橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現時点の科学で判明している
生物学・進化心理学的に
女性が恋愛する時
どういうところを評価して好きになるのか
わかりやすく解説しています。
本書は
女性にモテたい男性へ
向けた本になっており
生物学・進化心理学的に
女性はどういう男性に
本能的に惹かれるのか書かれています。
ただし、本書では 恋愛・結婚は
どちらかが一方的に搾取し搾取されるもの
ではなく 男女両方が
お互いにウィンウィンになるような
恋愛・結婚が望ましく、それを手に入れるための
『倫理的なモテる技術』についての
解説だということをいうことを念頭に置いて
読む事が大事だと 根気強く伝えています。
また、
本書は一応 男 -
Posted by ブクログ
橘玲氏と行動遺伝学の第一人者である安藤氏の対談形式の本で、運すらも遺伝していると言えるのだというのが大きな主張。元々は安藤さんが2000年には遺伝の重要性を指摘する新書を出していたんだけど、2010年代になって橘氏の著者が売れて話題になった。
運は遺伝するというのは、例えば遭難したとして運も悪いけど遭難しやすい環境に身を置く選択をしたのは遺伝だよねという。
ただ性格とかはポリジェニックなので特定の遺伝子がどうこうというわけではない。平均への回帰が効くので両親が能力高くとも子はそうでもないことや鳶が鷹を産むもあり得る。少子化で子ども1人を当りにしないとという強迫観念があるが、子が多かった時代は当 -
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ネタバレおーこれは久々に面白かったです。(最近、著者の新しい本て前の奴と中身いっしょじゃなない?みたいのが多かった気がするのでいうと。)
2025.2.6追記
松ちゃん・中居くん、フジテレビの件など、本当に世界が地獄になってきましたねえ。また、トランプがLGBTをぶったぎったことで、これまでの数年がいかにおかしなリベラルが広がっていたかも露呈しまった気がします
P6
私は”リベラル”を「自分らしく生きたい」という価値観と定義している。そんなのは 当たり前だと思うかもしれないが、人類史の大半において「自由に生きる」ことなど想像 すらできず、生まれたときに身分や職業、結婚相手までが決まっているのがふ -
Posted by ブクログ
「性格」や「私」と言った曖昧な概念を最新の脳科学の観点から解き明かしてくれる良書。橘玲さんは、日常社会の曖昧な概念を合理的な観点から説明する本を執筆する印象があるが、今回の本もまさにその手のものであった。近年のビッグファイブの研究から導き出されることには、性格にはかなり遺伝的な要素が強く、そう簡単にパーソナリティは変わらないということである。無理して自分が自分らしさを発揮できない環境にいるよりは、スパっと適した環境に行き、自分らしくストレスを溜めずにいるのが1番なのかもしれない。現代の知識社会で成功するパーソナリティとして求められているのは、高い知能、高い現実性、低い神経症傾向であり、これにさ
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Posted by ブクログ
著者は冷酷なリアリスト的なイメージがあったが、本省勤務からは所々優しさを感じた。
自由な人生と幸福には社会資本、人的資本、金融資本があるというのは前にも言ってて、投入した資源に対して多くの利益を得るという合理性のために何が必要かというのが主題。
短期的な最適化は進化的合理性、長期的な最適化は論理的合理性で、幸福は進化的合理性からしか得られない。原理的に解決することができない問題を重力問題という。解決できない問題に悩むのは無駄で、現実を受け入れるしかない。選択には処理コストと機会費用が生じるので選択の必要が少ないほど人生は豊かになる。お金がないのも時間がないのも脳は食べ物が欠乏しているのと同じと -
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幸せの定義を「人的資本、社会資本、金融資本」の3要素で説明し、それらを達成するための方法を説明している。
個人的に著者は好きなものの、著者の本はエッセイのまとめ的な構成が多くて読みにくい印象なのだが。
この本は比較的読みやすく構成されていた。
著者の過去の本を読んだことがある人なら、さらに理解しやすいかもしれない。
金融資本の構築に対する考え方など、随所に過去の主張が出てくる。
読み手が3要素の何が足りないか考え、人生で補完していけるように計画・行動する参考になると思う。
私自身はfireを達成し、会社を辞めてしまったため、社会資本・金融資本はあるが、人的資本が皆無な状態。
何をやっていこ -
Posted by ブクログ
ネタバレリベラルが格差を広げ、ポリコレが自由を奪う。
前半はキャンセルカルチャーの台頭(小山田圭吾)やポリコレ(会田誠)の実例。またLGBTQなどがいかに少数派の権利から多数派の多大な責務になったかが詳説されている。
インターネットの台頭により、人間は常に世界中の不特定多数との競争を強いられるようになった。その中で成功ゲーム、支配ゲームに勝てない人達が美徳ゲームで報酬を得るために不道徳を攻撃することがSNSを通じて過激化される。他方で推しとはアイデンティティ融合により集団としてゲームに参加しステイタスを上げることである。そのような過程で人々はSNS上で集団を形成し時に互いを攻撃するが、心の痛みは体の痛 -
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サラリーマンとして安定と集団帰属意識を享受する生き方を選ぶ人が、国民の大多数を占めている。しかし、日本国の制度を深く理解すれば、個人に加えて法人というもう一つの人格を設立するだけで、税制上の優遇を大量に受けることができる、年収1000万のサラリーマンでも実質的な手取りを300万円程度増やすことも可能になる。本書は、日本の税制の抜け道や、投資キャッシュフローの構築方法等の入門的説明を踏まえて、雇用に捉われないマイクロ法人としての生き方を案内している。これを受けて、日本人のファイナンシャルリテラシーが向上し、国に搾取されて来たサラリーマン達が自由に生きていく方法を模索していくことを祈っているようだ
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Posted by ブクログ
結構衝撃的な本です。しかし書いていることには一理あって、目からうろこが落ちました。世界は、残酷です。どうしようもなく、残酷です。でも、そこで生きるときにここに書かれていることが役に立つと思っています。
『伽藍を捨ててバザールに向かえ』
『恐竜の尻尾の中に頭を探せ』
このキーワードのもと「やればできる」から「やってもできない」という現実をうけいれて、それでも幸福を手に入れる、そのやり方がつづられています。
この本の中では勝間和代的な『努力をすれば成功する』的な生き方を香山リカさんとの対談を引き合いにして批判したり、俗に『マックジョブ』と呼ばれるような低賃金で誰がやっても同じことがで