する最も簡単な方法
⇒労働市場での価値を高め、年齢に関係なく稼げるようにする
┗「老後問題」の本質は老後が長すぎることなので、老後を短くすれば良い
※補足:「万が一、日本が破綻しても年金がもらえなくなるわけではない」
┗財政破綻⇒社会保障制度撤廃とはならない
→元々、年金=定年(強制解雇)によって労働市場から退出させられたサラリーマンを救済する制度、だった
・生命保険=「不幸な宝くじ」
┗普通の宝くじと違い、もらう時には死んでいる
-そんな生命保険の正しい買い方
①最も経費率の低い生命保険に加入する
②保障は必要最低限にする
③保障が不要になったら即解約する
・大手保険会社が保険の原価を公表しない理由
┗保険会社の手数料がとても高いから
→期間10年の定期保険で手数料率6割以上のものもある
┗保険外交員を大量雇用して、会社訪問させる販売方法にコストがかなりかかっているから
⇒対面販売を行なっていないネット保険や共済保険は手数料がその分安いため、その中から自分に適した保険を探そう
・十分な貯蓄ができていれば生命保険による保障は必要なし
→「安心」を手に入れる代償で高い経費を支払っている
→別の方法で安心を確保できれば、無駄な保険は解約すべき
(国民年金、厚生年金、遺族年金等の支給もあるので必要な保障額は思ったより少ない)
NA ⇒
・長期的にスキルや資格を身につけるよう意識し、市場価値を高める
・保険はネット保険に入る
・収入の十分の一は必ず貯金
・株(インデックスファンド)の勉強をする
Posted by ブクログ
* 若い内は人的資本が最も大きい
* 長く+いっぱい働こう
* うまい話には罠がある
* 熱心に勧誘するウマそうな話はすべて無視する
* 騙されやすい商品
* 不動産、保険
* 儲け話
* 早い思考、遅い思考 => ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する
* 個人はリスクに弱い
* インデックス投資
* 為替は、自動的にバランスされる。(金利が低いと、為替は上がる)
* デフォルトのリスクを考える
* 国債の金利up => 円安/インフレ => デフォルト
* 一瞬で起こるわけではない
わかりやすくいい本だと思った。
Posted by ブクログ
億万長者にはどうやったらなれるのか。働く期間を長くして、カネ蓄えておけばいい。読んでみると大変に簡単そうである。
ただ、人間には落とし穴がある。自分を世界の中心として考えてしまう、という穴が。
常に錯覚していることを自覚し、ウマい話など来るわけがないと思い、暴落後にいろんなザルに卵を盛るように分けて投資する。臆病にしていればいいことある。速い思考は野生に必要で、現代はゆっくりした思考に価値がある、と。フックしたのはこんなあたり。
投資のテクニックらしいことも書かれているのだけど、関心なくて、ようわかりまへん。現実的でありながら遠い世界のように思えるのは、僕が投資をしていない人だからか、それとも小さい世界の中心を見ているからか。読み物としても面白いので、億万長者を目指している人は読むべし。
Posted by ブクログ
投資を始める前にもう一冊読もうと思い手に取った。初心者には少しわかりにくい部分もあったが、知識を深めることができた。自分の知識を増やしてもう一度読んでみたいと感じた。
Posted by ブクログ
タイトルだけ見ると、
億万長者になるためのコツ!みたいなよくある本かと思ったが、
為替、株、資産運用に関して鋭い意見が多々あり、金融リテラシーをあげるためにとても良い本だと思った。
自分には難解な部分もあるが、投資に触れていく中で理解できる点も多々あり、難解だけど読みやすい。
Posted by ブクログ
「期待資産額」の指標が興味深い。
米ニューヨーク州立大教授トマス・スタンレーが考案した指標で、
期待資産額=年齢✕年収÷10
を上回ったら蓄財優等生(金持ち)らしい。
Posted by ブクログ
資産運用のやり方の本ですので、既にやっている人にとっては復習するつもりで読むといいです。
まだやっていない人にとっては負けづらい方法が書かれているので勉強になると思いますし、資産運用についてスゴく分かりやすく解説してくれている本です。
Posted by ブクログ
億万長者になりたいなら読むべき…ではなく、貧乏になりたくないならば読むべき本だった。どうしたら世の中の詐欺(といっても銀行や証券会社を含め)に引っかからないかが書かれた本。
Posted by ブクログ
株価の予想に因果関係はなく、確率的に決まるもの。予測は不能。株式市場がオープンマーケットに対して、不動産市場は、インサイダーマーケット。現代は、複雑な世の中になってきており、遅い思考が求められる世界。遅い思考をするプロが早い思考の素人をカモにする。資産運用に関する基礎的な考え方を読み物として、会得することができたように思いました。
Posted by ブクログ
金融資本の運用で失敗する最大の原因は騙されたりぼったくられたりすることだ。
業者にとっては投資家から受け取る手数料を最大化することが最も効果的
本書はこの金融資本の運用でやらかさないための金融リテラシーを上げる足がかりとなるような知識を多く提供してくれるものだった
金融、経済に関する通説やよく聞き覚えのある言葉について、かいつまんに説明しつつ実態を分かりやすく伝えてくれ、すごく勉強になる内容だった。
なんとなくわかった気でいたたくさんの用語や仕組みが少しは深く理解できるようになったと思う
以下、特に印象に残ったフレーズたちを記しておく
資本主義とは、複利とレバレッジによってバランスシートを拡大していく運動のこと
インデックスファンドによるドルコスト平均法では、株価の暴落こそが投資の最大のチャンスになる
資産運用において「よく知っている」ことはほとんど意味がない
「損したくない」というのは、人間の本性に根ざした根源的な感情
「直感的に正しそうなことこそがもっとも疑わしい」というのが資産運用の基本
投資のプロはサルに負ける
市場は因果律で動いているのではなく、未来は確率的にしか把握できない、株価の変動に理由はない
市場は複雑系であるから、予測不可能なことを前提に資産運用を考えるべき
株価や地価は将来の利益を現在価値に割り引いたもの
為替はモノの値段が同じになるように異なる通貨を調整すること
金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話は無視
→歩合制で給料が決まる金融機関の営業マンが売りたいのは顧客に有利な商品でなく、自分が儲かる手数料の高い商品
Posted by ブクログ
投資を考え始めるにあたり、必要な基礎知識が一通りまとまっている印象。既知の内容も多かったが、著者の単刀直入な物言いでコンパクトにまとまっていると感じた
Posted by ブクログ
下手な投資の為のハウツー本よりは役に立つと思う。割と単純化して説明してるので分かりやすい。
実際に投資を始めると、分かっていてもということが多く、いざ実行となるとなかなか難しいですね。
自己責任でしっかりと考えながら投資を楽しんでいきたい。
Posted by ブクログ
マイホーム購入後に読んでいるので、マイホームのことについてネガティヴに言及されるのツライ。
インデックスファンドについて知らなかったので、追加で別途学んで投資するか検討する
Posted by ブクログ
「お金は分散して外貨預金しろ」
投資の基本は分散。現金主義の人はリスクを負っている。投資することがリスクだと思っていたが、日本円だけ持っていると、日本が落ちた時に破産する。米ドル、ユーロ、日本円など分散して持つことでリスクを分散する。それが臆病者が億万長者になる秘訣である。
知識があまりない人でも読めるものだと思っていたが、そうではない。投資に関して多少知識のある人でなければ難しい内容であった。
Posted by ブクログ
【面白かった話し】
・不幸の宝くじである生命保険に、貯蓄型のプランがあるのは本質的には無意味で、一緒に契約をする意味は無い。
・名もない銀行の「1年定期1%特別金利プラン」であってもペイオフで補填されるのでこの選択は合理的。
・金融市場は複雑系で、確率的にすら将来の予測は出来ない。そのためもっとも合理的な選択は、何も考えずに市場全体に投資するインデックス投資、世界株投資。
・今後の日本の人口動態を考えれば、不動産価格が上昇する見込みはない。不動産は株のようなオープンな市場と違って、インサイダーな市場だから、素人の買い手が適正な価格を判断するにはかなり不利で、いくらでもぼったくられるリスクがある。
不動産市場では情報の分布はインサイダーとアウトサイダーに二極化している。インサイダーが鼻もひっかけない物件だけがアウトサイダー、すなわち一般顧客に回されるのだ。
こうした市場の構造から、素人が「掘り出し物」の物件を見つけるのは原理的に不可能だとわかる。自分が有利な取引をしたと思っても、それはただの勘違いだ。
不動産の営業マンは、顧客に持ち家を勧めながら、自分たちは賃貸住宅に住んでいる。マイホームを購入するのは、会社内で出世して有利な取引が許されるようになってからだ。