橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分とは、何者なのか…?
タイトルだけ見ると、オカルトチックな内容にも見えますが、決してそんな本ではなく、脳科学、心理学、行動遺伝学などを駆使しながら、橘さんらしく淡々と人間のパーソナリティに迫る一冊です。
人間理解を深めたい人や、パーソナリティを客観的に理解したいと思っている人に強くおすすめします。
著者は、心理学におけるパーソナリティの5つの因子「ビッグファイブ」をもとにした8つの因子を用いながら、人間の内面を解き明かしていきます。
※ビッグファイブ…①外向的/内向的、②楽観的/悲観的、③協調性、④堅実性、⑤経験への開放性。
著者は、このうち③を同調性と共感力に分け、知能と外見を加えた8つの因子を本書で示す。
各章でそれぞれの因子が説明されるのですが、例えば外向的なのに悲観的で、共感力は高いが堅実性は低い、という(私のような)パーソナリティも存在するわけで、自分の姿を実に客観的に捉えられたような気がします。
一方で、ちょっと自分とは違う、あるいは相容れない行動を取る周囲の人々に対しても、ああ、そういう性格なのか、というこれまた客観的な理解が深まった気もします。(そうすることでいちいち腹を立てずに済む!)
驚いたのは、博愛主義者の共感力が低いのだということ。
これはつまり、博愛主義者はより広い視野で人々の幸福を考えるため、周囲の人にはかえって冷淡である(偏狭な仲間意識がない)ということだそうで、マザー・テレサやガンジーらがその例として挙げられています。これは意外!
最終章では、成功/失敗するパーソナリティについても述べられているのですが、現代を上手く生き延びるためには、「自分のパーソナリティを前提にして、それがアドバンテージをもつ場所(ニッチ)を探」し、「自分のパーソナリティに合った人生を設計する」ことが大事なようです。
橘さんの本はどれも面白い。
「自分を知ることが大事なのは、結局、自分がもっているものでなんとかやっていくしかないからだ」という著者の醒めた視点を理解することが、自分への理解につながっていくのだと強く感じました。 -
Posted by ブクログ
2025/09/30
p162
法人設立にあたり
給与の決め方は、課税対象にならない金額に設定すること。
個人事業主は小規模企業共済に加入することで、運用利回り3%の元本保証の商品を購入することができることで、最大で年間160万円を非課税で積み立てることが可能になる
雇用
そして、家族を所得税の発生しない範囲で雇用することで税金対策となる。従業員雇用に伴い、中小企業退職金共済に加入することができる。加入から2年間下金の3分の1 (最大10,000円を国が助成してくれると言う。おまけ付き積み立て金は年利1パーで運用可能。しかし1年未満では退職金は無し。2年未満では、退職金が積立金総額を下回るため、3年以降で活用するのがお勧め。元金利息ともに国が保証しているため使用しない手はない。
生活費
年間2,000,000程度は、生活費を法人経費に移転することができる、
古い本なので時代に注意 -
Posted by ブクログ
これはかなり面白い、子どもに読ませたい。
理解できると楽しいと思う
はじめに
合理的に考える
子どもがこのゲームを理解するには
「人生の資源(お金や時間)は有限である」
ということを自分で体験している必要がある
子どもにはおこづかいの範囲内で、現金で買い物をさせる、クレジットカードやスマホのアプリの支払いでは、このいちばん大事なルールがわからなくなる
ステージ1
なにかを選べば、別のなにかをあきらめなければならない
▲トレードオフを理解する レベル1
ゲーム1-1
テーブルの上にリンゴとミカンを1つずつ置く。2人のプレイヤー(君とパパ/ママ)はそれぞれ百円玉を1つもっている。リンゴとミカンの値段がどちらも100円だとして、2つとも欲しいときはどうすればいいか?
攻略法は、①奪う②はたらく③借りる④あきらめる⑤交渉する
子どもに「お金はなぜ大事なの?」と聞かれたら、「トレードオフ問題を解決できるからだよ」と答えましょう
・コスパを学ぶ レベル1
・「ギブ」と「テイク」を学ぶ レベル2
・「世界」の仕組みを学ぶ レベル3
愛情空間、友情空間、貨幣空間
「わたしたちは誰もが自分を世界の中心だと思っている」、つまり友達と君は、ちがう世界に存在している、「わかってくれない」のがデフォルト
▲「ダイパ」を理解する レベル1
ゲーム1-2
百円玉を24個用意し、1つが1時間を、24個で1日を表わすとする。次に、そこから睡眠の8時間と学校の8時間(それぞれ百円玉8個)、ご飯や着替え、通学などにかかる2時間(百円玉2個)を別にする。そうすると、自由になる6時間(百円玉6個)が残るので、熱や勉強、ゲームや友だちと遊ぶことなど、それをどのように分配するかを親子で話し合う
約束事を決めて、紙に書いて、親子で署名、守れなかったときは、契約を「更新」する
▲友だちの法則を学ぶ レベル3
ゲーム1-3
*注意・これはかなりショッキングなゲームなので、数えるかどうかは親が判断してください。
親友の名前を5人書いて、そこに白い石(碁石を使ってもいい)を3つずつ置く。
次に、それほど親しくない友だちの名前を1O人書いて、そこに白い石を1つずつ置く。
親友になるには白い石が3つ必要で、5人を上限とする(友だちは最大1O人)。このルールで、これから誰を親友に格上げし、誰をただの友だちに格下げするかを考えさせる
ステージ2
お金はどのように増えていくのか
▲複利を理解する レベル1
ゲーム2-1
晩ごはんの後片づけをすると、1日100円のおこづかいがもらえる。この100円はすぐに使ってしまうこともできれば、そのまま取っておくこともできる。お金を1日取っておくと、その1割(100円なら10円)をおまけとしてもらえる。このルールで、晩ごはんの後片づけを1カ月続けるとどうなるだろうか。
子どもに「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら、複利の図や経験をみせてあげる
複利を理解するというのは、「ワンチャンはない」という現実を受け入れること
子どもに「なぜ宿題をしないといけないの?」と聞かれたら、「宿題をサボると、ちゃんと宿題をやっている友だちとの差が複利で開いていくんだよ」と答えましょう。
子どもに「AIがあるから勉強なんかしなくていい」といわれたら、「AIがあるからこそ、格差が広がっていく」と答えましょう
ステージ3
楽しいことはすぐに慣れてしまう
▲限界効用の逓減を理解する レベル1
ゲーム3-1
熱い日で喉がものすごく乾いているときに、きんきんに冷えたジュースを飲む。そのとき、どれくらい美味しいかを1O点満点で評価する。最初のひと口は1O点だろう。では、10口目は何点だろうか。
▲「努力の限界効用の逓減」の法則を理解する レベル2
どんな分野であれ、20%の努力をするだけで、80%も達成できるようになります。最初の20%は、「努力は報われる」のです。
しかし、努力の限界効用はここから通減していきます。達成度が80%を超えると、
「努力は(なかなか)報われなくなる」のです。
ゼネラリスト戦略、スペシャリスト戦略
▲ロングテールの仕事とベルカーブの仕事を学ぶ レベル2
ロングテールはごく一部の成功者、大谷翔平、YouTuber、歌手など
ベルカーブは弁護士、エンジニアなど専門職
子どもに「You Tuberになりたい」といわれたら、「圧倒的な努力をして、それでも成功できるのはごく一部だけど、ほんとうにやりたいんなら応援するよ」と答えましょう。
ステージ4
人生で大事なことはすへでギャンブルが教えてくれる
▲確率的な出来事を理解する レベル2
ゲーム4-1
サイコロを振って、6の目が出ると100円もらえ、1の目が出ると100円失う。
2、3、4、5の目が出た場合はなにももらえない。このゲームを10回やって、どうなるかを調べてみよう。
大数の法則が働くゲームは、結果は最初からわかっている。
ゲーム4-1はゼロサムゲーム
▲ゲームのコストを学ぶ レベル2
子どもに「なぜギャンブルしちゃダメなの?」と聞かれたときは、「マイナスサムのゲームだからだよ」と答えましょう。
「ぜったい儲かる」ゲームはぜったい損する
子どもから「なぜ約束を守らないといけないの?」と聞かれたら、「コスパが悪くなって友だちから嫌われるからだよ」と答えましょう。
子どもから「なぜ親のいうことをきかないといけないの?」と聞かれたら、「そのほうがコスパがいいからだよ」と答えましょう。
▲リスパ(リスクパフォーマンス)の法則を理解する レベル3
ゲーム4ー2
ゲームAでは、1の目が出ると100円を支払い、6の目が出ると100円もらえる。ゲームBでは、1の目が出ると1000円支払い、6の目が出ると1000円もらえる(それ以外はどちらもゼロ円)。手元に1000円のお金があるとして、どちらのゲームが有利だろうか。
統計学でいうリスクとは儲かる可能性と損する可能性のばらつき
勝ったときのことよりも、最悪のことが起きたときのことを考える
リスパの法則①は、「期待値が同じなら、リスクが小さいほうを選べ」です。
これを逆にすると、「リスクが同じなら、期待値が大きなほうを選べ」になります。リスパの法則②です
ベンチャーとは、「損失は限定されていて、利益は無限大のギャンブル」
とはいえベンチャーも典型的なロングテールの世界
ステージ5
時間には値段がある
▲金利というタイムマシンを理解する レベル2
ゲーム5-1
テーブルに百円玉を2つ置き、1つはいますぐもらえ、もう1つは明日にならないともらえない。どちらの百円玉を選ぶか?
ゲーム5-2
テーブルに百円玉1つと、百円玉2つを置く。百円玉1つならいますぐもらえるが、百円玉2つだと1週間待たなければもらえない。どちらを選ぶか?
* 金利が低い=時間の値段が安い
* 金利が高い=時間の値段が高い
①お金を借りるなら、金利が安いほうが有利②お金を貸すのなら、金利が高いほうが有利
▲「未来の自分」を大切にすることを学ぶ レベル2
子どもから「どうすれば成功できるの?」と聞かれたら「いまの自分だけでなく、未来の自分も好きになりなさい」と答えましょう。
すべての成功した人に共通する性格はただひとつ、堅実性がきわめて高いこと
▲レバレッジを理解する レベル3
子どもから「なぜ借金しちゃいけないの?」と聞かれたら、「ほとんどの場合、レバレッジをかけても、リスクに見合うリターンがないからだよ」と答えましょう。
ステージ6
市場でお金を生み出すには
▲市場取引を理解する レベル1
ゲーム6-1
太郎君は白い石を4つ、花子さんは黒い石を4つもっている。それぞれの石は1つ50円、2つで100円の価値があるが、同じ色が3つ以上になっても価値は変わらない(3つめも4つめもゼロ円)。太郎君と花子さんがどちらも得をするにはどうすればいいか?
市場取引は、参加者全員が得をするプラスサムのゲーム
▲ブローカーの役割を学ぶ レベルまで1
ゲーム6-2
太郎君は白い石を2つ、花子さんは黒い石を2つもっていて、2人ともいらない石を交換したいと思っているが、出会うことができない。どうすればいいか?
仲介者(ブローカー)が入ると解決する
君がお金持ちになるためには、ウイン-ウインのゲームをしなければなりません
▲「選択」と「自由」を学ぶ レベル2
自由とは選択できること
友達も選択肢を持つ事が大事
▲アイデア(知識)とネットワーク(人脈)の交換を学ぶ レベル2
アイデアやネットワークを交換していくと、これまで知らなかったいろんな知識が手に入り、新しい知り合いがどんどん増えていきます。
ステージ7
はたらくってどういうこと?
▲仕事と報酬の関係を理解する レベル1
ゲーム7-1
晩ごはんのあとに片づけを手伝うと100円もらえ、サボると100円引かれる。
これをカレンダーで「見える化」して、1カ月やってみよう
男の子から、「なぜお手伝いをしなくちゃいけないの?」と聞かれたら、「女の子にモテるようになるからだよ」と答えましょう。
家事の基本を子どもの頃に学んでおくのは必ず役にたつ
とりわけ男の子の場合、家事ができると女の子にモテる
この世界で起きていることの9割、あるいは99%は「エントロビーの管理」です。
よい習慣をたくさん身につけると、人生が楽になります
▲なぜお金を払ってくれるのかを学ぶ レベル1
「誰かにとって価値のあることをする」と、お金を払ってもらえるのです。
勉強のゲーム化には、次の2つが、重要
①努力が報われる
少し頑張れば攻略できる課題を出すことで、やる気を維持させる
②報酬がある
子どもにとっての最大の報酬は、友だちから「スゴいね」とか「カッコいい」と言われること
▲人的資本を理解する レベル2
人的資本は複利で増える
1.「実績になる仕事をする」
2.「同じ仕事を長く続ける」
3.「好きなこと、得意なことにすべての資源を投入する」(専門家)
子ともに「なぜ大学にいかなくちゃいけないの?」と聞かれたら、「そのほうが人的資本が大きくなるからだよ」と答えましょう。
受験のような人生における「小さな失敗」は、最終的にはなんの影響も与えなくなる
一般には思われているよりも、会社は社員の学歴を気にしていない
▲分業で人的資本にレバレッジをかけることを学ぶ レベル3
人的資本とは「はたらいてお金を稼ぐパワー」
「分業とは人的資本にレバレッジをかけること」
「人的資本のパワーよりも、分業のパワーのほうがずっと大きい」
「人的資本がどれほど大きくても、分業のパワーを使えないと、お金持ちにはなれない(成功できない)」
「人的資本が大きいほど、分業のパワーを大きくできる」
「仲間を集めて強力なチームをつくる能力」こそが、もっとも重要な人的資本なのです。
正しいシグナルを発する
①わたしは安全です。
わたしはキチンとしています
②わたしは魅力的です
▲絶対優位と比較優位を学ぶ レベル3
分業するには、「自分がいちばん得意なことに集中して、そうでないことは誰かに任せる」
サラリーマンは安定していますが、人間関係を選択することができません。
フリーランスの仕事は不安定ですが、人間関係を選択できます。
会社員よりも自営業者の方が幸福度が高いことがわかっている
ステージ8
ハックする
▲ニッチ戦略を理解する レベル1
ゲーム8-1
A国ではみんなが白い石2つを100円と交換し、B国ではみんなが白い石4つを100円と交換している。これを利用してお金を増やすにはどうすればいいか?
99%の習慣に従い、1%の習慣を疑え。
みんなと同じことをしたほうがうまくいくからこそ、みんなとちがうことをすると有利になることがあるのです。
将来は、いくつかの日大プラットフォーマーと、それが生み出す市場の多様性を利用して、自分だけのニッチを上手に見つけられたひとだけが生き残る世界が訪れるでしょう。
▲ヒーローテストを学ぶ レベル1
ハック(法律を守っている)はしてもチートはしない
「ヒーローがしないことはやらない」というルール
▲SNS社会をどう生き延びるかを学ぶ レベル2
わからないことはものすごく怖い
説明責任とは相手に説明を求める
逆にいうと、「説明できれば許される」
SNS時代には、すべての行動を、つねにアカウンタブルに(説明できるように)しておく必要がある
ウンはコストが高く、正直はコストが低いからこそ、正直はウソに勝るのです。
「評判がないのは存在しないのと同じ」
特別ステージ
人生で役に立つ7つの法則
▲これを知っているだけで人生は楽しくなる レベル∞
①100倍の法則
* 自分に起きたことは100倍強く感じる
* 相手に起きたことは100倍弱く感じる
①君にとってはどうでもいいようなちょっとしたいじわるでも、相手はものすごく傷ついて、一生忘れないかもしれない。
②相手の言葉や行動にものすごく傷ついても、それはじつはどうでもいいことかもしれない。
相手が失敗したら、馬鹿にするのではなく、「どうすれば次はうまくやれるのか」を教えてあげましょう。
ぜったいにやってはいけないのは、「なんでこんなこともできないんだよ!バカじゃなの!?」と相手の人格を否定すること
②「奇跡は起きない」の法則
だまされないためには「うまい話は、自分のところにはぜったいにこない」と肝に銘じておく
サバイバルバイアスをつねに意識しておく
奇跡とは、誰かが君のために起こしてくれることではなく、君自身が起こすことなのです。
③「君は友だち5人の平均」の法則
友だちを選ぶときは、すこしでも自分より優れた(賢い、人気がある、魅力的な)相手を選びましょう。
自分も影響を受けてレベルアップできるから
逆に悪い友だちばかりだと、君もどんどん悪くなってしまいます。
この法則はものすごく強力なので、友だち選びが人生を変えてしまうことさえあるのです。
④「わたしはわたし」の法則
自分に似ている成功者を真似すると、驚くほどうまくいくことがあります。
だからこそ、「君に似ているひと」のアドバイスや生き方は、ものすごく役に立つのです。
⑤トライ・アンド・エラーの法則
成功するにはトライ・アンド・エラーしかない。
そのためにもっとも重要なのは、「取り返しのつかない失敗はしない」です。
マニュアル(幾年ものトライ・アンド・エラーを繰り返してまとめたもの)を効率的に身につけるために、学校や塾があります。あるいは、本を読んだり、YouTubeの動画を見たりしてもいいでしょう。
⑥「世界は理不尽である」の法則
強い者から攻撃されると、その相手と戦うのではなく(負けてしまうから)、その思りは自分より弱い相手に向かうのです。
⑦「恵まれていないほうが人生は面白い」の法則
適度なハンディキャップがあるほうが人生の幸福度は高いのです。
あとがき
人間は合理的ではないからこそ、合理性が大きな武器になる