橘玲のレビュー一覧
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[金は、低きに流れて]フィクションの世界にとどまらず、今やあらゆるニュースでその名前を聞くところとなった「マネーロンダリング」。複雑そうに見えるその仕組みや実際に行われた取引を、一般の人にもわかりやすく説明してくれる一冊です。著者は、金融情報小説『マネーロンダリング』で2002年にデビューを果たした橘玲。
「あ、なるほど」と思わせてくれる記述が随所に見られました。マネーロンダリングと聞くだけで、「複雑そうだなぁ...」と構えていまっていたのですが、読んでみて「あ、なんだそんなことだったの」と驚いてしまうことが多々ありました。ただ裏を返せば、そんな簡単なことで社会を震わすようなマネーロンダリ -
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ネタバレ日本人が日本人のために書いたファイナンスリテラシー入門書。『金持ち父さん』について冷静な分析を下している点が気に入った。
やや古い情報もあるし、やたらと自営業者を有利に書いているのは偏見を招く怖れもあろうが、一読しておいて損はないだろう。個人的にはリスクを取ろうとしないのならば、サラリーマンのほうがいいと思うけどね。
ちなみによくある事業主の小規模企業共済は退職金もしくは死亡保険金代わりになるが、20年以上掛けないと元本割れするし、掛け過ぎてキャッシュがなくなってしまうというリスクもあることに注意したい。
教育投資や消費者金融に関する話、税金、そして海外投資。雑学的だが知っているとために -
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マネーロンダリングの作者だと知らずに購入。作者の著作は初見だが非常に面白い。知識と取材(?)で得た情報をしっかり散りばめており、何より話が面白い。上下巻の本だとは知らずに「これで伏線回収出来るの?」と思いながら読み進めたが、下巻の電子書籍が高くて手が出ないので、買い溜めた他の軽い本を読みながら、下巻の価格下落を待ちたい。
私はサラリーマンなので、税金が源泉徴収によって取られているため普段はあまり税金について意識はしないが、節税というのは確かに重要な考え方だ。個人的には税金よりも年金を何とかして欲しいと思っている。現役世代が高齢者を支えるという仕組みには問題がある。多くの投票者でもある高齢者の -
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橘玲(たちばな あきら)の本。
2冊目。
おおざっぱにいうとこんな感じです。
1不動産(家を買うのと賃貸の違い等)
2保険
3年金や健康保険
4これからの人生
現代の一般的なサラリーマンが人生のうちに直面するであろう、大きな買い物不動産と保険についてわかりやすく解説されております。
普段聞けないような裏側をわかりやすく書いてあるので、これは読んでおくべき1冊ですね。
不動産については、この本に書かれていることを実践して、買うことが幸せで、成功者と思っている人に差をつけてやりたいですね。
やっぱ、引退する時になって、やっぱおれの方が正しかったやん!と言ってやりたいですね。
保険につい -
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橘さんの著書は以前読んだことがあるのだが、それほどの印象は残っていない。しかし本著は多くの魅力的な言葉を盛り込んだ人生論の好著。現代において生きていくうえで必要な「お金」の問題を様々な角度から「生き方」に結びつけて論じている。それもよくありがちな財テク本とは異なり、世の中への皮肉を込めた哲学的考察を詩歌的文体で書き上げているのが特徴。また現実的な問題についての考え方をQ&A方式で綴っている「よくある質問とその回答」も出来がいいし、取り上げている参考文献も興味深いものが多い。著者は経済学者か投資コンサルタントだと思っていたのだが、実は作家だったというのはちょっと意外だった。
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いや~とにかく面白かった。
海外に投資をしようと思ってから
とたんにグローバルな金融の実情が自分の視野に入って来るようになってきた。
以前は「法の目をくぐり抜けるってどういう事ですか?」
「くぐり抜けられない法律を作ればいいじゃないですか。」
と、単純に思っていたのだが
現実はそんなに単純ではないことが、だんだん分かってきた。
なぜ、法の目をくぐり抜けられてしまうのか。
それは世界の主権国家がそれぞれ法律を作っているからである。
世界の国家の数は190以上。
世界の通貨の種類は100以上もある。
一国の法律と通貨でも、税金を計算するのには税理士が必要なのだ。 -
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「マネーロンダリング」、「お金持ちになれる黄金の羽」など多くの「お金系」本を発表している著者がなぜ、法律本を?それは偶然が重なり、民事裁判の代理人を著者が務めることになったからだ。
外国人の知人が不誠実な交通事故対応をする損保会社へクレームをする手伝いを、軽い気持ちで引き受けた著者。しかし、その解決に奔走するうち、お役所のたらい回しと著者のライターとしての興味力が混ざり合って、あれよあれよと法廷へ。そんな実体験をベースに日本の裁判事情を初心者に語っている。
簡易裁判所から地方裁判所へ。逆の流れもあり。そんな繰り返しだけで時間を浪費し、なかなか判決を出そうとしない日本の裁判ルールは初心者には -
Posted by ブクログ
現在の資本市場におけるマネーの動きと規制の関係を論じることを通じて、読者の社会倫理的スタンスおよび経済的在り方を激しく揺さぶり、再考を促す、非常に素晴らしい本。
タイトルにはマネーロンダリングとあり、これは一般に犯罪資金の洗浄を指す言葉だが、本書はこの語をもう少し広く捉え『財テク』と似たような意味合いで使い、うまく規制を迂回し収益性をあげる資金の動き全般を扱っている(もちろん違法資金の洗浄手法に関する記述も載ってはいる)。
しかし本書の本質はそうした『マネロン』手法の記述にあるのではなく、以下の3点にまとめられる:
①収益性を求め資本が自由に移動し続けるグローバル資本市場と、国家ごとに閉じ